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二人の想い 6
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「……アトリクス。今のは少し無礼ではないかしら? いくらお友達でも私は王女よ。言って良い事と悪い事があるわ……」
スッと表情が変わったリリーは静かな怒りを顔に表してる。
リリーの表情を見て、これは言い過ぎたなと思った。
スッと胸に手を当てて跪き、頭を下げて謝罪した。これが確かコバット流の謝罪の仕方だったと思う。
「申し訳ございません……失言をお許しください。リリー王女殿下」
ベンチで腕を汲んでいたリリーはしばらく沈黙したあと、ため息をついて喋り出した。
「ここが王国なら貴方は極刑よ? もう少し気を付けることね」
「肝に銘じます。お許しいただけますか?」
「えぇ、顔を上げてちょうだい。わたくしも言いすぎたわ。普通に話して大丈夫よ」
ようやく許しを得て顔を上げた。リリーが立ち上がって手を伸ばしてる。
私は立ち上がってリリーの手を取って、手の甲に口づけするフリをした。
「…やめろっ!」
突然ベンチで座ってたアルファルドが、急に怒気を含んだ声を上げてる。
びっくりして顔を上げると、身体中に殺気を纏わせたアルファルドがベンチから立ち上がってリリーを思いっ切り睨んでた。
「…あっ、アルファルド……様?」
「…ここはアカデミアだ !王族だろうが身分など関係ないっ! それにアトリクスは間違ったことなど言っていないっ。…今の言葉は取り消せっ!」
「っ!」
珍しいくらいアルファルドがめちゃくちゃ怒ってる。リリーも驚いて声が出ないみたい。
いや……、ちょっとこれはマズい! このままじゃ、リリーのこと睨み殺しそうなくらい殺気立ってるよ!
私は二人の間に入って慌てて止める。
「やめてくれ、アルファルド! 俺の言い方がいけなかったんだ。リリーは悪くない」
「なぜそいつを庇う! レグルスの時もお前は言ってただろっ。アカデミアでは身分や地位は関係ないと! 友達になりたいと勝手に言っておきながら、今度はお前が言いすぎたからだと王族であることを誇張するっ……! 俺はそういう連中が、反吐が出るほど嫌いだっ!!」
どうしても許せないのか、アルファルドの怒りと興奮が収まらない。
あぁ……、そっか……
アルファルドにとってそれは、自分がされてきて一番許せなかったことだもんね。
でもこれは私のせいだ。
どうにかアルファルドを鎮めないと……
「違う……、そうじゃないんだ。リリーはそういうつもりで言ったわけじゃなくて、俺のためを思って言ってくれたんだ」
なるべく穏やかな声で刺激しないように、アルファルドに向かって微笑みながら話していく。
「…………お前の?」
「うん。リリーも俺が平民だから他の王族に会っても、同じ様に振る舞わないようにって教えてくれただけなんだ……、だから誤解しないでほしい」
それでもまだ納得できないのか、アルファルドは立ったまま拳を握り締めてる。
「……」
「俺が悪いんだ。変に誤解させてごめんな、アルファルド。お前は、俺の為に怒ってくれたんだろ?」
アルファルドの頬に手を伸ばしてそっと包み込んだ。
「……」
「お前の気持ちがすげぇ嬉しい……! ありがとな、アルファルド」
少しは気持ちが落ち着いたのか、眉間に寄ってた皺が改善されてきた。
ニコッと笑った私を、アルファルドが背中に手を回して抱きしめてくれる。
「…お前が、謝る必要なんてない。お前は悪くないんだ……」
「うん。アルファルドがそう思ってくれてるだけで十分幸せだ。俺は傷付いてないし、嫌な思いもしてないぞ?」
私もアルファルドに胸にぎゅうっと抱きついて、背中をポンポンと叩く。
アルファルドの言葉が本当に嬉しくて感動しちゃった。
あのアルファルドが私の為にこんなに怒ってくれるなんて。
「…アトリクス……」
胸元から顔を上げて、アルファルドのイケメン顔をじっくり眺めて、ほぅ……と感嘆の息が漏れる。
相変わらず綺麗な顔で、もう本当に私好みだ……
私はアルファルドには幸せになって欲しいし、リリーは良いお相手だと思うんだけどな。
「親しい間柄でも弁えなきゃいけない時もある。それをちゃんと言ってくれる人はとても貴重だ。だからもう、怒らないでくれ……」
アトリクスは、ずっとアルファルドの側にはいられないから。
だからこそ、ちゃんとした相手と一緒になって欲しい。アルファルドを大切にしてくれて、私が納得するくらい相応しい相手と結婚してくれれば、私はそれで満足だから。
見上げたアルファルドは私を見てて、なんだか切なそうで。
私はアルファルドを安心させるように笑った。
「…わかった。…お前が、それを望むなら……」
「うん、ありがとな! だからお前って大好きだっ!」
「…っ! そう、か……」
私を見下ろしてたアルファルドが、顔を赤くして照れてる表情がめちゃくちゃ尊いよぉ!!
見上げたままアルファルドの綺麗な顔が近づいてきて、無意識に私も目を閉じた。
「……ん」
久々のキスに物凄く興奮する。
唇が触れ合う感触がたまらなく愛しくて……、ダメってわかってるのに止められない。
抑えてた感情が漏れ出して、自分からアルファルドに縋りついて深く唇を交わした。
私って、本当ダメだな……
もうキスしないって決めたのに。
こんなに簡単に唇を許して自分から求めてる。
自分の意志が弱すぎて嫌になるよ。
でもアルファルドが好きで好きで仕方ないんだ。
こんなふうに求められると、自分の意思とは関係なく応えちゃう。
「はぁ……」
お互いの唇が離れて、熱い吐息が漏れる。
目の前の美貌も満足そうにほんのり赤く色付いてて、めちゃくちゃ色っぽい。
「あの……わたくしのこと、お忘れではありませんよね?」
背後から遠慮がちに話しかけられてハッとする。
慌ててアルファルドから離れて後ろを振り向いた。
「は、ハハッ……あ、当たり前だろ? リリー……」
取り繕うように誤魔化して笑うけど……、なんか最近こんな事ばっかだな……
「……アトリクス。今のは少し無礼ではないかしら? いくらお友達でも私は王女よ。言って良い事と悪い事があるわ……」
スッと表情が変わったリリーは静かな怒りを顔に表してる。
リリーの表情を見て、これは言い過ぎたなと思った。
スッと胸に手を当てて跪き、頭を下げて謝罪した。これが確かコバット流の謝罪の仕方だったと思う。
「申し訳ございません……失言をお許しください。リリー王女殿下」
ベンチで腕を汲んでいたリリーはしばらく沈黙したあと、ため息をついて喋り出した。
「ここが王国なら貴方は極刑よ? もう少し気を付けることね」
「肝に銘じます。お許しいただけますか?」
「えぇ、顔を上げてちょうだい。わたくしも言いすぎたわ。普通に話して大丈夫よ」
ようやく許しを得て顔を上げた。リリーが立ち上がって手を伸ばしてる。
私は立ち上がってリリーの手を取って、手の甲に口づけするフリをした。
「…やめろっ!」
突然ベンチで座ってたアルファルドが、急に怒気を含んだ声を上げてる。
びっくりして顔を上げると、身体中に殺気を纏わせたアルファルドがベンチから立ち上がってリリーを思いっ切り睨んでた。
「…あっ、アルファルド……様?」
「…ここはアカデミアだ !王族だろうが身分など関係ないっ! それにアトリクスは間違ったことなど言っていないっ。…今の言葉は取り消せっ!」
「っ!」
珍しいくらいアルファルドがめちゃくちゃ怒ってる。リリーも驚いて声が出ないみたい。
いや……、ちょっとこれはマズい! このままじゃ、リリーのこと睨み殺しそうなくらい殺気立ってるよ!
私は二人の間に入って慌てて止める。
「やめてくれ、アルファルド! 俺の言い方がいけなかったんだ。リリーは悪くない」
「なぜそいつを庇う! レグルスの時もお前は言ってただろっ。アカデミアでは身分や地位は関係ないと! 友達になりたいと勝手に言っておきながら、今度はお前が言いすぎたからだと王族であることを誇張するっ……! 俺はそういう連中が、反吐が出るほど嫌いだっ!!」
どうしても許せないのか、アルファルドの怒りと興奮が収まらない。
あぁ……、そっか……
アルファルドにとってそれは、自分がされてきて一番許せなかったことだもんね。
でもこれは私のせいだ。
どうにかアルファルドを鎮めないと……
「違う……、そうじゃないんだ。リリーはそういうつもりで言ったわけじゃなくて、俺のためを思って言ってくれたんだ」
なるべく穏やかな声で刺激しないように、アルファルドに向かって微笑みながら話していく。
「…………お前の?」
「うん。リリーも俺が平民だから他の王族に会っても、同じ様に振る舞わないようにって教えてくれただけなんだ……、だから誤解しないでほしい」
それでもまだ納得できないのか、アルファルドは立ったまま拳を握り締めてる。
「……」
「俺が悪いんだ。変に誤解させてごめんな、アルファルド。お前は、俺の為に怒ってくれたんだろ?」
アルファルドの頬に手を伸ばしてそっと包み込んだ。
「……」
「お前の気持ちがすげぇ嬉しい……! ありがとな、アルファルド」
少しは気持ちが落ち着いたのか、眉間に寄ってた皺が改善されてきた。
ニコッと笑った私を、アルファルドが背中に手を回して抱きしめてくれる。
「…お前が、謝る必要なんてない。お前は悪くないんだ……」
「うん。アルファルドがそう思ってくれてるだけで十分幸せだ。俺は傷付いてないし、嫌な思いもしてないぞ?」
私もアルファルドに胸にぎゅうっと抱きついて、背中をポンポンと叩く。
アルファルドの言葉が本当に嬉しくて感動しちゃった。
あのアルファルドが私の為にこんなに怒ってくれるなんて。
「…アトリクス……」
胸元から顔を上げて、アルファルドのイケメン顔をじっくり眺めて、ほぅ……と感嘆の息が漏れる。
相変わらず綺麗な顔で、もう本当に私好みだ……
私はアルファルドには幸せになって欲しいし、リリーは良いお相手だと思うんだけどな。
「親しい間柄でも弁えなきゃいけない時もある。それをちゃんと言ってくれる人はとても貴重だ。だからもう、怒らないでくれ……」
アトリクスは、ずっとアルファルドの側にはいられないから。
だからこそ、ちゃんとした相手と一緒になって欲しい。アルファルドを大切にしてくれて、私が納得するくらい相応しい相手と結婚してくれれば、私はそれで満足だから。
見上げたアルファルドは私を見てて、なんだか切なそうで。
私はアルファルドを安心させるように笑った。
「…わかった。…お前が、それを望むなら……」
「うん、ありがとな! だからお前って大好きだっ!」
「…っ! そう、か……」
私を見下ろしてたアルファルドが、顔を赤くして照れてる表情がめちゃくちゃ尊いよぉ!!
見上げたままアルファルドの綺麗な顔が近づいてきて、無意識に私も目を閉じた。
「……ん」
久々のキスに物凄く興奮する。
唇が触れ合う感触がたまらなく愛しくて……、ダメってわかってるのに止められない。
抑えてた感情が漏れ出して、自分からアルファルドに縋りついて深く唇を交わした。
私って、本当ダメだな……
もうキスしないって決めたのに。
こんなに簡単に唇を許して自分から求めてる。
自分の意志が弱すぎて嫌になるよ。
でもアルファルドが好きで好きで仕方ないんだ。
こんなふうに求められると、自分の意思とは関係なく応えちゃう。
「はぁ……」
お互いの唇が離れて、熱い吐息が漏れる。
目の前の美貌も満足そうにほんのり赤く色付いてて、めちゃくちゃ色っぽい。
「あの……わたくしのこと、お忘れではありませんよね?」
背後から遠慮がちに話しかけられてハッとする。
慌ててアルファルドから離れて後ろを振り向いた。
「は、ハハッ……あ、当たり前だろ? リリー……」
取り繕うように誤魔化して笑うけど……、なんか最近こんな事ばっかだな……
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