218 / 392
ギルド依頼 11
しおりを挟む
'
皇宮から出て、近くの木の幹で一息ついてた。
ハァ……、なんかもう色々と疲れちゃったな。
だからお上の依頼なんて受けたくなかったんだ。SS級になって良いことなんて全くないし。
面倒事が増えてく一方だよ。
幹の太い部分に座って背中を預ける。
近頃なかった異変がまた起きて来てる。
変異種のモンスターはなんで魔力を集めてるの?
しかも今回の狙いは皇帝陛下……高貴な血筋、足りない魔力、生贄――
思い当たる事が一つだけある。
ただ、それを自分が認めたくない。
私という異物がゲームのストーリーを捻じ曲げた事による異変。
ドクン、ドクン、と心臓が嫌な音を立ててる。
ゲームのストーリー通りなら、アルファルドの高貴な血と膨大な魔力を糧にしてラスボスが復活する。
ただ今は私がアルファルドを救い出して、本来の悪役と全く違う人物にしてしまった。
もし、それを修正する為に起きてる出来事だとしたら。
背中に戦慄が走ってゾクッと寒気がする。
もしかしたら、今度狙われるのはアルファルドかもしれない。
今のアルファルドの魔力量なら皇族の中でも高いし、男主人公のレグルス様よりも強い。
急に漠然とした不安に襲われる。
座ってた木の幹から立ち上がって足に強化をかけて一気に跳躍した。
民家の屋根伝いに移動して不安を抱えながら、風を切り最高速で夜の帝都を駆け抜ける。
ドラコニス公爵家の前まで来て、アルファルドの部屋の前に生えてる木の上に降りた。
もう真夜中だから、部屋の明かりは付いてなくて暗くなってる。
――少しだけ、顔が見たいな。
そう思って木を蹴ってベランダまで跳んだ。
念の為ベランダの隅でシリウスの仮面と黒装束を脱いで、中に着てたシャツとズボンだけの姿になった。
ベランダの大きな窓は中からカーテンが引いてあるからアルファルドがいるのかわからない。
ダメ元で窓を開いてみたら、不用心にも開いてた。
開いた窓から侵入すると見慣れた部屋のベッドにはアルファルドが寝てて、ホッとして一気に安心した。
良かった……、ちゃんといる。
足音を立てないように忍び寄ってベッドまで近づいて、綺麗な顔で静かに寝息立ててるアルファルドの側までやって来た。
そっと手を伸ばして濡羽色の髪を撫でた。
「…誰だっ」
急に声を掛けられてビクッと身体が跳ねて、思わず手を引っ込める。
アルファルドがガバッと起き上がって、枕元にあった剣先を私の首元に向けてきた。
「っ」
「…何者だ!」
カーテン開けて入ってきたから、月明かりが部屋を照らしてて驚いた顔して私だと気付いたら、すぐに剣を下ろしてくれた。
「――お前……、アトリクス?!」
まさかアルファルドが起きてたなんて!
まいったな……、どう言い訳しよう。
「急に、ごめんな。アルファルド」
「…いや。だが、お前どうやってここまで……」
「ん? うん……どうしても、お前に会いたくて……」
剣を元に戻して、ベッドから起き上がったアルファルドは私が立ってる直ぐ側まで歩いて来てくれる。
いつもはガウン着て寝てるのに、何故か寝間着みたいな服を着てる。
近くまで来るとふわっとアルファルドの匂いがして、たまらずに自分から抱きついた。
「…何かあったのか? アトリクス」
心配そうに話して私の背中に手を回して抱きしめてくれた。
聞かれてるけど正直に答えることなんてできない。
無言のままアルファルドの背中に回した腕でぎゅっと抱きつくしかできなかった。
私ってホント最低で嫌な奴。
他の人はどうでもいいけどアルファルドだけは無事でいてほしいって切実に願ってる。
そんな考えは良くないってわかってるのに、思うことをやめられない。
「…アトリクス。こっちを向け」
離れたくない一心でアルファルドに縋り付くみたいに密着してたけど、言われて顔だけ上を向いた。
上を向くとロイヤルパープルと黄金色の綺麗で神秘的な瞳が私を見てて、形の良いサラッとした薄い唇が近づいて目元にキスを落としてる。
身体を少しだけ離して、アルファルドが私の頬に手を添えて目元にあった唇が下に降りてきて、頬や口の端に軽くキスしてくれる。
「ん」
待ちわびたみたいに背中に回した手をキツく握って、されるがまま何度も唇にキスしてくれる。
「……ッ、……ん、……ふ」
アルファルドが深くキスして、そのまま舌を入れてきて……また貪るようなキスを繰り返してる。
もう友達だとか友情だとか……、この関係がなんなのか自分でもわからない。
本当なら私も自分が女だって暴露して、このまま抱いてもらいたいくらい気持ちが膨らみ過ぎてる。
「……ん、……ぁ、はっ……」
立ったまま唇が離れてお互いの息も荒い。
またアルファルドの身体に抱きついて、今ある幸せを堪能してた。
もう好きで好きで、どうしていいのかわからない。
今までこんなにも好きになって、誰かを求めることなんて一度もなかった。
「…アトリクス」
甘く切なく呼ばれる声に胸の奥がざわめく。
「アルファルド……」
――お前が、好きだ……
今まで数え切れないくらい簡単に言ってた言葉なのに。
口に出して言うことができなかった。
そのくらい、その言葉に私の恋心が含まれ過ぎてて……、名前を呼ぶ以外、話すことができなかった。
皇宮から出て、近くの木の幹で一息ついてた。
ハァ……、なんかもう色々と疲れちゃったな。
だからお上の依頼なんて受けたくなかったんだ。SS級になって良いことなんて全くないし。
面倒事が増えてく一方だよ。
幹の太い部分に座って背中を預ける。
近頃なかった異変がまた起きて来てる。
変異種のモンスターはなんで魔力を集めてるの?
しかも今回の狙いは皇帝陛下……高貴な血筋、足りない魔力、生贄――
思い当たる事が一つだけある。
ただ、それを自分が認めたくない。
私という異物がゲームのストーリーを捻じ曲げた事による異変。
ドクン、ドクン、と心臓が嫌な音を立ててる。
ゲームのストーリー通りなら、アルファルドの高貴な血と膨大な魔力を糧にしてラスボスが復活する。
ただ今は私がアルファルドを救い出して、本来の悪役と全く違う人物にしてしまった。
もし、それを修正する為に起きてる出来事だとしたら。
背中に戦慄が走ってゾクッと寒気がする。
もしかしたら、今度狙われるのはアルファルドかもしれない。
今のアルファルドの魔力量なら皇族の中でも高いし、男主人公のレグルス様よりも強い。
急に漠然とした不安に襲われる。
座ってた木の幹から立ち上がって足に強化をかけて一気に跳躍した。
民家の屋根伝いに移動して不安を抱えながら、風を切り最高速で夜の帝都を駆け抜ける。
ドラコニス公爵家の前まで来て、アルファルドの部屋の前に生えてる木の上に降りた。
もう真夜中だから、部屋の明かりは付いてなくて暗くなってる。
――少しだけ、顔が見たいな。
そう思って木を蹴ってベランダまで跳んだ。
念の為ベランダの隅でシリウスの仮面と黒装束を脱いで、中に着てたシャツとズボンだけの姿になった。
ベランダの大きな窓は中からカーテンが引いてあるからアルファルドがいるのかわからない。
ダメ元で窓を開いてみたら、不用心にも開いてた。
開いた窓から侵入すると見慣れた部屋のベッドにはアルファルドが寝てて、ホッとして一気に安心した。
良かった……、ちゃんといる。
足音を立てないように忍び寄ってベッドまで近づいて、綺麗な顔で静かに寝息立ててるアルファルドの側までやって来た。
そっと手を伸ばして濡羽色の髪を撫でた。
「…誰だっ」
急に声を掛けられてビクッと身体が跳ねて、思わず手を引っ込める。
アルファルドがガバッと起き上がって、枕元にあった剣先を私の首元に向けてきた。
「っ」
「…何者だ!」
カーテン開けて入ってきたから、月明かりが部屋を照らしてて驚いた顔して私だと気付いたら、すぐに剣を下ろしてくれた。
「――お前……、アトリクス?!」
まさかアルファルドが起きてたなんて!
まいったな……、どう言い訳しよう。
「急に、ごめんな。アルファルド」
「…いや。だが、お前どうやってここまで……」
「ん? うん……どうしても、お前に会いたくて……」
剣を元に戻して、ベッドから起き上がったアルファルドは私が立ってる直ぐ側まで歩いて来てくれる。
いつもはガウン着て寝てるのに、何故か寝間着みたいな服を着てる。
近くまで来るとふわっとアルファルドの匂いがして、たまらずに自分から抱きついた。
「…何かあったのか? アトリクス」
心配そうに話して私の背中に手を回して抱きしめてくれた。
聞かれてるけど正直に答えることなんてできない。
無言のままアルファルドの背中に回した腕でぎゅっと抱きつくしかできなかった。
私ってホント最低で嫌な奴。
他の人はどうでもいいけどアルファルドだけは無事でいてほしいって切実に願ってる。
そんな考えは良くないってわかってるのに、思うことをやめられない。
「…アトリクス。こっちを向け」
離れたくない一心でアルファルドに縋り付くみたいに密着してたけど、言われて顔だけ上を向いた。
上を向くとロイヤルパープルと黄金色の綺麗で神秘的な瞳が私を見てて、形の良いサラッとした薄い唇が近づいて目元にキスを落としてる。
身体を少しだけ離して、アルファルドが私の頬に手を添えて目元にあった唇が下に降りてきて、頬や口の端に軽くキスしてくれる。
「ん」
待ちわびたみたいに背中に回した手をキツく握って、されるがまま何度も唇にキスしてくれる。
「……ッ、……ん、……ふ」
アルファルドが深くキスして、そのまま舌を入れてきて……また貪るようなキスを繰り返してる。
もう友達だとか友情だとか……、この関係がなんなのか自分でもわからない。
本当なら私も自分が女だって暴露して、このまま抱いてもらいたいくらい気持ちが膨らみ過ぎてる。
「……ん、……ぁ、はっ……」
立ったまま唇が離れてお互いの息も荒い。
またアルファルドの身体に抱きついて、今ある幸せを堪能してた。
もう好きで好きで、どうしていいのかわからない。
今までこんなにも好きになって、誰かを求めることなんて一度もなかった。
「…アトリクス」
甘く切なく呼ばれる声に胸の奥がざわめく。
「アルファルド……」
――お前が、好きだ……
今まで数え切れないくらい簡単に言ってた言葉なのに。
口に出して言うことができなかった。
そのくらい、その言葉に私の恋心が含まれ過ぎてて……、名前を呼ぶ以外、話すことができなかった。
2
お気に入りに追加
324
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる