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ドラコニス公爵家救済計画 11
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下まで降りて来て、ダイニングルームに来るとやっぱり良い匂いが漂ってて、お腹がグゥ~と鳴っちゃった。
「おはよう旦那様、アート。珍しく随分とゆっくり寝てたねぇ」
テーブルの上に料理を並べていくリタさん。温め直してくれたみたいだった。
「おはようございます。……すみません、俺が二度寝しちゃって。起こしてくれても良かったのに」
「そうかい?二人でくっついて気持ち良さそうに寝てたからね…起こすのも忍びなくてさ」
お皿を運びながら何気なく言われた言葉にカァーと赤面しちゃうよ。
あれを見られてたなんて恥ずかし過ぎる~。
「え……っと、そうですか?」
しどろもどろになりながら案内された席についた。
みんなでご飯食べ始めたけど、恥ずかしさに頭が上がらない。
うわあ~もうっ、また黒歴史作っちゃったよ!
だからアルファルドと一緒に寝たくないんだってば!!
「いやね、旦那様があんなに安心して寝てる姿なんて久々見たよ。よっぽどアートと離れたくなかったんだと思って起こさなかったのさっ」
リタさんがにやにやしながらまたもや爆弾を投下していってる。上座に座って食べてたアルファルドの機嫌がどんどん悪くなっていくのがわかるくらい。
「…リタっ……、口を慎め……!」
またまた怒気を含んだ低い声で、リタさんに注意してるアルファルド。
「はいよ。事実だから仕方ないだろ? ねぇ、アート」
いや、私にふられても困るよ。
こんな時友達なら、どう返すのが正解なんだろう。
とりあえず自分が思った通りに発言してみた。
「はい。俺も、アルファルドと一緒に寝るとぐっすり寝れますよ」
席に座りながらにこやかに笑いながら言ったら、同じ席に着いたベッテルさんやリタさんもこっちに注目してる。
「…アトリクス」
「はぁ……、やっぱりアートが女の子ならねぇ~。直ぐに既成事実でも作って、無理やり嫁に貰うんだけどさっ」
「こ、これっリタ! な、なんてことを言うんだ!?」
この発言には隣にいたベッテルさんも目を剥いて注意してる。
「…リタっ、いい加減にしろっ!」
完全に怒っちゃったアルファルドに、さすがのリタさんも反省してる様子。
「はい。申し訳ございません旦那様。アートもゴメンよ……」
いや、リタさんてほんとにツワモノだよね。さすがこの公爵家を支えてきただけはあるよ。
「ハハッ、俺は気にしてないですよ? 俺も女だったらアルファルドに見初められたいですね」
悪い雰囲気を変えたくて言ったのに、怒ってたアルファルドは今度は私を見たまま止まってる。
「まぁ、アルファルドも好みがありますから、たとえ俺が女でも相手にされないですよ」
笑いながら自分で言ったけど、やっぱり虚しくなる。
でも、実際そうなんだろうな……私とポラリスじゃ全くタイプが違う。
ポラリスみたいに慈愛に溢れてないし、お淑やかでもないからなぁ。
まだポラリスのこと好きになってないからわからないんだろうけど、アルファルドって私みたいな無鉄砲で破天荒な女は好みじゃないと思う。
思ったことズバズバ言うし、可愛げもないし……ホンとポラリスとは真逆だよね……
「なっ? アルファルド」
「……」
冗談のつもりでアルファルドに話を振ったのに、アルファルドはなんだか座ったまま真剣に悩んでる様子。
えっと……、そんなに悩むことかな?
お前なんて願い下げだって、一蹴されると思ってたんだけど。
「ほら、アート。旦那様も満更じゃないだろ?」
「り、リタさん……」
なんかごめん、アルファルド。
返答に困るような質問しちゃって。
悩んでるアルファルドが可哀想になってきて、慌てて話題を変えた。
「そういえば……公爵領の星夜祭って、リタさんやベッテルさんも参加されるんですか?」
うやむやにすべく、さっき聞いたばっかりのお祭りについて聞いてみる。
「あぁ、リブラ星夜祭のことかい? もちろん参加するよ」
「えぇ、毎年参加しております」
「どんな感じのお祭りなんですか?」
今度はこっちを見ながら二人が話してる。
「ほほっ、領民達と我々で粛々と行われておりますよ……」
「そうだねぇ……今ではずいぶん厳かな祭りになっちゃったけどね。領民の願い事を書いた木版を何個も重ねていって、旦那様がそれに火をつけてね……星に願いを届けるのさ。そうすると必ず叶うって言われてるんだよ」
「へぇ~! 面白そう!」
「ふふっ……この時に恋人同士がお互いの名前を書いた木版も入れといてね。同じく燃やして星に届くと、一生離れずに幸せになれるって言い伝えもあるのさっ」
反対側の席で、パチっと意味ありげにウインクしながら私を見てるリタさん。
えーと、んん? どういうこと?
「そ、そうなんだ。素敵だね」
「そうさ、今は若者が少なくなってただの豊穣祭みたいになったけどさ。昔はもっと盛大でね……沢山の若い男女が祭りを見に来てたもんさ。そこで結ばれたり愛を囁き合う男女も多かったからね……」
昔を懐かしむように思い出しながら話してるリタさん。
そっか……そんなイベントがあるのは知らなかったな。
本編とは関係ない話だから全く出てこなかったし。ドラコニス公爵領の勉強したときも、細かくはやってなかったから。
「星夜祭は春の終わりにやるんだよ。まだ一月以上空くけど、良かったらアートも一緒に行くかい?」
「え……? 俺!? いや、いいよ! 行っても邪魔になるだけだよ? みんな準備とかで忙しいだろうからさ」
「いえいえ、大したことはいたしませんよ。今では宴もそこそこでお開きとなりますからな……」
「そうだよ、お祭りは嫌いかい? わたしゃあの雰囲気が好きでね」
「俺も好きだけど……お祭りなんて、もう何年も行ってないからなぁ」
「…そうなのか?」
ここでようやくアルファルドが口を開いて話に入ってきた。
「うん。まぁ、色々あって……そんな暇も時間もなかったからさ。いま気付いたくらいだよ…」
ドルアーガ家を出て、冒険者として活動しながらアルファ商会の商品開発も兼業して、スタンピードからは男になってアカデミア入るのに勉強したり、依頼こなしたりまた開発したり……考えて見ればイベントみたいなお祭りって全く気にしてなかった。
アカデミアに入って、アルファルドに会うことだけを目標に今まで必死に生きてきたから。
「…お前さえ良ければ、来ればいい」
ぽそっと呟いた言葉だけど、静かだったからはっきり聞こえた。
自分の耳を疑う訳じゃないけど、私はすごく驚いた顔してアルファルドを凝視した。
いや、この話の流れだとそう言わざるを得ないよね。また余計なこと言っちゃったな……
「ありがとな、誘ってくれて。さすがに迷惑になるから遠慮しとくよ。気持ちだけ貰っとくな」
ニコッと笑ってアルファルドに話しかけた。
領主なんて主催者側だから当日なんて忙しいし、お邪魔虫にはなりたくない。
「…迷惑なら言わない」
「あー……うん。ごめん、言い方が悪かったな。アルファルドが来てほしいなら行くよ」
初めからこう言えば良かった。言葉って難しいな~。断りづらい言い方ばかりしててアルファルドに悪いことしちゃったよ。
「……」
途端に考えて出してやっぱりそうじゃないかと思った。
「当日は忙しいだろ。俺って図々しいけど、そのへんは弁えてるつもりだぞ?」
「………俺は、来てほしい……」
「え……?」
「…お前と……行きたい……」
テーブルについてたみんながアルファルドに注目してる。照れ臭そうに横向きながらアルファルドが話してる。
みんな一様に目を見開いて、驚いた顔して口を開けたままアルファルドに視線を向けてる。
あの……あのアルファルドが! こんなに素直に自分の気持ちを話すなんてっ!!
あっ……、もしかして私がアルファルドのこともっと知りたいって言ったから?
だから…?
わぁ……めちゃくちゃ嬉しい! なにこの時間差でじわじわくる感じっ。
「わかった。俺もお前と一緒に行きたいな! いいか?」
「………あぁ」
すごく嬉しくて、にこにこしながらアルファルドに返事を返した。
もぅ……アルファルドって、わかってくると癖になりそう!
ツンデレ系なのかな?
スッゴい威嚇してた猫をようやく手懐けたみたいな感覚。
そして私達のやり取りを微笑ましく見てる2人のご老人たち。
「じゃあ俺、気合い入れて準備するから、当日驚かないでくれよ?」
「……気合い? …普段通りでいいぞ」
「んー……、せっかくのお祭りだし、それじゃつまんないだろ? きっとアルファルドも驚くぞ!」
「おやまあ、なんだろね? それは楽しみだよっ」
「ほほっ……、今年の星夜祭は楽しくなりそうですな」
ニッと笑って、また食事の手を動かして料理を口に運んでく。
アルファルドは不思議そうに見て首を傾げてた。
うん、これは今から星夜祭に向けて、色々準備しないとね!
下まで降りて来て、ダイニングルームに来るとやっぱり良い匂いが漂ってて、お腹がグゥ~と鳴っちゃった。
「おはよう旦那様、アート。珍しく随分とゆっくり寝てたねぇ」
テーブルの上に料理を並べていくリタさん。温め直してくれたみたいだった。
「おはようございます。……すみません、俺が二度寝しちゃって。起こしてくれても良かったのに」
「そうかい?二人でくっついて気持ち良さそうに寝てたからね…起こすのも忍びなくてさ」
お皿を運びながら何気なく言われた言葉にカァーと赤面しちゃうよ。
あれを見られてたなんて恥ずかし過ぎる~。
「え……っと、そうですか?」
しどろもどろになりながら案内された席についた。
みんなでご飯食べ始めたけど、恥ずかしさに頭が上がらない。
うわあ~もうっ、また黒歴史作っちゃったよ!
だからアルファルドと一緒に寝たくないんだってば!!
「いやね、旦那様があんなに安心して寝てる姿なんて久々見たよ。よっぽどアートと離れたくなかったんだと思って起こさなかったのさっ」
リタさんがにやにやしながらまたもや爆弾を投下していってる。上座に座って食べてたアルファルドの機嫌がどんどん悪くなっていくのがわかるくらい。
「…リタっ……、口を慎め……!」
またまた怒気を含んだ低い声で、リタさんに注意してるアルファルド。
「はいよ。事実だから仕方ないだろ? ねぇ、アート」
いや、私にふられても困るよ。
こんな時友達なら、どう返すのが正解なんだろう。
とりあえず自分が思った通りに発言してみた。
「はい。俺も、アルファルドと一緒に寝るとぐっすり寝れますよ」
席に座りながらにこやかに笑いながら言ったら、同じ席に着いたベッテルさんやリタさんもこっちに注目してる。
「…アトリクス」
「はぁ……、やっぱりアートが女の子ならねぇ~。直ぐに既成事実でも作って、無理やり嫁に貰うんだけどさっ」
「こ、これっリタ! な、なんてことを言うんだ!?」
この発言には隣にいたベッテルさんも目を剥いて注意してる。
「…リタっ、いい加減にしろっ!」
完全に怒っちゃったアルファルドに、さすがのリタさんも反省してる様子。
「はい。申し訳ございません旦那様。アートもゴメンよ……」
いや、リタさんてほんとにツワモノだよね。さすがこの公爵家を支えてきただけはあるよ。
「ハハッ、俺は気にしてないですよ? 俺も女だったらアルファルドに見初められたいですね」
悪い雰囲気を変えたくて言ったのに、怒ってたアルファルドは今度は私を見たまま止まってる。
「まぁ、アルファルドも好みがありますから、たとえ俺が女でも相手にされないですよ」
笑いながら自分で言ったけど、やっぱり虚しくなる。
でも、実際そうなんだろうな……私とポラリスじゃ全くタイプが違う。
ポラリスみたいに慈愛に溢れてないし、お淑やかでもないからなぁ。
まだポラリスのこと好きになってないからわからないんだろうけど、アルファルドって私みたいな無鉄砲で破天荒な女は好みじゃないと思う。
思ったことズバズバ言うし、可愛げもないし……ホンとポラリスとは真逆だよね……
「なっ? アルファルド」
「……」
冗談のつもりでアルファルドに話を振ったのに、アルファルドはなんだか座ったまま真剣に悩んでる様子。
えっと……、そんなに悩むことかな?
お前なんて願い下げだって、一蹴されると思ってたんだけど。
「ほら、アート。旦那様も満更じゃないだろ?」
「り、リタさん……」
なんかごめん、アルファルド。
返答に困るような質問しちゃって。
悩んでるアルファルドが可哀想になってきて、慌てて話題を変えた。
「そういえば……公爵領の星夜祭って、リタさんやベッテルさんも参加されるんですか?」
うやむやにすべく、さっき聞いたばっかりのお祭りについて聞いてみる。
「あぁ、リブラ星夜祭のことかい? もちろん参加するよ」
「えぇ、毎年参加しております」
「どんな感じのお祭りなんですか?」
今度はこっちを見ながら二人が話してる。
「ほほっ、領民達と我々で粛々と行われておりますよ……」
「そうだねぇ……今ではずいぶん厳かな祭りになっちゃったけどね。領民の願い事を書いた木版を何個も重ねていって、旦那様がそれに火をつけてね……星に願いを届けるのさ。そうすると必ず叶うって言われてるんだよ」
「へぇ~! 面白そう!」
「ふふっ……この時に恋人同士がお互いの名前を書いた木版も入れといてね。同じく燃やして星に届くと、一生離れずに幸せになれるって言い伝えもあるのさっ」
反対側の席で、パチっと意味ありげにウインクしながら私を見てるリタさん。
えーと、んん? どういうこと?
「そ、そうなんだ。素敵だね」
「そうさ、今は若者が少なくなってただの豊穣祭みたいになったけどさ。昔はもっと盛大でね……沢山の若い男女が祭りを見に来てたもんさ。そこで結ばれたり愛を囁き合う男女も多かったからね……」
昔を懐かしむように思い出しながら話してるリタさん。
そっか……そんなイベントがあるのは知らなかったな。
本編とは関係ない話だから全く出てこなかったし。ドラコニス公爵領の勉強したときも、細かくはやってなかったから。
「星夜祭は春の終わりにやるんだよ。まだ一月以上空くけど、良かったらアートも一緒に行くかい?」
「え……? 俺!? いや、いいよ! 行っても邪魔になるだけだよ? みんな準備とかで忙しいだろうからさ」
「いえいえ、大したことはいたしませんよ。今では宴もそこそこでお開きとなりますからな……」
「そうだよ、お祭りは嫌いかい? わたしゃあの雰囲気が好きでね」
「俺も好きだけど……お祭りなんて、もう何年も行ってないからなぁ」
「…そうなのか?」
ここでようやくアルファルドが口を開いて話に入ってきた。
「うん。まぁ、色々あって……そんな暇も時間もなかったからさ。いま気付いたくらいだよ…」
ドルアーガ家を出て、冒険者として活動しながらアルファ商会の商品開発も兼業して、スタンピードからは男になってアカデミア入るのに勉強したり、依頼こなしたりまた開発したり……考えて見ればイベントみたいなお祭りって全く気にしてなかった。
アカデミアに入って、アルファルドに会うことだけを目標に今まで必死に生きてきたから。
「…お前さえ良ければ、来ればいい」
ぽそっと呟いた言葉だけど、静かだったからはっきり聞こえた。
自分の耳を疑う訳じゃないけど、私はすごく驚いた顔してアルファルドを凝視した。
いや、この話の流れだとそう言わざるを得ないよね。また余計なこと言っちゃったな……
「ありがとな、誘ってくれて。さすがに迷惑になるから遠慮しとくよ。気持ちだけ貰っとくな」
ニコッと笑ってアルファルドに話しかけた。
領主なんて主催者側だから当日なんて忙しいし、お邪魔虫にはなりたくない。
「…迷惑なら言わない」
「あー……うん。ごめん、言い方が悪かったな。アルファルドが来てほしいなら行くよ」
初めからこう言えば良かった。言葉って難しいな~。断りづらい言い方ばかりしててアルファルドに悪いことしちゃったよ。
「……」
途端に考えて出してやっぱりそうじゃないかと思った。
「当日は忙しいだろ。俺って図々しいけど、そのへんは弁えてるつもりだぞ?」
「………俺は、来てほしい……」
「え……?」
「…お前と……行きたい……」
テーブルについてたみんながアルファルドに注目してる。照れ臭そうに横向きながらアルファルドが話してる。
みんな一様に目を見開いて、驚いた顔して口を開けたままアルファルドに視線を向けてる。
あの……あのアルファルドが! こんなに素直に自分の気持ちを話すなんてっ!!
あっ……、もしかして私がアルファルドのこともっと知りたいって言ったから?
だから…?
わぁ……めちゃくちゃ嬉しい! なにこの時間差でじわじわくる感じっ。
「わかった。俺もお前と一緒に行きたいな! いいか?」
「………あぁ」
すごく嬉しくて、にこにこしながらアルファルドに返事を返した。
もぅ……アルファルドって、わかってくると癖になりそう!
ツンデレ系なのかな?
スッゴい威嚇してた猫をようやく手懐けたみたいな感覚。
そして私達のやり取りを微笑ましく見てる2人のご老人たち。
「じゃあ俺、気合い入れて準備するから、当日驚かないでくれよ?」
「……気合い? …普段通りでいいぞ」
「んー……、せっかくのお祭りだし、それじゃつまんないだろ? きっとアルファルドも驚くぞ!」
「おやまあ、なんだろね? それは楽しみだよっ」
「ほほっ……、今年の星夜祭は楽しくなりそうですな」
ニッと笑って、また食事の手を動かして料理を口に運んでく。
アルファルドは不思議そうに見て首を傾げてた。
うん、これは今から星夜祭に向けて、色々準備しないとね!
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