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新サークル編 5
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「隣いいか?アルファルド」
「……」
「やっぱ属性別になると一気に人数減るな」
「……何故いる」
「ハハッ、細かい事は気にすんな!選択科目だから、俺が何を選ぼうと関係ないだろ?」
「………」
あ、今ため息ついた!
私は火属性でもないのに、アルファルドと一緒にいたいって理由だけで選択をほぼ火属性専攻にしてる。
めちゃくちゃ席空いてるのに、やっぱりいつもと同じ端の席。私も気にせずにいつも通り隣に座った。
しかしアルファルドって火属性だったんだ!隣の席でアルファルドの選択教科の予定表盗み見といて良かったよ。
考えてみれば皇族の血筋だし、確かに火属性だよね。
ゲームだと魔法使ってるシーンが全くなかった。
だいたい今頃はポラリスを影から見てて、恋焦がれてストーカーみたいなことしかしてなかったし。
それはそうとゲームのアルファルドってポラリスにあんな簡単に心を許したのに、何で私にはこんなに頑ななんだろう。やっぱり男だからかな?
ここはもちろん火属性持ちのレグルス様、アケルナーとアルファルドが講義を受けてる。
でもやっぱり火属性ってすごく人数少ないな。席もポツポツしか埋まってなくて、この3人抜かしたら数名しか座ってないし。
火属性の特性や魔法の種類、攻撃魔法、防御魔法…各属性に対する対抗手段を学んでいく。
「……さて、ここまでで質問はあるか?」
火属性の講義をしてたのは、あの日私に話しかけてきた副教授の女性教員。たしか、リラ副教授。
「はい!」
元気良く手を挙げて返事をする。
それを見たリラ副教授は驚いた顔でこっちを見た。
「おっ!君は…アトリクスじゃないか!火属性ではないはずだが…何か質問か?」
勇ましいこの女性教官にはなかなか好感を持てる。
私が平民だからって卑下してないのがいいね。
せっかく火属性専攻にしたし、これは聞いておかないと。
「一騎打ちでの戦闘において、最上位種が使う火属性上級魔法ヘル系の攻撃を受けた場合、人類の持つ火属性魔法で対抗及び殲滅するとしたら副教授はどうしますか?」
「…なっ…なんと!…これは、とても素晴らしい質問だ!」
リラ副教授は目を見開いてこっちを見てた。
「……すまない、アトリクス…逆に質問するが、最上位種の火属性ヘル系魔法とはなんだ?魔物が使う魔法において未だ解明されていない。君の言ってる魔法がそれを示すなら、説明してほしいのだが…」
うわぁぁ~!嘘でしょ!?魔物の魔法って解明されてないの!?
私は失言に気づいて冷や汗がドッと出てくる。
まぁそうだよね…、魔物の魔法なんて人間が勝手にこうだって決めてるだけで、詳しくわかる訳ないもんね…。
うぅ…失敗した。
ゲームだと普通に説明が書いてあるから、当たり前みたいに皆んな知ってるのかと思ってた。
さすがにエルナト先生の授業でも魔物の魔法についてまで習ってなかったし。
ここは説明すべき?それともしらばっくれるべき??
立ったまま少し考えてから口を開いた。
「最上位種が放つ火属性攻撃魔法がヘル系です。初級のヘル・ファイアから始まり、ヘル・フレアが上級攻撃魔法となります」
「…待て、アトリクス!…そんな魔物の攻撃魔法は初めて聞いたぞ!そもそも魔物が放つ攻撃魔法の分析が極めて困難なんだ。なぜなら言語を理解できないし、意思疎通も不可能だからだ……それが本当ならば大変な発見だぞ!」
レグルス様やアケルナー、アルファルドまでが珍しく隣で上向いて注目してる。
悟られないように表情は平然としてるけど、内心その場で心臓が縮み上がる思いを味わった。
うん、これはマズイね!こんな予定じゃなかったんだけど…色々面倒になりそうな予感。
よしっ、ここは頼れる恩師を使おう!
「副教授。俺はインテルクルース教授から聞いた話を参考にしています。教授はスタンピードにおいて最上位種との戦闘を経験されています。詳しくは教授にお伺い下さい」
「エルナト教授か…なるほど、そうか。君は教授と親しいからな……わかったぞ」
「では、俺の質問に答えて頂けますか?」
冷や汗かきながら取り繕うようにニコッと笑った。
ふぅ…なんとか誤魔化せたかな?
後でエルナト先生からめちゃくちゃ尋問されそう…。
でも仕方ないか、覚悟を決めよう!
話は戻るけど、これって疑問だったんだよね。
最上位種の火魔法と、人類の最高の火魔法……あの時は一対一にならなかったから見れなかったけど。
副教授はだいぶ考えた後にこっちを向いた。
「そうだな……これはあくまで私の憶測だが、…もし、人類側の火属性最上級魔法を放ったとしても恐らく、相殺することすら難しいだろうな…」
やっぱりそうかぁ。
合成魔法でもない限り、あの火力を全て消すのは無理だよね。しかも合成魔法は二属性以上の魔法使いにしか使えないし。
予想外に危険を犯してまで質問したのは、ここにいるメインキャラ達に知っておいてもらいたいんだ…最上位種の脅威と対抗手段。これからまたいつどうなるかわからないし。
特にレグルス様とアケルナーは、どうすれば倒せるのかよく考えてほしい。
そしてついでとばかりにまた質問した。
「では他の属性ならどうです?」
「……専門ではないが、水属性の最上級攻撃魔法を使えばあるいは……いや、それでは…」
副教授はブツブツ言いながら考え込んでた。
アカデミアの副教授でも、まだまだモンスターの魔法は知られてない。
この新世界に変わってからモンスターの生態も激変した。
そもそも最上位種なんて滅多に現れないし、魔法を使うモンスター自体もこの世界には少ないんだ。
旧世界ではもっと強いモンスターで溢れてたらしいから。
「副教授、我が皇族にのみ継承される特殊火属性魔法ならば相殺することは可能かと思います。最上位種との戦闘は未経験ですが、人類最強と謳われる特殊火属性魔法を持ってすれば勝機は必ずあります」
前の席に座っていたレグルス様がスッと立ち上がって発言してる。
「……おおっ!そうだな、我ら人類には頼もしい火属性の使い手が存在している。それならば相殺可能だろう!」
副教授も納得したみたいに拍手をして讃えてる。
うーん、特殊火属性のメテオ系か…。
確かにポルックス公爵のメテオは凄かったけど、最上位種にはそこまで効いてなかったような…でも、ヘル系魔法だけなら相殺できるのかな?
でもそれだけで殲滅は無理だね。あれって強力な分、魔力消費が激しいから連発はできない。
「はい。副教授」
「アケルナーか。君はどう思う?」
普段そこまで発言しないアケルナーとしては珍しく、挙手をしてその場に立つ。
「僕の予想だと相殺不可能。最上位種の魔力量にも寄りますが、一対一での戦闘で対抗かつ殲滅するには、今ある四大元素全ての最上級魔法を用いても不可能でしょう」
周りがシーン…と静かになった。
高度な質問に、数少ない火属性の生徒は訳のわからない顔をしてる。
「こちらも素晴らしい答えだ!確かに最上位種の魔力量は膨大で強力だ。我々人類が対抗するには、魔法だけでは厳しいかもしれないな」
さすがアケルナーだね…それこそまさにこの質問の模範解答だと思うよ。
やっぱり実戦を積んでる剣士は説得力が違うね。
いや、ごめんなさい!レグルス様を馬鹿にしたいとかじゃなくて、もっと現実と向き合ってほしいって意味で質問したんだよ!
「ちなみに質問者のアトリクス。君はどう思うんだ?」
副教授が私を名指しで指名。
うーん、質問したのに逆に答えを求められるなんて…。
とりあえず立ち上がる。
「相殺という観念でいうなら、アケルナーと同じで全属性を用いても無理です。しかし、剣聖級の火属性魔法剣なら恐らく対抗することは可能です」
またまた周りがシーン…と静まり返ってる。
アケルナーは驚いた表情で下の席から私を見てた。
一応、これが正確な答えになるのかな?
アケルナーはまさにソードマスター目指してるし、この答えを参考にもっと強くなってほしいからね。
ニコッと笑うと、席についた。
「……いや、予想打にしない意外な答えが出たな。同じ魔法使いでもソードマスターが出てくるとは……これは面白い!!素晴らしいぞ、アトリクス!勉強になった!」
講堂に副教授大きな拍手が鳴り響いてた。
「隣いいか?アルファルド」
「……」
「やっぱ属性別になると一気に人数減るな」
「……何故いる」
「ハハッ、細かい事は気にすんな!選択科目だから、俺が何を選ぼうと関係ないだろ?」
「………」
あ、今ため息ついた!
私は火属性でもないのに、アルファルドと一緒にいたいって理由だけで選択をほぼ火属性専攻にしてる。
めちゃくちゃ席空いてるのに、やっぱりいつもと同じ端の席。私も気にせずにいつも通り隣に座った。
しかしアルファルドって火属性だったんだ!隣の席でアルファルドの選択教科の予定表盗み見といて良かったよ。
考えてみれば皇族の血筋だし、確かに火属性だよね。
ゲームだと魔法使ってるシーンが全くなかった。
だいたい今頃はポラリスを影から見てて、恋焦がれてストーカーみたいなことしかしてなかったし。
それはそうとゲームのアルファルドってポラリスにあんな簡単に心を許したのに、何で私にはこんなに頑ななんだろう。やっぱり男だからかな?
ここはもちろん火属性持ちのレグルス様、アケルナーとアルファルドが講義を受けてる。
でもやっぱり火属性ってすごく人数少ないな。席もポツポツしか埋まってなくて、この3人抜かしたら数名しか座ってないし。
火属性の特性や魔法の種類、攻撃魔法、防御魔法…各属性に対する対抗手段を学んでいく。
「……さて、ここまでで質問はあるか?」
火属性の講義をしてたのは、あの日私に話しかけてきた副教授の女性教員。たしか、リラ副教授。
「はい!」
元気良く手を挙げて返事をする。
それを見たリラ副教授は驚いた顔でこっちを見た。
「おっ!君は…アトリクスじゃないか!火属性ではないはずだが…何か質問か?」
勇ましいこの女性教官にはなかなか好感を持てる。
私が平民だからって卑下してないのがいいね。
せっかく火属性専攻にしたし、これは聞いておかないと。
「一騎打ちでの戦闘において、最上位種が使う火属性上級魔法ヘル系の攻撃を受けた場合、人類の持つ火属性魔法で対抗及び殲滅するとしたら副教授はどうしますか?」
「…なっ…なんと!…これは、とても素晴らしい質問だ!」
リラ副教授は目を見開いてこっちを見てた。
「……すまない、アトリクス…逆に質問するが、最上位種の火属性ヘル系魔法とはなんだ?魔物が使う魔法において未だ解明されていない。君の言ってる魔法がそれを示すなら、説明してほしいのだが…」
うわぁぁ~!嘘でしょ!?魔物の魔法って解明されてないの!?
私は失言に気づいて冷や汗がドッと出てくる。
まぁそうだよね…、魔物の魔法なんて人間が勝手にこうだって決めてるだけで、詳しくわかる訳ないもんね…。
うぅ…失敗した。
ゲームだと普通に説明が書いてあるから、当たり前みたいに皆んな知ってるのかと思ってた。
さすがにエルナト先生の授業でも魔物の魔法についてまで習ってなかったし。
ここは説明すべき?それともしらばっくれるべき??
立ったまま少し考えてから口を開いた。
「最上位種が放つ火属性攻撃魔法がヘル系です。初級のヘル・ファイアから始まり、ヘル・フレアが上級攻撃魔法となります」
「…待て、アトリクス!…そんな魔物の攻撃魔法は初めて聞いたぞ!そもそも魔物が放つ攻撃魔法の分析が極めて困難なんだ。なぜなら言語を理解できないし、意思疎通も不可能だからだ……それが本当ならば大変な発見だぞ!」
レグルス様やアケルナー、アルファルドまでが珍しく隣で上向いて注目してる。
悟られないように表情は平然としてるけど、内心その場で心臓が縮み上がる思いを味わった。
うん、これはマズイね!こんな予定じゃなかったんだけど…色々面倒になりそうな予感。
よしっ、ここは頼れる恩師を使おう!
「副教授。俺はインテルクルース教授から聞いた話を参考にしています。教授はスタンピードにおいて最上位種との戦闘を経験されています。詳しくは教授にお伺い下さい」
「エルナト教授か…なるほど、そうか。君は教授と親しいからな……わかったぞ」
「では、俺の質問に答えて頂けますか?」
冷や汗かきながら取り繕うようにニコッと笑った。
ふぅ…なんとか誤魔化せたかな?
後でエルナト先生からめちゃくちゃ尋問されそう…。
でも仕方ないか、覚悟を決めよう!
話は戻るけど、これって疑問だったんだよね。
最上位種の火魔法と、人類の最高の火魔法……あの時は一対一にならなかったから見れなかったけど。
副教授はだいぶ考えた後にこっちを向いた。
「そうだな……これはあくまで私の憶測だが、…もし、人類側の火属性最上級魔法を放ったとしても恐らく、相殺することすら難しいだろうな…」
やっぱりそうかぁ。
合成魔法でもない限り、あの火力を全て消すのは無理だよね。しかも合成魔法は二属性以上の魔法使いにしか使えないし。
予想外に危険を犯してまで質問したのは、ここにいるメインキャラ達に知っておいてもらいたいんだ…最上位種の脅威と対抗手段。これからまたいつどうなるかわからないし。
特にレグルス様とアケルナーは、どうすれば倒せるのかよく考えてほしい。
そしてついでとばかりにまた質問した。
「では他の属性ならどうです?」
「……専門ではないが、水属性の最上級攻撃魔法を使えばあるいは……いや、それでは…」
副教授はブツブツ言いながら考え込んでた。
アカデミアの副教授でも、まだまだモンスターの魔法は知られてない。
この新世界に変わってからモンスターの生態も激変した。
そもそも最上位種なんて滅多に現れないし、魔法を使うモンスター自体もこの世界には少ないんだ。
旧世界ではもっと強いモンスターで溢れてたらしいから。
「副教授、我が皇族にのみ継承される特殊火属性魔法ならば相殺することは可能かと思います。最上位種との戦闘は未経験ですが、人類最強と謳われる特殊火属性魔法を持ってすれば勝機は必ずあります」
前の席に座っていたレグルス様がスッと立ち上がって発言してる。
「……おおっ!そうだな、我ら人類には頼もしい火属性の使い手が存在している。それならば相殺可能だろう!」
副教授も納得したみたいに拍手をして讃えてる。
うーん、特殊火属性のメテオ系か…。
確かにポルックス公爵のメテオは凄かったけど、最上位種にはそこまで効いてなかったような…でも、ヘル系魔法だけなら相殺できるのかな?
でもそれだけで殲滅は無理だね。あれって強力な分、魔力消費が激しいから連発はできない。
「はい。副教授」
「アケルナーか。君はどう思う?」
普段そこまで発言しないアケルナーとしては珍しく、挙手をしてその場に立つ。
「僕の予想だと相殺不可能。最上位種の魔力量にも寄りますが、一対一での戦闘で対抗かつ殲滅するには、今ある四大元素全ての最上級魔法を用いても不可能でしょう」
周りがシーン…と静かになった。
高度な質問に、数少ない火属性の生徒は訳のわからない顔をしてる。
「こちらも素晴らしい答えだ!確かに最上位種の魔力量は膨大で強力だ。我々人類が対抗するには、魔法だけでは厳しいかもしれないな」
さすがアケルナーだね…それこそまさにこの質問の模範解答だと思うよ。
やっぱり実戦を積んでる剣士は説得力が違うね。
いや、ごめんなさい!レグルス様を馬鹿にしたいとかじゃなくて、もっと現実と向き合ってほしいって意味で質問したんだよ!
「ちなみに質問者のアトリクス。君はどう思うんだ?」
副教授が私を名指しで指名。
うーん、質問したのに逆に答えを求められるなんて…。
とりあえず立ち上がる。
「相殺という観念でいうなら、アケルナーと同じで全属性を用いても無理です。しかし、剣聖級の火属性魔法剣なら恐らく対抗することは可能です」
またまた周りがシーン…と静まり返ってる。
アケルナーは驚いた表情で下の席から私を見てた。
一応、これが正確な答えになるのかな?
アケルナーはまさにソードマスター目指してるし、この答えを参考にもっと強くなってほしいからね。
ニコッと笑うと、席についた。
「……いや、予想打にしない意外な答えが出たな。同じ魔法使いでもソードマスターが出てくるとは……これは面白い!!素晴らしいぞ、アトリクス!勉強になった!」
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