53 / 392
後の祭り編 5
しおりを挟む
‘
「読み上げよ」
皇帝陛下の一言で周りがシーンと静まり返ってる。
「はっ、読み上げさせて頂きます!…金、名誉ともにいらない。全て被害にあった国民の救済に当てて欲しい。…この様に書かれております」
これを聞いたらやっぱりに怒るかな。
流石に首が飛ぶ事はないけど、お咎めくらいはあるかなって気持ちで書いた。
実際はもっと短い文書だけど、この従者が気を利かせて良いように読み直してくれたみたい。
またまた周りからどよめきが走る。
それを聞いた陛下は怒るどころか、なぜか笑いだした。
「フハッハッハ~!!目先の欲に囚われず、民衆の救済を選ぶとは天晴だ!!……気に入ったぞ。そなたの様な者こそ英雄に相応しい!」
え…?あれ??
おかしい…いらないから違うことに有効活用してくれって書いただけなのに……。
そして何故か周りから拍手が沸き起こってる。
「ではそなたの望み通り、報奨金は全て救済に回そう。護衛騎士の件はまたの機会を待つとしよう」
よくわからないけど、どうにかなったのかな?
爵位とかもいらなかったけど、それを取り消すのは無理みたい。
まあ護衛騎士とか褒美とか免除できたからいいか。
ようやくホッとして周りにも目を向けることができた。
そういえばこの場にレグルス様もいるはず。
キョロキョロすると玉座の脇の方に殿下がいた。
レグルス様~!!皇子姿も素敵過ぎる~!!もうこれだけで十分ご褒美だね!
レグルス様の皇子姿に感動していた私。
まさか国の英雄が、仮面の下でこんな不謹慎な事考えてるなんて誰も思わないだろうね。
──ハッッ!!!!
ここで私はあることに気付く。
高位貴族が今この場にいるってことは、もしかしてアルファルドもいるってこと!?
帝国の3大公爵の1人。
ドラコニス公爵家の現公爵アルファルド。
私が…私が、この世界で一番会いたかったアルファルド!!
速攻で大臣達と並ぶ公爵達を見る。ポルックス公爵殿下は怪我で来られないみたいで居なかった。
わわっ!アレだ!!いたよ!いたぁーー!!
一番隅の方にいるのがたぶんそうッ!
遠目で見えにくいけど、真っ黒な濡羽色の髪。前髪もかなり伸びてて瞳は全くわからない。
公爵家の家紋が縫われたマントもどこがヨレヨレで、彼自身もまともに食べていないのかかなり小柄で細身だった。
そういえばゲームでもそうだった。
顔色も悪いし、栄養状態も良くないのかな…。
しまったぁー!国民救済じゃなくて、ドラコニス公爵の借金に当ててくれって書くべきだった!!
請求し直そうとしたのに、すでに皇帝陛下は去った後で……。
ガッカリしてもう一度アルファルドの方を見るけど、アルファルドも退室していた。
ハァ……。
私も案内され、その場を後にした。
◇
部屋に戻って、最上階にある私の貴賓室から見える、祝賀会のパーティーを眺めてた。
パーティー会場は沢山の綺羅びやかな貴族で溢れかえってる。
明かりが煌煌と灯って、華やかなドレスのご令嬢や御婦人方が紳士達と楽しげにダンスを踊ってる。
エルナト先生やベカも踊ってるんだろうな。
あそこにアルファルドもいるかな…いや、たぶんアルファルドはもう帰ってるだろうな。
こういう賑やかな集まり嫌いだし。
役目を終えた後もシリウスの格好で眺めてた。
ふと庭園に目を移すと、授与式と同じ格好をしたアルファルドがいた。
庭園のベンチに座り、近くにある広々とした池を眺めている。
「─っ!!」
バンッ!と窓を開け、何も考えずそこから飛び降りた。
数十メートルはあるだろうけど関係ない。
ビューっと風を切る音が耳にうるさく響いてる。
私にはアルファルドしか見えてなくて、地面近くまで降りると風魔法を使い着地の襲撃を和らげた。
風が巻き起こりゆっくりと降下、着地する。
音で気づいたのか、アルファルドが口を開けたまま呆然と私を見てた。
あっ、アルファルドに会えた嬉しさで飛び出してきたけど、そういえば喋れないんだったぁ!
しかもこんな姿で…呪われた人間なんて嫌がられるかな…。
しばらくお互い無言のまま見つめ合ってた。
いや、アルファルドの目は前髪が邪魔で全然見えないけど。向こうも顔がこっち向いてるから見つめあってるよね?
この姿はゲームでも同じ。
ゲームではもっと髪も伸びてて、もう少し背も高かったと思う。
今の私くらいになるのかな?
あと一年半でゲームが開始される。
そしたらアルファルドは……。
今、私がアルファルドにしてあげられることは何もない。
悲しいけどまだ…励ましてあげることも、一緒にいてあげることも出来ない。
「あ……あの……ぼ、僕は、アルファルド・ロー・ドラコニスと申します……」
私が下を向いて感傷に浸ってると、アルファルドが話しかけてきた。
驚いてバッとアルファルドの方を見ると、驚いたみたいに体をビクつかせてた。
「っ!…あ…シリウス卿…この度の功績と…叙爵…おめでとう…ございます……」
恥ずかしそうに、指をモジモジしながら話しだしたアルファルド。
(──!!)
ア、ア、アルファルドが喋った!!
えっ?!あれ?アルファルドってこんなキャラだけ??
ゲームの中だとほとんど喋らなくて、テロップも「……。」ばっかで、いつも一人で裏庭で本読んでて…。
驚きを隠せなかったけど、かろうじて返事の代わりにコクリと頷いた。
シリウスだと受け答えがまるで出来ないから、アルファルドをガッカリさせないか心配だよ…。
あぁ…!!
こんな時喋れたら、アルファルドをめちゃくちゃ褒めてあげられるのにッ!!
こんな不気味な人間に話せてスゴイねとか、お祝いをちゃんと言えるなんて偉いっ!って言ってあげられるのに!!
それにこんな身形じゃなきゃ、近所のおばちゃんみたくよしよしってできるのにさっ!
男になってる私は、アルファルドよりも頭2つ分くらい高い。本当にアルファルドは小柄でかわいい。
近くまで寄るとありあまる感情を抑えきれず、抱きしめようとしたけど駄目だと思い、行き場のない広げた両手でアルファルドの肩を掴んだ。
「あ、…シリウス卿…?」
どうしてもこの健気でか弱い子を慰めてあげたくて。
えっ!?うわっ、ウソ…肩もすごく細い…。
ガリガリだよ……14歳なんてまだまだ成長期なのに。
そういえば借金だらけで、まともな食事出来てないんだった…。
心の中で思いながらアルファルドの様子を見る。
私に触られて嫌がるかなと思ったけど、なぜだか頬を赤く染めているのがわかった。
この世界は空気が汚れてないから、月明かりがとても明るくて表情もよく見える。
もしかして照れてるのかな?か、か、可愛いぃぃ~!!
落ち着け…落ち着くんだ、私!
「貴方を…尊敬…しています。先ほどの…陛下とのやり取りも…ご決断も…大変…素晴らしかったです」
うおぉぁーー!!アルファルドぉぉぉーー!!
心の中で絶叫と悶絶を繰り返す。
急いでアルファルドの肩から手を外して、大声を上げて走り出したい気持ちを血管切れそうなくらい拳をキツく握り締める事でどうにかやり過ごした。
もうダメ!!それ以上喋らないでぇ!!
あまりに興奮しすぎたせいか、ツゥーっと鼻血が出てきた。
くぅ~!こんな肝心な時にぃー!!
でも、情けない姿をアルファルドに見せる訳にいかず、仕方ないけど部屋へ戻ることにした。
懐から紙とペンを取り出し、サラサラと殴り書きする。
それをアルファルドに渡すと、背を向けて最速でダッシュし城の屋根を駆け上がりながら部屋まで戻った。
部屋まで戻ると急いで仮面を外し、置いてあった布巾を鼻にあてる。
ハァ…ハァ…と呼吸を整えて、近くにあったふっかふかの椅子にドカッと腰掛けた。
生のアルファルドは…殺人的にヤバかった……。
変態にも犯罪者にもなりたくないから、しばらく近づかない方がいいな。
次は容赦なく襲っちゃうかもしれない。
椅子の横の小さなテーブルにあった水差しを取って、コップになみなみ注いで一気に水を飲み干した。
身体が冷えたのか、ちょっとは気分が落ち着いた。
ハァ…あんなに純粋な子が、どうして酷い目に合わなきゃいけないんだろう。
興奮が治まると、今度はもやもやした気持ちが沸き起こる。
ゲームのストーリー的に仕方ないんだろうけど。
それだけの為に幼い頃からずっと苦しんで、最後は死ななきゃいけないだなんて…。
立ち上がって窓に近づく。
もう一度窓の外を見ると、庭園にアルファルドの姿は無かった。
「読み上げよ」
皇帝陛下の一言で周りがシーンと静まり返ってる。
「はっ、読み上げさせて頂きます!…金、名誉ともにいらない。全て被害にあった国民の救済に当てて欲しい。…この様に書かれております」
これを聞いたらやっぱりに怒るかな。
流石に首が飛ぶ事はないけど、お咎めくらいはあるかなって気持ちで書いた。
実際はもっと短い文書だけど、この従者が気を利かせて良いように読み直してくれたみたい。
またまた周りからどよめきが走る。
それを聞いた陛下は怒るどころか、なぜか笑いだした。
「フハッハッハ~!!目先の欲に囚われず、民衆の救済を選ぶとは天晴だ!!……気に入ったぞ。そなたの様な者こそ英雄に相応しい!」
え…?あれ??
おかしい…いらないから違うことに有効活用してくれって書いただけなのに……。
そして何故か周りから拍手が沸き起こってる。
「ではそなたの望み通り、報奨金は全て救済に回そう。護衛騎士の件はまたの機会を待つとしよう」
よくわからないけど、どうにかなったのかな?
爵位とかもいらなかったけど、それを取り消すのは無理みたい。
まあ護衛騎士とか褒美とか免除できたからいいか。
ようやくホッとして周りにも目を向けることができた。
そういえばこの場にレグルス様もいるはず。
キョロキョロすると玉座の脇の方に殿下がいた。
レグルス様~!!皇子姿も素敵過ぎる~!!もうこれだけで十分ご褒美だね!
レグルス様の皇子姿に感動していた私。
まさか国の英雄が、仮面の下でこんな不謹慎な事考えてるなんて誰も思わないだろうね。
──ハッッ!!!!
ここで私はあることに気付く。
高位貴族が今この場にいるってことは、もしかしてアルファルドもいるってこと!?
帝国の3大公爵の1人。
ドラコニス公爵家の現公爵アルファルド。
私が…私が、この世界で一番会いたかったアルファルド!!
速攻で大臣達と並ぶ公爵達を見る。ポルックス公爵殿下は怪我で来られないみたいで居なかった。
わわっ!アレだ!!いたよ!いたぁーー!!
一番隅の方にいるのがたぶんそうッ!
遠目で見えにくいけど、真っ黒な濡羽色の髪。前髪もかなり伸びてて瞳は全くわからない。
公爵家の家紋が縫われたマントもどこがヨレヨレで、彼自身もまともに食べていないのかかなり小柄で細身だった。
そういえばゲームでもそうだった。
顔色も悪いし、栄養状態も良くないのかな…。
しまったぁー!国民救済じゃなくて、ドラコニス公爵の借金に当ててくれって書くべきだった!!
請求し直そうとしたのに、すでに皇帝陛下は去った後で……。
ガッカリしてもう一度アルファルドの方を見るけど、アルファルドも退室していた。
ハァ……。
私も案内され、その場を後にした。
◇
部屋に戻って、最上階にある私の貴賓室から見える、祝賀会のパーティーを眺めてた。
パーティー会場は沢山の綺羅びやかな貴族で溢れかえってる。
明かりが煌煌と灯って、華やかなドレスのご令嬢や御婦人方が紳士達と楽しげにダンスを踊ってる。
エルナト先生やベカも踊ってるんだろうな。
あそこにアルファルドもいるかな…いや、たぶんアルファルドはもう帰ってるだろうな。
こういう賑やかな集まり嫌いだし。
役目を終えた後もシリウスの格好で眺めてた。
ふと庭園に目を移すと、授与式と同じ格好をしたアルファルドがいた。
庭園のベンチに座り、近くにある広々とした池を眺めている。
「─っ!!」
バンッ!と窓を開け、何も考えずそこから飛び降りた。
数十メートルはあるだろうけど関係ない。
ビューっと風を切る音が耳にうるさく響いてる。
私にはアルファルドしか見えてなくて、地面近くまで降りると風魔法を使い着地の襲撃を和らげた。
風が巻き起こりゆっくりと降下、着地する。
音で気づいたのか、アルファルドが口を開けたまま呆然と私を見てた。
あっ、アルファルドに会えた嬉しさで飛び出してきたけど、そういえば喋れないんだったぁ!
しかもこんな姿で…呪われた人間なんて嫌がられるかな…。
しばらくお互い無言のまま見つめ合ってた。
いや、アルファルドの目は前髪が邪魔で全然見えないけど。向こうも顔がこっち向いてるから見つめあってるよね?
この姿はゲームでも同じ。
ゲームではもっと髪も伸びてて、もう少し背も高かったと思う。
今の私くらいになるのかな?
あと一年半でゲームが開始される。
そしたらアルファルドは……。
今、私がアルファルドにしてあげられることは何もない。
悲しいけどまだ…励ましてあげることも、一緒にいてあげることも出来ない。
「あ……あの……ぼ、僕は、アルファルド・ロー・ドラコニスと申します……」
私が下を向いて感傷に浸ってると、アルファルドが話しかけてきた。
驚いてバッとアルファルドの方を見ると、驚いたみたいに体をビクつかせてた。
「っ!…あ…シリウス卿…この度の功績と…叙爵…おめでとう…ございます……」
恥ずかしそうに、指をモジモジしながら話しだしたアルファルド。
(──!!)
ア、ア、アルファルドが喋った!!
えっ?!あれ?アルファルドってこんなキャラだけ??
ゲームの中だとほとんど喋らなくて、テロップも「……。」ばっかで、いつも一人で裏庭で本読んでて…。
驚きを隠せなかったけど、かろうじて返事の代わりにコクリと頷いた。
シリウスだと受け答えがまるで出来ないから、アルファルドをガッカリさせないか心配だよ…。
あぁ…!!
こんな時喋れたら、アルファルドをめちゃくちゃ褒めてあげられるのにッ!!
こんな不気味な人間に話せてスゴイねとか、お祝いをちゃんと言えるなんて偉いっ!って言ってあげられるのに!!
それにこんな身形じゃなきゃ、近所のおばちゃんみたくよしよしってできるのにさっ!
男になってる私は、アルファルドよりも頭2つ分くらい高い。本当にアルファルドは小柄でかわいい。
近くまで寄るとありあまる感情を抑えきれず、抱きしめようとしたけど駄目だと思い、行き場のない広げた両手でアルファルドの肩を掴んだ。
「あ、…シリウス卿…?」
どうしてもこの健気でか弱い子を慰めてあげたくて。
えっ!?うわっ、ウソ…肩もすごく細い…。
ガリガリだよ……14歳なんてまだまだ成長期なのに。
そういえば借金だらけで、まともな食事出来てないんだった…。
心の中で思いながらアルファルドの様子を見る。
私に触られて嫌がるかなと思ったけど、なぜだか頬を赤く染めているのがわかった。
この世界は空気が汚れてないから、月明かりがとても明るくて表情もよく見える。
もしかして照れてるのかな?か、か、可愛いぃぃ~!!
落ち着け…落ち着くんだ、私!
「貴方を…尊敬…しています。先ほどの…陛下とのやり取りも…ご決断も…大変…素晴らしかったです」
うおぉぁーー!!アルファルドぉぉぉーー!!
心の中で絶叫と悶絶を繰り返す。
急いでアルファルドの肩から手を外して、大声を上げて走り出したい気持ちを血管切れそうなくらい拳をキツく握り締める事でどうにかやり過ごした。
もうダメ!!それ以上喋らないでぇ!!
あまりに興奮しすぎたせいか、ツゥーっと鼻血が出てきた。
くぅ~!こんな肝心な時にぃー!!
でも、情けない姿をアルファルドに見せる訳にいかず、仕方ないけど部屋へ戻ることにした。
懐から紙とペンを取り出し、サラサラと殴り書きする。
それをアルファルドに渡すと、背を向けて最速でダッシュし城の屋根を駆け上がりながら部屋まで戻った。
部屋まで戻ると急いで仮面を外し、置いてあった布巾を鼻にあてる。
ハァ…ハァ…と呼吸を整えて、近くにあったふっかふかの椅子にドカッと腰掛けた。
生のアルファルドは…殺人的にヤバかった……。
変態にも犯罪者にもなりたくないから、しばらく近づかない方がいいな。
次は容赦なく襲っちゃうかもしれない。
椅子の横の小さなテーブルにあった水差しを取って、コップになみなみ注いで一気に水を飲み干した。
身体が冷えたのか、ちょっとは気分が落ち着いた。
ハァ…あんなに純粋な子が、どうして酷い目に合わなきゃいけないんだろう。
興奮が治まると、今度はもやもやした気持ちが沸き起こる。
ゲームのストーリー的に仕方ないんだろうけど。
それだけの為に幼い頃からずっと苦しんで、最後は死ななきゃいけないだなんて…。
立ち上がって窓に近づく。
もう一度窓の外を見ると、庭園にアルファルドの姿は無かった。
11
お気に入りに追加
322
あなたにおすすめの小説
転生先が羞恥心的な意味で地獄なんだけどっ!!
高福あさひ
恋愛
とある日、自分が乙女ゲームの世界に転生したことを知ってしまったユーフェミア。そこは前世でハマっていたとはいえ、実際に生きるのにはとんでもなく痛々しい設定がモリモリな世界で羞恥心的な意味で地獄だった!!そんな世界で羞恥心さえ我慢すればモブとして平穏無事に生活できると思っていたのだけれど…?※カクヨム様、ムーンライトノベルズ様でも公開しています。不定期更新です。タイトル回収はだいぶ後半になると思います。前半はただのシリアスです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
幸せなのでお構いなく!
棗
恋愛
侯爵令嬢ロリーナ=カラーには愛する婚約者グレン=シュタインがいる。だが、彼が愛しているのは天使と呼ばれる儚く美しい王女。
初対面の時からグレンに嫌われているロリーナは、このまま愛の無い結婚をして不幸な生活を送るよりも、最後に思い出を貰って婚約解消をすることにした。
※なろうさんにも公開中
【完結】名ばかりの妻を押しつけられた公女は、人生のやり直しを求めます。2度目は絶対に飼殺し妃ルートの回避に全力をつくします。
yukiwa (旧PN 雪花)
恋愛
*タイトル変更しました。(旧題 黄金竜の花嫁~飼殺し妃は遡る~)
パウラ・ヘルムダールは、竜の血を継ぐ名門大公家の跡継ぎ公女。
この世を支配する黄金竜オーディに望まれて側室にされるが、その実態は正室の仕事を丸投げされてこなすだけの、名のみの妻だった。
しかもその名のみの妻、側室なのに選抜試験などと御大層なものがあって。生真面目パウラは手を抜くことを知らず、ついつい頑張ってなりたくもなかった側室に見事当選。
もう一人の側室候補エリーヌは、イケメン試験官と恋をしてさっさと選抜試験から引き揚げていた。
「やられた!」と後悔しても、後の祭り。仕方ないからパウラは丸投げされた仕事をこなし、こなして一生を終える。そしてご褒美にやり直しの転生を願った。
「二度と絶対、飼殺しの妃はごめんです」
そうして始まった2度目の人生、なんだか周りが騒がしい。
竜の血を継ぐ4人の青年(後に試験官になる)たちは、なぜだかみんなパウラに甘い。
後半、シリアス風味のハピエン。
3章からルート分岐します。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙画像はwaifulabsで作成していただきました。
https://waifulabs.com/
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
ゲームの序盤に殺されるモブに転生してしまった
白雲八鈴
恋愛
「お前の様な奴が俺に近づくな!身の程を知れ!」
な····なんて、推しが尊いのでしょう。ぐふっ。わが人生に悔いなし!
ここは乙女ゲームの世界。学園の七不思議を興味をもった主人公が7人の男子生徒と共に学園の七不思議を調べていたところに学園内で次々と事件が起こっていくのです。
ある女生徒が何者かに襲われることで、本格的に話が始まるゲーム【ラビリンスは人の夢を喰らう】の世界なのです。
その事件の開始の合図かのように襲われる一番目の犠牲者というのが、なんとこの私なのです。
内容的にはホラーゲームなのですが、それよりも私の推しがいる世界で推しを陰ながら愛でることを堪能したいと思います!
*ホラーゲームとありますが、全くホラー要素はありません。
*モブ主人のよくあるお話です。さらりと読んでいただけたらと思っております。
*作者の目は節穴のため、誤字脱字は存在します。
*小説家になろう様にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる