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子供編 回想3
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確かに私の場合、全く変化が無かったもんね。何も起こらないでそのままだった。やっぱり私って魔法が使えないんだ…。
「先生ありがとうございました…せっかくいっぱい調べてもらったのに……」
しょんぼりと項垂れていると、エルナト先生が不思議そうに私を見ている。
「話はきちんと最後まで聞きましょうね。成果も挙げられないのに、わざわざアンドロメダ公国まで足を運ばないですよ」
「でも、ロストマジックでもないなら、当てはまるものなんてなんにもないよ?」
ニコリと綺麗に笑うエルナト先生に見惚れていると、また急に緊張した面持ちに変わった。
「そう。その通りなんです」
「え…?どういうこと??」
私の肩をガシッと掴み、顔を寄せて小声で話してきた。
「あなたの魔法は概存する全ての魔法に当てはまらない、新たな属性の魔法だと結論づけました」
「!!!」
驚きで言葉が出なかった。
新しい属性?
そんなものはゲームでも出てこなかった…。
「アカデミアの禁書には、旧世界で魔法研究が行われ、それが石碑に刻まれていると書かれていました。だからこそ公国まで赴き、立ち入りが制限されている神殿遺跡に入り込み、石碑に古代文字で書かれているものを確かめに行ったのです」
いつも冷静な先生が、珍しく興奮ぎみに矢継ぎ早に話してく。宝物見つけた子供みたいに。
「石碑が建てられた頃はまさに魔法最盛期時代!その頃には八大元素以外の魔法も存在していたようなんです!ただ、詳しい部分は残念ながら劣化が激しく読み取れませんでした」
肩から手を離したエルナト先生は、また真っ直ぐ前を見る。興奮を抑えるようにふぅ…と息をはいている。
「正直…半信半疑ではあります。まだあなたの魔法効果がどういったものなのか全くわからないからです。ただ…もしあなたが新たな属性の使い手だとしたら……これは只事ではありません」
──待って…待て待て。
いや、ちょっと展開早過ぎてついていけないよ!
これは何?あっ、あっ、もしかしてこれが俗にいう転生チートってやつですか?でもでも、ゲームではそんなキャラいなかったよ!?他の属性なんて…ロストマジックでさえ珍しいくらいなのに?!
完全に混乱状態の私は、色んな考えが頭の中をぐるぐると巡ってる。
とりあえず深呼吸。
スー、ハーと何度も呼吸する。
考え過ぎて脳が酸欠起こすところだった。
「……あっ、そっか。だからお忍びで来てくれたんだ」
妙に冷静になって、エルナト先生がコッソリ来た理由が思い当たった。
「ふふっ、正解です。私もこのような結論に至るとは思わなかったのです」
「…はい…本当に…」
「一刻も早くあなたにお知らせしたくて、帰ってきたその足でこちらまで赴きました。もしこの世界を取り巻く様々な勢力がこの事実を知ったら、貴女がどうなるかは想像に難くありません。最悪の場合…二度と会えなくなるかもしれませんから」
恐怖に体がすくむ。エルナト先生の言う通りだ。
魔法使いってだけでも希少なのに、ロストマジックでもない新しい属性だなんてっ……。
光属性の主人公どころじゃないじゃん!!どうなってるの!?私ってこの世界ではどういう位置づけなんだよー!?
「脅しているようですみません。そうだと決まった訳ではないので、今はまだ安心していて下さい」
「は、ははっ、はい」
完全にビビっている私にはちっとも安心出来なかった。
確かに私の場合、全く変化が無かったもんね。何も起こらないでそのままだった。やっぱり私って魔法が使えないんだ…。
「先生ありがとうございました…せっかくいっぱい調べてもらったのに……」
しょんぼりと項垂れていると、エルナト先生が不思議そうに私を見ている。
「話はきちんと最後まで聞きましょうね。成果も挙げられないのに、わざわざアンドロメダ公国まで足を運ばないですよ」
「でも、ロストマジックでもないなら、当てはまるものなんてなんにもないよ?」
ニコリと綺麗に笑うエルナト先生に見惚れていると、また急に緊張した面持ちに変わった。
「そう。その通りなんです」
「え…?どういうこと??」
私の肩をガシッと掴み、顔を寄せて小声で話してきた。
「あなたの魔法は概存する全ての魔法に当てはまらない、新たな属性の魔法だと結論づけました」
「!!!」
驚きで言葉が出なかった。
新しい属性?
そんなものはゲームでも出てこなかった…。
「アカデミアの禁書には、旧世界で魔法研究が行われ、それが石碑に刻まれていると書かれていました。だからこそ公国まで赴き、立ち入りが制限されている神殿遺跡に入り込み、石碑に古代文字で書かれているものを確かめに行ったのです」
いつも冷静な先生が、珍しく興奮ぎみに矢継ぎ早に話してく。宝物見つけた子供みたいに。
「石碑が建てられた頃はまさに魔法最盛期時代!その頃には八大元素以外の魔法も存在していたようなんです!ただ、詳しい部分は残念ながら劣化が激しく読み取れませんでした」
肩から手を離したエルナト先生は、また真っ直ぐ前を見る。興奮を抑えるようにふぅ…と息をはいている。
「正直…半信半疑ではあります。まだあなたの魔法効果がどういったものなのか全くわからないからです。ただ…もしあなたが新たな属性の使い手だとしたら……これは只事ではありません」
──待って…待て待て。
いや、ちょっと展開早過ぎてついていけないよ!
これは何?あっ、あっ、もしかしてこれが俗にいう転生チートってやつですか?でもでも、ゲームではそんなキャラいなかったよ!?他の属性なんて…ロストマジックでさえ珍しいくらいなのに?!
完全に混乱状態の私は、色んな考えが頭の中をぐるぐると巡ってる。
とりあえず深呼吸。
スー、ハーと何度も呼吸する。
考え過ぎて脳が酸欠起こすところだった。
「……あっ、そっか。だからお忍びで来てくれたんだ」
妙に冷静になって、エルナト先生がコッソリ来た理由が思い当たった。
「ふふっ、正解です。私もこのような結論に至るとは思わなかったのです」
「…はい…本当に…」
「一刻も早くあなたにお知らせしたくて、帰ってきたその足でこちらまで赴きました。もしこの世界を取り巻く様々な勢力がこの事実を知ったら、貴女がどうなるかは想像に難くありません。最悪の場合…二度と会えなくなるかもしれませんから」
恐怖に体がすくむ。エルナト先生の言う通りだ。
魔法使いってだけでも希少なのに、ロストマジックでもない新しい属性だなんてっ……。
光属性の主人公どころじゃないじゃん!!どうなってるの!?私ってこの世界ではどういう位置づけなんだよー!?
「脅しているようですみません。そうだと決まった訳ではないので、今はまだ安心していて下さい」
「は、ははっ、はい」
完全にビビっている私にはちっとも安心出来なかった。
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