12 / 67
理性と快楽の狭間に
しおりを挟む
暗闇で表情はわからないが、ときおり遠くで光る稲光が部屋を照らし、恍惚とした表情で妖艶に微笑んでいるジェイデンの顔が垣間見えた。
「…次は…ここも…味わいたい…」
また部屋が暗くなり、アリシアはまだ絶頂に昂ぶる身体の余韻に浸っていた。
ジェイデンが何をしているのか気にしている余裕もなく、言われている言葉の意味もわからなかった。
だらしなくベッドに投げ出されていたアリシアの足を、ジェイデンが再び開き、今度は蜜口に指が触れる。
「やっ…!」
またもや何の遠慮もなく侵入してくる指を、まだ未開拓な肉壁が拒むように硬く締めていく。
アリシアとて何も知らない訳ではない。
閨教育も受け、男女の交わりもどうするのかくらいの知識はあった。
今、ジェイデンが指を入れている場所に子種を注げば子が宿る、このくらいの知識はあった。
初めは苦痛を伴い、出血もするが最初だけだから我慢するようにと言われた。ベッドの上では夫となる者に全てを任せろ…と教えられたのだ。
挙式を終え、初夜を迎える日。不安と共に待っていたアリシアがそれを知る事はなかったが…。
そんな秘めたる場所を今日初めて会ったジェイデンが触れている。知識があるのと実際に経験するのとでは訳が違う。
一本だった指が二本に増やされ、次第に柔らかく熟れていく膣内を解すように動いていく。
「っ…!く…、っ!」
意外にも不思議と痛みは感じなかった。ただ自分の内部を弄られている圧迫感と違和感はあった。
抵抗しなければ…、と思うのだが、何故か身体に力が入らず、冷めた筈の熱が再び戻ってくる。
蜜口を出入りしていた指先に気を取られている内に、いつの間にか寄せられて顔がアリシアの乳首を咥えて舐め始めた。
「─っ、ん~!」
ひたすら声を出さぬよう口元を抑えていたアリシアだが、不意打ちような甘い刺激に鼻から甲高い声が漏れた。
背が弓のようにしなり、ピンと尖った乳首をきゅっと吸われ、子宮が疼くような甘い感覚にジェイデンの指を締める。
部屋にぴちゃぴちゃと淫らな水音が響き、アリシアの冷静な思考を奪っていく。
ダ…メッ、また…なにか…、来そう…っ!
そう思った途端、ジェイデンの指が膣内からズルリと抜かれた。
「…ぁ」
熱い吐息を漏らしながら、明らかな不満を含んだ声が漏れる。
一旦離れたジェイデンの身体に、アリシアは安堵と喪失感を同時に抱いた。
終わった…の?
どこか物足りなさを感じながら、これで解放されたのかとほっとした。
しかし、それはすぐに覆される。
ジェイデンは再びアリシアの足を左右に高く開き、その間に自分の身体を寄せてくる。
そして先ほどまで散々指で弄っていた秘部に、何か固い塊のようなモノが押し当てられた。
本能的にそれが何かを察したアリシアは、慌てて抵抗を試みた。
「や…め──ッ!!」
身体を起こして止めようとしたが、すでに遅かった。
太い先端がアリシアの膣内をズブズブと犯し、止まることなく腰を進め奥まで挿入されていく。
「ん━━!!」
「くっ…!」
また雷鳴がゴロゴロと轟き、アリシアの上げた声はその音に掻き消された。
う…そっ…!…何かが…、入って、くるッ…。
狭い隘路を押し広げ、狭まる内壁に抗うように…しかし、アリシアの愛液の滑りもあり、すんなりと膣内への挿入を許していく。
やはり痛みはなく膣内に侵入してくる圧迫感と、もどかしい熱だけがアリシアの感覚を支配していく。
アリシアの折り曲げた膝裏を持ち上げながら、ジェイデンは熱い塊の全てをアリシアの膣内へと収めてしまった。
「…次は…ここも…味わいたい…」
また部屋が暗くなり、アリシアはまだ絶頂に昂ぶる身体の余韻に浸っていた。
ジェイデンが何をしているのか気にしている余裕もなく、言われている言葉の意味もわからなかった。
だらしなくベッドに投げ出されていたアリシアの足を、ジェイデンが再び開き、今度は蜜口に指が触れる。
「やっ…!」
またもや何の遠慮もなく侵入してくる指を、まだ未開拓な肉壁が拒むように硬く締めていく。
アリシアとて何も知らない訳ではない。
閨教育も受け、男女の交わりもどうするのかくらいの知識はあった。
今、ジェイデンが指を入れている場所に子種を注げば子が宿る、このくらいの知識はあった。
初めは苦痛を伴い、出血もするが最初だけだから我慢するようにと言われた。ベッドの上では夫となる者に全てを任せろ…と教えられたのだ。
挙式を終え、初夜を迎える日。不安と共に待っていたアリシアがそれを知る事はなかったが…。
そんな秘めたる場所を今日初めて会ったジェイデンが触れている。知識があるのと実際に経験するのとでは訳が違う。
一本だった指が二本に増やされ、次第に柔らかく熟れていく膣内を解すように動いていく。
「っ…!く…、っ!」
意外にも不思議と痛みは感じなかった。ただ自分の内部を弄られている圧迫感と違和感はあった。
抵抗しなければ…、と思うのだが、何故か身体に力が入らず、冷めた筈の熱が再び戻ってくる。
蜜口を出入りしていた指先に気を取られている内に、いつの間にか寄せられて顔がアリシアの乳首を咥えて舐め始めた。
「─っ、ん~!」
ひたすら声を出さぬよう口元を抑えていたアリシアだが、不意打ちような甘い刺激に鼻から甲高い声が漏れた。
背が弓のようにしなり、ピンと尖った乳首をきゅっと吸われ、子宮が疼くような甘い感覚にジェイデンの指を締める。
部屋にぴちゃぴちゃと淫らな水音が響き、アリシアの冷静な思考を奪っていく。
ダ…メッ、また…なにか…、来そう…っ!
そう思った途端、ジェイデンの指が膣内からズルリと抜かれた。
「…ぁ」
熱い吐息を漏らしながら、明らかな不満を含んだ声が漏れる。
一旦離れたジェイデンの身体に、アリシアは安堵と喪失感を同時に抱いた。
終わった…の?
どこか物足りなさを感じながら、これで解放されたのかとほっとした。
しかし、それはすぐに覆される。
ジェイデンは再びアリシアの足を左右に高く開き、その間に自分の身体を寄せてくる。
そして先ほどまで散々指で弄っていた秘部に、何か固い塊のようなモノが押し当てられた。
本能的にそれが何かを察したアリシアは、慌てて抵抗を試みた。
「や…め──ッ!!」
身体を起こして止めようとしたが、すでに遅かった。
太い先端がアリシアの膣内をズブズブと犯し、止まることなく腰を進め奥まで挿入されていく。
「ん━━!!」
「くっ…!」
また雷鳴がゴロゴロと轟き、アリシアの上げた声はその音に掻き消された。
う…そっ…!…何かが…、入って、くるッ…。
狭い隘路を押し広げ、狭まる内壁に抗うように…しかし、アリシアの愛液の滑りもあり、すんなりと膣内への挿入を許していく。
やはり痛みはなく膣内に侵入してくる圧迫感と、もどかしい熱だけがアリシアの感覚を支配していく。
アリシアの折り曲げた膝裏を持ち上げながら、ジェイデンは熱い塊の全てをアリシアの膣内へと収めてしまった。
21
お気に入りに追加
587
あなたにおすすめの小説
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
一年で死ぬなら
朝山みどり
恋愛
一族のお食事会の主な話題はクレアをばかにする事と同じ年のいとこを褒めることだった。
理不尽と思いながらもクレアはじっと下を向いていた。
そんなある日、体の不調が続いたクレアは医者に行った。
そこでクレアは心臓が弱っていて、余命一年とわかった。
一年、我慢しても一年。好きにしても一年。吹っ切れたクレアは・・・・・
冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話
水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる