【R18】アリシアの秘密のお仕事

ウリ坊

文字の大きさ
上 下
23 / 67

溺れる日々

しおりを挟む
 そんな日々の中。

 ジェイデンが屋敷へ帰って来る事は少なかった。城勤めの為、何日も帰らない事の方が多いとアンや他の同僚も言っていた。
 それを聞いたアリシアは、もしかしたら約束の日にジェイデンと会わなくて済むかもしれないと一抹の希望を抱いた。

 しかし、アリシアの僅かな期待はすぐに崩れ去った。
 忙しい筈のジェイデンは皮肉な事に毎週末、必ず帰って来た。
 
 
「……っ、……っ!」

「アリシア…」

 何度抱かれても、慣れることはなかった。 
 ジェイデンが与える過度の快楽に、身体は素直なほどの態度を見せる一方…、心がそれに追い付く事ができず、葛藤を繰り返していた。

 客間からジェイデンの書斎に近い場所へと部屋を移された。
 それでも誰かに見られるのではないかと不安なアリシアの意見に、ジェイデンは秘密通路が繋がる部屋へと移してくれた。
 互いの部屋をその通路を通って行き来できる。
 それだけでアリシアの心の負担は少し減った。

 ベッドで横たわり、裸の身体を投げ出し、その上にジェイデンが乗り、貪るようにアリシアの身体を弄ぶ。
 ジェイデンの唇がアリシアの膨らんだ乳房を滑り、その頂点に起つ乳頭を舐めている。

「っ、ふ…っ!」

 いつまでも慣れない。
 誰かが自分の身体に触れるという、現実味のない感覚。
 何度か抱かれてもそれは変わらない。

 ただ、それでもジェイデンとの交わりは、ひたすらアリシアの官能を刺激し、甘く堕ちるような快楽を齎していた。

「~っ!」

「良いか、アリシア…?」

 ビクビク跳ねる身体。

 少しの刺激すら、アリシアを甘美に苦しめる。
 そしてなぜかジェイデンは、こうしてベッドの上でだけはアリシアを呼び捨てた。
 いつもの丁寧な口調ではなく、行為と同じく、まるで獣のようにアリシアを求め、卑猥な言葉でアリシアを煽る。

 ベッドで眉を潜め快楽に息を乱すアリシアに、ジェイデンはさらに追い詰めるよう秘部へと顔を寄せる。

「ゃぁ…!」

 今だに極力声を抑えるよう努めるアリシアを、気にすることもなくジェイデンは蜜で濡れる秘部を舌を使って味わう。
 膨らんだ敏感な粒に容赦なく触れるぬるりとした感触。

「は、…ぁ、……~~っ!!」

 もうそれだけでアリシアは痙攣するように絶頂へと達する。
 ピンと伸びた足のつま先に力が入り、身体ががくがく震え、アリシアの全てが快楽一色に染まる。

「甘い…」
 
 ジェイデンはベッドではいつもそうだった。
 必ず秘部を攻め、溢れるアリシアの蜜を甘露のようにペロペロと舐める。

「も…、ゃっ…」

 アリシアはそれが苦手で、深すぎる快楽に頭がおかしくなりそうで、首を横に振りジェイデンの頭を退けるように手で押すが、ジェイデンはアリシアの足を自らの腕でがっちり抱え、秘部に顔を埋めるように蜜を啜った。

「っ、…ッ、…~~ッッ!!」

 固く膨れた粒や襞を舐め取るように吸われ、この行為だけで毎回何度か絶頂を繰り返した。
 底の見えない場所へと堕ちていくような深い感覚に、アリシアは次第に思考を奪われていく。

 そして最後には熱り立つジェイデンの熱い塊を受け入れた。

「っ━━!!」

 コレを挿れられる瞬間が、アリシアには最も苦手だった。

 そしてまた容赦なく狭い隘路を押し広げるよう、奥まで埋め込まられ穿たれるジェイデンの男根。
 そして決まってアリシアを抱く時のジェイデンの七色の宝石眼は、瞳孔が細くまるで蛇のような形をしていた。

「あぁっ…、いつ抱いても、素晴らしいっ…」

 まるで独り言のように繰り返される言葉。
 困る事に一番苦手なこの行為が、特にアリシアの思考を奪っていた。

「っ、…っ…、ぁ……ッッ!!」


「アリ…シア…、アリシアっ…」

 ベッドで足を抱えられ、自分の手で声を抑えるが、とても全てを抑えきることはできない。
 身体の細胞が全て入れ替えられるような…、活性化するような悶えるほどの快楽に、アリシアは毎回涙を流し甘く苦しむ。

 愛し合う者同士の行為でもないのに、ジェイデンとの交わりは何も考えられなくなる程、アリシアを残酷なほど夢中にさせた。
 態度にはおくびにも出さないが、秘部からは大量の蜜が溢れベッドを濡らしていく。

「っく…!」

 最後を促すようにベッドが激しく軋み、繰り返される注挿も一層激しさを増す。

「~~~ッッ!!」

 膣内へと大量に吐き出される熱い精に、アリシアの身体がビクビクと痙攣する。

「はっ、ッ!」

 何度もアリシアの秘部に腰を押し付け、子種を全て膣内へと注ぎ、ジェイデンは力尽きるように覆い被さった。

 身体が痺れる程の激しすぎる愉悦に、繋がったまま放心していたアリシア。
 しばらくして、重く力の抜けたジェイデンの身体を横へと何とかずらした。
 それと同時に結合部からズルっと熱い塊が抜ける。

「…ッ、ん」

 抜けた秘部から蜜と白濁の混ざってた大量の精が流れ、アリシアは身震いするようにタオルで拭き取った。

 行為が終わると必ず、ジェイデンはまるで何かから解放されたように眠りについた。
 その顔が本当に穏やかで、裸のまま心地良さそうにベッドで横になっている。
 アリシアはしばらく行為の余韻を落ち着かせた後、着替えてからいつもその顔を確認した。

 ようやく努めを果たしたと安堵の息を吐き、ジェイデンに布団を被せ、よろける身体を無理に起こした。
 
 隠し通路を通って自分の部屋へと帰って行った。



しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて

アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。 二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

処理中です...