【R18】ルーシェの苦悩 ~貧乏男爵令嬢は乙女ゲームに気付かない!?~

ウリ坊

文字の大きさ
上 下
89 / 113
旅行編

依存 ※※

しおりを挟む
 

 愛を語らいながら、イチャイチャしていたが、いい加減お腹が空いてきた。
 外もすっかり明るくなり、陽も高い位置に昇ってきている。

 ウィルソンの膝の上から降りようと身体を動かしたが、その前にポスッとベッドに押し倒された。

「え……?ウィル様?…そろそろ…起きませんか?ハル達もどうしているのか気になりますし」

 ちょうど枕のある位置に頭が乗っているので、斜め下からウィルソンを見上げる。
 ルーシェの上に覆い被さっているウィルソンは、ルーシェの身体に巻いてある掛け布を何故か外している。

「子供達なら侍女に任せてある……それと、二人の時に私以外の男の名を口にするなと言っただろう……お仕置きが必要だな」

「はい?!」

 床にポイッと布を放り投げ、素肌のまま抱きしめる。
 
(お仕置きって……まさか…あ、あれだけしたのに……まだするつもり!?)

 回数で言えば、片手では収まらないくらいしたのだが……ウィルソンの性欲は底なしなのか。
 ルーシェが止めなければ、一日中でも享楽に耽りそうな勢いだ。

「嫌なのか?」

 耳朶を噛みながら、すでに昂っている肉棒をルーシェの秘裂に擦り付けてくる。

「んっ…ん……嫌では…ないです……」
 
 散々愛された秘所はまだ熱を持っていて、擦りながら猛ったもので愛撫されると、悦びに蜜を滴らせる。

「期待しているのか?」
 
「あっ、違っ……んっ!」

「そうか?…腰が…揺れてるぞ……」
 
 上から覗かれ、ウィルソンの秀麗な顔が間近に迫る。それだけでドキドキして身体が熱くなる。
 
 お仕置きも何も、ウィルソンのもので膣内を擦られれば、すぐに訳がわからないほど気持ち良くなってしまうのだ。
 これではお仕置きじゃなくご褒美になるだろう。

 太い亀頭部分で敏感な花芯を擦りながら刺激されると、子宮がキュンと甘く疼く。
 解されなくても先ほどまでの行為で十分熔けている蜜口に、切っ先を押し当てる。

「んっ!」

 ウィルソンはそれ以上挿入れてこようとはせず、肉襞を緩慢に擦るだけで刺激が足らずもどかしい。

「んっ、はぁ……ウィル様……」

 直接的な刺激なく物足りない。
 切なくウィルソンを見つめるが、何も言わずにゆるゆると動くだけで挿入してくれない。
 軽いキスを唇に落とし、頬や目頭に触れるだけのキスを次々施していく。
 お仕置きだからなのか、ルーシェが求めるまで、このまま進むつもりはないようだ。

「ん……ウィル様、お願いです……して…下さい……」

 キスをしているウィルソンの顔に手を添え、お願いする。
 こんな台詞を言葉にするのは、羞恥を伴うから嫌なのだが、言わなければこのままなのだ。

「どうして欲しい?」

「ど、どう…って……」

 もしかして自分が指示しないと進まないパターンなのか。ルーシェのもっとも苦手とするやつだ。
 ルーシェが迷っている間も、ウィルソンは際どい愛撫を続けていく。
 弱い刺激がもどかしくて、もっと欲しくてウィルソンの腰に脚を絡め、自ら腰を押し付け蜜口を弄んでいた切っ先を強引に挿入させていく。

「ふぁ…」

 ズブズブと隘路を押し広げながら挿入ってくる肉棒を、堪らず締め付ける。

「ッ…こら……ルー。何を…している……」

「あっ、…ぁ…あ……ウィル様……動いて……我慢できない…です…」

 こうして膣内を熱くて太い切っ先で擦られてしまうと、もうぐずぐずになり快楽を求め動いて貰うことしか考えられなくなる。

「これでは…お仕置きにならないな……ふっ……君はよくよく私の予想を裏切る……」

「んっ、んっ……ウィル様……早く………」

 ウィルソンに抱き付き、動いてもらえるよう催促する。
 苦笑しながらルーシェの額の髪をかきあげる。
 そしてその体制のまま腰を動かし、抽挿を始める。

「あぁ!……あっ!はぅ、…いい…気持ち、良い……ふっ…あ」

「ナカが…熔けそうに熱い……吸い付くようだ……そんなに善いか?」

 挿入れたまま横向きに体勢を変えられ、そのまま激しく突かれる。

「んっ、いいです……はぁ!あっ、んん!」

 いつもと違う体勢からの抽挿が感じる部分に当たり、動かれるとゾクゾクとした快楽が全身に走り膣内のウィルソンを締め付ける。
 
「あっ、あぁ!」

「……ッ……く……何度抱いても…飽きることがないな……君のナカは…堪らなく心地好い……」

 欲望を孕んだ言葉に身体が震える。
 それはこっちの台詞だ。
 他の人間なんて知らないが、ウィルソンとの交わりは気持ち良すぎて逆らうことができない。
 依存性の高い薬のような効果がある。
 この抗えない程の快楽を知ってしまうと、ウィルソンの身体無しでは生きていけなくなりそうで怖くなるときがある。
 
 ルーシェの考えを他所にウィルソンはどんどん攻め立てる。

「ひぁ!あっ、は……ウィル様ぁ……んっ、も……」
 
 不安定な体勢からまたもや向きを変えられる。ルーシェの一番好きな背後からウィルソンは再び挿入し、追い込むように最奥をガンガン穿つ。
 

「あん!あっ、あぁ!もぅ……!」

「……出すぞ」

 何度か強く腰を打ち付けると、ルーシェはあっけなく絶頂へ達し、ウィルソンも膣内に白濁を吐き出した。


















 *****************************
 いつも読んで頂き、大変ありがとうございます!!
 今更なんですが【媚薬 ※※】を少し加筆しました。宜しければ読み返して頂けると幸いです!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

処理中です...