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旅行編
切望
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*
「……ルー、大丈夫か?」
ベッドの上で心配そうに声をかけられる。
漸く貪るような激しい情事から解放された。
一度侍女が朝食にと呼びに来たが、行くことはなかった。ずっとベッドの上で喘がされていたから。
ルーシェは裸でベッドにぐったりと横たわりながら、首を横に振る。
「すまない……君を大事にして優しくしたいと思う反面、縋るほど啼かせて、私に許しを乞う姿も見たいと思ってしまうんだ」
「……………」
隣に座りながら頭を撫でてくれるウィルソンの直球過ぎる言葉に、ルーシェは返事が出て来なかった。
(ウィル様って…もしかして…ちょっと、歪んでる?)
薄々気付いていたが、実際言われてしまうと複雑な心境だ。
何も言わないルーシェに不安になったのか、しゅんと哀愁の漂うような顔で見つめてくる。
「私の事が嫌になったか…?」
切なげな声で言われると、庇護欲をそそり胸がきゅんとときめく。
ルーシェはウィルソンのこの顔にとっても弱いのだ。
「嫌になど…なるはずはありません。私はそんな貴方も変わらず好きなんです。むしろ、私以外には絶対に見せないで下さい」
声は掠れているが、話せるので安心した。
掛けてあった薄手の布を身体に巻きながら、ヨロヨロと酷使した身体を起こし、隣に座っていたウィルソンに抱きつく。
ウィルソンはルーシェを自分の膝の上に乗せ、真綿でくるむように抱き寄せる。
「君以外に見せる者などいるものか。考えるのもおぞましい」
最後の台詞を心底嫌そうな顔をしてウィルソンは話す。
その表情に思わずクスクスと笑ってしまう。
「ウィル様も変わり者ですね。私なんかのどこがいいのか全くわかりませんが、そう言って頂けると嬉しいです」
ウィルソンはルーシェの顎を捕らえると、自分の方へ引き寄せ唇を重ねる。
「んっ……っ」
唇を離すと、真剣な顔でルーシェを見つめる。
「ウィル様?」
「君は本当に自分の価値をわかっていない。君ほど貴重で人を惹き付ける存在はいない。知識もさることながらその慈愛の精神も、何者にも平等に接する態度も…あんな偽物ではなく、君こそが聖女として相応しいくらいだ」
いきなり捲し立てるように話すウィルソンに圧されてしまう。
「えっと、……急に、どうしたんですか?」
間近でちょっと怒ったように見つめられると、何だか居心地が悪い。
「あのエミリオ殿下でさえ、君を専属侍女にしたいと仰る程気に入っているんだ」
「いや…あれは、ウィル様をからかっているだけですってば……」
エミリオのあの態度は自分達で遊んでいるようにしか思えない。
嫉妬してくれるのは嬉しいが、ウィルソンは少し深く考え過ぎだ。
「あの方は冗談でその様な発言はしない。本当に心を許せる者以外、側に置かないからな。君が早い段階で私の婚約者にならなければ、今頃はそうなっていた」
「殿下の…専属侍女ですか…」
ルーシェはうーんと考える。
その話は確かにおいしい話だが、正直ウィルソンがここまで嫌がる理由が良くわからない。
「王宮にいる者以外あまり知られてはいないが、この国の王族における専属侍女とは、殿下のお手付きということだ……そして、行く行くは側室として納まる」
「……………はっ??」
ルーシェは目が点になる。
いきなりとんでもないことを言われ、頭の処理能力が追い付かない。
ウィルソンを凝視したまま硬直する。
「今現在エミリオ殿下に専属侍女はいない。それでも君はなりたいと思うか?」
(え?えぇ!?………側室?…お手付きって……本気で?!)
変わらず真剣な顔で見ているウィルソン。
ルーシェは慌てて首を勢い良く横にぶんぶん振る。
知らなかった事実に、かなりのショックを受ける。
青ざめながら、勢いのままウィルソンにギュッと抱きついた。
「イヤ…絶対嫌です!!私はウィル様以外の人となんて死んでも無理です!」
こんな台詞聞かれていたら不敬罪ものだろうが、構ってなどいられない。
ウィルソンと結ばれたことですっかり忘れていた。
終わってしまったとはいえ、ここはR18の乙女ゲームの世界。
しかもエミリオも攻略対象者。
自分はヒロインではないが、何かの拍子にイベント紛いの出来事が起こる可能性が、無いわけではないのだ。
あの禁欲的なウィルソンも、恋愛事に無頓着なグレンでさえそうなのだ。
(嘘でしょ!?エミリオ殿下が私を……?ただ、面白がって手元に置きたいだけだと思っていたけど……そういう意味だったの?)
ウィルソンがエミリオ相手に必死に止めていたのが何故なのかわかった。
もし止めてくれなければ、と想像しただけで怖くなって涙が出てくる。
「ルー、君を脅したい訳じゃない。だが君は、知らぬ間に人を魅了するんだ。それをもう少し自覚してくれ……私が良い例だろう」
諭すように言われ、抱きついていたルーシェの顔を上げ、泣いている目尻にキスを落とす。
「私は…ウィル様さえ居てくれれば……それで…いいんです……他の人なんて…いりません……」
ウィルソンの膝の上で泣きじゃくるルーシェを、落ち着かせるように唇を重ねる。
「ふ……ん…んっ、ふぁ……」
優しく吸い上げられる舌の感触に身体が震え、上唇を食まれるとルーシェもウィルソンの下唇に吸い付く。
しばらく睦み合っていると、ルーシェの気分も落ち着いてきた。
改めてウィルソンと向き合い、謝罪を述べる。
「ウィル様、申し訳ございません。知らなかったとはいえ、許されることではありません……これからはもう少し気を付けます」
自分の浅はかさに嫌になってしまう。頭を下げながら謝るが、本当に情けなくてウィルソンに顔向け出来ない。
「あぁ、そうしてくれると助かる。君が他の誰かの手に渡る事など耐え難いからな」
「はい、肝に銘じます」
自分を誰かが浚って行くことなど無いとは思うが、少しは危機感を持った方がいいのかもしれない。
ここは前世の世界ではないし、自分も全く違う人物なのだ。
同じ風に考えていては駄目なのだろう。
「私が君と出逢えて、君を手に入れられたのは本当に奇跡の様な幸運なんだ。だが…今回のことで思い知った。手にいれたつもりでいるだけで、君は簡単に私の元から離れてしまうという事に……」
再び昨日のことを蒸し返す。
ウィルソンにとって相当ショックな事だったのかもしれない。
今回の逃亡で、ここまで気を病ませてしまったとは思っていなかった。
「ウィル様を不安にさせてしまい、申し訳ございません。実は、親父さんや女将さんにも良く注意されていたんです……でも二人とも事情を知っているから、強くは言えないみたいで……毎回、余計な事に首を突っ込むなと、口癖の様に言われていましたね」
不謹慎だが当時を思い出しフッと笑う。今では懐かしい思い出だ。
「確かに亭主はそう言っていたな……君は下町でも、同じような事をしていたのか?」
「はい。どうしてもほっとけなくて……だから危険がないように男性の格好をして、用心棒紛いの事も良くやってましたよ……でもその縁で知り合いも増えましたし、皆さん良くしてくれました」
酒場などはほぼ用心棒目的だった。女亭主一人だと危ないからと、腕の立つルーシェが何かあった時には対応していたのだ。
「なるほどな……何故君が、下町であれほど人に好かれているのか理解した。亭主や女将もさぞ心配だっただろう。毎回あんな思いをしていたのだからな。やはり君は目を離せない」
ウィルソンは呆れたようにため息をつく。
確かに何かある度に心配はかけていたと思う。
「それは、否定出来ませんね……ただ言わせて下さい。私がウィル様の側から居なくなる事は絶対あり得ません。貴方が私を望んで許してくれる限りはお側にいるつもりです」
「それなら君は、一生私の側を離れることは出来ないぞ」
「望むところです。私が唯一心から欲しいと思うものは貴方です。私は貴方に逢うために異世界までやって来たのですから」
ルーシェはウィルソンの首に腕を回し、はにかむように微笑む。
ウィルソンは喉を鳴らし、熱に浮かされた表情でルーシェを見ている。
「──殺し文句だな。私の心を狂わせてそんなに愉しいか?」
「え!?いえ、そんなつもりは……!」
「ルー…君はそうやって、骨の髄まで私を惹き付けて離さない。清純な聖女のように見えて、その実私を誑かす魔性の女だ」
ウィルソンはルーシェの顎をとり、美しい薄紫色の瞳を細め艶っぽくクスリと笑う。
「──っ」
その色気を纏う官能的な表情に、身体の奥がズクッと疼いていく。
自分なんか目じゃない。この美貌の婚約者こそ人を惹き付けて止まない。
言われた言葉をそっくりそのまま返そう。
魔性という言葉はこの人にこそ相応しい。
******************************
読んで頂き、ありがとうございます!
「……ルー、大丈夫か?」
ベッドの上で心配そうに声をかけられる。
漸く貪るような激しい情事から解放された。
一度侍女が朝食にと呼びに来たが、行くことはなかった。ずっとベッドの上で喘がされていたから。
ルーシェは裸でベッドにぐったりと横たわりながら、首を横に振る。
「すまない……君を大事にして優しくしたいと思う反面、縋るほど啼かせて、私に許しを乞う姿も見たいと思ってしまうんだ」
「……………」
隣に座りながら頭を撫でてくれるウィルソンの直球過ぎる言葉に、ルーシェは返事が出て来なかった。
(ウィル様って…もしかして…ちょっと、歪んでる?)
薄々気付いていたが、実際言われてしまうと複雑な心境だ。
何も言わないルーシェに不安になったのか、しゅんと哀愁の漂うような顔で見つめてくる。
「私の事が嫌になったか…?」
切なげな声で言われると、庇護欲をそそり胸がきゅんとときめく。
ルーシェはウィルソンのこの顔にとっても弱いのだ。
「嫌になど…なるはずはありません。私はそんな貴方も変わらず好きなんです。むしろ、私以外には絶対に見せないで下さい」
声は掠れているが、話せるので安心した。
掛けてあった薄手の布を身体に巻きながら、ヨロヨロと酷使した身体を起こし、隣に座っていたウィルソンに抱きつく。
ウィルソンはルーシェを自分の膝の上に乗せ、真綿でくるむように抱き寄せる。
「君以外に見せる者などいるものか。考えるのもおぞましい」
最後の台詞を心底嫌そうな顔をしてウィルソンは話す。
その表情に思わずクスクスと笑ってしまう。
「ウィル様も変わり者ですね。私なんかのどこがいいのか全くわかりませんが、そう言って頂けると嬉しいです」
ウィルソンはルーシェの顎を捕らえると、自分の方へ引き寄せ唇を重ねる。
「んっ……っ」
唇を離すと、真剣な顔でルーシェを見つめる。
「ウィル様?」
「君は本当に自分の価値をわかっていない。君ほど貴重で人を惹き付ける存在はいない。知識もさることながらその慈愛の精神も、何者にも平等に接する態度も…あんな偽物ではなく、君こそが聖女として相応しいくらいだ」
いきなり捲し立てるように話すウィルソンに圧されてしまう。
「えっと、……急に、どうしたんですか?」
間近でちょっと怒ったように見つめられると、何だか居心地が悪い。
「あのエミリオ殿下でさえ、君を専属侍女にしたいと仰る程気に入っているんだ」
「いや…あれは、ウィル様をからかっているだけですってば……」
エミリオのあの態度は自分達で遊んでいるようにしか思えない。
嫉妬してくれるのは嬉しいが、ウィルソンは少し深く考え過ぎだ。
「あの方は冗談でその様な発言はしない。本当に心を許せる者以外、側に置かないからな。君が早い段階で私の婚約者にならなければ、今頃はそうなっていた」
「殿下の…専属侍女ですか…」
ルーシェはうーんと考える。
その話は確かにおいしい話だが、正直ウィルソンがここまで嫌がる理由が良くわからない。
「王宮にいる者以外あまり知られてはいないが、この国の王族における専属侍女とは、殿下のお手付きということだ……そして、行く行くは側室として納まる」
「……………はっ??」
ルーシェは目が点になる。
いきなりとんでもないことを言われ、頭の処理能力が追い付かない。
ウィルソンを凝視したまま硬直する。
「今現在エミリオ殿下に専属侍女はいない。それでも君はなりたいと思うか?」
(え?えぇ!?………側室?…お手付きって……本気で?!)
変わらず真剣な顔で見ているウィルソン。
ルーシェは慌てて首を勢い良く横にぶんぶん振る。
知らなかった事実に、かなりのショックを受ける。
青ざめながら、勢いのままウィルソンにギュッと抱きついた。
「イヤ…絶対嫌です!!私はウィル様以外の人となんて死んでも無理です!」
こんな台詞聞かれていたら不敬罪ものだろうが、構ってなどいられない。
ウィルソンと結ばれたことですっかり忘れていた。
終わってしまったとはいえ、ここはR18の乙女ゲームの世界。
しかもエミリオも攻略対象者。
自分はヒロインではないが、何かの拍子にイベント紛いの出来事が起こる可能性が、無いわけではないのだ。
あの禁欲的なウィルソンも、恋愛事に無頓着なグレンでさえそうなのだ。
(嘘でしょ!?エミリオ殿下が私を……?ただ、面白がって手元に置きたいだけだと思っていたけど……そういう意味だったの?)
ウィルソンがエミリオ相手に必死に止めていたのが何故なのかわかった。
もし止めてくれなければ、と想像しただけで怖くなって涙が出てくる。
「ルー、君を脅したい訳じゃない。だが君は、知らぬ間に人を魅了するんだ。それをもう少し自覚してくれ……私が良い例だろう」
諭すように言われ、抱きついていたルーシェの顔を上げ、泣いている目尻にキスを落とす。
「私は…ウィル様さえ居てくれれば……それで…いいんです……他の人なんて…いりません……」
ウィルソンの膝の上で泣きじゃくるルーシェを、落ち着かせるように唇を重ねる。
「ふ……ん…んっ、ふぁ……」
優しく吸い上げられる舌の感触に身体が震え、上唇を食まれるとルーシェもウィルソンの下唇に吸い付く。
しばらく睦み合っていると、ルーシェの気分も落ち着いてきた。
改めてウィルソンと向き合い、謝罪を述べる。
「ウィル様、申し訳ございません。知らなかったとはいえ、許されることではありません……これからはもう少し気を付けます」
自分の浅はかさに嫌になってしまう。頭を下げながら謝るが、本当に情けなくてウィルソンに顔向け出来ない。
「あぁ、そうしてくれると助かる。君が他の誰かの手に渡る事など耐え難いからな」
「はい、肝に銘じます」
自分を誰かが浚って行くことなど無いとは思うが、少しは危機感を持った方がいいのかもしれない。
ここは前世の世界ではないし、自分も全く違う人物なのだ。
同じ風に考えていては駄目なのだろう。
「私が君と出逢えて、君を手に入れられたのは本当に奇跡の様な幸運なんだ。だが…今回のことで思い知った。手にいれたつもりでいるだけで、君は簡単に私の元から離れてしまうという事に……」
再び昨日のことを蒸し返す。
ウィルソンにとって相当ショックな事だったのかもしれない。
今回の逃亡で、ここまで気を病ませてしまったとは思っていなかった。
「ウィル様を不安にさせてしまい、申し訳ございません。実は、親父さんや女将さんにも良く注意されていたんです……でも二人とも事情を知っているから、強くは言えないみたいで……毎回、余計な事に首を突っ込むなと、口癖の様に言われていましたね」
不謹慎だが当時を思い出しフッと笑う。今では懐かしい思い出だ。
「確かに亭主はそう言っていたな……君は下町でも、同じような事をしていたのか?」
「はい。どうしてもほっとけなくて……だから危険がないように男性の格好をして、用心棒紛いの事も良くやってましたよ……でもその縁で知り合いも増えましたし、皆さん良くしてくれました」
酒場などはほぼ用心棒目的だった。女亭主一人だと危ないからと、腕の立つルーシェが何かあった時には対応していたのだ。
「なるほどな……何故君が、下町であれほど人に好かれているのか理解した。亭主や女将もさぞ心配だっただろう。毎回あんな思いをしていたのだからな。やはり君は目を離せない」
ウィルソンは呆れたようにため息をつく。
確かに何かある度に心配はかけていたと思う。
「それは、否定出来ませんね……ただ言わせて下さい。私がウィル様の側から居なくなる事は絶対あり得ません。貴方が私を望んで許してくれる限りはお側にいるつもりです」
「それなら君は、一生私の側を離れることは出来ないぞ」
「望むところです。私が唯一心から欲しいと思うものは貴方です。私は貴方に逢うために異世界までやって来たのですから」
ルーシェはウィルソンの首に腕を回し、はにかむように微笑む。
ウィルソンは喉を鳴らし、熱に浮かされた表情でルーシェを見ている。
「──殺し文句だな。私の心を狂わせてそんなに愉しいか?」
「え!?いえ、そんなつもりは……!」
「ルー…君はそうやって、骨の髄まで私を惹き付けて離さない。清純な聖女のように見えて、その実私を誑かす魔性の女だ」
ウィルソンはルーシェの顎をとり、美しい薄紫色の瞳を細め艶っぽくクスリと笑う。
「──っ」
その色気を纏う官能的な表情に、身体の奥がズクッと疼いていく。
自分なんか目じゃない。この美貌の婚約者こそ人を惹き付けて止まない。
言われた言葉をそっくりそのまま返そう。
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