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番外編
真夜中の声 4※※
しおりを挟む膣内からずるりと自身を抜くと、溢れた白濁がナカからドロッと出る。
「んぁ……」
身震いしながら身体を丸める
狭い室内に荒い息づかいがこだまする。
ウィルソンがルーシェの太股から尻にかけ、優しく撫でる。
「ん……ゃ……」
そのまま上まで撫で、柔らかな乳房を揉み、先端の尖りを弄ぶ。
「やぁ……ん、あっ、あんっ」
反応を見ながら、ルーシェの感じる箇所に愛撫を施していく。
仰向けにし、先端を口に含む。舌先で吸い上げると、ルーシェの身体が跳ねる。
「あっ、ん、……また…ほし…い、やっ、ん!」
下腹部を擦り寄せ、ウィルソンを切なげな表情で見ている。
ウィルソンはルーシェを四つん這いにし、蜜口に切っ先を突き立て、猛った剛直を内壁にズブズブと埋めていく。
「やぁ!!ひぁ……あっ、あっ、あんっ!」
奥まで入ると、緩やかに動き出す。その緩慢な動きにルーシェはもどかしさを露にする。
「んっ、あっ、もっと…激しく、して……」
腰を振りながらウィルソンの猛りを締め、催促する。
「…ッ……動いて、欲しいか?」
「あっ、ほしいよぉ……奥まで、んくっ……たくさんしてぇ!」
「とんだ淫乱だな……」
ウィルソンは腰にぐっと手をかけ、最奥まで激しく突きだす。
「あぁ!あっ、あんっ!いいよ!もっと…んぁ、ちょうだい!」
パンパンと激しい音が室内に響く。ベッドが壊れそうなほどギシギシと揺れる。
腰を回しながら捩じ込むような抽送に、ルーシェは熔けそうな深い悦楽を感じ、頭を振ってシーツを握りしめる。
「あんっ、すごい!……っあぁ!…あっ、そこ!奥が、はん…気持ちいいの!」
「……ここか?」
「あっ、あっ、そこ!ひぁ!あんっ…もぅだめぇ!」
「達け」
最奥を抉るように穿つと、ルーシェはあまりの快楽に目の前が真っ白になり絶頂に達する。
「──ッひぁああ!!」
「……っ!」
ウィルソンも腰を打ち、膣内に白濁を注ぐ。
「はぅ……ぁ……ん」
そのままルーシェに被さり、ベッドに横になる。
「満足したか?」
背後から抱きしめ、項や肩口に噛みつく。
「いっ…あっ」
噛んだ後を優しく舌で舐める。
前に回っていた手は敏感な先端を摘まみ、引っ掻くように愛撫する。
繋がったままの秘所押し付ける様に揺らすと、結合部からぐちゅぐちゅといやらしい音が漏れる。
「あん、あっ、んっ、それ……気持ち…いい……あっ…」
快楽に身体を震わせながら膣内を締める。
「ずいぶん……欲張りだな…まだ…これが欲しいのか?」
感じる部分を後ろから突きながら、ウィルソンは愉しそうに聞いている。
「はぅ……んぁ!欲しい……あっ、欲しいよぉ!」
ウィルソンは一旦自身をルーシェの膣内から抜くと、寝そべった上にルーシェを跨がせ、再び下から貫く。
「ああん!」
「欲しいなら、自分で動け……」
ルーシェは脚をベッドに付け、ウィルソンの固い腹に両手を置き、リズム良く身体を上下に揺さぶる。
「はぁ!あっ、いい…あっ、ふあ!」
いつものルーシェのぎこちない動きと違い、的確に良いポイントに当たる様に腰を動かしている。
動く度に太い亀頭が肉壁を割りながら擦り、這い上がる快感にルーシェは夢中になり腰を振る。
「くっそ……持って…いかれそうだ……」
ルーシェの激しい動きに、ウィルソンも余裕がなくなってくる。
自分の腹に置いてあった手を掴み、下から勢い良く膣内を抉る。
「やぁあ!あぅ!すごっ……ひっ、あっ、あんっ!」
激しさに前のめりになり、首を振って快楽をやり過ごす。
「はん!もぅ…いっ、ちゃっ…あんっ、ナカに出してぇ!」
「……っ、出すぞ」
一際強く腰を打つと、ルーシェは震えながら絶頂に達し、ウィルソンもルーシェの膣内に何度目かの飛沫を放った。
「あぅ!はぁああん!!」
「──ぐっ、…うっ!」
ルーシェは激しい余韻に、ウィルソンの胸の上で身体を小刻みに震わせている。
ウィルソンはルーシェを抱きしめ、入っていた自身を膣内から抜く。
その感覚にルーシェは身震いする。
「んっ……」
ルーシェの頭にキスしていると、頭に響くような声が聞こえた。
『ありがとう』
ウィルソンが辺りを見ると、小さな光の様なものがルーシェの身体から出て、天井の方へ消えていった。
その光景に安堵し、ウィルソンはそっと瞳を閉じた。
翌朝。
ルーシェが目を覚ますと、何故か裸で、ウィルソンの腕の中いる。
(え?えぇ?!何で!!)
ビックリして身体を動かすと、腰がずきずきと痛む。脚も力が入らなくて、身体がダルい。
この症状はだいたいが、ウィルソンに無茶苦茶抱かれた時のものだ。
そういえば昨日の記憶があまり無い。夜に部屋に戻って来てからが、かなり曖昧になっている。
ウィルソンの腕から抜け出し、ゆっくり起き上がる。ベッドにへたり込むように座ると、膣内からドロッと大量の白濁が流れ出てくる。
「ひっ!」
その量に思わず悲鳴が出る。一体どれだけ注ぎ込んだのか。
それなのに自分は覚えていないなんて。
もしかして、幽霊の仕業か?
ウィルソンが起きたら聞いてみよう。
もう絶対に、絶対にあのゲームのイベントには手を出さない!!
ルーシェは手を握り、固く心に誓う。
後日、ウィルソンがエミリオにこの事を報告したか恐る恐る聞いたが、ウィルソンは誤魔化して教えてはくれなかった。
*************************************
読んでいただきありがとうございます!
特に意味のない、ただのエロイベントでした。
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