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絶頂と幸福
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ノアの腰の動きは止まらず、ミレールはノアの体に足を絡ませ、脳まで蕩けてしまいそうなほどの快楽に耐えている。
「あッ! あぁッ!! すご、ぃッ……!!」
余裕なく腰を動かすノアはミレールに覆い被さり、ミレールもノアの体に抱きつく。
揺さぶられる動きについていくように必死でノアにしがみついていた。
室内には二人の荒々しく吐き出される息づかいと、悲鳴に似たミレールの甲高い喘ぎ声、結合部から漏れる水音と、激しく揺れているベッドの軋む音だけが響いている。
挿入され出入りしている秘部から止めどなく蜜があふれる。
ノアの若い杭に突かれる度に、目の前が弾けるような苛烈な快楽を感じる。
それに耐えきる術を知らないミレールの目尻からは、生理的な涙が流れる。
「はっ、アッ! のあ! も、もぅッ……! だめぇ……!!」
ぎゅぅぅッとしがみつくミレールに絶頂が近いことを悟ったのか、ノアが顔を上げてミレールの様子を伺っている。
「大丈夫、か……?」
動きを止めたノアに、ミレールはたまらず焦れたように腰を動かす。
「やぁっ! う、ごいてッ! お願いッ……!!」
涙に濡れた紫色の瞳でミレールはノアに訴える。
ノアは目が合うと、一瞬目を見張り……それから熱の籠もった目でミレールを見ている。
「――ッ! くッ……、俺を、煽っているのか……?」
動きを再開してくれないノアに、ミレールはきゅうっと膣内を締めて貪欲に快楽を貪ろうと腰を動かす。
「んッ! の、あ……、ノアっ……うごいてッ……! はやくぅ……!」
ミレールの頭はすでに、快楽を得ることしか考えられない。
「はぁっ、くそっ……、俺のほうが、溺れそうだ……」
達することしか考えられないミレールに、ノアの言葉は届いていない。
ただ、ノアの腰の動きが再開して、嬉々としてまたノアにしがみつく。
「はっ! あぁッ!! いいッ……、イッちゃ……う!!」
ノアも限界なのか、膣内を穿つ音が響くほど激しく室内に反響する。
「ふッ……! 出す、ぞッ!!」
「あ、あ、あっ、あッ!」
ノアが数度腰を打ち付けると、ミレールも体を震わせ、二人は同時に絶頂へと達した。
「はぁああッ!!」
「――っく、うっ!!」
ノアはミレールの膣内に熱い飛沫を放ち、押し付けるように何度も腰を動かしている。
ミレールはふるふると体を大きく震わせたあと、力が抜けたように荒く息を吐きながらベッドに体を預けた。
はあっ、はあっ……と酸素を求めるように息を吸うミレールは、頭の天辺から足の爪先まで……体のすべてが快楽に一色に染まっていた。
すでに指が一本動かすことも気だるいほど、立て続けに攻められた体が悲鳴を上げていた。
ノアもミレールの膣内に白濁を放ち、脱力した体でミレールに伸し掛かっている。
しばらく二人の呼吸が落ち着くまで、重なり合いながら酸素を貪っていた。
不意に、ノアが体を起こすと、繋がっていた杭を抜いた。
「んっ!」
ずるっと熱い塊が抜かれる感覚にミレールは身震いする。
「うっ、はぁ……!」
抜かれた秘部は喪失感を感じ、ヒクヒクと収縮を繰り返す。
「はぁっ……」
ノアはミレールの隣で横になり、大きく息を吐いていた。
ミレールはその様子を甘い余韻に浸りながら横目で見ている。
息を整えながら、あんなに立て続けにイカされたのに、まだ物足りないと感じていた。
先ほど感じたあの絶頂感を、もう一度味わいたい衝動に駆られる。
だが視界に映るノアは、満足したように見える。
あれだけイカせてもらったのにまだ足りないなどと、とてもじゃないが言えなかった。
「ん……? どうした?」
そんな瞳で見ていたからかもしれない。
正面を向いていたノアが、ミレールの視線に気づき声をかけた。
ミレールは恥ずかしさにパッと視線を下に逸した。
だが伸びてきた手に阻まれ、顎を掬いすぐに上へと向かされた。
「ノ、ア……」
「物欲しそうな顔して……まだ足りないのか?」
すぐ側で見つめられる深い瑠璃色の瞳がミレールの欲望を見透かしているようで、頬をわずかに赤らめ言われた言葉を思わず否定する。
「い、いえっ……!」
「そうか。じゃあ……俺が足りないから、もう一度いいか?」
「えっ?! ノアが?!」
己の欲望を忠実に言葉にするノアに、視線を逸したミレールは驚いたように正面のノアを見た。
「あぁ。前も感じたが……俺とあんたとの体の相性は、抜群にイイみたいだ……」
「――ッ!」
フッ、と笑みを浮かべて話すノアの顔がとても色っぽく、ゾクッと肌が粟立った。
言われた言葉がじわじわと頭に浸透し、見る間に顔が熱くなるのを感じる。
(ノアは、わたくしのこと……嫌いなはずなのに……、どうして嬉しいことばかり言ってくださるの?)
「イヤか?」
答えないミレールにノアが再び問う。
ミレールはハッとして、慌てて首を横に振った。
「嫌では、ありません……」
その一言を言うのが精一杯だった。
自分だって、ノアが欲しい。
求められることでこんなにも満たされ、嬉しいだなんて知らなかった。
ノアが体を起こし、再びミレールを囲うように伸し掛かってきた。
ノアの凛々しい顔が近づきミレールもドキドキしながら瞳を閉じると、しっとりと唇が奪われた。
「んッ……!」
そしてまた、心も体もノアでいっぱいになるほど、甘い初夜が過ぎていく――
「あッ! あぁッ!! すご、ぃッ……!!」
余裕なく腰を動かすノアはミレールに覆い被さり、ミレールもノアの体に抱きつく。
揺さぶられる動きについていくように必死でノアにしがみついていた。
室内には二人の荒々しく吐き出される息づかいと、悲鳴に似たミレールの甲高い喘ぎ声、結合部から漏れる水音と、激しく揺れているベッドの軋む音だけが響いている。
挿入され出入りしている秘部から止めどなく蜜があふれる。
ノアの若い杭に突かれる度に、目の前が弾けるような苛烈な快楽を感じる。
それに耐えきる術を知らないミレールの目尻からは、生理的な涙が流れる。
「はっ、アッ! のあ! も、もぅッ……! だめぇ……!!」
ぎゅぅぅッとしがみつくミレールに絶頂が近いことを悟ったのか、ノアが顔を上げてミレールの様子を伺っている。
「大丈夫、か……?」
動きを止めたノアに、ミレールはたまらず焦れたように腰を動かす。
「やぁっ! う、ごいてッ! お願いッ……!!」
涙に濡れた紫色の瞳でミレールはノアに訴える。
ノアは目が合うと、一瞬目を見張り……それから熱の籠もった目でミレールを見ている。
「――ッ! くッ……、俺を、煽っているのか……?」
動きを再開してくれないノアに、ミレールはきゅうっと膣内を締めて貪欲に快楽を貪ろうと腰を動かす。
「んッ! の、あ……、ノアっ……うごいてッ……! はやくぅ……!」
ミレールの頭はすでに、快楽を得ることしか考えられない。
「はぁっ、くそっ……、俺のほうが、溺れそうだ……」
達することしか考えられないミレールに、ノアの言葉は届いていない。
ただ、ノアの腰の動きが再開して、嬉々としてまたノアにしがみつく。
「はっ! あぁッ!! いいッ……、イッちゃ……う!!」
ノアも限界なのか、膣内を穿つ音が響くほど激しく室内に反響する。
「ふッ……! 出す、ぞッ!!」
「あ、あ、あっ、あッ!」
ノアが数度腰を打ち付けると、ミレールも体を震わせ、二人は同時に絶頂へと達した。
「はぁああッ!!」
「――っく、うっ!!」
ノアはミレールの膣内に熱い飛沫を放ち、押し付けるように何度も腰を動かしている。
ミレールはふるふると体を大きく震わせたあと、力が抜けたように荒く息を吐きながらベッドに体を預けた。
はあっ、はあっ……と酸素を求めるように息を吸うミレールは、頭の天辺から足の爪先まで……体のすべてが快楽に一色に染まっていた。
すでに指が一本動かすことも気だるいほど、立て続けに攻められた体が悲鳴を上げていた。
ノアもミレールの膣内に白濁を放ち、脱力した体でミレールに伸し掛かっている。
しばらく二人の呼吸が落ち着くまで、重なり合いながら酸素を貪っていた。
不意に、ノアが体を起こすと、繋がっていた杭を抜いた。
「んっ!」
ずるっと熱い塊が抜かれる感覚にミレールは身震いする。
「うっ、はぁ……!」
抜かれた秘部は喪失感を感じ、ヒクヒクと収縮を繰り返す。
「はぁっ……」
ノアはミレールの隣で横になり、大きく息を吐いていた。
ミレールはその様子を甘い余韻に浸りながら横目で見ている。
息を整えながら、あんなに立て続けにイカされたのに、まだ物足りないと感じていた。
先ほど感じたあの絶頂感を、もう一度味わいたい衝動に駆られる。
だが視界に映るノアは、満足したように見える。
あれだけイカせてもらったのにまだ足りないなどと、とてもじゃないが言えなかった。
「ん……? どうした?」
そんな瞳で見ていたからかもしれない。
正面を向いていたノアが、ミレールの視線に気づき声をかけた。
ミレールは恥ずかしさにパッと視線を下に逸した。
だが伸びてきた手に阻まれ、顎を掬いすぐに上へと向かされた。
「ノ、ア……」
「物欲しそうな顔して……まだ足りないのか?」
すぐ側で見つめられる深い瑠璃色の瞳がミレールの欲望を見透かしているようで、頬をわずかに赤らめ言われた言葉を思わず否定する。
「い、いえっ……!」
「そうか。じゃあ……俺が足りないから、もう一度いいか?」
「えっ?! ノアが?!」
己の欲望を忠実に言葉にするノアに、視線を逸したミレールは驚いたように正面のノアを見た。
「あぁ。前も感じたが……俺とあんたとの体の相性は、抜群にイイみたいだ……」
「――ッ!」
フッ、と笑みを浮かべて話すノアの顔がとても色っぽく、ゾクッと肌が粟立った。
言われた言葉がじわじわと頭に浸透し、見る間に顔が熱くなるのを感じる。
(ノアは、わたくしのこと……嫌いなはずなのに……、どうして嬉しいことばかり言ってくださるの?)
「イヤか?」
答えないミレールにノアが再び問う。
ミレールはハッとして、慌てて首を横に振った。
「嫌では、ありません……」
その一言を言うのが精一杯だった。
自分だって、ノアが欲しい。
求められることでこんなにも満たされ、嬉しいだなんて知らなかった。
ノアが体を起こし、再びミレールを囲うように伸し掛かってきた。
ノアの凛々しい顔が近づきミレールもドキドキしながら瞳を閉じると、しっとりと唇が奪われた。
「んッ……!」
そしてまた、心も体もノアでいっぱいになるほど、甘い初夜が過ぎていく――
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