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第八章
恭の脱ひきこもり作戦 伏見稲荷編 2
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捨道は冷たい目で美鵺子を見下ろす。それから、再び小さく息をつくと、手の平を返した。その先には、ヤカンを手に捨道に突進してくる与一の姿がある。
「二人で同時にかかってきても無駄じゃよ」
捨道の怨念が与一を捉えた。――しかし、次の瞬間、捨道にとって思いがけないことが起こった。与一は怨念に全く動じず、勢いそのままにヤカンで捨道の頭をしたたか殴りつけたからだ。
「あいにく、俺は怨念を感じ取れるほど繊細な神経を持ち合わせていないんでね。出来の悪い陰陽師なもんで」
呻きながら床に転がった捨道に向かって自嘲気味に言い放ってから、与一は急いでぐったりしている恭に駆け寄った。
「恭は無事?」
よろよろと立ち上がった美鵺子が与一の背中に向かって尋ねる。与一は青白くなった恭の頬を叩きながら険しい表情を浮かべた。
「まずい。気を失ってる――。脈もちょっと弱くなってるな」
「ううう……。よくも、やってくれたなあ……」
彼らの背後では、捨道が恨みのこもった声を上げ、体を起こそうと小さく身じろぎする。
「うわ! まだ動けるのか。美鵺子ちゃん、恭を連れて逃げよう!」
与一は恭の脇に肩を差し入れて渾身の力で担ぎ上げると、半ば引きずるようにして、給湯室の出口へと足を向けた。
「待てい。逃がさんぞ!」
捨道の声に追い立てられるように、与一と美鵺子はドアの外に飛び出す。大広間はしんと静まり返っていた。いつの間にか捨道が患者全員を眠らせていたようだ。
「とりあえず地上に出よう!」
与一は恭を抱えながら出しうる全速力で患者の布団の間をひた走った。美鵺子がその後ろを少し苦しそうな表情で追いかけていく。怨念のダメージがまだ完全には抜け切っていないようだ。
「美鵺子ちゃん、ドア開けて!」
彼らがエレベーターホールに続くドアの前に辿り着くと同時に、捨道が給湯室から、側頭部を押さえてよろめきながら姿を現す。
与一は捨道が皺だらけの指で印を結ぶのを目の端に捉えた。
「まずい! 早く!」
与一が切迫した声を上げた途端、ドアが開き、彼らは倒れこむように外へと飛び出した。
与一は後ろを振り返って、捨道の姿が見えなくなっていることを確認する。すんでのところで捨道の視界から外れたため、呪はかけられずに済んだようだ。
与一と美鵺子は急いで恭をエレベーターに運び入れ、捨道に追いつかれる前に一階行きのボタンを叩いた。
「どうしよう。何とか恭を蘇生させないと! 美鵺子ちゃん、こういう時にどうすればいいか知ってる?」
上昇するエレベーターの中で、与一が焦りを露わにして早口で尋ねる。美鵺子は険しい表情で首を横に振った。
「知らない! でも、恭を連れて行ったら何とかしてくれるかもしれへんところは知ってる!」
「それってどこ?」
「――稲荷山にあるお塚!」
「お塚!?」
「伏見稲荷大社の周りにたくさんある祠のこと!」
音を立ててエレベーターのドアが開く。与一と美鵺子は恭の体を両脇から支え、建物の外に走り出た。
「早く京都駅に戻ってタクシーを捕まえへんと! 日が暮れたら、また犬神が活動を始める!」
「あ、ああ。そうだな! 本部の外に出たら、俺たちを守ってくれる結界は何もないし」
与一は顔を強張らせた。そうなったら最悪だ。三人とも犬神の牙にかけられて全滅してしまうかもしれない。
二人の体が上下するのに合わせて、青ざめた恭の頭がぐらぐらと揺れる。大通りに出ると、驚いた通行人が目を丸くして彼らに道を空けた。
歩道の柵から身を乗り出し、美鵺子が車道に向かって必死に手を振るや否や、すぐに一台のタクシーが彼らの前に停まる。
「病院に行くのかい?」
運転手は与一が後部座席に引っ張り上げた恭の様子を心配そうに見ながら、助手席に乗り込んだ美鵺子に向かって尋ねた。
「いえ、病院じゃなくて、ここに向かってくれますか?」
美鵺子は息を弾ませながら、地図を表示した携帯端末の画面を運転手に見せた。
運転手は怪訝な表情を浮かべる。
「え……。でも、ここって、伏見稲荷の裏参道だよ? なんで……」
「ここに用があるんです! 急いでください!」
美鵺子は有無を言わせない口調で運転手に迫った。運転手は気圧されたように口元をひきつらせると、
「わ、分かりました。それじゃあ、産場稲荷の辺りまで行きますね」
と言って、車を発進させる。
日没まではあと三時間か……。
与一は腕時計に目を落とし、唇を噛んだ。
*
伏見稲荷の裏参道は楼門正面の大鳥居から少し左側に位置する、もう一つの鳥居から始まっている。
土産物店などが立ち並ぶ通りを抜け、右折して本殿に向かう代わりに左の道に入ると、やがて細い参道に出る。一見分かりにくいが、この道が山の上の三ツ辻まで繋がっているのである。
このルートには数多くのお塚がひしめき合っていて、混沌とした様相を呈している。伏見稲荷大社に属さない民間信仰の多種多様な神々が同居し、大きさも時代もバラバラな拝所が渾然一体となっているのだ。
細い参道の入り口でタクシーに降ろしてもらった与一と美鵺子は、恭を抱えて坂を上り始めた。表参道ほどではないとはいえ、観光客と頻繁にすれ違う。三人は明らかに目立ってしまっていたが、そんなことは気にしていられなかった。
「はあ、はあ。美鵺子ちゃん、これって、あと、どのくらい登ればいいの?」
程なくして、与一が息を切らして尋ねた。
「まだまだ、先……!」
美鵺子は食いしばった歯の間から言葉を漏らす。
「まじで?」
与一は苦痛に顔を歪めながら、ずれ落ちそうになる恭の体を引き上げた。
「あのさ、さっきタクシーの中で調べたんだけど、狐の神様だったら、もっと下の方に、『白狐社』っていうのがあるよね。あっちじゃ駄目なの?」
与一が問うと、美鵺子は硬い表情で首を横に振った。
「あそこにお祀りされているのは『命婦専女神』っていって、稲荷狐の中でも最高位の神様やから、お目通りかなうか分からへんねん」
「ふうん? よく分からないけど、妖刀が見せた記憶を頼りに判断したんだよね? 美鵺子ちゃんの考えに従うよ」
与一は額の汗を拭い、首を回して西の空に浮かんだ太陽を見上げた。あれが山の向こうに沈んでしまったら時間切れである。
「急ごう」
与一は再び前を向いて階段に足をかけた。
*
汗だくになりながら二人が歩き続けると、だんだん道の左側が鬱蒼とした森になってきた。
やがて彼らの右手に、たくさんののぼりが立ったお塚が並ぶエリアが現れる。その中の一つの前で、美鵺子はやっと足を止めた。
「白狐大神……?」
与一は赤いのぼりに書かれた文字を読み上げる。
「そう。ここに祀られた白狐たちなら、恭を助けてくれるかもしれへん」
二人は恭を引きずって鳥居をくぐり、積み上げられた大量の小さな鳥居の前に立った。
「じゃあ……お参りするよ」
与一と美鵺子は顔を見合わせて頷くと、恭の体をそっと地面に寝かせ、正面を向いて両手を胸の前に構える。
――目を閉じ、二度、高らかに柏手を打った。
恭……。戻ってきて!
……美鵺子の切なる願いは小さな祠に吸い込まれていった――。
「二人で同時にかかってきても無駄じゃよ」
捨道の怨念が与一を捉えた。――しかし、次の瞬間、捨道にとって思いがけないことが起こった。与一は怨念に全く動じず、勢いそのままにヤカンで捨道の頭をしたたか殴りつけたからだ。
「あいにく、俺は怨念を感じ取れるほど繊細な神経を持ち合わせていないんでね。出来の悪い陰陽師なもんで」
呻きながら床に転がった捨道に向かって自嘲気味に言い放ってから、与一は急いでぐったりしている恭に駆け寄った。
「恭は無事?」
よろよろと立ち上がった美鵺子が与一の背中に向かって尋ねる。与一は青白くなった恭の頬を叩きながら険しい表情を浮かべた。
「まずい。気を失ってる――。脈もちょっと弱くなってるな」
「ううう……。よくも、やってくれたなあ……」
彼らの背後では、捨道が恨みのこもった声を上げ、体を起こそうと小さく身じろぎする。
「うわ! まだ動けるのか。美鵺子ちゃん、恭を連れて逃げよう!」
与一は恭の脇に肩を差し入れて渾身の力で担ぎ上げると、半ば引きずるようにして、給湯室の出口へと足を向けた。
「待てい。逃がさんぞ!」
捨道の声に追い立てられるように、与一と美鵺子はドアの外に飛び出す。大広間はしんと静まり返っていた。いつの間にか捨道が患者全員を眠らせていたようだ。
「とりあえず地上に出よう!」
与一は恭を抱えながら出しうる全速力で患者の布団の間をひた走った。美鵺子がその後ろを少し苦しそうな表情で追いかけていく。怨念のダメージがまだ完全には抜け切っていないようだ。
「美鵺子ちゃん、ドア開けて!」
彼らがエレベーターホールに続くドアの前に辿り着くと同時に、捨道が給湯室から、側頭部を押さえてよろめきながら姿を現す。
与一は捨道が皺だらけの指で印を結ぶのを目の端に捉えた。
「まずい! 早く!」
与一が切迫した声を上げた途端、ドアが開き、彼らは倒れこむように外へと飛び出した。
与一は後ろを振り返って、捨道の姿が見えなくなっていることを確認する。すんでのところで捨道の視界から外れたため、呪はかけられずに済んだようだ。
与一と美鵺子は急いで恭をエレベーターに運び入れ、捨道に追いつかれる前に一階行きのボタンを叩いた。
「どうしよう。何とか恭を蘇生させないと! 美鵺子ちゃん、こういう時にどうすればいいか知ってる?」
上昇するエレベーターの中で、与一が焦りを露わにして早口で尋ねる。美鵺子は険しい表情で首を横に振った。
「知らない! でも、恭を連れて行ったら何とかしてくれるかもしれへんところは知ってる!」
「それってどこ?」
「――稲荷山にあるお塚!」
「お塚!?」
「伏見稲荷大社の周りにたくさんある祠のこと!」
音を立ててエレベーターのドアが開く。与一と美鵺子は恭の体を両脇から支え、建物の外に走り出た。
「早く京都駅に戻ってタクシーを捕まえへんと! 日が暮れたら、また犬神が活動を始める!」
「あ、ああ。そうだな! 本部の外に出たら、俺たちを守ってくれる結界は何もないし」
与一は顔を強張らせた。そうなったら最悪だ。三人とも犬神の牙にかけられて全滅してしまうかもしれない。
二人の体が上下するのに合わせて、青ざめた恭の頭がぐらぐらと揺れる。大通りに出ると、驚いた通行人が目を丸くして彼らに道を空けた。
歩道の柵から身を乗り出し、美鵺子が車道に向かって必死に手を振るや否や、すぐに一台のタクシーが彼らの前に停まる。
「病院に行くのかい?」
運転手は与一が後部座席に引っ張り上げた恭の様子を心配そうに見ながら、助手席に乗り込んだ美鵺子に向かって尋ねた。
「いえ、病院じゃなくて、ここに向かってくれますか?」
美鵺子は息を弾ませながら、地図を表示した携帯端末の画面を運転手に見せた。
運転手は怪訝な表情を浮かべる。
「え……。でも、ここって、伏見稲荷の裏参道だよ? なんで……」
「ここに用があるんです! 急いでください!」
美鵺子は有無を言わせない口調で運転手に迫った。運転手は気圧されたように口元をひきつらせると、
「わ、分かりました。それじゃあ、産場稲荷の辺りまで行きますね」
と言って、車を発進させる。
日没まではあと三時間か……。
与一は腕時計に目を落とし、唇を噛んだ。
*
伏見稲荷の裏参道は楼門正面の大鳥居から少し左側に位置する、もう一つの鳥居から始まっている。
土産物店などが立ち並ぶ通りを抜け、右折して本殿に向かう代わりに左の道に入ると、やがて細い参道に出る。一見分かりにくいが、この道が山の上の三ツ辻まで繋がっているのである。
このルートには数多くのお塚がひしめき合っていて、混沌とした様相を呈している。伏見稲荷大社に属さない民間信仰の多種多様な神々が同居し、大きさも時代もバラバラな拝所が渾然一体となっているのだ。
細い参道の入り口でタクシーに降ろしてもらった与一と美鵺子は、恭を抱えて坂を上り始めた。表参道ほどではないとはいえ、観光客と頻繁にすれ違う。三人は明らかに目立ってしまっていたが、そんなことは気にしていられなかった。
「はあ、はあ。美鵺子ちゃん、これって、あと、どのくらい登ればいいの?」
程なくして、与一が息を切らして尋ねた。
「まだまだ、先……!」
美鵺子は食いしばった歯の間から言葉を漏らす。
「まじで?」
与一は苦痛に顔を歪めながら、ずれ落ちそうになる恭の体を引き上げた。
「あのさ、さっきタクシーの中で調べたんだけど、狐の神様だったら、もっと下の方に、『白狐社』っていうのがあるよね。あっちじゃ駄目なの?」
与一が問うと、美鵺子は硬い表情で首を横に振った。
「あそこにお祀りされているのは『命婦専女神』っていって、稲荷狐の中でも最高位の神様やから、お目通りかなうか分からへんねん」
「ふうん? よく分からないけど、妖刀が見せた記憶を頼りに判断したんだよね? 美鵺子ちゃんの考えに従うよ」
与一は額の汗を拭い、首を回して西の空に浮かんだ太陽を見上げた。あれが山の向こうに沈んでしまったら時間切れである。
「急ごう」
与一は再び前を向いて階段に足をかけた。
*
汗だくになりながら二人が歩き続けると、だんだん道の左側が鬱蒼とした森になってきた。
やがて彼らの右手に、たくさんののぼりが立ったお塚が並ぶエリアが現れる。その中の一つの前で、美鵺子はやっと足を止めた。
「白狐大神……?」
与一は赤いのぼりに書かれた文字を読み上げる。
「そう。ここに祀られた白狐たちなら、恭を助けてくれるかもしれへん」
二人は恭を引きずって鳥居をくぐり、積み上げられた大量の小さな鳥居の前に立った。
「じゃあ……お参りするよ」
与一と美鵺子は顔を見合わせて頷くと、恭の体をそっと地面に寝かせ、正面を向いて両手を胸の前に構える。
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