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間話 かぷかぷ、のその後。
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オルフレット様から、かぷかぷ罰を受けております。
もう傷は全ての治ったはずなのに……彼はやめてくれず頬も、二の腕も、お腹にも噛まれました。
ーーロレッテの照れる表情がたまらないな。
彼の熱い吐息とともにかぷっと噛まれる。
でも、これ以上、噛まれるとどうにかなってしまいそう。
ーー何処もかしこも、柔らかく、甘い。
オルフレット様は聞こえているのを知っているのに、気にせずにずっと甘い言葉を投げかける。
「あ、あの、オルフレット様はわたしに心の声が聞こえてしまうことが……嫌ではありませんか?」
「嫌じゃないよ、少し恥ずかしくはあるけどね」
ーー君を性的に想う男の部分が、本人に丸聞こえだからね、これも君が可愛いから仕方ないことだね。
優しく微笑み、胸の少し上をかぷっと噛んだ。
「あぁっ、オルフレット様……もう、無理です」
「そうか……うん、そうだね。私もそろそろ限界かな」
(限界?)
ーー興奮が抑えきれない。最後までするにも、もう一度教……ほ、んで少しおさらいをしないと、あ、いいや、ロレッテいまのは忘れてくれ。
教……ほん?
「こほん、お仕置きは終わりだ。着替えて遅くなったけど庭園で昼食にしようか……この部屋の右の扉から出ればロレッテの部屋だから、着替えて先に行って待っていてくれる?」
「はい、わかりました」
彼が私の上から退き、仰向けに転がられた。
ーーふぅっ、これでは、しばらく動けないな。
「オルフレット様、何処か具合が悪いのですか?」
「いいや、そうではないんだけど……ね」
ーーくっ、ロレッテにそんなに見つめられると照れる。
(照れる?)
息が荒い彼、ガウンの、あうっ……⁉︎
慌ててベッドを降りて扉に向かおうとしたのだけど、ある事に気が付き、ぺたんと床に座ってしまった。
「ロレッテ?」
「何も聞かないで、私は平気ですから」
彼のかぷかぷにそうとう感じてしまっていた。部屋に向かおうと立ち上がったら、つーっと太ももに液が垂れたのだ。
なっ何、これ?
床に座って、動かない私の変化に気付いたのか、オルフレット様は。
ーーロレッテも私と同じかな?
ベッドの上から覗き込まれた。
「嫌っ、見ないで」
「気にしなくていいよ、私も同じだから……」
ーー肌が触れ合うだけで、こんなにも気持ちいいのだね。
「そうだけど……」
「それは良かった、罰だけど。ロレッテも気持ち良かったのか」
ーーまっ、今回は私の気持ちが先走ってしまって、後のことを考えなかったね。ごめんねロレッテ。
オルフット様はそう言って微笑んだ。
もう傷は全ての治ったはずなのに……彼はやめてくれず頬も、二の腕も、お腹にも噛まれました。
ーーロレッテの照れる表情がたまらないな。
彼の熱い吐息とともにかぷっと噛まれる。
でも、これ以上、噛まれるとどうにかなってしまいそう。
ーー何処もかしこも、柔らかく、甘い。
オルフレット様は聞こえているのを知っているのに、気にせずにずっと甘い言葉を投げかける。
「あ、あの、オルフレット様はわたしに心の声が聞こえてしまうことが……嫌ではありませんか?」
「嫌じゃないよ、少し恥ずかしくはあるけどね」
ーー君を性的に想う男の部分が、本人に丸聞こえだからね、これも君が可愛いから仕方ないことだね。
優しく微笑み、胸の少し上をかぷっと噛んだ。
「あぁっ、オルフレット様……もう、無理です」
「そうか……うん、そうだね。私もそろそろ限界かな」
(限界?)
ーー興奮が抑えきれない。最後までするにも、もう一度教……ほ、んで少しおさらいをしないと、あ、いいや、ロレッテいまのは忘れてくれ。
教……ほん?
「こほん、お仕置きは終わりだ。着替えて遅くなったけど庭園で昼食にしようか……この部屋の右の扉から出ればロレッテの部屋だから、着替えて先に行って待っていてくれる?」
「はい、わかりました」
彼が私の上から退き、仰向けに転がられた。
ーーふぅっ、これでは、しばらく動けないな。
「オルフレット様、何処か具合が悪いのですか?」
「いいや、そうではないんだけど……ね」
ーーくっ、ロレッテにそんなに見つめられると照れる。
(照れる?)
息が荒い彼、ガウンの、あうっ……⁉︎
慌ててベッドを降りて扉に向かおうとしたのだけど、ある事に気が付き、ぺたんと床に座ってしまった。
「ロレッテ?」
「何も聞かないで、私は平気ですから」
彼のかぷかぷにそうとう感じてしまっていた。部屋に向かおうと立ち上がったら、つーっと太ももに液が垂れたのだ。
なっ何、これ?
床に座って、動かない私の変化に気付いたのか、オルフレット様は。
ーーロレッテも私と同じかな?
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「気にしなくていいよ、私も同じだから……」
ーー肌が触れ合うだけで、こんなにも気持ちいいのだね。
「そうだけど……」
「それは良かった、罰だけど。ロレッテも気持ち良かったのか」
ーーまっ、今回は私の気持ちが先走ってしまって、後のことを考えなかったね。ごめんねロレッテ。
オルフット様はそう言って微笑んだ。
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