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第三章
30話
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私は調理博士を呼び、手に入れたククミン、タタメリック、コリアンダダのスパイスにするやり方を聞いた。前世、カレーといったらお肉と野菜を炒めて水で煮込み、カレーのルーを入れて溶かせばカレーのできあがり。あとはお湯でレトルトカレーを温める……しか、やった事がない。
(サタ様とアール君に大口を叩いたけど……カレーをいちからなんて作ったことがない、初挑戦である)
博士、料理博士、ククミン、タタメリック、コリアンダダのスパイスの作り方を教えて!
そう呟くと、いつもの草、薬草の博士とは違う声が聞こえた。
〈はい、エルバ様。ククミンとコリアンダダは乾燥させたシード(種)がスパイスとなります。タタメリックは根茎(こんけい)と呼ばれる根の塊部分を乾燥させ、粉末にしたものです〉
えーっと――ククミンとコリアンダダは乾燥させた種で、タタメリックは生姜みたいなものを乾燥させて、粉末にしたものかな。
〈もう一言。簡単にシードが採れるコリアンダダとは違い、ククミンシードは採りにく根気が入ります〉
ふんふん、わかった。
ありがとう、やってます。
よし、やるぞ! と。テントの中で料理博士に聞いた通り、コリアンダダとククミン、タタメリックをエルバの畑から収穫した。風魔法で種と根茎を乾燥させスパイスにして、カレーを作るぞ!
頭で考えれば簡単な作業のように感じるが、いつも風魔法はサタ様に任せていた。
「風魔法……上手く風魔法を使って、種と根茎を乾燥できるかな?」
――ええい、うだうだ迷うな私。やってから悩め!
収穫したククミン、タタメリック、コリアンダダを乾燥させようと風魔法を使ったが。加減ができず、魔法の威力が強すぎて――せっかく収穫したククミン、タタメリック、コリアンダダをテント内に散乱させ。私、自身は――自分の風魔法に吹っ飛ばされて、コロコロとテントの外へと転がった。
「イテテ……まずった」
「な⁉︎ エ、エルバ様、どうされました?」
「あ、アール君……」
テントの外でお気に入りの椅子にすわり、まったりしていたアール君と目があった。アール君はククミン、タタメリック、コリアンダダまみれの私を見て状況がわかったのか、椅子の上から私を見下ろし、フッと笑った。
「エルバ様、無理は禁物ですよ」
「む、無理じゃな――い! ちょっと魔法の加減を間違っただけ!」
そう声を上げて、私はもう一度テントの中へと戻り。
はじめからやり直し! だとククミン、タタメリック、コリアンダダを畑から収穫した。
(サタ様とアール君に大口を叩いたけど……カレーをいちからなんて作ったことがない、初挑戦である)
博士、料理博士、ククミン、タタメリック、コリアンダダのスパイスの作り方を教えて!
そう呟くと、いつもの草、薬草の博士とは違う声が聞こえた。
〈はい、エルバ様。ククミンとコリアンダダは乾燥させたシード(種)がスパイスとなります。タタメリックは根茎(こんけい)と呼ばれる根の塊部分を乾燥させ、粉末にしたものです〉
えーっと――ククミンとコリアンダダは乾燥させた種で、タタメリックは生姜みたいなものを乾燥させて、粉末にしたものかな。
〈もう一言。簡単にシードが採れるコリアンダダとは違い、ククミンシードは採りにく根気が入ります〉
ふんふん、わかった。
ありがとう、やってます。
よし、やるぞ! と。テントの中で料理博士に聞いた通り、コリアンダダとククミン、タタメリックをエルバの畑から収穫した。風魔法で種と根茎を乾燥させスパイスにして、カレーを作るぞ!
頭で考えれば簡単な作業のように感じるが、いつも風魔法はサタ様に任せていた。
「風魔法……上手く風魔法を使って、種と根茎を乾燥できるかな?」
――ええい、うだうだ迷うな私。やってから悩め!
収穫したククミン、タタメリック、コリアンダダを乾燥させようと風魔法を使ったが。加減ができず、魔法の威力が強すぎて――せっかく収穫したククミン、タタメリック、コリアンダダをテント内に散乱させ。私、自身は――自分の風魔法に吹っ飛ばされて、コロコロとテントの外へと転がった。
「イテテ……まずった」
「な⁉︎ エ、エルバ様、どうされました?」
「あ、アール君……」
テントの外でお気に入りの椅子にすわり、まったりしていたアール君と目があった。アール君はククミン、タタメリック、コリアンダダまみれの私を見て状況がわかったのか、椅子の上から私を見下ろし、フッと笑った。
「エルバ様、無理は禁物ですよ」
「む、無理じゃな――い! ちょっと魔法の加減を間違っただけ!」
そう声を上げて、私はもう一度テントの中へと戻り。
はじめからやり直し! だとククミン、タタメリック、コリアンダダを畑から収穫した。
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