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第三章
13話
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「もうおいしぃ、楽しぃ~この弾けるシュワシュワ最高! お酒と一緒にしても絶対においしぃ~!」
リリスさんはブドウーウのシュワシュワを一気飲みした。照り焼きサンドイッチもバクバク食べてくれて、シュワシュワも豪快に飲み干してくれるリリスさん。
サタ様とアール君も豪快な食べっぷりだけど、嬉しいなぁ。ニコニコして見ていると、リリスさんはキラッキラな瞳で私を見つめ。
「エルバ、アタシの旦那たんもこれ絶対に気にいるよ!」
「「だ、旦那たん?」」
「リリス、旦那がいるのか?」
サタ様とアール君も驚く。
「アタシもいい歳だし、ちょーイケメンの旦那くらいいるわよ。結婚して100年は経ってるかな? すごく仲良いんだ~」
仲の良い旦那様いても楽しそうだからと、アメリアさんの召喚に呼ばれてくるなんて……寂しがっていない?
「旦那たん……寂しがっていないのか?」
「そうです、寂しがっていますよ」
「それは大丈夫! あの子との召喚印消しちゃったから、すぐ魔王城に戻る予定だもん。だから、アタシの力もあと1ヶ月くらいで消えちゃうし。あの子は今回の召喚で、魔力がほぼ枯渇してるから何も出来なくなるよ」
「アメリアさんの魔力が枯渇?」
「そそ、あの子さぁ、元々……魔力少ないよ。それなりに訓練すれば、人並み以上には使えるようになったはず。それなのに訓練もせず、ポンポン魔力を使ってきたんじゃないかなぁ? 今回の召喚で終わりのはず」
だって私達と違って彼女は普通の人間だよ。と、リリスさんは話した。そうだ彼女は人で、私は魔女と魔族のハーフ、サタ様とアール君は魔族だ。
(でも、アマリアさんは前世の妹を思い出させる……苦手な子。まあ今回で魔力が枯渇したのなら、キキにもモサモサ君とローザン君に迷惑かけなくなるかも)
「フウッ、お腹いっぱいになったから、アタシ帰るねぇ~1ヶ月はこのままだと思うから~じゃぁねぇ!」
リリスさんは空高く飛び上がり、笑って手を振って消えた。
「ひと月はあのままか……キキとモサモサとローザンには酷だな……ん? ああ! リリスのヤツ残りのサンドイッチとソテー全部持っていったな」
「え? ああ――ボクの分もありません」
新しく買ったお皿ごと食べ物が消えていた……そうとう、サンドイッチが気に入ったようだ。
「サタ様、アール君、まだ材料があるから照り焼きサンドイッチ作るよ。でもさ、リリスさんジャロ芋のガレット食べずに帰っちゃったね」
「うむ、そうだな。まあ、しばらくしたら思い出して、今度は領地の方にくるだろうよ」
「ええ、ステキな旦那たんと絶対に来ますね」
「そっか。じゃっ、その時に作ればいいっか」
サタ様とアール君に新しく、照り焼きサンドイッチを作り始めた。
リリスさんはブドウーウのシュワシュワを一気飲みした。照り焼きサンドイッチもバクバク食べてくれて、シュワシュワも豪快に飲み干してくれるリリスさん。
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「エルバ、アタシの旦那たんもこれ絶対に気にいるよ!」
「「だ、旦那たん?」」
「リリス、旦那がいるのか?」
サタ様とアール君も驚く。
「アタシもいい歳だし、ちょーイケメンの旦那くらいいるわよ。結婚して100年は経ってるかな? すごく仲良いんだ~」
仲の良い旦那様いても楽しそうだからと、アメリアさんの召喚に呼ばれてくるなんて……寂しがっていない?
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「そうです、寂しがっていますよ」
「それは大丈夫! あの子との召喚印消しちゃったから、すぐ魔王城に戻る予定だもん。だから、アタシの力もあと1ヶ月くらいで消えちゃうし。あの子は今回の召喚で、魔力がほぼ枯渇してるから何も出来なくなるよ」
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「うむ、そうだな。まあ、しばらくしたら思い出して、今度は領地の方にくるだろうよ」
「ええ、ステキな旦那たんと絶対に来ますね」
「そっか。じゃっ、その時に作ればいいっか」
サタ様とアール君に新しく、照り焼きサンドイッチを作り始めた。
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