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第二章
13話
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早朝、アウドラム家族を魔法都市に送って行った、サタ様から手紙が届いた。
「アール君、サタ様から来た手紙に『3日、帰らん』って書いてあるよ」
「そうですか……サタ様は魔法都市に3日ほど泊まるようですね。ボク達はのんびり冒険をして帰りを待ちますか?」
「冒険? する、する! 今からご飯を食べて、冒険者ギルドに行こう」
サタ様に「わかりました」と返事を書いて送ったあと。
昨日残ったコメを使い、醤油バターチャーハンを作ることにした。
「アール君、カマドに火をつけて」
「かしこまりました」
魔法で火をつけてもらい、温めたフライパンにバターを入れて溶かし、コロ鳥の溶き卵を入れた。
卵が半熟のうちにコメを入れて、お玉で卵を潰しながら炒め。
コメがパラパラになったら塩コショウ、バターを入れてさらに炒め醤油をまわし入れて、最後にちぎったレタススを散らしてチャーハンの完成!
入れようと思っていたコーブラのお肉は……サタ様のアイテムボックスの中だったので。
何かないかと自分のアイテムボックスを漁ったら、乾燥ピコキノコを見つけたのでそれでスープを作り、今日の飲み物は改良アップルルのシュワシュワにした。
「アール君、チャーハンが出来たよ。食べよう」
「これがチャーハンですか。いただきます」
出来たてのチャーハンをスプーンですくい口に運ぶ。
バター醤油のいい香り、最後に入れたレタススはシャキシャキで黒コショウがいいアクセント!
「「美味しい!」」
「エルバ様、チャーハンという料理、最高です」
「うんうん、バター醤油いいねぇ」
2人でチャーハンをガッツリ食べ、片付けを終わらせ。
《腹持ち、食物繊維、美白効果(小)です》
と、レタススの効果を博士が伝えた。
ありがとう、博士!
お腹が膨れて私達はホウキに乗りクエストを受けに、マサン街の冒険者ギルドへと向かった。冒険者で賑わうギルドでFランクが受けれる、スライム10匹討伐のクエストと、キリ草10束の採取クエストを受けた。
向かう場所はアウドラム家族を見つけた、チリの森だ。
「クエストも受けたし、アール君行こう」
「はい、行きましょう」
アール君にはスライムは簡単なクエストだから、猫の姿でまったりしてもらい、私がスライム10匹を狩ることにした。
キリ草はエルバの畑で採ればいいからね。
チリの森の入り口付近で、サタ様のお気に入りのダマスカスナイフを構え、ゲームとは見た目が違うドロドロ液体状のスライムを倒す。
スパッ!!
「えっ⁉︎」
さすが……神様仕様のダマスカスナイフだ。
一振りで、簡単にスライムを倒せた。
「エルバ様、スライムを倒したあとに残る魔石は、クエスト報告の時に必要なので忘れず回収してください」
「魔石? これかな?」
スライムを倒し、足元に落ちていた透明な石を拾って見せた。
アール君は「そうだ」と頷き。
お気に入りのアウトドアチェアーに座り、まったり私を見守ってくれている。
私はその側でダマスカスナイフを振り、スパスパっとスライムを倒していた。
その、チェアーでまったり中のアール君が耳と尻尾を立て、いきなり立ち上がった。
「エルバ様、大きなワイルドポポーが近くにいます」
「ワイルドポポー?」
「お肉がとても美味しい、魔物です」
「おお、今晩は焼肉、ステーキだね」
「こっちです!」
アール君を先頭に、魔物のワイルドポポーがいる場所に向かった。場所はスライムが生息する場所より、少し奥に行った森の中。
そこに鼻息が荒いワイルドポポーと。
前で剣、杖、弓矢を構えた冒険者の姿が見えたが、アール君は足を止めることなく進んだ。
そして、会話を念話に変えて楽しげに話す。
〈中々の大きさ。フフ、他の冒険者もいましたね〉
〈……アール君、はじめから知っていたでしょう〉
〈えぇ、何やら大変そうなので、お手伝いしようと思いました〉
それだけ言うとアール君は猫の姿のまま、ワイルドポポーに飛びかかっていった。
「アール君、サタ様から来た手紙に『3日、帰らん』って書いてあるよ」
「そうですか……サタ様は魔法都市に3日ほど泊まるようですね。ボク達はのんびり冒険をして帰りを待ちますか?」
「冒険? する、する! 今からご飯を食べて、冒険者ギルドに行こう」
サタ様に「わかりました」と返事を書いて送ったあと。
昨日残ったコメを使い、醤油バターチャーハンを作ることにした。
「アール君、カマドに火をつけて」
「かしこまりました」
魔法で火をつけてもらい、温めたフライパンにバターを入れて溶かし、コロ鳥の溶き卵を入れた。
卵が半熟のうちにコメを入れて、お玉で卵を潰しながら炒め。
コメがパラパラになったら塩コショウ、バターを入れてさらに炒め醤油をまわし入れて、最後にちぎったレタススを散らしてチャーハンの完成!
入れようと思っていたコーブラのお肉は……サタ様のアイテムボックスの中だったので。
何かないかと自分のアイテムボックスを漁ったら、乾燥ピコキノコを見つけたのでそれでスープを作り、今日の飲み物は改良アップルルのシュワシュワにした。
「アール君、チャーハンが出来たよ。食べよう」
「これがチャーハンですか。いただきます」
出来たてのチャーハンをスプーンですくい口に運ぶ。
バター醤油のいい香り、最後に入れたレタススはシャキシャキで黒コショウがいいアクセント!
「「美味しい!」」
「エルバ様、チャーハンという料理、最高です」
「うんうん、バター醤油いいねぇ」
2人でチャーハンをガッツリ食べ、片付けを終わらせ。
《腹持ち、食物繊維、美白効果(小)です》
と、レタススの効果を博士が伝えた。
ありがとう、博士!
お腹が膨れて私達はホウキに乗りクエストを受けに、マサン街の冒険者ギルドへと向かった。冒険者で賑わうギルドでFランクが受けれる、スライム10匹討伐のクエストと、キリ草10束の採取クエストを受けた。
向かう場所はアウドラム家族を見つけた、チリの森だ。
「クエストも受けたし、アール君行こう」
「はい、行きましょう」
アール君にはスライムは簡単なクエストだから、猫の姿でまったりしてもらい、私がスライム10匹を狩ることにした。
キリ草はエルバの畑で採ればいいからね。
チリの森の入り口付近で、サタ様のお気に入りのダマスカスナイフを構え、ゲームとは見た目が違うドロドロ液体状のスライムを倒す。
スパッ!!
「えっ⁉︎」
さすが……神様仕様のダマスカスナイフだ。
一振りで、簡単にスライムを倒せた。
「エルバ様、スライムを倒したあとに残る魔石は、クエスト報告の時に必要なので忘れず回収してください」
「魔石? これかな?」
スライムを倒し、足元に落ちていた透明な石を拾って見せた。
アール君は「そうだ」と頷き。
お気に入りのアウトドアチェアーに座り、まったり私を見守ってくれている。
私はその側でダマスカスナイフを振り、スパスパっとスライムを倒していた。
その、チェアーでまったり中のアール君が耳と尻尾を立て、いきなり立ち上がった。
「エルバ様、大きなワイルドポポーが近くにいます」
「ワイルドポポー?」
「お肉がとても美味しい、魔物です」
「おお、今晩は焼肉、ステーキだね」
「こっちです!」
アール君を先頭に、魔物のワイルドポポーがいる場所に向かった。場所はスライムが生息する場所より、少し奥に行った森の中。
そこに鼻息が荒いワイルドポポーと。
前で剣、杖、弓矢を構えた冒険者の姿が見えたが、アール君は足を止めることなく進んだ。
そして、会話を念話に変えて楽しげに話す。
〈中々の大きさ。フフ、他の冒険者もいましたね〉
〈……アール君、はじめから知っていたでしょう〉
〈えぇ、何やら大変そうなので、お手伝いしようと思いました〉
それだけ言うとアール君は猫の姿のまま、ワイルドポポーに飛びかかっていった。
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