野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ

文字の大きさ
上 下
94 / 171
第二章

13話

しおりを挟む
「最近巷で噂になっている男性、凛ちゃんの処にいるだろう?」
「さあ・・・何の事か分らないけど・・・」

凛は敢えてシラを通す。

「ふん・・・まあ、別に俺は男に興味が無いから良いけど・・・ただ、そいつと関わった女達が今、結束して動き出そうとしているらしいぜ」
「それは・・・どんな感じで?」
「具体的には分らない。ただ・・・近いうちに、その男性がいると思われる場所を探る動きがあるのは確かだよ・・・」
「そう・・・分ったわ」

「ちなみに、女達とは別に・・・もう一つ、反社会組織の連中もその男を追っているらしい。どうして彼を追っているのかは不明だけね」
「何故・・・その男にそんな連中が近寄るの?」
「分らない・・・脳外科関連の研究している処にも出入りしてたから、そこの先生なら詳しい情報が得られるかも知れない」
「そう・・・教えてくれてありがとう」
「で・・・君の処に居るのだろう・・・その男性は?」

返事を聞く前に凛は電話を切ってしまった。
プーッ・・・と、空しい音だけが聞こえる受話器の向こう側の鴉取は「チッ・・・」と、軽く舌打ちする。

「相変わらず気の強い娘だ。まあ・・・良い。ネタは幾らでも探しようがある、エサをチラ付かせて頂くとしよう・・・」

事務所から出た凛は廊下を歩き始めると、目の前に慌ただしい雰囲気の様子の使用人の姿があった。彼女は凛を見付けると駆け足で近付いて来る。

「凛様、舞様を見掛けませんでしたか?」
「いえ・・・あたしは今、事務所から出て来たばかりで、妹とは会っていませんが・・・」
「ああ・・・全く何処へ行ったのでしょう。今日は稽古の日だって言うのに・・・」
「部屋には居なかったのですか?」
「行きましたが、部屋には居ないのです。困りました・・・」

そう言って使用人は何処かへと走って行く。

(舞は竜也さんと一緒に居る筈・・・そうすると、あの2人が居そうな場所は・・・)

凛は自分用の鍵の束を取り出して、一つだけピンク色に塗ってある鍵を取り出す。

(多分・・・この部屋ね)

そう思うと凛は廊下を早歩きしながら秘密部屋と向かう。

(例え舞でも竜也さんは渡さないから・・・!)


竜也に跨がる舞はハア・・・ハア・・・と、興奮しながら股を竜也の陰茎に擦り付けていた。

「ねえ・・・アナタのオチンチンしゃぶるわね」
「う・・・うん」

舞は後ろ向きになる、彼女の幼い陰部が竜也の目の前に来た。舞は竜也の下半身を眺めて下着を脱がせると勃起している陰茎を舌でなめ始める。

「私のも舐め回して」
「分った・・・」

竜也はサーモンピンクの肉ヒダを舌で舐め始める。

「アンン・・・」

淡い喘ぎ声を舞は漏らす。
姉妹同士で行うプレイとは違う力強さと優しさに満ちた、この上無い感覚に少女は身を包まれそうになる。

「ステキ・・・お願い、もっとォ・・・してェ・・・」

身体を震わせながら舞は言う。
凛とは違って無毛のワレメ・・・、竜也はその幼い大陰唇を押し開くと、まだ汚れていない桃色の膣口が見えた。ヒクヒク・・・と蠢く小さな膣口付近を竜也は舌で舐め回す。

「ア!アハン・・・アァン」

快感に震える舞。それまで四つん這いだった彼女は、次第に力が抜けて竜也の上に仰け反る。
彼の陰茎をしゃぶる口も唾液の料も多くなっていた。

「ハア・・・ハア・・・」

舞は感じている・・・と思った竜也は、左手で小陰唇を開き右手で陰核を擦りだす。更に膣口周辺を舌で舐め回す。

クチャ・・・クチャ・・・
粘った音が響き渡る。

「アアァ~、ヒッ・・・イィ~!」

相当感じているらしく、舞は当初の目的の竜也の陰茎をしゃぶる行為がおろそかになってしまっていた。

「舞ちゃん手が止まっているよ」
「もう~・・・たつやさんの意地悪ぅ~。アン・・・アン・・・」

舞の口から涎が垂れて、竜也の腹部を濡らす。
病院の入院時期から何度か少女達のワレメを弄り倒して来た竜也である為、大体・・・どの様に刺激させれば良いか・・・をツボを得ただけでもあり、舞を気持ち良くさせるのも、お手の物であった。
舌で膣口周辺を舐め回して居ると・・・次第にピチャピチャ・・・と粘液が溢れ出てくる。

「アン・・・アハァン、アァン」

快感に取り込まれた少女は、ピクピクと小刻みに震えながら竜也の体の上で悶え続ける。

「ハッ・・・ハッ・・・おねがい、もう焦らさない・・・で・・・」
「イキたい?」

竜也が言うと、顔を紅色させた舞が黙って頷く。
それを確認した竜也は、激しく舞の小さく突起した陰核を指で刺激させる。

「イイィー!」

激しく震え、全身に電流が流れて、舞は身体を仰け反り絶頂感の波に呑み込まれイッた。
絶頂感が過ぎると、舞は身体を竜也の上に乗せてハア・・・ハア・・・と、息をしていた。
竜也は上半身をお越して、ベッドの背もたれに背中を置く。そして小さく愛らしい少女を抱き上げて、自分の胸の位置に乗せる。

「気持ち良かった?」
竜也が聞くと・・・

「とても良かった・・・」
舞は微笑みながら答えた。

2回戦を始めようとした時、舞のスマホが鳴りだして、舞は浴衣を脱いだ場所まで歩いて行く。イッたばかりなのか、少し足下がふらついていた。
舞はスマホを取ると、通話を始める。

「はい、私ですが?」
「舞様、そちらにお姉様が近付いて来てます」
「マズイわね、今・・・私達の格好を見られると怒り兼ねないわ。上手く誤魔化してくれない?1時間位で良いから」
「かしこまりました」

スマホを切った舞は再び竜也の近くへと向かう。

「電話は何だったの?」
「ん・・・?何でも無いわ、竜也さんは私の事だけ考えてくれれば良いの」

柔やかな表情をしながら舞は竜也の体に擦り寄る。

「ずっと、貴方とこうしていたいわ・・・」

子猫の様に甘えた格好で舞はギュッと竜也の身体を抱きしめる。



秘密の部屋の近くまで来た凛は部屋の入り口の鍵を開けようとした。
その時、向かい側の廊下から使用人が現れた。

「すみません・・・お嬢様、ちょっとお時間いただけますか?」
「あ・・・あとで、伺うわ」
「どうしても今すぐに片付けたい問題がありまして、1~2時間程、お時間を頂きたいのです」
「そんなに重要な内容なの?」
「はい、今期の業績と、今後の出費関係に関する内容です」
「お父様達ではダメなの?」
「ご主人様達は、貴女への期待を寄せております」
「そ・・・そう?」
「向こうの応接室に行って、お話をしましょう」
「分りました」

凛は使用人と一緒に応接室へと向かう。


上半身を起こした状態の竜也に対して舞はしゃがみ込む形で竜也の前に座って、愛しき殿方の陰茎を舐め回していた。

ピチャピチャ・・・

舌ズリさせて、勃起して太くて堅い陰茎を手で支えながら舐めていた。
やがて、舞は竜也の陰茎を口に加えて、口の中でしゃぶり始める。

「ふうう・・・凄く良いよ舞ちゃんぅ・・・」

既に何度かしゃぶられた経験のある竜也だが、やはり・・・小さな少女によってされる行為は刺激があった。
少し不慣れであり、何処かぎこちなさがある・・・しかし、それが興奮でもあった。

ヂュパヂュパ・・・

少女の唾液と混ざった粘液の音が響く。

「も・・・もう、出るぅ・・・」

その瞬間、竜也の陰茎から射精がドピュッと噴き出して、舞の口の中へと流れ出る。
舞は自分の口の中に溢れ出た精液を、ゴクッとそのまま飲み込んだ。

「フフフ・・・竜也さんの精子、頂いちゃった」

更に舞は竜也の陰茎の亀頭部分を綺麗に舐める。

「ふう・・・ふう・・・凄かったよ舞ちゃん」

一息吐いた竜也は舞の頭を撫でる。

「ねえ・・・」

舞は少し不服そうな表情で竜也の顔に、自分の顔を近付ける。

「どうして、お姉様は呼び捨てで、私は『ちゃん』付けなの?」
「え・・・ダメなの?」
「私も名前だけで呼んでよ、これから屋敷の中で『ちゃん』付けで呼んだら返事しないわよ。良い・・・分った?」
「は・・・はい」

毎回、少女達に同じような事を言われてしまう。

「ちなみに・・・使用人みたいに、お嬢様ってよぶのは?」

それを聞いた舞は、ムッと頬を膨らまして竜也の皮膚を強く抓った。

「イタタ・・・」
「今後、私達に対してそんな発言はしないで下さいね」

頬を抓ったあと、舞は竜也の頬を優しく撫でる。

「貴方は私達にとっては特別な人なの。私達姉妹は貴方に対してどんな用件も受け入れる覚悟は出来ているのよ、それだけは分って欲しいわ・・・」
「ああ・・・気を付けるね」

そう言うと、舞はベッドから降りる。

「お風呂に入って部屋に戻りましょう」
「あ・・・うん、分った」

竜也は下着を穿いて浴衣を整えて、部屋を出る準備をする。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

器用貧乏の意味を異世界人は知らないようで、家を追い出されちゃいました。

武雅
ファンタジー
この世界では8歳になると教会で女神からギフトを授かる。 人口約1000人程の田舎の村、そこでそこそこ裕福な家の3男として生まれたファインは8歳の誕生に教会でギフトを授かるも、授かったギフトは【器用貧乏】 前例の無いギフトに困惑する司祭や両親は貧乏と言う言葉が入っていることから、将来貧乏になったり、周りも貧乏にすると思い込み成人とみなされる15歳になったら家を、村を出て行くようファインに伝える。 そんな時、前世では本間勝彦と名乗り、上司と飲み入った帰り、駅の階段で足を滑らし転げ落ちて死亡した記憶がよみがえる。 そして15歳まであと7年、異世界で生きていくために冒険者となると決め、修行を続けやがて冒険者になる為村を出る。 様々な人と出会い、冒険し、転生した世界を器用貧乏なのに器用貧乏にならない様生きていく。 村を出て冒険者となったその先は…。 ※しばらくの間(2021年6月末頃まで)毎日投稿いたします。 よろしくお願いいたします。

異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)

ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。 流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定! 剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。 せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!? オマケに最後の最後にまたもや神様がミス! 世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に なっちゃって!? 規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。 ……路上生活、そろそろやめたいと思います。 異世界転生わくわくしてたけど ちょっとだけ神様恨みそう。 脱路上生活!がしたかっただけなのに なんで無双してるんだ私???

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *無断転載、無断翻訳を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

異世界に召喚されたけど間違いだからって棄てられました

ピコっぴ
ファンタジー
【異世界に召喚されましたが、間違いだったようです】 ノベルアッププラス小説大賞一次選考通過作品です ※自筆挿絵要注意⭐ 表紙はhake様に頂いたファンアートです (Twitter)https://mobile.twitter.com/hake_choco 異世界召喚などというファンタジーな経験しました。 でも、間違いだったようです。 それならさっさと帰してくれればいいのに、聖女じゃないから神殿に置いておけないって放り出されました。 誘拐同然に呼びつけておいてなんて言いぐさなの!? あまりのひどい仕打ち! 私はどうしたらいいの……!?

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

処理中です...