21 / 171
第一章
18話
しおりを挟む
この世界で、十六歳は成人とされる。
私も十六歳になり、大人の仲間入りをした。
大人になったということで、いままで聞いても、ママは『エルバは気にしなくていいのよ』と、私が子供だからか何も教えてくれなかった魔法都市サングリアの話。
今日の昼食後、仕事が休みなパパとママからアール君と一緒に、習う事になった。
ここ魔法都市サングリアは人、魔族との交流がなく、お金、通貨そのものがない。そのため税金、家賃などもない。必要なガス、水道、電気などは魔法で補えるからだそうだ。
通貨がない魔法都市サングリアでは。
主に物のやり取りは物々交換で、物の取引が行われている。
都市に住む亜人族達はと聞くと、魔法が得意ではない彼ら、獣人族は森に住むモンスターを狩り。コムギン、小麦などの食物を育てている。鬼人族は井戸を作りコメ草、野菜を育てていて。エルフ、ドワーフ族の生活もほぼ同じだとママは話してくれた。
彼らはその狩ったモンスター、食物などを、魔女、魔法使いがつくる魔導具、薬と物々交換して、日々暮らしている。
だとすると、鬼人が作るコメ草をママが何かと物々交換して手に入れたのか。
コメが登場する前の食事は芋類、パン、スープ、野菜といったもの。
(私はパン、芋が好きだったから気にならなかった)
それが今や、コロ鳥の卵雑炊、モンスター肉入り雑炊、おむすびも豆と炊いた物、お漬物、お肉で巻いた物と種類が豊富になったし……シュワシュワにも私がまだ発見した事がない果物が入り、色鮮やかな飲み物に変わっていた。
私の名前が付いた『エルバコメ』の名付け親はママだった。嬉しそうに「いい名前でしょう」と、微笑むママに……何も言えない。
「フフッ」
話のとちゅうで、ママが笑った。
「どうしたの、ママ?」
「とても、嬉しいの……かつて人間に利用され、傷付き、何百年と変わらぬ生活を私達は送っていたわ。……私達の宝物のエルバがもたらした『新しい風』で変わった。毎日、みんなは何かに没頭して、 楽しそうに新しい物を作っている」
「そうだな……都市に住む、みんなが笑ってる」
「ええ、表情が明るくなったわ」
昔を思い出しているのか、遠い目をするパパとママをみつめた。
「パパ、エルバ、アール君、たくさん話してお腹すいたわね。夕飯は何を食べる?」
「そうだな……エルバ、アール何か食べたいものがあるか?」
「僕はエルバ様の食べたい物で」
「私?」
うーん、私の食べたいものかぁ。
(そうだ!)
「コムギンを使って、うどんなんてどう?」
「「「うどん?」」」
パパ、ママ、アール君にコムギンを水と塩で練って、2~4mmに伸ばして、包丁で5~8mmぐらいの幅に切って、たっぷりのお湯で茹でて食べると説明した。
「この、うどんには何をつけて食べるの」
「えーっと、温かいうどんなら雑炊の時のようにピコキノコで出汁をとって、コロ鳥の卵を回し入れるか、生のまま落とすとか。冷たいうどんにするなら、出汁を濃いめに取ればいいかな?」
と、みんなで楽しく、夕飯にうどんを作った後日。新たに都市に登場したコロ鳥の卵とじうどん、釜揚げうどん、肉うどんには驚くしかない。
(いつでも美味しい、うどんが食べれるようになったから。次はパスタ、ラーメンの作り方を教えちゃおうかな……フフ)
私も十六歳になり、大人の仲間入りをした。
大人になったということで、いままで聞いても、ママは『エルバは気にしなくていいのよ』と、私が子供だからか何も教えてくれなかった魔法都市サングリアの話。
今日の昼食後、仕事が休みなパパとママからアール君と一緒に、習う事になった。
ここ魔法都市サングリアは人、魔族との交流がなく、お金、通貨そのものがない。そのため税金、家賃などもない。必要なガス、水道、電気などは魔法で補えるからだそうだ。
通貨がない魔法都市サングリアでは。
主に物のやり取りは物々交換で、物の取引が行われている。
都市に住む亜人族達はと聞くと、魔法が得意ではない彼ら、獣人族は森に住むモンスターを狩り。コムギン、小麦などの食物を育てている。鬼人族は井戸を作りコメ草、野菜を育てていて。エルフ、ドワーフ族の生活もほぼ同じだとママは話してくれた。
彼らはその狩ったモンスター、食物などを、魔女、魔法使いがつくる魔導具、薬と物々交換して、日々暮らしている。
だとすると、鬼人が作るコメ草をママが何かと物々交換して手に入れたのか。
コメが登場する前の食事は芋類、パン、スープ、野菜といったもの。
(私はパン、芋が好きだったから気にならなかった)
それが今や、コロ鳥の卵雑炊、モンスター肉入り雑炊、おむすびも豆と炊いた物、お漬物、お肉で巻いた物と種類が豊富になったし……シュワシュワにも私がまだ発見した事がない果物が入り、色鮮やかな飲み物に変わっていた。
私の名前が付いた『エルバコメ』の名付け親はママだった。嬉しそうに「いい名前でしょう」と、微笑むママに……何も言えない。
「フフッ」
話のとちゅうで、ママが笑った。
「どうしたの、ママ?」
「とても、嬉しいの……かつて人間に利用され、傷付き、何百年と変わらぬ生活を私達は送っていたわ。……私達の宝物のエルバがもたらした『新しい風』で変わった。毎日、みんなは何かに没頭して、 楽しそうに新しい物を作っている」
「そうだな……都市に住む、みんなが笑ってる」
「ええ、表情が明るくなったわ」
昔を思い出しているのか、遠い目をするパパとママをみつめた。
「パパ、エルバ、アール君、たくさん話してお腹すいたわね。夕飯は何を食べる?」
「そうだな……エルバ、アール何か食べたいものがあるか?」
「僕はエルバ様の食べたい物で」
「私?」
うーん、私の食べたいものかぁ。
(そうだ!)
「コムギンを使って、うどんなんてどう?」
「「「うどん?」」」
パパ、ママ、アール君にコムギンを水と塩で練って、2~4mmに伸ばして、包丁で5~8mmぐらいの幅に切って、たっぷりのお湯で茹でて食べると説明した。
「この、うどんには何をつけて食べるの」
「えーっと、温かいうどんなら雑炊の時のようにピコキノコで出汁をとって、コロ鳥の卵を回し入れるか、生のまま落とすとか。冷たいうどんにするなら、出汁を濃いめに取ればいいかな?」
と、みんなで楽しく、夕飯にうどんを作った後日。新たに都市に登場したコロ鳥の卵とじうどん、釜揚げうどん、肉うどんには驚くしかない。
(いつでも美味しい、うどんが食べれるようになったから。次はパスタ、ラーメンの作り方を教えちゃおうかな……フフ)
123
あなたにおすすめの小説
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる