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七(先ローリス、後カエサル)
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「僕たちが身に付けるもの全てに、亡くなった辺境伯夫人の魔法がかかっております」
カエサル様のご両親の事ね。でも、辺境伯夫人が魔法を使えたなんて、はじめ聞く話。それよりも、どれくらいの魔法がかかっているのか気になる。
「タロさん、魔法を見せてもらっていい?」
「はい、僕が身につけているマントを見てください」
とマントを取り、私に渡した。私は鑑定魔法で魔法をみようとしたが、見えた魔法陣がグニャリと歪み、このマントにかかる魔法が見えない。もう一度やってみたが、見えなかった。
「私の鑑定魔法で見られない? 私よりも魔力の強い……」
初めてのことに、私は瞳を大きくした。魔力を持つものがいるのか、いないのかわからないここで、これ程までの魔力を持っているなんて。
「素晴らしいわ。 ……一度、お会いしたかった」
「ローリスお嬢様がこう言うのだから、とても凄い方だったのですね」
「はい、とてもお綺麗で素晴らしい、辺境伯様と奥様でした」
タロさんが肩を落とす。それはまだお2人が亡くなって日が浅いからだ。ここで知らない私達が落ち込んでいては、ダメよね。
「タロさん、見せてくれてありがとう。明日、辺境伯についたら、お2人のお墓に挨拶をしたいわ」
夜もふけ、明日も早くから移動をしようと、テントで就寝することにした。
辺りに結界魔法が張ってあるから、こちらへ向かっている謎の人は、この場に着いて結界を触ればすぐに気付ける。
私とキャロル、タロさんに別れテントで眠った。
馬を走らせていたのは、ローリスの旦那となるカエサルだった。
辺境伯となったボクの力を持ってば、魔物の討伐に2日3日とかからない。なぜそう伝えたのかと言うと……宿屋で眠る、嫁となるローリスの寝顔が見たかった。
先ほど入った、タロからの通信。
なに、ローリスと一緒に食事をしただと。
――許せるかぁ!
ボクは魔物討伐から戻ったあと、すぐ馬を走らせ、スカーロンの森へと向かった。森の手前でサーチをして、嫁ローリスの場所を割り出した。
「見つけた。待っていてね、ローリス」
20分ほど馬を走らせると、テントが2つ見えてきた。あのどちらかに嫁がいるが、手前で嫁が張った結界魔法に気付いた。
「ふむふむ。この結界に触ると、本人へ通知がいく仕組みか」
気付かれては困る。
ボクは、嫁の寝顔が見たい。
嫁ローリスには悪いが魔法を使い、結界の魔法式を替えさせてもらった。これでボクが侵入しても気付かれない。ボクは乗ってきた馬を連れて、中へは入り、自分へ遮音魔法をかけた。
馬を置き、音なく妻のテントへと近付くが、妻の隣で眠るメイドがいた。
このメイドはかなり腕が立つが、このドラゴンさえ眠らせられる眠りの粉で、さらに向かい眠りについつてもらった。
さぁーて、妻の寝顔を……グハッ! なんたる破壊級の可愛さ。
笑う姿も、可憐で可愛いが。
寝顔はさらに可愛い、可愛い、ボクの嫁ぇ!
カエサル様のご両親の事ね。でも、辺境伯夫人が魔法を使えたなんて、はじめ聞く話。それよりも、どれくらいの魔法がかかっているのか気になる。
「タロさん、魔法を見せてもらっていい?」
「はい、僕が身につけているマントを見てください」
とマントを取り、私に渡した。私は鑑定魔法で魔法をみようとしたが、見えた魔法陣がグニャリと歪み、このマントにかかる魔法が見えない。もう一度やってみたが、見えなかった。
「私の鑑定魔法で見られない? 私よりも魔力の強い……」
初めてのことに、私は瞳を大きくした。魔力を持つものがいるのか、いないのかわからないここで、これ程までの魔力を持っているなんて。
「素晴らしいわ。 ……一度、お会いしたかった」
「ローリスお嬢様がこう言うのだから、とても凄い方だったのですね」
「はい、とてもお綺麗で素晴らしい、辺境伯様と奥様でした」
タロさんが肩を落とす。それはまだお2人が亡くなって日が浅いからだ。ここで知らない私達が落ち込んでいては、ダメよね。
「タロさん、見せてくれてありがとう。明日、辺境伯についたら、お2人のお墓に挨拶をしたいわ」
夜もふけ、明日も早くから移動をしようと、テントで就寝することにした。
辺りに結界魔法が張ってあるから、こちらへ向かっている謎の人は、この場に着いて結界を触ればすぐに気付ける。
私とキャロル、タロさんに別れテントで眠った。
馬を走らせていたのは、ローリスの旦那となるカエサルだった。
辺境伯となったボクの力を持ってば、魔物の討伐に2日3日とかからない。なぜそう伝えたのかと言うと……宿屋で眠る、嫁となるローリスの寝顔が見たかった。
先ほど入った、タロからの通信。
なに、ローリスと一緒に食事をしただと。
――許せるかぁ!
ボクは魔物討伐から戻ったあと、すぐ馬を走らせ、スカーロンの森へと向かった。森の手前でサーチをして、嫁ローリスの場所を割り出した。
「見つけた。待っていてね、ローリス」
20分ほど馬を走らせると、テントが2つ見えてきた。あのどちらかに嫁がいるが、手前で嫁が張った結界魔法に気付いた。
「ふむふむ。この結界に触ると、本人へ通知がいく仕組みか」
気付かれては困る。
ボクは、嫁の寝顔が見たい。
嫁ローリスには悪いが魔法を使い、結界の魔法式を替えさせてもらった。これでボクが侵入しても気付かれない。ボクは乗ってきた馬を連れて、中へは入り、自分へ遮音魔法をかけた。
馬を置き、音なく妻のテントへと近付くが、妻の隣で眠るメイドがいた。
このメイドはかなり腕が立つが、このドラゴンさえ眠らせられる眠りの粉で、さらに向かい眠りについつてもらった。
さぁーて、妻の寝顔を……グハッ! なんたる破壊級の可愛さ。
笑う姿も、可憐で可愛いが。
寝顔はさらに可愛い、可愛い、ボクの嫁ぇ!
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