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十七
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浄化した森にお腹を鳴らしたわたしと、真剣に何を作ろうか悩むブラン。ロンとスラは凄い音だと笑った。大量に癒しの力を使うとすぐにお腹がすく。
「決めた、いい牛肉があるから今から焼き肉にしよう」
「焼き肉?」
「焼肉はいいね。僕とスラは野菜担当ね」
「ニュ、ニュー!」
「スラ、暴れるなよ」
スラ入りカバンをガサゴソ漁るロン。
そのロンの姿ほ先程まで、外見が幽霊だったのに、いまクッキリと見えていた。
「ブラン、ロンさんの体がハッキリ見えるけど……」
「ん? ああ、ロン師匠は魔物から僕達を守りに、飛んで来てくれたんだ」
「私たちを守りに? ロンさん、ありがとうございます」
「それもあるけど、ブラン嫁をそばで見たくて飛んで来たんだ。あんなに小さかった子が、可愛く綺麗に育ったからね」
ニッコリほら笑みズイ、ズイッと来るロンに、タジタジしていた、横からブランの手が伸び背に私を隠した。
「ロン師匠、ヒーラギに近寄り過ぎです。さっきは目を瞑りましたがお触りは禁止です」
「ええ、残念……わかったよ。みんなで焼肉パーティーを始めよう!」
「ニュ、ニュ」
ロンとスラはウキウキとカバンに手を突っ込み、キャベツ、キュウリなどの野菜類を取り出した後、ブランにカバンを渡した。
カバンを受け取ったブランはハンバーグを作った時と同じくテーブル、まな板とナイフ、必要な物を出していく。一つ違うのはハンバーグを焼くときに使用した、スキレットというフライパンではなく、今度は平べったくて長方形な鉄板を取りだした。
それからブランはせっせと焼き肉の準備で、ロンとスラもせっせとブランの手伝いをしている。ただ一人、私はみんなが動くなか何もしていない。
「ブラン、私も何か手伝うことある?」
「ヒーラギはいま働いたから休み、俺の横で見ていて」
「そそ、森の浄化に魔力使ったんだから、僕達に任せてゆっくり休んでいていいよ」
「ニュ」
みんなは私に休んでいてと言う、だったらお言葉に甘えてブランの隣に座った。ロンとスラは落ちている薪を集めたあと、仲良く野菜をむしってサラダを作り、ブランはナイフで牛肉を分厚く切っている。
「ヒーラギ見て、いい肉だからか、肉を切る時に俺の体温で脂が溶ける、今から食べる焼肉はかなり美味いぞ!」
「ほんと、ハンバーグも美味しかったから、いまから楽しみ」
「おーっと、その前に水に浸した米を炊かないとな」
焼肉を準備する前にお米を二合を研いで水に浸しておいた。炊く時には浸したお米に四百ccの水で炊こうと。ブランは石を組んでカマドを作り、その真ん中に火の魔石を置き火をつけてお米が入った鍋をかけると言い、魔石袋から真っ赤な石を取り出した。
この魔石という石は魔物を倒すと手に入るらしくて、他にも水の魔石、雷、氷、土があると教えてくれた。私は知らなかった騎士団が魔物を倒した後、何か拾って集めていたのは知っていたけど教えてくれなかった。
あれは魔石を拾っていたんだ。
「火の魔石は約三十分燃える大きさに加工してある。カマドにお米が入った鍋をかけて、石に火を付けてほったらかしにすればいいんだ、火が消えて十分蒸せばご飯のできあがり」
「それなら私でもできそう」
「そうだな。お米はまだあるから明日の朝、朝食のときに一緒にやってみるか?」
私はやるとブランに頷いた。ちぎりサラダもできて、お肉も切り終わった、ご飯は炊けていま蒸らし中。
「腹減ったな……先に肉を焼こうか」
「うん、お肉を焼こう」
「焼く前に肉につける、タレと岩塩をださないとな」
ブランはマジックバッグの中から、岩塩と茶色の液体が入った密封瓶を取り出した。
「決めた、いい牛肉があるから今から焼き肉にしよう」
「焼き肉?」
「焼肉はいいね。僕とスラは野菜担当ね」
「ニュ、ニュー!」
「スラ、暴れるなよ」
スラ入りカバンをガサゴソ漁るロン。
そのロンの姿ほ先程まで、外見が幽霊だったのに、いまクッキリと見えていた。
「ブラン、ロンさんの体がハッキリ見えるけど……」
「ん? ああ、ロン師匠は魔物から僕達を守りに、飛んで来てくれたんだ」
「私たちを守りに? ロンさん、ありがとうございます」
「それもあるけど、ブラン嫁をそばで見たくて飛んで来たんだ。あんなに小さかった子が、可愛く綺麗に育ったからね」
ニッコリほら笑みズイ、ズイッと来るロンに、タジタジしていた、横からブランの手が伸び背に私を隠した。
「ロン師匠、ヒーラギに近寄り過ぎです。さっきは目を瞑りましたがお触りは禁止です」
「ええ、残念……わかったよ。みんなで焼肉パーティーを始めよう!」
「ニュ、ニュ」
ロンとスラはウキウキとカバンに手を突っ込み、キャベツ、キュウリなどの野菜類を取り出した後、ブランにカバンを渡した。
カバンを受け取ったブランはハンバーグを作った時と同じくテーブル、まな板とナイフ、必要な物を出していく。一つ違うのはハンバーグを焼くときに使用した、スキレットというフライパンではなく、今度は平べったくて長方形な鉄板を取りだした。
それからブランはせっせと焼き肉の準備で、ロンとスラもせっせとブランの手伝いをしている。ただ一人、私はみんなが動くなか何もしていない。
「ブラン、私も何か手伝うことある?」
「ヒーラギはいま働いたから休み、俺の横で見ていて」
「そそ、森の浄化に魔力使ったんだから、僕達に任せてゆっくり休んでいていいよ」
「ニュ」
みんなは私に休んでいてと言う、だったらお言葉に甘えてブランの隣に座った。ロンとスラは落ちている薪を集めたあと、仲良く野菜をむしってサラダを作り、ブランはナイフで牛肉を分厚く切っている。
「ヒーラギ見て、いい肉だからか、肉を切る時に俺の体温で脂が溶ける、今から食べる焼肉はかなり美味いぞ!」
「ほんと、ハンバーグも美味しかったから、いまから楽しみ」
「おーっと、その前に水に浸した米を炊かないとな」
焼肉を準備する前にお米を二合を研いで水に浸しておいた。炊く時には浸したお米に四百ccの水で炊こうと。ブランは石を組んでカマドを作り、その真ん中に火の魔石を置き火をつけてお米が入った鍋をかけると言い、魔石袋から真っ赤な石を取り出した。
この魔石という石は魔物を倒すと手に入るらしくて、他にも水の魔石、雷、氷、土があると教えてくれた。私は知らなかった騎士団が魔物を倒した後、何か拾って集めていたのは知っていたけど教えてくれなかった。
あれは魔石を拾っていたんだ。
「火の魔石は約三十分燃える大きさに加工してある。カマドにお米が入った鍋をかけて、石に火を付けてほったらかしにすればいいんだ、火が消えて十分蒸せばご飯のできあがり」
「それなら私でもできそう」
「そうだな。お米はまだあるから明日の朝、朝食のときに一緒にやってみるか?」
私はやるとブランに頷いた。ちぎりサラダもできて、お肉も切り終わった、ご飯は炊けていま蒸らし中。
「腹減ったな……先に肉を焼こうか」
「うん、お肉を焼こう」
「焼く前に肉につける、タレと岩塩をださないとな」
ブランはマジックバッグの中から、岩塩と茶色の液体が入った密封瓶を取り出した。
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