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侍女兼便利屋
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銃声が聞こえた方を見れば、親玉の方が空に目げて一発打ったようです。
まあ、この場を鎮めるためには丁度良かったのですが……もう片方に持っている物はライフルですか?
──少々、物騒な物を所有していますね。
「こんな虫けら共殺るのに、なに手こずってんだ!?お前達を雇うのにいくら払ったと思ってる!?」
親玉の方が青筋を浮かべて用心棒の方四人に怒鳴っておりますが、既に二名はこちらの手に落ちています。
あまりの怒りで口調も汚くなってますね。
ヤンさんに縛られている様子を見て、更に青筋を立てております。
──そんなに、青筋を立てると血管が切れますよ?
「ははははは!!!もういい!!全員この場で死ね!!!」
ババババババッッ!!!!
言うが早いか、ライフルに指を掛け弾を撃ってきました。
──これは、散弾式!?
普通のライフルならば、弾は一発。
しかし、撃たれた弾は多発。
……これは厄介ですね……
私とシモーネさんは素早く木陰に身を隠し、ゴリさんと、ヤンさんも同様に捕らえた方と一緒に木陰に隠れております。
仲間割れしていたお二人ですが、どうやら休戦して親玉の方を敵と判断した模様。
しかし、散弾に加えて散開発射式の銃は避けきれる訳ありません。
まずハンマーの方が倒れ、次に剣の方と、二人ともあっという間にやられました。
──……まあ、ギリギリ息はあるようですが。
さて、どうしましょうか。
「……シャーロット、いるんだろ?」
ゴリさんがおもむろに、森に向けて声をかけました。
「──何じゃ?もうお手上げか?情けないのぉ」
スゥ-と目の前の木からフェルスさんを腕に抱いたシャーロットさんが現れました。
「あれは予想外だ。あの弾を止めたい。頼めるか?」
「──そんなもの、容易いわ」
ゴリさんが頼むと、シャーロットさんは指をパチンッと弾きました。
すると、すぐに銃の音が止まりました。
覗いてみると「なんだ!?なぜ弾が出ない!?」と、大慌てになっております。
指を弾くだけで弾を止めるとは……。絶対敵には回したくありません。
「──マリー!!」
「はい!!」
ゴリさんの合図で私は助走をつけ、勢いよく親玉の方に飛び蹴りしました。
その勢いで銃が手から離れたので、素早く銃を手にし、起き上がろうとしている所にその銃を口の中に突っ込み形勢逆転です。
──銃がなければ、ただの虫けらですからね。
一瞬のことに親玉の方は頭の回路が飛んだらしく、しばらく呆けた顔をしておりましたが、自分の置かれた状況に気づくと顔の色が変わってきました。
ゴリさん達も木陰から出てきて、倒れたお二人をまず回収しておりました。
お二人は早急に治療が必要と判断し、シモーネさんが付き添い病院へ行くことなった為、シャーロットさんに送ってもらいました。
銃口を口に入れられ喋れない親玉の方は、ヤンさんの手により縄でぐるぐる巻きになりました。
そうなれば、銃は不要です。
「お前ら、一体何者だ!!俺をどうする気だ!!」
銃を口から外すなりギャーギャーと煩いです。
負け犬ほどよく吠えると言いますが、吠えすぎです。
あまりに煩いため、ヤンさんが後頚部に手刀を打ち、気を失わせてくれました。
「──……シャーロット、ちょっといいか?」
ゴリさんは私とヤンさんに気付かれぬように、シャーロットさんを呼びつけていました。
二人は何やら、馬車を見ながら話をしているようでした。その顔は真剣そのもの。
――まあ、私達には関係のないことです。
下手に面倒ごとに首を突っ込みたくありませんので、私は見て見ぬを貫きます。
まあ、この場を鎮めるためには丁度良かったのですが……もう片方に持っている物はライフルですか?
──少々、物騒な物を所有していますね。
「こんな虫けら共殺るのに、なに手こずってんだ!?お前達を雇うのにいくら払ったと思ってる!?」
親玉の方が青筋を浮かべて用心棒の方四人に怒鳴っておりますが、既に二名はこちらの手に落ちています。
あまりの怒りで口調も汚くなってますね。
ヤンさんに縛られている様子を見て、更に青筋を立てております。
──そんなに、青筋を立てると血管が切れますよ?
「ははははは!!!もういい!!全員この場で死ね!!!」
ババババババッッ!!!!
言うが早いか、ライフルに指を掛け弾を撃ってきました。
──これは、散弾式!?
普通のライフルならば、弾は一発。
しかし、撃たれた弾は多発。
……これは厄介ですね……
私とシモーネさんは素早く木陰に身を隠し、ゴリさんと、ヤンさんも同様に捕らえた方と一緒に木陰に隠れております。
仲間割れしていたお二人ですが、どうやら休戦して親玉の方を敵と判断した模様。
しかし、散弾に加えて散開発射式の銃は避けきれる訳ありません。
まずハンマーの方が倒れ、次に剣の方と、二人ともあっという間にやられました。
──……まあ、ギリギリ息はあるようですが。
さて、どうしましょうか。
「……シャーロット、いるんだろ?」
ゴリさんがおもむろに、森に向けて声をかけました。
「──何じゃ?もうお手上げか?情けないのぉ」
スゥ-と目の前の木からフェルスさんを腕に抱いたシャーロットさんが現れました。
「あれは予想外だ。あの弾を止めたい。頼めるか?」
「──そんなもの、容易いわ」
ゴリさんが頼むと、シャーロットさんは指をパチンッと弾きました。
すると、すぐに銃の音が止まりました。
覗いてみると「なんだ!?なぜ弾が出ない!?」と、大慌てになっております。
指を弾くだけで弾を止めるとは……。絶対敵には回したくありません。
「──マリー!!」
「はい!!」
ゴリさんの合図で私は助走をつけ、勢いよく親玉の方に飛び蹴りしました。
その勢いで銃が手から離れたので、素早く銃を手にし、起き上がろうとしている所にその銃を口の中に突っ込み形勢逆転です。
──銃がなければ、ただの虫けらですからね。
一瞬のことに親玉の方は頭の回路が飛んだらしく、しばらく呆けた顔をしておりましたが、自分の置かれた状況に気づくと顔の色が変わってきました。
ゴリさん達も木陰から出てきて、倒れたお二人をまず回収しておりました。
お二人は早急に治療が必要と判断し、シモーネさんが付き添い病院へ行くことなった為、シャーロットさんに送ってもらいました。
銃口を口に入れられ喋れない親玉の方は、ヤンさんの手により縄でぐるぐる巻きになりました。
そうなれば、銃は不要です。
「お前ら、一体何者だ!!俺をどうする気だ!!」
銃を口から外すなりギャーギャーと煩いです。
負け犬ほどよく吠えると言いますが、吠えすぎです。
あまりに煩いため、ヤンさんが後頚部に手刀を打ち、気を失わせてくれました。
「──……シャーロット、ちょっといいか?」
ゴリさんは私とヤンさんに気付かれぬように、シャーロットさんを呼びつけていました。
二人は何やら、馬車を見ながら話をしているようでした。その顔は真剣そのもの。
――まあ、私達には関係のないことです。
下手に面倒ごとに首を突っ込みたくありませんので、私は見て見ぬを貫きます。
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