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episode.35
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ロジェの発言に呆けているベルベットだったが、ジェフリーの怒鳴り声で我に返った。
「おい!!何勝手なことを言っている!!」
ジェフリーは怒鳴りつけた勢いのまま、ベルを庇うようにして間に入って来る。そんなジェフリーを嘲笑うかのように微笑みながらロジェが口を開いた。
「ようやくベルの抱えていた憂いがなくなった今、ベルも幸せになるべきだと思いませんか?」
「そ、それはそうだが……何故お前と一緒になるに繋がるんだ!?」
「おかしなことを……私がベルを愛しているからに決まっているじゃないですか」
「「──────ッ!!!!」」
ジェフリーは元より、当人であるベルベットも目を見開いて驚いている。
「まあ、今更ですけどね」
そう言いながら獲物を捕らえるような目でベルベットを見つめ返した。その目にビクッと肩が震える。
恐れていた事が起こってしまった……
表のロジェだったらまだ良かった。だが、今のロジェは完全に裏設定。とはいえ、断ろうにも下手なことを言えば闇堕ちフラグが立つ。完全に逃げ道を失いつつあるベルベットだったが、更に追い討ちをかける事態が続く。
「ベルベット嬢を愛していると言うのならば俺だって一緒だ」
ジェフリーは負けじとベルベットの手を取り、ジッと目を逸らさず見つめてくる。完全に愛の告白を受ける体勢に入っている。
前世の私だったら歓喜している場面なんだろうが、今の私は心境は穏やかでは無い。
「ベルベット嬢──」
「ちょっと待ってください!!」
ジェフリーが口を開いた所で、慌てたベルベットが言葉を遮った。一世一代の告白をしようとしていたジェフリーからすれば不快でしかなく、見るからに苛立っているのが分かるが、ここで負ける訳にはいかない。
「コホン……あのですね。私は目が覚めたばかりで、今この状況すらも理解が追い付いていない状態なんです。そこに追い打ちをかけるような事はしないですよね?」
鋭い目でジェフリーを睨みつけると、バツが悪そうに目を逸らした。
「教皇様もですよ」
同じようにロジェを見ると「おやまあ」と、こちらはあまり気にする素振りはなく涼しい顔をしている。そんな言い合いをしているベルベット達を見て「ブハッ」とリアムが吹き出した。
「君らの負けだね。今日の所は大人しくお帰りよ」
「そうだね」
リアムの言葉に同調するように公爵も頷きながら言う。
この屋敷の主人であり、ベルベットの父に帰れと言われたら大人しく引き下がるしかない二人。
「仕方ないですね。今日のところはお暇させていただきます」
「そうだな……俺もまた日を改めるとしよう」
名残惜しそうにしながら部屋を後にする二人を見て、ようやく「ぷはぁ」と大きく息を吸った。
そのタイミングで父である公爵が口を開いた。
「また厄介な二人に目を付けられたね。あの様子じゃ簡単には引き下がらないと思うよ?どうするつもりだい?」
「どうするもないですよ。私の潔白が判明したとはいえ、一度は婚約を破棄された傷ものですよ?そんな者が相手なんて知れたらあの二人の名に傷がつきます」
「そんな理由で納得する二人でもないだろう?そもそもあの二人が気にすると思うかい?」
「………………」
公爵の言葉に何も言えず黙っているとリアムが「なんなら家名ごと捨てそうだよねぇ」と他人ごとのようにケラケラ笑っている。こちらもあり得そうで反論のしようがない。
「まあ、今は余計なことを考えず身体を休める事だけ考えなさい。後の事は私とリアムが何とかするから」
「そうそう。いざとなったら僕が攫ってあげるよ」
「え?」
「冗談だよ」
リアムはそう優しく微笑みながらベルベットの頭を撫でてくれた。その笑みに思わずドキッとしてしまう。
「ああ~!!お二人ともなにしてるんですか!!お嬢様は病み上がりなんですよ!!」
「やばッ!!ネリーに見つかった!!」
見るとネリーが仁王立ちでドアの前に立っている。公爵とリアムはネリーにせっつかれるようにしながら慌ただしく部屋を出て行った。
ようやく静かになった部屋の中でベルベットは今までの事を振り返った。
ここがゲームの世界で自分が悪役令嬢だと判明した時には、シナリオから逃げる事しか考えていなかったけど、やっぱりゲームの補正力というか強制力で逃げ切れることはできなかった。
「結果的には断罪されたのはヒロインって訳だったけど、どうにも腑に落ちない……」
いくらキャラの設定に不備があったとしても、あそこまで変わるか?
「それに、あの母親……」
ゲームには登場していない。しかも、ベルベットについて知っているような口ぶりだった。そこから導きだされる答えは……
「あの人も転生者……?」
もし、あの人が前世でこのゲームをプレイしていたなら?自分の娘がヒロインだったなら?それならベルベットを知っていても合点はいく。
「………………」
ベルベットは暫く考え込んだ後「なんてね!!」と吐きながらベッドに倒れ込んだ。
今更そんなことを考えた所で答えは謎のままだ。終わった事を考える暇があったらこれからの事を考えた方がいい。これからの事を考えれば考えるほど頭が痛む。
「さて、どうしたものか……」
そう呟きながら目を閉じるとスゥと意識も一緒に遠のいていった。
「おい!!何勝手なことを言っている!!」
ジェフリーは怒鳴りつけた勢いのまま、ベルを庇うようにして間に入って来る。そんなジェフリーを嘲笑うかのように微笑みながらロジェが口を開いた。
「ようやくベルの抱えていた憂いがなくなった今、ベルも幸せになるべきだと思いませんか?」
「そ、それはそうだが……何故お前と一緒になるに繋がるんだ!?」
「おかしなことを……私がベルを愛しているからに決まっているじゃないですか」
「「──────ッ!!!!」」
ジェフリーは元より、当人であるベルベットも目を見開いて驚いている。
「まあ、今更ですけどね」
そう言いながら獲物を捕らえるような目でベルベットを見つめ返した。その目にビクッと肩が震える。
恐れていた事が起こってしまった……
表のロジェだったらまだ良かった。だが、今のロジェは完全に裏設定。とはいえ、断ろうにも下手なことを言えば闇堕ちフラグが立つ。完全に逃げ道を失いつつあるベルベットだったが、更に追い討ちをかける事態が続く。
「ベルベット嬢を愛していると言うのならば俺だって一緒だ」
ジェフリーは負けじとベルベットの手を取り、ジッと目を逸らさず見つめてくる。完全に愛の告白を受ける体勢に入っている。
前世の私だったら歓喜している場面なんだろうが、今の私は心境は穏やかでは無い。
「ベルベット嬢──」
「ちょっと待ってください!!」
ジェフリーが口を開いた所で、慌てたベルベットが言葉を遮った。一世一代の告白をしようとしていたジェフリーからすれば不快でしかなく、見るからに苛立っているのが分かるが、ここで負ける訳にはいかない。
「コホン……あのですね。私は目が覚めたばかりで、今この状況すらも理解が追い付いていない状態なんです。そこに追い打ちをかけるような事はしないですよね?」
鋭い目でジェフリーを睨みつけると、バツが悪そうに目を逸らした。
「教皇様もですよ」
同じようにロジェを見ると「おやまあ」と、こちらはあまり気にする素振りはなく涼しい顔をしている。そんな言い合いをしているベルベット達を見て「ブハッ」とリアムが吹き出した。
「君らの負けだね。今日の所は大人しくお帰りよ」
「そうだね」
リアムの言葉に同調するように公爵も頷きながら言う。
この屋敷の主人であり、ベルベットの父に帰れと言われたら大人しく引き下がるしかない二人。
「仕方ないですね。今日のところはお暇させていただきます」
「そうだな……俺もまた日を改めるとしよう」
名残惜しそうにしながら部屋を後にする二人を見て、ようやく「ぷはぁ」と大きく息を吸った。
そのタイミングで父である公爵が口を開いた。
「また厄介な二人に目を付けられたね。あの様子じゃ簡単には引き下がらないと思うよ?どうするつもりだい?」
「どうするもないですよ。私の潔白が判明したとはいえ、一度は婚約を破棄された傷ものですよ?そんな者が相手なんて知れたらあの二人の名に傷がつきます」
「そんな理由で納得する二人でもないだろう?そもそもあの二人が気にすると思うかい?」
「………………」
公爵の言葉に何も言えず黙っているとリアムが「なんなら家名ごと捨てそうだよねぇ」と他人ごとのようにケラケラ笑っている。こちらもあり得そうで反論のしようがない。
「まあ、今は余計なことを考えず身体を休める事だけ考えなさい。後の事は私とリアムが何とかするから」
「そうそう。いざとなったら僕が攫ってあげるよ」
「え?」
「冗談だよ」
リアムはそう優しく微笑みながらベルベットの頭を撫でてくれた。その笑みに思わずドキッとしてしまう。
「ああ~!!お二人ともなにしてるんですか!!お嬢様は病み上がりなんですよ!!」
「やばッ!!ネリーに見つかった!!」
見るとネリーが仁王立ちでドアの前に立っている。公爵とリアムはネリーにせっつかれるようにしながら慌ただしく部屋を出て行った。
ようやく静かになった部屋の中でベルベットは今までの事を振り返った。
ここがゲームの世界で自分が悪役令嬢だと判明した時には、シナリオから逃げる事しか考えていなかったけど、やっぱりゲームの補正力というか強制力で逃げ切れることはできなかった。
「結果的には断罪されたのはヒロインって訳だったけど、どうにも腑に落ちない……」
いくらキャラの設定に不備があったとしても、あそこまで変わるか?
「それに、あの母親……」
ゲームには登場していない。しかも、ベルベットについて知っているような口ぶりだった。そこから導きだされる答えは……
「あの人も転生者……?」
もし、あの人が前世でこのゲームをプレイしていたなら?自分の娘がヒロインだったなら?それならベルベットを知っていても合点はいく。
「………………」
ベルベットは暫く考え込んだ後「なんてね!!」と吐きながらベッドに倒れ込んだ。
今更そんなことを考えた所で答えは謎のままだ。終わった事を考える暇があったらこれからの事を考えた方がいい。これからの事を考えれば考えるほど頭が痛む。
「さて、どうしたものか……」
そう呟きながら目を閉じるとスゥと意識も一緒に遠のいていった。
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