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最終話「ノンケの僕の男」
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大阪の男と別れてから、僕はまともに、男と性的な関りを持つのをやめた。
30歳と言う年齢も、歳を誤魔化したことも、「ゲイは歳を取るのを恐れている」ことの裏返しだった。
いや、他の人は知らないが、僕はそうだった。
僕は、この頃から「売り専」に通い始めた。
仕事で成功して、経済的に余裕があるのも大きかったと思う。
以下は、先月の僕の日記である。
『昨日から福岡に来ている。
もちろん援助交際をしている僕の男に会うためだ。
それだけのために福岡に来る。
家族旅行を除いて一人旅で、売り専のない街に行くことはなくなった。
だから福岡、大阪、京都、名古屋、東京と都会ばかりになる。
日頃、田舎に住んでるので、仕事のストレスの気晴らしにもなる。
高層ビルが林立する都会は、僕は住めないが、旅行で来るのはとても新鮮だ。
援助交際をしている僕の男との出会いは、8年前の売り専だった。
その後、彼は売り専を卒業するが、客として僕のことを気に入ってくれていた彼は、売り専を辞めても、僕との関係は保ちたいと彼から言ってきた。
彼は正真正銘のノンケだ。
だから当然恋愛感情などはないが、僕と寝るのは嫌じゃないという。
本当かいなと思いながら8年が過ぎた。
最近の彼は、僕の泊まっているホテルの部屋に入ると、すごく寛いでいる感じさえする。
彼は8年前からマッチョ体型の良い体をしていたが、自分では満足していなかったようで、その後もトレーニングを重ね、今では一回りも二回りもデカくなった。
僕は、自分がスリムな方なので、デカい男が好みだが、意外とゲイの場合、こう言う体形の男は受けが多い気がする。
昨夜も彼は仕事帰り、ホテルの部屋に来た。
出会った当時21歳だった彼も、今は29歳だ。
でも惚れ惚れするような男に成長している。
僕自身はちょっと変わっててと言うか、要するに変態で、バックはできないけどタチではない。
売り専でも、ボーイ君に
「バックはなし。
チンポも触らなくていいし、キスも嫌ならしなくていいから、ひたすら最初から最後まで乳首を責めてほしい」
とお願いする。
多分、ノンケのボーイ君には、僕は意外と楽な相手かもしれない。
乳首さえ責めていれば、僕は勝手に自分のチンポをしごいて射精して終わり、なのだから。
無理にボーイ君に射精しろとも言わない。
ボーイ君の射精にも、僕はあまり興味はない。
だけど、絶対フェラだけではイカないと言っていた援助交際をしている僕の男は、いつの頃からか
「出したい?」
と聞いたら
「出したい」
と答えるので、彼もSEXの中で射精するようになった。
僕のフェラだけで、僕の口の中に射精するようになった。
それも、最初はあまり声も出さなかったが、最近では
「気持ちいい」
「それいい」
「もっと激しく」
などとエロい言葉を連発するようになり、喘ぎ声も出すようになった。
援助交際をしている僕の男は乳首の吸い方が上手く、どうしたら僕が一番感じるかを知っているように僕の乳首を吸うと言うより犯してくれる。
乳首の吸い方一つをとっても、感じ方が人それぞれで、今まで肌を重ねてきた男の中で、彼は僕の中でNO1だ。
だから8年も続いている。
昨夜も狂うほどねっちりと激しく僕の乳首を犯してくれた。
今夜も彼が来る。』
この他にも、僕はタイに旅行に行って「ゴーゴーバー」と言われるゲイの遊び場で、タイプの男を指名して、お持ち帰りもしている。
もちろん、援助交際をしている彼以外を求めて、「売り専」にも行く。
BLドラマなどを観ると、昔の純情だった自分と重なって、懐かしいと思うこともあるが、僕は今の自分を後悔していない。
僕の本当の恋は25歳の時に経験した、あれが全てだった。
今は、相手の心は得られないが、タイプの男ばかりと寝て、満足している。
この方が自分が傷つかなくていい。
ますます歳を取っていけば、この気持ちは、ますます大きくなるだろう。
もう僕の中で「男は買うもの」になってしまった。
もっと歳を取ったとき、「後悔」するかもしれない?
まさか。ああ、いい人生だったと振り返るだろう。
僕だけかもしれないが、これがゲイの現実だよ。
30歳と言う年齢も、歳を誤魔化したことも、「ゲイは歳を取るのを恐れている」ことの裏返しだった。
いや、他の人は知らないが、僕はそうだった。
僕は、この頃から「売り専」に通い始めた。
仕事で成功して、経済的に余裕があるのも大きかったと思う。
以下は、先月の僕の日記である。
『昨日から福岡に来ている。
もちろん援助交際をしている僕の男に会うためだ。
それだけのために福岡に来る。
家族旅行を除いて一人旅で、売り専のない街に行くことはなくなった。
だから福岡、大阪、京都、名古屋、東京と都会ばかりになる。
日頃、田舎に住んでるので、仕事のストレスの気晴らしにもなる。
高層ビルが林立する都会は、僕は住めないが、旅行で来るのはとても新鮮だ。
援助交際をしている僕の男との出会いは、8年前の売り専だった。
その後、彼は売り専を卒業するが、客として僕のことを気に入ってくれていた彼は、売り専を辞めても、僕との関係は保ちたいと彼から言ってきた。
彼は正真正銘のノンケだ。
だから当然恋愛感情などはないが、僕と寝るのは嫌じゃないという。
本当かいなと思いながら8年が過ぎた。
最近の彼は、僕の泊まっているホテルの部屋に入ると、すごく寛いでいる感じさえする。
彼は8年前からマッチョ体型の良い体をしていたが、自分では満足していなかったようで、その後もトレーニングを重ね、今では一回りも二回りもデカくなった。
僕は、自分がスリムな方なので、デカい男が好みだが、意外とゲイの場合、こう言う体形の男は受けが多い気がする。
昨夜も彼は仕事帰り、ホテルの部屋に来た。
出会った当時21歳だった彼も、今は29歳だ。
でも惚れ惚れするような男に成長している。
僕自身はちょっと変わっててと言うか、要するに変態で、バックはできないけどタチではない。
売り専でも、ボーイ君に
「バックはなし。
チンポも触らなくていいし、キスも嫌ならしなくていいから、ひたすら最初から最後まで乳首を責めてほしい」
とお願いする。
多分、ノンケのボーイ君には、僕は意外と楽な相手かもしれない。
乳首さえ責めていれば、僕は勝手に自分のチンポをしごいて射精して終わり、なのだから。
無理にボーイ君に射精しろとも言わない。
ボーイ君の射精にも、僕はあまり興味はない。
だけど、絶対フェラだけではイカないと言っていた援助交際をしている僕の男は、いつの頃からか
「出したい?」
と聞いたら
「出したい」
と答えるので、彼もSEXの中で射精するようになった。
僕のフェラだけで、僕の口の中に射精するようになった。
それも、最初はあまり声も出さなかったが、最近では
「気持ちいい」
「それいい」
「もっと激しく」
などとエロい言葉を連発するようになり、喘ぎ声も出すようになった。
援助交際をしている僕の男は乳首の吸い方が上手く、どうしたら僕が一番感じるかを知っているように僕の乳首を吸うと言うより犯してくれる。
乳首の吸い方一つをとっても、感じ方が人それぞれで、今まで肌を重ねてきた男の中で、彼は僕の中でNO1だ。
だから8年も続いている。
昨夜も狂うほどねっちりと激しく僕の乳首を犯してくれた。
今夜も彼が来る。』
この他にも、僕はタイに旅行に行って「ゴーゴーバー」と言われるゲイの遊び場で、タイプの男を指名して、お持ち帰りもしている。
もちろん、援助交際をしている彼以外を求めて、「売り専」にも行く。
BLドラマなどを観ると、昔の純情だった自分と重なって、懐かしいと思うこともあるが、僕は今の自分を後悔していない。
僕の本当の恋は25歳の時に経験した、あれが全てだった。
今は、相手の心は得られないが、タイプの男ばかりと寝て、満足している。
この方が自分が傷つかなくていい。
ますます歳を取っていけば、この気持ちは、ますます大きくなるだろう。
もう僕の中で「男は買うもの」になってしまった。
もっと歳を取ったとき、「後悔」するかもしれない?
まさか。ああ、いい人生だったと振り返るだろう。
僕だけかもしれないが、これがゲイの現実だよ。
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