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SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」 第94話
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「田島先生、長かったっすね。西山先輩と何してたんっすか?」
「あ、いや。と、取りあえず研究室に戻るよ。
西山に何かあったら、また呼んでくれ」
田島は部屋の外で伊川と話した。
「俺の勘だが、西山の言ってることは本当だと思う。
地球人の俺たちには分からなくても、きっと西山には分かるんだと思う。
伊川、最後だ。最後まで西山の傍にいてやれ」
伊川は田島の肩を借りて咽び泣いた。
「小太郎、今まで俺に色々教えてくれて本当にありがとう。
小太郎のお陰で俺、心安らかに逝けそうだ」
「何っすか、それ。俺、本気で先輩を俺の女にしたかったのに」
「そうか、嬉しいよ」
「先輩、俺のこと、忘れないでくださいね。絶対忘れないでくださいね」
「小太郎、よく分からないけど、俺、小太郎には、また会えるような気がするんだ。
その時は、また俺を抱いて思い切り犯してくれ、な」
「もちろんっす。
あの世でもどこでも、また先輩に会ったら俺、先輩を今度こそ離さないっす」
「うん、ちょっと疲れた。少しだけ寝る」
西山はそう言って静かに眠った。
深夜、西山が目を覚ますと目の前に伊川弘二がいた。
反対側で小太郎が泣き疲れたようにぐったりして眠っていた。
「弘二・・・」
伊川は涙を堪えて笑顔で言った。
「うん?何だ?西山」
「弘二、楽しかった。弘二と二人でした全てのことが楽しかった。
弘二に出会えて、弘二が俺を愛してくれて、俺、ほんとに幸せだった」
「西山、俺だってお前に負けないくらい幸せだった。
言い尽くせない幸せをお前にもらった」
「弘二、いつまでも元気でいてね」
「西山、お前がいなくてどうして俺が・・」
西山は最後の力を振り絞って腕を動かし、伊川の胸を人差し指でつついた。
「弘二、俺いつもここにいるから。ここで弘二と一緒にいるから」
伊川は両手で西山の手を握り
「分かった。ずっと俺の胸の中にいろよ。な、西山」
伊川は目から涙をぼろぼろこぼしながらも泣かなかった。
泣くと西山が辛くなると分かっていたから。
二人にお別れの言葉を言い終えた西山はほっとしたのか、ぐったりしていた。
小太郎も起きた。
「しまった。時間がないのにいつの間にか寝てしまった。
俺はどうしてこうあほなんだ」
自分で自分の頬を叩く小太郎。
「先輩、大丈夫っすか?苦しくないっすか?」
「全然。弘二と小太郎がいてくれるのに、苦しいことなんかないよ。
小太郎、水が飲みたい」
「あ、持ってくるっす」
小太郎がコップに水を入れて持ってきた。
「貸せ」
伊川が小太郎の持ってきたコップを取った。
そして一口、口に水を含んだ。
そのまま西山にキスし、少しずつ水を飲ませた。
「あ」
小太郎が声を出した。
「青木、お前も口移しに西山に水を飲ませてやってくれ」
「はい、隊長」
小太郎も一口、口に水を含んで西山にキスし少しずつ水を飲ませた。
西山が眩しいほどの笑顔で二人に言った
「おいしい」
「まだいるか?西山」
「うん」
同じように伊川が水を飲ませた後も、伊川は秋山の唇から離れず、長いキスをした。
「青木、お前ももう一杯飲ませてやれ」
「はい、隊長」
小太郎も同じように長いキスをした。
「幸せだ、俺」
西山が言った。
二人は一晩中、もうあまりしゃべることもできなくなった西山の横で、西山の体を擦ったり思い出話を西山に語りかけたりした。
「ほんとにお前と会えて幸せだった」
伊川と小太郎は西山の頭を撫でながらずっと西山を見ていた。
「あ、いや。と、取りあえず研究室に戻るよ。
西山に何かあったら、また呼んでくれ」
田島は部屋の外で伊川と話した。
「俺の勘だが、西山の言ってることは本当だと思う。
地球人の俺たちには分からなくても、きっと西山には分かるんだと思う。
伊川、最後だ。最後まで西山の傍にいてやれ」
伊川は田島の肩を借りて咽び泣いた。
「小太郎、今まで俺に色々教えてくれて本当にありがとう。
小太郎のお陰で俺、心安らかに逝けそうだ」
「何っすか、それ。俺、本気で先輩を俺の女にしたかったのに」
「そうか、嬉しいよ」
「先輩、俺のこと、忘れないでくださいね。絶対忘れないでくださいね」
「小太郎、よく分からないけど、俺、小太郎には、また会えるような気がするんだ。
その時は、また俺を抱いて思い切り犯してくれ、な」
「もちろんっす。
あの世でもどこでも、また先輩に会ったら俺、先輩を今度こそ離さないっす」
「うん、ちょっと疲れた。少しだけ寝る」
西山はそう言って静かに眠った。
深夜、西山が目を覚ますと目の前に伊川弘二がいた。
反対側で小太郎が泣き疲れたようにぐったりして眠っていた。
「弘二・・・」
伊川は涙を堪えて笑顔で言った。
「うん?何だ?西山」
「弘二、楽しかった。弘二と二人でした全てのことが楽しかった。
弘二に出会えて、弘二が俺を愛してくれて、俺、ほんとに幸せだった」
「西山、俺だってお前に負けないくらい幸せだった。
言い尽くせない幸せをお前にもらった」
「弘二、いつまでも元気でいてね」
「西山、お前がいなくてどうして俺が・・」
西山は最後の力を振り絞って腕を動かし、伊川の胸を人差し指でつついた。
「弘二、俺いつもここにいるから。ここで弘二と一緒にいるから」
伊川は両手で西山の手を握り
「分かった。ずっと俺の胸の中にいろよ。な、西山」
伊川は目から涙をぼろぼろこぼしながらも泣かなかった。
泣くと西山が辛くなると分かっていたから。
二人にお別れの言葉を言い終えた西山はほっとしたのか、ぐったりしていた。
小太郎も起きた。
「しまった。時間がないのにいつの間にか寝てしまった。
俺はどうしてこうあほなんだ」
自分で自分の頬を叩く小太郎。
「先輩、大丈夫っすか?苦しくないっすか?」
「全然。弘二と小太郎がいてくれるのに、苦しいことなんかないよ。
小太郎、水が飲みたい」
「あ、持ってくるっす」
小太郎がコップに水を入れて持ってきた。
「貸せ」
伊川が小太郎の持ってきたコップを取った。
そして一口、口に水を含んだ。
そのまま西山にキスし、少しずつ水を飲ませた。
「あ」
小太郎が声を出した。
「青木、お前も口移しに西山に水を飲ませてやってくれ」
「はい、隊長」
小太郎も一口、口に水を含んで西山にキスし少しずつ水を飲ませた。
西山が眩しいほどの笑顔で二人に言った
「おいしい」
「まだいるか?西山」
「うん」
同じように伊川が水を飲ませた後も、伊川は秋山の唇から離れず、長いキスをした。
「青木、お前ももう一杯飲ませてやれ」
「はい、隊長」
小太郎も同じように長いキスをした。
「幸せだ、俺」
西山が言った。
二人は一晩中、もうあまりしゃべることもできなくなった西山の横で、西山の体を擦ったり思い出話を西山に語りかけたりした。
「ほんとにお前と会えて幸せだった」
伊川と小太郎は西山の頭を撫でながらずっと西山を見ていた。
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