上 下
91 / 97

SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」 第91話

しおりを挟む
伊川は西山が眠っている部屋に戻り、青木小太郎に説教をしていた。

「青木、いくら西山が同意したとしてもだ。
お前がやったことは、あの憎きマッチョ星人と何ら変わらんぞ。
分かってるのか?」

「いや、でも、いや、はい」

「こんな調子じゃ、もうお前を西山の傍には置いてやれんぞ」

「あ、でも、隊長、はい、すみません」

「弘二、小太郎を叱らないで」

目覚めた西山が伊川に声を掛けた。

「西山ぁ、気が付いたか?
どこか痛いところ、あ、ケ、ケツは大丈夫か?痛くないか?」

「全然。気持ちよかったよ。だから小太郎を叱らないで。
弘二は俺の恋人だけど、小太郎は一番俺のこと理解してくれてる大切なやつなんだ。
小太郎は小太郎で、すごく俺のこと、何とかして満足させてあげようって思ってくれてるの、俺、よく分かるんだ。
だから弘二、お願い」

「んー、お前にそう言われたら、仕方ないな。
ただな、西山も青木も、色々楽しむのは俺は何も言わん。
だけど、危険なことだけはしてほしくない。
あと数日しか残っていないのに、俺が西山を抱けなくなったらどうするんだ」

「弘二の気持ちは分かった、気を付ける。
だから小太郎は今まで通り僕の傍にいさせて」

「それは俺が決めることじゃないよ。
西山、お前の意思が一番だ。俺はそれに従うよ」

西山は伊川の言葉から

「お前の意思に従う」

と言う言葉が出てきたことに驚いた。
あと数日だけど、自分の本当の意思を分かってもらえるんじゃないか、西山はそう感じた。

「先輩、申し訳ないっす。調子に乗り過ぎました」

「小太郎、いいってば。
それよりあのケツ掘りブランコ、あと数日貸してもらってもいいか、聞いてくれるかな?」

伊川が

「お前、気絶したのに何言うんだ」

「いやもうフィストはしないよ。
でもあれに乗ってケツ掘られたら、すごく興奮するんだ」

伊川と青木小太郎は顔を見合わせて呆れていた。
小太郎が笑いながら

「いやあ、それでこそ西山先輩っすね」

伊川も

「俺にも今夜、あれ使えって言いたいのか?
全くお前の淫乱さには脱帽だな」

そう言って3人は笑った。


その頃、SuperHero星では、西山準の後継を誰にするか議論されていた。

「地球の平和を守るのは宇宙連合で我々に任されています。
先日はその役目を冥王星に奪われました。
早く後継を探さないと、この特権が冥王星に奪われるかもしれません」

{文明未発達星への保護は宇宙連合での我々の発言力の源です。
第一候補の青木小太郎の寿命はどうなっている?}

(90%以上の確率で、地球時間であと50年は固いと言う結果が出ています)

「それでは話にならないではありませんか?
他に候補者はいないのか?」

{今のところ、適格者がいません}

(後継者もホモでないと困りますからね)

「SuperHero星人は皆、乳首が感じる。
そう言う点でも西山準はぴったりの適格者だった。
手放した代償は大きい」

{いえ、ホモであれば、合体した時に乳首が感じるようになりますから、それはあまり気にしなくても}

(そうです。西山準の場合は、本人も異常に乳首が感じる人間だったので、合体してより敏感になり、それがこう言う結末になった原因だと思います)

「しかし、青木小太郎が長寿なのであれば、合体させられないではありませんか」

{今回は急を要します。無理やり合体させてはどうでしょう}

(それでは文明未発達星の生物に危害を加えるのと同じになります。
宇宙連合が黙っていないでしょう)


冥王星。
カーキ星人が隼人王に報告していた。

{SuperHero星では準王后の後継が決まらず、揉めているようです。
これは地球の平和を守る役目を我々が奪うチャンスでは?}

「カーキ、それは冥王星の役目ではない。
ここはSuperHero星を助けるべきだ」

(SuperHero星では、後継の候補者を、青木小太郎で考えているようですが、寿命が長くて合体が難しいようです)

とブラック星人が発言した。

「ここはもう一度、冥王星が悪役を引き受けるしかあるまい。
そうしないと準王后を冥王星に迎えることができなくなってしまうかもしれない」

{隼人王様、ここは、このカーキにお任せください}

「うむ。しかし、その前にSuperHero星に恩を売っておこう。
そうすれば宇宙連合裁判でも、また冥王星に有利な発言をしてくれる。」

{は、仰せのままに}
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

処理中です...