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SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」 第84話
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翌朝、小太郎が部屋に来てみると、西山一人でソファに座って、ぼうっとしていた。
「あれ?伊川隊長、どこかに行ったんすか?」
西山は小太郎の言葉が聞こえなかったように無反応で、ただぼうっとしていた。
「先輩、どうしたんっすか?どこか悪いっすか?西山先輩!」
「あ、小太郎。来てたの?」
「先輩おかしいっすよ。伊川隊長はどこっすか?」
その時、ドアが開いて伊川と田島が入ってきた。
「隊長、西山先輩が変っす」
「小太郎、今からできるだけ目立たないように西山を科学研究所に連れていく。
お前も手伝え」
小太郎は訳が分からなかったが、二人の様子を見て何かあったんだと直感し
「了解です」
と言って西山をさりげなく、小太郎が研究所に連れて行った。
すぐ研究室で西山の体の検査が始まった。
研究室の外で待っていた伊川に電話がかかってきた。
「母さんよ。弘二、どうしたの?
あなたのケータイにいくら電話しても出ないから軍本部に問い合わせたら、今日はお休みって。
あなた、葵さんとお見合いしてから一回もお誘いも連絡もしていないそうじゃないの。
葵さんに失礼よ。弘二、何考えてるの?」
伊川は何も言わずに電話を切った。ケータイの電源も。
小太郎も何がどうなっているのか分からなかったが、伊川の様子を見て、今聞いてはマズいと判断して何も聞かずに黙っていた。
8時間後、二人は田島から研究室に入るように言われた。
研究室のソファには西山も座っていた。
田島が
「まだ詳しく調べてみないと分からないことばかりだが、確かに西山君が言うように、西山君の体からウルトラ細胞が減っている。
半年前の約40%くらいまで減っている。
その代わりマッチョ星人の遺伝子から新しい細胞がどんどん作られて増えていっているように感じる。
これは詳しく調べた訳じゃないんで、俺の勘なんだが」
伊川が
「ヒーロー細胞が減っているのは確かなんだな」
「ああ、それは間違いない」
「田島、いつも無理なこと言って申し訳ないが、そのヒーロー細胞増やせないか?
いや増やせなくても減少を止められないか?
西山の体内で無理なら、良くは分からないが培養して西山の体に入れることによって、ヒーロー細胞がなくならないようにできないか」
田島はちょっと考えて
「伊川、悪いがそれは無理だ。
俺たち人類は西山の体内にあるヒーロー細胞の分析ができないんだ。
訳が分からないものを培養なんてできないし、仮にしたとしても同じものが作れるとは言えないし、もし作ったものを西山の体内に入れて、何が起こるか想像もできないんだ。
マウスで実験って訳にもいかないだろ」
「でもやらなきゃ西山は、こいつは・・」
伊川が胸を詰まらせた。
西山が
「弘二、もういいよ、ありがとう。田島先生ありがとうございます」
「良くない西山!お前を助けなきゃ、何をしてでも助けなきゃ。
ああ俺は気が狂いそうだ!」
小太郎が
「俺、全然話が見えてないっすけど、取りあえず、西山先輩をマンションの部屋まで、またこっそりと連れていきます。
田島先生、隊長をよろしくお願いします」
と頭を下げた。
「分かった、青木君。用心して西山君を部屋まで戻してあげてくれ」
「はい。先輩、行きましょう」
そう言って小太郎は西山準と共に研究室を出て行った。
西山はマンションの部屋で小太郎にも全てを説明した。
小太郎も声も出ないくらいショックを受けた。
「先輩が消える?いなくなる?」
西山だけ落ち着きを取り戻していた。
「あと一週間、弘二と、小太郎と、楽しい思い出を作りたいんだ。
今の俺の願いはそれだけなんだ」
西山に何を言われても小太郎は呆然としていた。
田島の研究室では、田島が伊川を慰めていた。
「なあ伊川、お前の気持ちは痛いほどよく分かる。
だけどなあ、今の人類の技術じゃどうしようもできないんだ。
それに一番辛いのは西山だって、お前分かるか?」
伊川も少し落ち着いていた。
「そうだよな。
俺が取り乱せばそれだけ、また西山を傷つけるよな。
俺っていつも最低だよな、いい歳して」
「いや、それだけお前が西山を愛してるんだと思う。
恋人が強姦された上に、余命があと一週間と宣告されたようなもんだからな。」
「そうなんだ。でも復讐もしてやれないんだ。
もう憎いマッチョ星人隼人は地球には来ないそうだ。
西山を散々犯しておきながら」
「それでも西山は最後の最後まで、お前を求めてるんだろ?
お前、それに答えてあげられないのか?」
「いや、今夜から西山を毎晩抱いてやる。
それでも最大7日間だ。切ないよ、田島。
奇跡を信じちゃダメか?田島。
西山がいなくならない奇跡を信じちゃダメか?」
「いや、今の俺たちにできることは奇跡を信じることだけだ。
そして西山がやりたいことをさせてやるのがいいんじゃないかな」
「そうだな、もう人類の医学じゃどうしようもできないんだろ?
だったら西山のやりたいことをさせてやらなきゃな、
西山が俺の前にいるうちに」
「あれ?伊川隊長、どこかに行ったんすか?」
西山は小太郎の言葉が聞こえなかったように無反応で、ただぼうっとしていた。
「先輩、どうしたんっすか?どこか悪いっすか?西山先輩!」
「あ、小太郎。来てたの?」
「先輩おかしいっすよ。伊川隊長はどこっすか?」
その時、ドアが開いて伊川と田島が入ってきた。
「隊長、西山先輩が変っす」
「小太郎、今からできるだけ目立たないように西山を科学研究所に連れていく。
お前も手伝え」
小太郎は訳が分からなかったが、二人の様子を見て何かあったんだと直感し
「了解です」
と言って西山をさりげなく、小太郎が研究所に連れて行った。
すぐ研究室で西山の体の検査が始まった。
研究室の外で待っていた伊川に電話がかかってきた。
「母さんよ。弘二、どうしたの?
あなたのケータイにいくら電話しても出ないから軍本部に問い合わせたら、今日はお休みって。
あなた、葵さんとお見合いしてから一回もお誘いも連絡もしていないそうじゃないの。
葵さんに失礼よ。弘二、何考えてるの?」
伊川は何も言わずに電話を切った。ケータイの電源も。
小太郎も何がどうなっているのか分からなかったが、伊川の様子を見て、今聞いてはマズいと判断して何も聞かずに黙っていた。
8時間後、二人は田島から研究室に入るように言われた。
研究室のソファには西山も座っていた。
田島が
「まだ詳しく調べてみないと分からないことばかりだが、確かに西山君が言うように、西山君の体からウルトラ細胞が減っている。
半年前の約40%くらいまで減っている。
その代わりマッチョ星人の遺伝子から新しい細胞がどんどん作られて増えていっているように感じる。
これは詳しく調べた訳じゃないんで、俺の勘なんだが」
伊川が
「ヒーロー細胞が減っているのは確かなんだな」
「ああ、それは間違いない」
「田島、いつも無理なこと言って申し訳ないが、そのヒーロー細胞増やせないか?
いや増やせなくても減少を止められないか?
西山の体内で無理なら、良くは分からないが培養して西山の体に入れることによって、ヒーロー細胞がなくならないようにできないか」
田島はちょっと考えて
「伊川、悪いがそれは無理だ。
俺たち人類は西山の体内にあるヒーロー細胞の分析ができないんだ。
訳が分からないものを培養なんてできないし、仮にしたとしても同じものが作れるとは言えないし、もし作ったものを西山の体内に入れて、何が起こるか想像もできないんだ。
マウスで実験って訳にもいかないだろ」
「でもやらなきゃ西山は、こいつは・・」
伊川が胸を詰まらせた。
西山が
「弘二、もういいよ、ありがとう。田島先生ありがとうございます」
「良くない西山!お前を助けなきゃ、何をしてでも助けなきゃ。
ああ俺は気が狂いそうだ!」
小太郎が
「俺、全然話が見えてないっすけど、取りあえず、西山先輩をマンションの部屋まで、またこっそりと連れていきます。
田島先生、隊長をよろしくお願いします」
と頭を下げた。
「分かった、青木君。用心して西山君を部屋まで戻してあげてくれ」
「はい。先輩、行きましょう」
そう言って小太郎は西山準と共に研究室を出て行った。
西山はマンションの部屋で小太郎にも全てを説明した。
小太郎も声も出ないくらいショックを受けた。
「先輩が消える?いなくなる?」
西山だけ落ち着きを取り戻していた。
「あと一週間、弘二と、小太郎と、楽しい思い出を作りたいんだ。
今の俺の願いはそれだけなんだ」
西山に何を言われても小太郎は呆然としていた。
田島の研究室では、田島が伊川を慰めていた。
「なあ伊川、お前の気持ちは痛いほどよく分かる。
だけどなあ、今の人類の技術じゃどうしようもできないんだ。
それに一番辛いのは西山だって、お前分かるか?」
伊川も少し落ち着いていた。
「そうだよな。
俺が取り乱せばそれだけ、また西山を傷つけるよな。
俺っていつも最低だよな、いい歳して」
「いや、それだけお前が西山を愛してるんだと思う。
恋人が強姦された上に、余命があと一週間と宣告されたようなもんだからな。」
「そうなんだ。でも復讐もしてやれないんだ。
もう憎いマッチョ星人隼人は地球には来ないそうだ。
西山を散々犯しておきながら」
「それでも西山は最後の最後まで、お前を求めてるんだろ?
お前、それに答えてあげられないのか?」
「いや、今夜から西山を毎晩抱いてやる。
それでも最大7日間だ。切ないよ、田島。
奇跡を信じちゃダメか?田島。
西山がいなくならない奇跡を信じちゃダメか?」
「いや、今の俺たちにできることは奇跡を信じることだけだ。
そして西山がやりたいことをさせてやるのがいいんじゃないかな」
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