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SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」 第83話
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「昼間、田島先生から聞いたんだ。俺の体の変化のこと」
「あ、た、田島、お前に話したのか?」
「ううん、俺から聞いた。俺の体を調べたのかどうかを」
「そ、そうか」
「信じられないでしょ?
本当は弘二も、小太郎も、どうしていいかわからないでしょ?」
「あ、そ、それは・・」
「俺、実は気を失ってる間に、夢を見たんだ。
いや、正確には、SuperHero星と冥王星から説明を受けたんだ。
だから昨日、目が覚めたときには、自分の体の変化、知ってたんだ」
伊川は何と答えたらいいか分からず、そわそわしていた。
「弘二、気にしないでって言う方がおかしいと思うけど、俺は俺なんだ。
俺の感情は全然変わってないんだ。
だから、弘二、俺のこと、嫌いにならないで。
今までと同じ目で俺を見てほしいんだ。
難しいの承知で言ってるんだけど」
伊川は西山の頭を撫でながら
「俺もな、正直田島に西山の体の変化を聞いた時は、頭の中パニクってて、何が何だかって感じだった。
だけど、昨日お前の顔を見て、何も変わってないって分かったよ。
俺のお前への気持ちも変わっていない」
西山には、伊川や小太郎に説明しなければならないことが、まだたくさんあったし、特に自分があと8日で二人の前から消えてしまうことも言わなければいけなかったが、言い出せなかった。
「今夜はベッドで俺と添い寝してよ、弘二」
「したいのは山々なんだが、お前を襲いそうで怖いんだ。
田島はもう大丈夫と言ってたけど、用心した方がいい。
この先ずっと西山と一緒にいるって約束するから、今は無理しないでくれ、な」
「いやだ!あと一週間しかないのに、俺に残された時間は、あと一週間しかないのに」
西山はつい口を滑らせてしまった。
「おい、西山!それどう言う意味だ?
残された時間が一週間しかないってどう言う意味だ!」
伊川が声を荒げた。
西山は泣き出した。
「西山、大きな声出してすまん。
怒ってないぞ、俺は怒ってないぞ。
泣かないで訳を話してくれ、西山」
「弘二、俺、俺、SuperHero星から捨てられたんだ。
もうSuperHero準に変身することもできないんだ。
俺の体からヒーロー細胞がなくなっていってるんだ。
ヒーロー細胞が全部なくなったら俺、もう地球で生きていけないんだ。
体ごと消えちゃうんだ。
それまであと8日、ううん、もう7日しか残ってないんだ。
自分じゃどうしようもできないんだ。
弘二にも小太郎にも、もう二度と会えなくなるんだ」
「え?ヒーロー細胞がなくなる?
SuperHero星から捨てられた?
何のことだ。分かるように言ってくれ、西山」
それから西山は、西之島での出来事、意識がない時に、SuperHero星と冥王星の隼人から言われたことを全て、伊川弘二に話した。
伊川は呆然としていた。
西山が言ったことは理解できる部分もあったが、よく分からないことも多かった。
ただ、伊川が一番ショックだったのは、西山が隼人に犯されて妊娠させられたこと、SuperHero星に捨てられたこと、あと一週間で西山がいなくなってしまうこと、この3つだった。
「こいつは生まれてすぐ、生みの親から捨てられ、また今、命を救ってくれたSuperHero星から捨てられようとしている。
いやもう捨てられている。
なんて残酷な、なんて可哀そうな」
伊川は西山を抱きしめて言った。
「明日、田島にもう一度検査してもらおう。
ひょっとして、ただの夢かもしれないぞ。
もし本当でも、ヒーロー細胞を培養できれば、西山を助けられるかもしれないぞ。
諦めるな西山、俺は諦めないぞ」
西山は目を瞑ったまま、何も言わなかった。いや、言えなかった。
「あ、た、田島、お前に話したのか?」
「ううん、俺から聞いた。俺の体を調べたのかどうかを」
「そ、そうか」
「信じられないでしょ?
本当は弘二も、小太郎も、どうしていいかわからないでしょ?」
「あ、そ、それは・・」
「俺、実は気を失ってる間に、夢を見たんだ。
いや、正確には、SuperHero星と冥王星から説明を受けたんだ。
だから昨日、目が覚めたときには、自分の体の変化、知ってたんだ」
伊川は何と答えたらいいか分からず、そわそわしていた。
「弘二、気にしないでって言う方がおかしいと思うけど、俺は俺なんだ。
俺の感情は全然変わってないんだ。
だから、弘二、俺のこと、嫌いにならないで。
今までと同じ目で俺を見てほしいんだ。
難しいの承知で言ってるんだけど」
伊川は西山の頭を撫でながら
「俺もな、正直田島に西山の体の変化を聞いた時は、頭の中パニクってて、何が何だかって感じだった。
だけど、昨日お前の顔を見て、何も変わってないって分かったよ。
俺のお前への気持ちも変わっていない」
西山には、伊川や小太郎に説明しなければならないことが、まだたくさんあったし、特に自分があと8日で二人の前から消えてしまうことも言わなければいけなかったが、言い出せなかった。
「今夜はベッドで俺と添い寝してよ、弘二」
「したいのは山々なんだが、お前を襲いそうで怖いんだ。
田島はもう大丈夫と言ってたけど、用心した方がいい。
この先ずっと西山と一緒にいるって約束するから、今は無理しないでくれ、な」
「いやだ!あと一週間しかないのに、俺に残された時間は、あと一週間しかないのに」
西山はつい口を滑らせてしまった。
「おい、西山!それどう言う意味だ?
残された時間が一週間しかないってどう言う意味だ!」
伊川が声を荒げた。
西山は泣き出した。
「西山、大きな声出してすまん。
怒ってないぞ、俺は怒ってないぞ。
泣かないで訳を話してくれ、西山」
「弘二、俺、俺、SuperHero星から捨てられたんだ。
もうSuperHero準に変身することもできないんだ。
俺の体からヒーロー細胞がなくなっていってるんだ。
ヒーロー細胞が全部なくなったら俺、もう地球で生きていけないんだ。
体ごと消えちゃうんだ。
それまであと8日、ううん、もう7日しか残ってないんだ。
自分じゃどうしようもできないんだ。
弘二にも小太郎にも、もう二度と会えなくなるんだ」
「え?ヒーロー細胞がなくなる?
SuperHero星から捨てられた?
何のことだ。分かるように言ってくれ、西山」
それから西山は、西之島での出来事、意識がない時に、SuperHero星と冥王星の隼人から言われたことを全て、伊川弘二に話した。
伊川は呆然としていた。
西山が言ったことは理解できる部分もあったが、よく分からないことも多かった。
ただ、伊川が一番ショックだったのは、西山が隼人に犯されて妊娠させられたこと、SuperHero星に捨てられたこと、あと一週間で西山がいなくなってしまうこと、この3つだった。
「こいつは生まれてすぐ、生みの親から捨てられ、また今、命を救ってくれたSuperHero星から捨てられようとしている。
いやもう捨てられている。
なんて残酷な、なんて可哀そうな」
伊川は西山を抱きしめて言った。
「明日、田島にもう一度検査してもらおう。
ひょっとして、ただの夢かもしれないぞ。
もし本当でも、ヒーロー細胞を培養できれば、西山を助けられるかもしれないぞ。
諦めるな西山、俺は諦めないぞ」
西山は目を瞑ったまま、何も言わなかった。いや、言えなかった。
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