SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」

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SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」 第82話

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その頃、伊川弘二や青木小太郎ら地球防衛軍は、大阪湾で古代型怪獣と戦闘を繰り広げていた。
なかなか手強い相手で、レーザービームも怪獣の致命傷にはならなかった。

「隊長、このままでは怪獣が大阪に上陸してしまいます!」

「全機、戦隊を立て直せ。一気にレーザービームを放つ準備をせよ」

と指令した時、大阪湾にブラック星人が現れた。

「何?今度はブラック星人が!」

しかし、ブラック星人は、古代型怪獣を巨大な斧で、一瞬のうちに真っ二つに切り裂いた。
怪獣はそのまま大阪湾に沈んでいった。
そしてすぐ、ブラック星人は消えた。

「なぜブラック星人が・・・」

伊川も小太郎も不可解に感じていた。


西山が田島と楽しそうに話していると、青木小太郎が部屋に戻ってきた。

「田島先生、お世話になりました。
任務が終わりましたので、どうぞ、お仕事に戻られてください」

「ああ、じゃあな、西山君、話の続きはまたな」

と言って田島は部屋を出て行った。

「先輩、田島先生と何話してたんっすか?」

「弘二の学生時代の話」

「はっ、また伊川隊長っすか」

「ところで小太郎、怪獣はどうなった?」

小太郎は乗り出して答えた。

「それがっすね、不思議なことに怪獣に我々が苦戦している時、憎き冥王星のブラック星人が現れたんっすよ。
で、ブラック星人、どうしたと思います。
一撃で怪獣を倒して去って行ったんすよ。
訳わからないっしょ。縄張り争いっすかね」

西山には分かるような気がした。
もうSuperHero準に変身できなくなったことを知った隼人が、ブラック星人をSuperHero準の代わりに送ってくれたのだろうと。
いよいよ地球での自分の居場所がなくなっていくようで、西山は無性に寂しかった。


小太郎は、自慢の腕を振るって夕食を作っていた。
そこへ、

「西山、帰ったぞ」

と言って伊川弘二が入ってきた。
小太郎が

「隊長、お疲れさまです」

とダイニングテーブルに食器を並べながら声をかけた。

「隊長の分も作りました。今夜は3人で夕食、食べましょう」

「お、青木、なかなかいい匂いだな」

「ビーフシチューっす。西山先輩も来てください」

「おい、西山を動かすな」

「弘二、一日中寝てる方が辛いよ」

と言って西山も椅子に座った。
伊川弘二、青木小太郎、西山準の3人で食卓を囲んだ。
西山は、この風景を心に刻もうと思った。


夜、食事の片づけが終わると、小太郎が

「では失礼します。明日の朝、また参ります。おやすみなさい」

と言って帰って行った。

伊川と西山2人きりの夜、2晩目である。
田島の許しも得て、西山はソファに座って伊川と過ごしていた。

「あのなあ、西山」

そう言って伊川がコーヒーを入れて西山の横に座った。

「何?弘二」

「田島へのお礼の件だが」

「あ、それ今日の昼間に、もうお礼したよ」

「え?」

「僕の乳首が吸いたいってやつでしょ?」

「田島、もうお前の乳首、吸ったのか?」

「うん、だって今日、小太郎も出て行って、田島先生と二人きりだったんだもん。
あ、弘二と小太郎が真面目に怪獣と闘っている時にごめんなさい」

「そんなこと気にするな。
お前がSuperHero準に変身して来られるより余程いいよ」

秋山は心の中で

「そうか、俺がもうSuperHero準に変身できないこと、弘二はまだ知らないのか」

と思った。

「で、ほんとに田島はお前の乳首吸ったのか?反応どうだった?」

「内緒」

「この野郎、何が内緒だ」

ふざけて伊川が言った。

「だって、田島先生に悪いでしょ?
でもきちんとお礼はしましたってことだけ、弘二に報告しとくね」

「まあいいさ、明日、田島から聞き出してやる」

「やめてよう、弘二」

二人の体が触れ合った。

「弘二、大事な話がある」

西山は真面目な顔で伊川を見た。
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