SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」

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SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」 第78話

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「西山のバイタルが不安定だ。
カンフル剤を打つ。
伊川も青木君もどいてくれ」

「西山、西山」

「先輩、先輩」

「あ、西山のバイタルが正常に戻った。
脈拍も・・うん、大丈夫だ。
精密検査をしたいが、ここでは無理だな」

「西山、危険な状態ではないんだな、田島」

「ああ、今のところな」

西山の手が少し動いた。


西山準が目を覚ました。驚く3人。

「弘二、小太郎、田島先生」

田島は部屋にある医療機器で、できるだけ西山の体調を確かめた。

「うん、大丈夫なようだ。西山、何か食べれそうか?
お粥でも持ってくるな、待ってろ」

田島が部屋を出て行った。

「ここはどこですか?」

伊川は

「西山、心配するな。ここは安全だ」

「マッチョ星人が来たら、俺が先輩を守るっす」

小太郎が言った。

「小太郎、心配するな。隼人は来ないよ」

「そ、そうっすか?」

伊川が優しく

「西山ぁ、お前死にかけたんだぞ。
でも気が付いてくれてよかった。
これからお前が回復するまで俺と青木が交代でお前の看病をする。
精一杯甘えて、我儘言っていいぞ」

「先輩、俺、4月1日の入隊式まで休暇をもらったっす」

「西山、これから毎日昼間は青木が、夜は俺が西山の傍にいるからな。
安心しろな」

西山は目から涙をこぼして泣きだした。
伊川が毛布の上から西山を抱き

「西山、俺が悪かった。許してくれとは言わない。
これから西山、お前を大事にする。
もう怒ったりしない。だから泣かないでくれ」

「じゃあ、今夜は俺、帰るっす。明日朝、ここに来ます」

「おう、頼んだぞ青木」

「了解っす。西山先輩、安心して寝てください」

「うん、小太郎も気を付けて帰って」

「了解っす。明日いっぱい話しましょう、先輩」

そう言って青木小太郎も出て行った。


田島がお粥を持ってきた。

「田島、ありがとう。俺が食べさせるから、お前も研究室に戻って休憩してくれ」

「伊川、少しずつ、一口ずつだぞ。
食べ終わったら薬も飲ませてくれよ」

「分かった。いつもすまん、田島」

「じゃっ」

と言って田島も出て行った。

部屋には西山と伊川二人になった。

「お粥、食べられるか?」

「うん」

「じゃ、あーんしろ、あーん」

「弘二、俺の上半身起こして」

「あ、そうだな、すまん。
全く慣れんことはするもんじゃないな。
俺、要領悪すぎだな西山、許せ」

西山は顔を横に振った。
西山は起き上がって伊川が口に運んでくれるお粥を美味しそうに食べた。
伊川は終始笑顔だった。

「弘二の笑顔、久しぶりに見た。ウドンターニー以来かも」

「ウドンターニー、懐かしいな。
ついこの間のことなのにな。
タイの1ヵ月半の逃避行は俺にとって人生で一番幸せだった」

「俺もだよ、弘二」

伊川が薬を出してきた。

「これ、飲まなきゃな」

「弘二、お願いがある」

「ん?何だ西山。何でも言ってみろ」

「僕が薬を口に入れた後、水を弘二の口渡しで飲ませてくれる?」

「おい、西山、お前まだそれは」

「お願い」

「わ、分かった」

伊川は錠剤を一粒西山に渡した。
西山が錠剤を口の中に入れる。
伊川が水を飲み、口渡しで西山の口の中に水を入れた。
水を飲んでしまっても西山は伊川の口を離さなかった。

「弘二の唾も欲しい」

二人は長い長いキスをした。久しぶりだった。

「おい西山、薬があと4錠も残ってるぞ。」

「一錠ずつ同じ方法で飲ませて、弘二」

「甘えんぼだな、西山は」

伊川は一錠ずつ西山に薬を飲ませた。甘い甘いキスをしながら。
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