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SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」 第42話
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冥王星では、この頃、大騒ぎだった。
宇宙連合の臨時総会が、アンドロメダの星で緊急開催されることになったのだが、内容が冥王星の処分についての話し合いだったためである。
宇宙には地球の人間たちの知らない宇宙連合と言う組織があり、約3000の星が加盟していた。
加盟しているのは全て高度な文明を持つ星々だった。
冥王星も宇宙連合に加盟しており、守るべき規約があった。
特に重要な規約が
【文明未発達の星の生物を侵略したり、傷つけたりしてはならない】
と言うものであった。
地球人の伊川弘二に危害を加えた冥王星の隼人王は、冥王星の為政者でありながら、自らこの規約に違反した罪で、処分内容を決めると言うのが、今回の緊急臨時総会の目的であった。
宇宙連合の中では、地球は未発達文明の星とされていた。
この規約には例外があり、未発達文明星の生き物が死ぬ際に、宇宙連合に加盟している星人と合体し、未発達文明星を宇宙連合未加盟の星の侵略から守ると言う目的の場合のみ許されていた。
西山準はまさにその一人であった。
この点からも、冥王星は地球人と合体しても地球の助けになっていないのではと疑問符を突き付けられていた状態での今回の出来事だったので、冥王星では、対策に追われて混乱状態だったのである。
冥王星隼人王は臨時総会の中の弁明で、自分の愛するSuperHero準を地球人の伊川弘二に奪われたため、衝動的に危害を加えてしまったが、すぐに元通りに戻したと正直に弁明した。
SuperHero星も宇宙連合に加盟していたが、
「冥王星と諍いを起こしたくないので今回の件は穏便に」
と隼人王の肩を持つような発言をした。
この理由は後々解明される。
それでも、当分の間、隼人王は謹慎となり、冥王星人は全て、隼人王の謹慎が解けるまで、地球に近づいてはならないと言う判決で決着した。
隼人王も、素直にそれに従った。
そんなことを知る由もない伊川弘二は、マッチョ星人隼人に怯えている自分の不甲斐なさに打ちひしがれていた。
西山がまだ眠っている間に、何年かぶりに伊川弘二は父に会いに実家に行った。
元旦で、共和党の議員らが党の重鎮伊川の父、伊川秀彦に挨拶に訪れていたが、ようやく一息ついた頃に
「あなた、久しぶりに弘二が帰ってきたんですが。
会ってくださる?」
と伊川弘二の母良子が秀彦に聞いた。
「今更なんだ、追い返せ」
と言う中、良子は
「まあ、そんなことおっしゃらずに、弘二、お入りなさい」
と言って伊川弘二を部屋に入れた。
「父さん、ご無沙汰しています。
明けましておめでとうございます。
今日は父さんにお願いがあって参りました」
「ふん、そんなときだけ実家に来るとはな」
「あなた、そうおっしゃらず。
弘二がこんなこと言うの初めてです。
話だけでも聞いて差し上げて。弘二、何なの?」
「実は地球防衛軍の私の部下が危険に晒されています。
詳しいことは言えないのですが、その部下を当分の間、外国で匿ってあげたいのです。
私も同行させてほしいのです」
「よく意味が分からん。で、その部下とは?」
伊川は一呼吸おいて答えた。
「西山準隊員、SuperHero準に変身する西山隊員です」
「あら?昨日、弘二のマンションの部屋で見かけた若者ね。
あの子、SuperHeroだったのね」
秀彦は
「弘二、SuperHeroが危険とはどう言うことだ?」
「そ、それは・・・」
「あなた、弘二が・・」
「お前は黙っていなさい。
弘二、何か事情がありそうだな。
で、どこに、どのくらいの期間匿うと言うんだ?」
「場所はまだ未定ですが・・
と、東南アジア辺りに2年間、1年間、いや半年でもいいですから」
秀彦は少し考えて答えた。
「東南アジアなら、タイの大使をよく知っているからタイがいいだろう。
取りあえず、1年間の就労ビザで良いか?」
「ありがとうございます。
父さん、本当にありがとうございます」
「ただし、条件がある」
「条件・・」
「帰ってきたら、地球防衛軍を辞めて私の秘書になるか、それとも結婚するか、どちらかを選べ。
それが出来なければ、この話はなしだ」
伊川弘二は少し考えて
「父さん、結婚の約束はできませんが、俺の好きな人を連れてくることはできます」
「あら弘二、誰か好きな、お付き合いをしてる女性がいるの?」
「あ、それは・・」
「分かった。
外務大臣、近藤危機管理庁長官には私から話をしておく。
詳しい日程等は秘書の松原と話しなさい」
「父さん、ありがとうございます、ありがとうございます」
伊川弘二は何度も父親秀彦に頭を下げた
宇宙連合の臨時総会が、アンドロメダの星で緊急開催されることになったのだが、内容が冥王星の処分についての話し合いだったためである。
宇宙には地球の人間たちの知らない宇宙連合と言う組織があり、約3000の星が加盟していた。
加盟しているのは全て高度な文明を持つ星々だった。
冥王星も宇宙連合に加盟しており、守るべき規約があった。
特に重要な規約が
【文明未発達の星の生物を侵略したり、傷つけたりしてはならない】
と言うものであった。
地球人の伊川弘二に危害を加えた冥王星の隼人王は、冥王星の為政者でありながら、自らこの規約に違反した罪で、処分内容を決めると言うのが、今回の緊急臨時総会の目的であった。
宇宙連合の中では、地球は未発達文明の星とされていた。
この規約には例外があり、未発達文明星の生き物が死ぬ際に、宇宙連合に加盟している星人と合体し、未発達文明星を宇宙連合未加盟の星の侵略から守ると言う目的の場合のみ許されていた。
西山準はまさにその一人であった。
この点からも、冥王星は地球人と合体しても地球の助けになっていないのではと疑問符を突き付けられていた状態での今回の出来事だったので、冥王星では、対策に追われて混乱状態だったのである。
冥王星隼人王は臨時総会の中の弁明で、自分の愛するSuperHero準を地球人の伊川弘二に奪われたため、衝動的に危害を加えてしまったが、すぐに元通りに戻したと正直に弁明した。
SuperHero星も宇宙連合に加盟していたが、
「冥王星と諍いを起こしたくないので今回の件は穏便に」
と隼人王の肩を持つような発言をした。
この理由は後々解明される。
それでも、当分の間、隼人王は謹慎となり、冥王星人は全て、隼人王の謹慎が解けるまで、地球に近づいてはならないと言う判決で決着した。
隼人王も、素直にそれに従った。
そんなことを知る由もない伊川弘二は、マッチョ星人隼人に怯えている自分の不甲斐なさに打ちひしがれていた。
西山がまだ眠っている間に、何年かぶりに伊川弘二は父に会いに実家に行った。
元旦で、共和党の議員らが党の重鎮伊川の父、伊川秀彦に挨拶に訪れていたが、ようやく一息ついた頃に
「あなた、久しぶりに弘二が帰ってきたんですが。
会ってくださる?」
と伊川弘二の母良子が秀彦に聞いた。
「今更なんだ、追い返せ」
と言う中、良子は
「まあ、そんなことおっしゃらずに、弘二、お入りなさい」
と言って伊川弘二を部屋に入れた。
「父さん、ご無沙汰しています。
明けましておめでとうございます。
今日は父さんにお願いがあって参りました」
「ふん、そんなときだけ実家に来るとはな」
「あなた、そうおっしゃらず。
弘二がこんなこと言うの初めてです。
話だけでも聞いて差し上げて。弘二、何なの?」
「実は地球防衛軍の私の部下が危険に晒されています。
詳しいことは言えないのですが、その部下を当分の間、外国で匿ってあげたいのです。
私も同行させてほしいのです」
「よく意味が分からん。で、その部下とは?」
伊川は一呼吸おいて答えた。
「西山準隊員、SuperHero準に変身する西山隊員です」
「あら?昨日、弘二のマンションの部屋で見かけた若者ね。
あの子、SuperHeroだったのね」
秀彦は
「弘二、SuperHeroが危険とはどう言うことだ?」
「そ、それは・・・」
「あなた、弘二が・・」
「お前は黙っていなさい。
弘二、何か事情がありそうだな。
で、どこに、どのくらいの期間匿うと言うんだ?」
「場所はまだ未定ですが・・
と、東南アジア辺りに2年間、1年間、いや半年でもいいですから」
秀彦は少し考えて答えた。
「東南アジアなら、タイの大使をよく知っているからタイがいいだろう。
取りあえず、1年間の就労ビザで良いか?」
「ありがとうございます。
父さん、本当にありがとうございます」
「ただし、条件がある」
「条件・・」
「帰ってきたら、地球防衛軍を辞めて私の秘書になるか、それとも結婚するか、どちらかを選べ。
それが出来なければ、この話はなしだ」
伊川弘二は少し考えて
「父さん、結婚の約束はできませんが、俺の好きな人を連れてくることはできます」
「あら弘二、誰か好きな、お付き合いをしてる女性がいるの?」
「あ、それは・・」
「分かった。
外務大臣、近藤危機管理庁長官には私から話をしておく。
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伊川弘二は何度も父親秀彦に頭を下げた
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