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5.踊り子の服(2)
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彼女が試着室から出てきた。
「どう、ですか?」
「ああ、似合っている」
真っ白い綺麗なつやつやの素肌。
その上に申し訳程度にブラとパンツがついている。
紐部分には黄金色の装飾品がスダレのようについていて、なかなか煽情的だった。
無駄なぜい肉がまったくない。例外は大きな胸だけだ。
理想的で綺麗な丸い形をしていて谷間がある。
お尻は小さめで手足も細い。
スレンダー巨乳はこれでもかと、ギルド内でもとても目立つ。
「ひゃうぅぅ……恥ずかしいです」
「まあ、そうだろうな」
「でもでも。これで威力は格段に高くなりますね。私たち、最強ペアです」
「そうかもしれないな」
上から羽織る茶色いマントを購入した。
普段はあの衣装の上にマントを着て移動する。
再び掲示板を眺める。
「じゃあこれ、オーク村討伐」
「オーク!」
「そうだな。オーク」
「オークもその……女の子を」
「そうだ。ゴブリンと同じ感じだな」
「そうですか。私たちの敵です」
「うむ、これでいいか?」
「はい」
ラティア嬢はなにやら決意めいた表情をして、ぐっと手を握った。
そうして冒険者ギルドを出て、町の中をすたすた歩いていく。
ラティア嬢はなんだか赤い顔をしている。
「なんだか顔が赤いが、大丈夫か?」
「いえ、大丈夫、です。なんだか中がすーすーするんです。そのマントの下が踊り子の衣装なの意識してしまって、見られてるんじゃないかって気になって」
「大丈夫だ。ちゃんとマントで隠れているだろ?」
「はい……私、自意識過剰、なんですかね」
「そんなことはないさ。あんな服を下に着ているのは事実だ」
「はいっ」
確かに視線を気にして歩くと、こちらへ視線をよこす人は多い。
みんなラティア嬢を見ているのか。
確かにべらぼうにかわいいからな、ラティア嬢は。
それにマントの上からでも胸が目立つのだ。
門を通るときに誰何された。
「どちら様ですかな。マントは脱いでください」
「ひゃいっ」
ラティア嬢の声が上ずっていた。とたんに顔が真っ赤に染まる。
そっとマントを脱ぐ。
ラティア嬢のまぶしいビキニ姿が陽のもとに晒される。
門番は上から下までじっくり眺めて鼻の下を伸ばした。
「ほほぅ、踊り子さん?」
「いえ、エンチャンターで」
「へぇぇ、踊り子のエンチャンターさんなのね。珍しいね。頑張って」
「はぃぃ」
そっとマントを戻して俺たちは町を後にする。
そうしてこうして森の中のオーク村に到着した。
「じゃあ、戦闘準備をお願いする」
「分かりました。脱ぎますね」
なんだか全裸になるみたいなイメージが浮かんできたが、ビキニになるのだ。
森の中、素肌を晒すラティア嬢の場違い感がすごい。
確かに美しい森の妖精みたいだけども。
さて、戦闘でやることはゴブリンと同じだ。
違うのは俺の後ろにくっつているラティア嬢がほとんど全裸同然の紐ビキニだということだ。
柔らかい二つの膨らみが俺の背中に押し付けられていて、ぽよんぽよんと感じる。
回された腕も、下に見える生足も服を着ていないかのように錯覚するほどだ。
確かにごわごわしたワンピースの服越しより、ずっと素直に魔力が通るのを感じる。
体の相性がいいって実は全裸で抱き合うって意味なのかもしれない。
それなら辻褄があう。
「これならいける」
オークはゴブリンとは違い、巨体で筋肉質だ。
ちょっとやそっとの初級火魔法程度では豚の丸焼きにはできない。
『ブゥブゥ』
『ゴゴ、ブブゥ』
すでに目の前にオークの群れが迫ってきていた。
「ではいくぞ」
「はい」
ラティア嬢の魔力が素肌を通じて感じる。
この布切れ一枚もない感じは確かに変に癖になりそうな快感がある。
すっと魔力が通って気持ちがいい。
「イノセント・エリア・ファイア」
使うのはいつものユニークスキル範囲火魔法。
ただし威力は段違いだ。
"天国"の清らかな炎の業火がオークの群れを豚の丸焼きに変えていく。
「す、ごい」
「ああ、すごいな」
俺たちの周りにいたオークたちは次々と倒れていき、立っているオークはついに一匹もいなくなった。
「私、エンチャンターの効果、こんなに……」
彼女が後ろからぎゅっと俺を今まで以上に抱きしめてくる。
その手は震えていた。
「こんな、すごいなんて……」
後ろからなので見えないが彼女は泣いていた。
「私、はじめて、役にたって。人の役にたって、こんな、こんなにうれしくて」
俺の背中が湿っている。彼女の涙がポロポロと俺のシャツに吸い込まれていく。
ラティア嬢が俺に顔を押し付けて、左右にぐりぐりとこすりつけた。
「生きてて、よかったです」
そこからはもう言葉はなかった。
ただ俺の背中にくっついて、今生きていることを感じているのだと思う。
彼女の初めての自己肯定なのかもしれない。
ずっと「役立たずのエンチャンター」として、後ろ暗く感じていたのだろう。
彼女の心を縛る鎖は今、バラバラになって砕け散ったのだ。
◇◇◇
俺ルークは世界最強の黒魔術師ウォーロック。ユニークスキル「エリア」による範囲魔法が得意だ。
彼女ラティアは踊り子のエンチャンター。もはや「役立たず」ではない。最強の黒魔術師を何倍にも強化する、世界最強のエンチャンターだ。
俺は黒服に黒水晶、黒ドクロのアクセサリーを付けた、人から見たら陰湿な格好をしている。
彼女は普段はただの茶色いローブ姿だ。
しかし戦闘中と宿屋の個室では踊り子の衣装となる。露出度が高く、どう見ても破廉恥で恥ずかしいだろうが、それを上回る威力を発揮する。
俺と彼女の相性はばつくんにいい。
なんだか俺の前でだけ紐ビキニを見せてくれていると思うと、その信頼がとてもいとおしい。
彼女とは処女、童貞の関係を続けている。
戦闘時には背中に柔らかい二つの膨らみがくっついたりすることもある。彼女はことのほか、スキンシップも好きだ。
俺はもんもんとしつつ、貞操の誓いを破ることは決してしない。
俺たちの能力のためにも、彼女との信頼関係を維持するためにも。
これからも魔術師ウォーロックを続けていきたいと思う。
俺たちの人生はまだまだこれから、先は長い。
「ルーク様、今、服、脱ぎますね。……恥ずかしいですけど」
「あ、ああ、頼む」
今日も今日とて、彼女はローブを脱ぎ、露出度の高い踊り子の服になる。
俺と彼女は一心同体となり、世界最強の範囲魔法を放つ。
敵はまたしても一掃された。
(了)
「どう、ですか?」
「ああ、似合っている」
真っ白い綺麗なつやつやの素肌。
その上に申し訳程度にブラとパンツがついている。
紐部分には黄金色の装飾品がスダレのようについていて、なかなか煽情的だった。
無駄なぜい肉がまったくない。例外は大きな胸だけだ。
理想的で綺麗な丸い形をしていて谷間がある。
お尻は小さめで手足も細い。
スレンダー巨乳はこれでもかと、ギルド内でもとても目立つ。
「ひゃうぅぅ……恥ずかしいです」
「まあ、そうだろうな」
「でもでも。これで威力は格段に高くなりますね。私たち、最強ペアです」
「そうかもしれないな」
上から羽織る茶色いマントを購入した。
普段はあの衣装の上にマントを着て移動する。
再び掲示板を眺める。
「じゃあこれ、オーク村討伐」
「オーク!」
「そうだな。オーク」
「オークもその……女の子を」
「そうだ。ゴブリンと同じ感じだな」
「そうですか。私たちの敵です」
「うむ、これでいいか?」
「はい」
ラティア嬢はなにやら決意めいた表情をして、ぐっと手を握った。
そうして冒険者ギルドを出て、町の中をすたすた歩いていく。
ラティア嬢はなんだか赤い顔をしている。
「なんだか顔が赤いが、大丈夫か?」
「いえ、大丈夫、です。なんだか中がすーすーするんです。そのマントの下が踊り子の衣装なの意識してしまって、見られてるんじゃないかって気になって」
「大丈夫だ。ちゃんとマントで隠れているだろ?」
「はい……私、自意識過剰、なんですかね」
「そんなことはないさ。あんな服を下に着ているのは事実だ」
「はいっ」
確かに視線を気にして歩くと、こちらへ視線をよこす人は多い。
みんなラティア嬢を見ているのか。
確かにべらぼうにかわいいからな、ラティア嬢は。
それにマントの上からでも胸が目立つのだ。
門を通るときに誰何された。
「どちら様ですかな。マントは脱いでください」
「ひゃいっ」
ラティア嬢の声が上ずっていた。とたんに顔が真っ赤に染まる。
そっとマントを脱ぐ。
ラティア嬢のまぶしいビキニ姿が陽のもとに晒される。
門番は上から下までじっくり眺めて鼻の下を伸ばした。
「ほほぅ、踊り子さん?」
「いえ、エンチャンターで」
「へぇぇ、踊り子のエンチャンターさんなのね。珍しいね。頑張って」
「はぃぃ」
そっとマントを戻して俺たちは町を後にする。
そうしてこうして森の中のオーク村に到着した。
「じゃあ、戦闘準備をお願いする」
「分かりました。脱ぎますね」
なんだか全裸になるみたいなイメージが浮かんできたが、ビキニになるのだ。
森の中、素肌を晒すラティア嬢の場違い感がすごい。
確かに美しい森の妖精みたいだけども。
さて、戦闘でやることはゴブリンと同じだ。
違うのは俺の後ろにくっつているラティア嬢がほとんど全裸同然の紐ビキニだということだ。
柔らかい二つの膨らみが俺の背中に押し付けられていて、ぽよんぽよんと感じる。
回された腕も、下に見える生足も服を着ていないかのように錯覚するほどだ。
確かにごわごわしたワンピースの服越しより、ずっと素直に魔力が通るのを感じる。
体の相性がいいって実は全裸で抱き合うって意味なのかもしれない。
それなら辻褄があう。
「これならいける」
オークはゴブリンとは違い、巨体で筋肉質だ。
ちょっとやそっとの初級火魔法程度では豚の丸焼きにはできない。
『ブゥブゥ』
『ゴゴ、ブブゥ』
すでに目の前にオークの群れが迫ってきていた。
「ではいくぞ」
「はい」
ラティア嬢の魔力が素肌を通じて感じる。
この布切れ一枚もない感じは確かに変に癖になりそうな快感がある。
すっと魔力が通って気持ちがいい。
「イノセント・エリア・ファイア」
使うのはいつものユニークスキル範囲火魔法。
ただし威力は段違いだ。
"天国"の清らかな炎の業火がオークの群れを豚の丸焼きに変えていく。
「す、ごい」
「ああ、すごいな」
俺たちの周りにいたオークたちは次々と倒れていき、立っているオークはついに一匹もいなくなった。
「私、エンチャンターの効果、こんなに……」
彼女が後ろからぎゅっと俺を今まで以上に抱きしめてくる。
その手は震えていた。
「こんな、すごいなんて……」
後ろからなので見えないが彼女は泣いていた。
「私、はじめて、役にたって。人の役にたって、こんな、こんなにうれしくて」
俺の背中が湿っている。彼女の涙がポロポロと俺のシャツに吸い込まれていく。
ラティア嬢が俺に顔を押し付けて、左右にぐりぐりとこすりつけた。
「生きてて、よかったです」
そこからはもう言葉はなかった。
ただ俺の背中にくっついて、今生きていることを感じているのだと思う。
彼女の初めての自己肯定なのかもしれない。
ずっと「役立たずのエンチャンター」として、後ろ暗く感じていたのだろう。
彼女の心を縛る鎖は今、バラバラになって砕け散ったのだ。
◇◇◇
俺ルークは世界最強の黒魔術師ウォーロック。ユニークスキル「エリア」による範囲魔法が得意だ。
彼女ラティアは踊り子のエンチャンター。もはや「役立たず」ではない。最強の黒魔術師を何倍にも強化する、世界最強のエンチャンターだ。
俺は黒服に黒水晶、黒ドクロのアクセサリーを付けた、人から見たら陰湿な格好をしている。
彼女は普段はただの茶色いローブ姿だ。
しかし戦闘中と宿屋の個室では踊り子の衣装となる。露出度が高く、どう見ても破廉恥で恥ずかしいだろうが、それを上回る威力を発揮する。
俺と彼女の相性はばつくんにいい。
なんだか俺の前でだけ紐ビキニを見せてくれていると思うと、その信頼がとてもいとおしい。
彼女とは処女、童貞の関係を続けている。
戦闘時には背中に柔らかい二つの膨らみがくっついたりすることもある。彼女はことのほか、スキンシップも好きだ。
俺はもんもんとしつつ、貞操の誓いを破ることは決してしない。
俺たちの能力のためにも、彼女との信頼関係を維持するためにも。
これからも魔術師ウォーロックを続けていきたいと思う。
俺たちの人生はまだまだこれから、先は長い。
「ルーク様、今、服、脱ぎますね。……恥ずかしいですけど」
「あ、ああ、頼む」
今日も今日とて、彼女はローブを脱ぎ、露出度の高い踊り子の服になる。
俺と彼女は一心同体となり、世界最強の範囲魔法を放つ。
敵はまたしても一掃された。
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