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4.身体的接触による強化(2)
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朝食をその辺の屋台で済ませた。
冒険者ギルドの依頼板によれば、ゴブリンが繁殖しているという情報が載っていた。
俺たちは町を出て、その近くの森へと向かう。
「ゴブリンの巣なんですよね」
「そうだな」
「私、その、戦闘職ではないので、こういうの初めてなんですけど」
「大丈夫だ。俺は何回も経験がある」
「危険度ランクは?」
「冒険者ギルド認定難易度ランクCだな。パーティーでランクCであれば苦労するが倒せるレベルだ」
「私たちはペアですし、私は戦えないので、実質ソロですよね」
「そうだな」
とにかく早足で、現場に向かった。
日帰りで帰りたい。なるべく余裕を持って。
野営は何から何まで、面倒くさいのだ。
特にメンバーが少ないと、夜警が回せないので困る。
「えっとソロのランクBだと、パーティーのランクいくつ相当なんですか?」
「状況によって異なるので、何とも言えない」
「敵は今回は多数ですね。個々の脅威度はランクEですけど、数が多いです」
「そうだ。俺たち向きだ」
「敵が多いのに?」
「言っただろ、俺は範囲魔法で一網打尽にできる」
こうして現場付近に到着した。
すでにかすかだが、ゴブリンの悪臭がする。
実際の悪臭と、邪悪な魔力の臭いの両方を感じる。
目標を発見。
俺たちはゴブリンの集落を目前に、木陰に隠れている。
「作戦通りで頼む」
「といっても、背中から離れるな、ですよね」
「そうだ。いくぞ」
「はいっ」
俺が走る。
すぐ後ろをラティア嬢がついてくる。
身体能力は俺と同じくらいか、むしろエルフである彼女のほうが身軽だ。
エルフは筋力はそうでもないが全体的に素早い。
ラティア嬢は気休めではあるが弓を装備して背負っている。
クラスは自己申告制というか、自分で名乗るものなので、アーチャーのクラスでなくてももちろん弓を使ってもいい。
ただそれが一番得意ではないという認識なのだ。
ゴブリンの集落のど真ん中まで、一気に走ってきた。
「さあ、ゴブリンども、どこからでも来い」
『ゴブゴブ、ゴブゴッ』
『ゴブゴブ、ゴブッ』
『ゴブ。ゴブッ、ギャギャ』
ゴブリンたちが騒ぎだして、だんだん集まってくる。
「もっとだ。もっと集まっていいぞ」
すでにラティア嬢は緊張して固まって俺の背中に張り付いている。
背中が温かい。
それだけじゃない。すごく柔らかいものが左右に並んで二つ押し付けられている。
さらに「はぁはぁ」という息遣いが至近距離でする。
手は腰に回されていて、まるで恋人同士がじゃれて抱きついているみたいになっていた。
なんだか劣情を催すが、それどころではないので、邪心を振り払う。
「始めるぞ、ラティア」
「は、はいっ」
背中に押し付けられた体全体から、ラティア嬢の魔力が流れ込んでくる。
さらに俺の中の魔力と混ざって、制御されているのを感じる。
エンチャンターの効果だ。
「イノセント・エリア・ファイア」
ボワッと周囲が燃え上がる。
『ギョエエエ』
『グギャアア』
『ギャアアア』
広範囲のゴブリンたちが悲鳴上げて、火だるまになっていく。
いつもの範囲の倍はある。威力もこの前より格段に高かった。
炎の業火は、すべてを焼き尽くして、後には灰と魔石だけが残される。
「すげえな」
「そうですね……すごいです」
俺はラティア嬢のエンチャンターの能力をほめたのだが、彼女は炎の範囲魔法をすごいと言っているようだ。
これは俺の力じゃない、彼女あっての力だということは、俺が一番知っている。
「よし、このまま続けるぞ」
「はいっ」
余計にギュッと背中にくっついてくる感触がある。
背中には柔らかいものが押さえつけられていた。
その感触がたまらない。
「プラチナ・エリア・アイスブリーズ」
俺はこの際なので、違う魔法も試してみる。
氷魔法だ。凝結魔法ともいう。
ゴーストには効かないが、森の中や船の上など火が燃え移りそうなときには、重宝する。
あとは火に耐性があるファイアドレイクなどを相手にする時とか。
ゴブリンどもは氷漬けにされて、動かなくなる。
そして氷が割れる。中身ごと粉々に砕けたのだ。
もちろんゴブリンは粉粒になって、全滅した。
後には魔石が残るのみだ。
「すごい」
「ああ、そうだな」
生き残りのゴブリンたちは、それを見て怒り狂って余計集まってくる。
頃合いを見て撤退という思考はないのだろうか。
俺たちはこの作業を続けて、ゴブリンの集落は、すぐに全滅した。
今は落ちている魔石を拾い集めている。
「簡単でしたね」
「ああ」
ラティア嬢も少し離れている。
生き残りがいるかもしれないので、警戒は怠らないが、それでも戦闘中ほどではない。
「あの、私、すごいドキドキしました」
「そっか」
「はい。とても強くて、頼りになって、素敵だなって」
「惚れちゃったか?」
「はいっ」
「おいおい」
「冗談ですよーだ」
「そうか」
俺がそっけない態度を示すと、ぷいぷい頬を膨らませて不満顔になった。
そう言う表情もするんだな、なんだかかわいい。
一応これは怒っているのかな。
俺たちは依頼を完遂して、冒険者ギルドに戻った。
もちろんギルドにはラティア嬢に行ってもらう。
戻ってきた彼女はやはり金貨を袋で持っていたが、ちょっと焦っている。
「あ、あの、ルーク様」
「どうした」
「なんでも『ウォーロックのルークという人をドルボという人が探している』そうでメッセージは『至急パーティーに復帰してほしい』だそうです。お尋ね者になってました」
「あいつ……」
「どうするんです?」
「今更、復帰なんてするわけないだろ、アホか」
「そうですよね。別れ際の台詞なんて、ひどかったの覚えてます」
「だろ。今更戻れと言われても、もう遅いんだよ」
ラティア嬢の話によると『勝手にパーティーを抜けたルーク』の代わりにドルボは凄腕ランサーで埋めてみたものの、そいつは俺のようにうまく立ち回れず、すでに散々な目に遭っているとか。
それでなんとしても俺に復帰してほしいようで、周辺の街にお尋ね者ウォンテッドの依頼を金を掛けて早馬で出しているらしい。
さすがにAランクパーティーのお家騒動は、冒険者たちの格好の噂話らしく、ギルド内で話している人が何人もいたのを耳を立てて聞いてきたようだ。
「俺はソロいや、ペアのほうが好きだからな」
「好きって言いました? 私のことですか? そうですよね?」
「ラティア嬢の能力が好きだと言ったんだ」
「それって私が好きってことと同じですよね、もう一回言ってください。ラティア好きって」
「いいだろ別に」
「よくないです。むふぅ」
ラティア嬢のことは、ぶっちゃけ好きだ。
それも一目惚れだ。彼女は神秘的で聖女のようでとてもかわいい。
それからエンチャンターとしても、こんないい人材はいない。
公私ともに仲良くしていきたい所存である。
冒険者ギルドの依頼板によれば、ゴブリンが繁殖しているという情報が載っていた。
俺たちは町を出て、その近くの森へと向かう。
「ゴブリンの巣なんですよね」
「そうだな」
「私、その、戦闘職ではないので、こういうの初めてなんですけど」
「大丈夫だ。俺は何回も経験がある」
「危険度ランクは?」
「冒険者ギルド認定難易度ランクCだな。パーティーでランクCであれば苦労するが倒せるレベルだ」
「私たちはペアですし、私は戦えないので、実質ソロですよね」
「そうだな」
とにかく早足で、現場に向かった。
日帰りで帰りたい。なるべく余裕を持って。
野営は何から何まで、面倒くさいのだ。
特にメンバーが少ないと、夜警が回せないので困る。
「えっとソロのランクBだと、パーティーのランクいくつ相当なんですか?」
「状況によって異なるので、何とも言えない」
「敵は今回は多数ですね。個々の脅威度はランクEですけど、数が多いです」
「そうだ。俺たち向きだ」
「敵が多いのに?」
「言っただろ、俺は範囲魔法で一網打尽にできる」
こうして現場付近に到着した。
すでにかすかだが、ゴブリンの悪臭がする。
実際の悪臭と、邪悪な魔力の臭いの両方を感じる。
目標を発見。
俺たちはゴブリンの集落を目前に、木陰に隠れている。
「作戦通りで頼む」
「といっても、背中から離れるな、ですよね」
「そうだ。いくぞ」
「はいっ」
俺が走る。
すぐ後ろをラティア嬢がついてくる。
身体能力は俺と同じくらいか、むしろエルフである彼女のほうが身軽だ。
エルフは筋力はそうでもないが全体的に素早い。
ラティア嬢は気休めではあるが弓を装備して背負っている。
クラスは自己申告制というか、自分で名乗るものなので、アーチャーのクラスでなくてももちろん弓を使ってもいい。
ただそれが一番得意ではないという認識なのだ。
ゴブリンの集落のど真ん中まで、一気に走ってきた。
「さあ、ゴブリンども、どこからでも来い」
『ゴブゴブ、ゴブゴッ』
『ゴブゴブ、ゴブッ』
『ゴブ。ゴブッ、ギャギャ』
ゴブリンたちが騒ぎだして、だんだん集まってくる。
「もっとだ。もっと集まっていいぞ」
すでにラティア嬢は緊張して固まって俺の背中に張り付いている。
背中が温かい。
それだけじゃない。すごく柔らかいものが左右に並んで二つ押し付けられている。
さらに「はぁはぁ」という息遣いが至近距離でする。
手は腰に回されていて、まるで恋人同士がじゃれて抱きついているみたいになっていた。
なんだか劣情を催すが、それどころではないので、邪心を振り払う。
「始めるぞ、ラティア」
「は、はいっ」
背中に押し付けられた体全体から、ラティア嬢の魔力が流れ込んでくる。
さらに俺の中の魔力と混ざって、制御されているのを感じる。
エンチャンターの効果だ。
「イノセント・エリア・ファイア」
ボワッと周囲が燃え上がる。
『ギョエエエ』
『グギャアア』
『ギャアアア』
広範囲のゴブリンたちが悲鳴上げて、火だるまになっていく。
いつもの範囲の倍はある。威力もこの前より格段に高かった。
炎の業火は、すべてを焼き尽くして、後には灰と魔石だけが残される。
「すげえな」
「そうですね……すごいです」
俺はラティア嬢のエンチャンターの能力をほめたのだが、彼女は炎の範囲魔法をすごいと言っているようだ。
これは俺の力じゃない、彼女あっての力だということは、俺が一番知っている。
「よし、このまま続けるぞ」
「はいっ」
余計にギュッと背中にくっついてくる感触がある。
背中には柔らかいものが押さえつけられていた。
その感触がたまらない。
「プラチナ・エリア・アイスブリーズ」
俺はこの際なので、違う魔法も試してみる。
氷魔法だ。凝結魔法ともいう。
ゴーストには効かないが、森の中や船の上など火が燃え移りそうなときには、重宝する。
あとは火に耐性があるファイアドレイクなどを相手にする時とか。
ゴブリンどもは氷漬けにされて、動かなくなる。
そして氷が割れる。中身ごと粉々に砕けたのだ。
もちろんゴブリンは粉粒になって、全滅した。
後には魔石が残るのみだ。
「すごい」
「ああ、そうだな」
生き残りのゴブリンたちは、それを見て怒り狂って余計集まってくる。
頃合いを見て撤退という思考はないのだろうか。
俺たちはこの作業を続けて、ゴブリンの集落は、すぐに全滅した。
今は落ちている魔石を拾い集めている。
「簡単でしたね」
「ああ」
ラティア嬢も少し離れている。
生き残りがいるかもしれないので、警戒は怠らないが、それでも戦闘中ほどではない。
「あの、私、すごいドキドキしました」
「そっか」
「はい。とても強くて、頼りになって、素敵だなって」
「惚れちゃったか?」
「はいっ」
「おいおい」
「冗談ですよーだ」
「そうか」
俺がそっけない態度を示すと、ぷいぷい頬を膨らませて不満顔になった。
そう言う表情もするんだな、なんだかかわいい。
一応これは怒っているのかな。
俺たちは依頼を完遂して、冒険者ギルドに戻った。
もちろんギルドにはラティア嬢に行ってもらう。
戻ってきた彼女はやはり金貨を袋で持っていたが、ちょっと焦っている。
「あ、あの、ルーク様」
「どうした」
「なんでも『ウォーロックのルークという人をドルボという人が探している』そうでメッセージは『至急パーティーに復帰してほしい』だそうです。お尋ね者になってました」
「あいつ……」
「どうするんです?」
「今更、復帰なんてするわけないだろ、アホか」
「そうですよね。別れ際の台詞なんて、ひどかったの覚えてます」
「だろ。今更戻れと言われても、もう遅いんだよ」
ラティア嬢の話によると『勝手にパーティーを抜けたルーク』の代わりにドルボは凄腕ランサーで埋めてみたものの、そいつは俺のようにうまく立ち回れず、すでに散々な目に遭っているとか。
それでなんとしても俺に復帰してほしいようで、周辺の街にお尋ね者ウォンテッドの依頼を金を掛けて早馬で出しているらしい。
さすがにAランクパーティーのお家騒動は、冒険者たちの格好の噂話らしく、ギルド内で話している人が何人もいたのを耳を立てて聞いてきたようだ。
「俺はソロいや、ペアのほうが好きだからな」
「好きって言いました? 私のことですか? そうですよね?」
「ラティア嬢の能力が好きだと言ったんだ」
「それって私が好きってことと同じですよね、もう一回言ってください。ラティア好きって」
「いいだろ別に」
「よくないです。むふぅ」
ラティア嬢のことは、ぶっちゃけ好きだ。
それも一目惚れだ。彼女は神秘的で聖女のようでとてもかわいい。
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