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沼に咲く華 それから…
しおりを挟む幼馴染みが泣く。
涙に暮れるとはこういう事かって程、泣いている。
頭を撫でると、力なく弾かれる。
抱きしめてやると、イヤイヤと身体を捩って拒否。
困った。
腹は減るのか、そっと出すご飯はズビズビしながらも、もそもそ食べている。
泣くのにも体力を使うのか、一向に肉がつかない。
否、ついて来てるのかもしれないが、前が悪過ぎるのだ。回復にエネルギーが回されているのかもしれない。
筋肉に変わってるのかもしれない。
リハビリ、頑張ったからな…。
目的は早く彼に会いたい一心だった。
分かっていたが、身体を完治させてやりたかった。だから、その欲に乗かった。
アイツはコイツの何を奪っていったというのだ。
解放してやるにはどうしたらいいのだろう。
………一層の事、殺してしまおうか。
ダメだ。
これは解決にならない。
縛られた、縋り付いてる手を解いてやらないと…。最悪引っ張られてしまう。
死なす訳いかない。死なせはしない。
折角ココまで来てくれたんだ。最悪にはしたくない。
俺っちの欲。
スマホは修理など出してはいない。
監視していたが、アイツからの連絡はないように思う。全てに通知を設定してるか分からないし、中身は見れないから判断し難い。
リハビリも修了を言い渡されて、スマホを心待ちにしていた。
迷ったが、渡さない訳には行かない。
ホラと渡すと、満面の笑みで受け取って、メッセージアプリを立ち上げていた。
そっと後ろから確認する。
夢中な彼は存在を気にする事はなかった。
病室から出て行ったあの日以降、一切の連絡は入っていなかった。
以前に入れてたものにも、返答が一切ないようだ。
「捨てられた……」とはらはらと泣いていた。
俺っちが悪いとも言われた。
ちゃんと連絡してくれなかったからとかなんとか。ちょいとうんざりしたが、先方が余計な事をしてない事に安堵した。
自分の外見のゴツさに感謝。コレが幾分か役に立って、ヤツは連絡してこないのだろう。
あれからグスグスとこんな感じだ。
今日もなんとか宥めて、風呂に入れ、就寝準備をさせる。
ココで暮らすようになって、夜ひとりにさせるのは心配で、修学旅行よろしく一緒に寝るようにした。
初めは、ベッドの下に布団を敷いて並んでいたが、敷くのが面倒になった頃、ベッドが大きいから一緒でいいじゃんと言われた。
確かに、身体も大きいので、ダブルベッドを買っていたが。
二人で寝るならクィーンサイズにしとけば良かったとは思ったが、こんな事になるなんて購入時に誰が思うさ。誰も思わないよな。
敷くのも面倒だし、まぁいいかと一緒にベッドに潜りこんだ。
そして、泣き暮れてる今は、こうなっていて良かったと思った。
嫌がられながらも抱き込んで、背中をトントンとしてやれば、やがて、規則正しい寝息が聞こえてくる。
段々と精神が後退していると感じる。
人という者は、信じてたモノがなくなるとこんなにも脆いのか。
今は、決定的な事になっていない事実に縋っている。
俺っちもコイツが尋常ない事で居なくなったらまともで居られるだろうか…。
何かを、何かを作ってやらないと……。
「あの子のところにいるんだ…」
ソファで膝を抱えて、ポツリとこぼした。
「あの子?」
赤くなった目をこちらに向けて、ポツポツと話し出した。
「同棲し始めて、暫くしたら、浮気してる感じでね。でも、帰ってきてくれるし、いい子にしていたら、いっぱい可愛がってくれるし、いっぱい褒めてくれるの。証拠はないし、オレの体力も無くなってきてたから、相手出来ないから仕方がないって諦めて…」
乾く唇を舐めてる。また泣きそうだ。涙は枯れないもんだな。
お茶を淹れに席を立った。
戻ってくると、また泣いていたようだ。ティッシュを目元に当てて、鼻を擤んでいた。柔らかいモノにしたが心配になる。
少し温めのココアのマグカップをローテーブルに置いた。
小さくありがとうと言うと手の中の塊をゴミ箱に捨てて、マグカップを手に包むように持って、一口啜っている。甘いのを更に甘くしておいた。
ぽほぉっと息を吐くと話し始めた。
「何も形跡を残さず帰ってきてくれるの。オレに対する優しさなの。オレのところに帰って来てくれるんだよ。ちゃんとオレのところ。
でもね、見ちゃった。置きっぱなしの伏せられてなかったスマホが揺れて、メッセージアプリの通知が来てて…。
『楽しかったよ。今度いつ会える?』って赤いハートがいっぱいだった。あー、この子がお気に入りなんだなって。オレ捨てられるんだって思って、お腹の中が冷たくなってた…。
でも、気づかない振りをしてた。
だって、訊いちゃったら終わりだもん。
だから、頑張って……頑張って…頑張ったのに…のに……。
あの日、家を出なければ、出なければ良かった……」
マグカップを握ったまま、また泣き出した。
目が溶けるぞ…。
アイツは浮気してやがって、痩せ細っていくコイツの変化を見落としたのか?
許せん……。
神がいるなら、否、いたから、コイツをあの日、ココに導いてくれた。神さまなんて信じてなかったが、神に感謝した。
感謝しながら、悪魔にも祈らずにはいられない。
アイツに連絡をとった。
幼馴染みは、動けるようになった事を実家に報告ついでに2、3日泊まりがけで行く事になった。
それに合わせて、アイツと接触する事にしたのだ。
同棲していた家で話す事にした。
敵陣だが、アイツの荷物もどうするか決めなければならないから、仕方がない。
簡単にそれらを指示しておいた。
彼の荷物をまとめるぐらいさせていいだろう。
俺っちが手を出した頃でアイツとの私物の区別はままならない。時間は取られたくない。
行きがけに文具店で、スタンダードの便箋と封筒を買った。
住所を頼りに時間前に到着。
呼び出しにすぐ応じて、対峙した男の顔色は最悪だった。俺っちを見ての変化ではないようだ。それに浮気相手とイチャイチャして、蜜月を送ってるようには見えない。知った事ではないが。
ダイニングテーブルが丁度良さそうなので、椅子を引くとドカリと座った。
飲み物は断った。
持参があると、テーブルにペットボトルを置いた。
「さぁ、時間が勿体無いんでな。ちゃっちゃと済ませようや」
黙って正面に座ってる男に吐き捨てるように先制した。
「連絡を取っても?」
オドオドと言ってくる。
はぁああ?!
こんな男にアイツは…。呪詛が湧いてきやがる。ぶち撒けたくなるが飲み込む。今はそれよりもさっさと済ませてしまおう。
同じ空気を吸ってると気が狂いそうだ。
「連絡は金輪際とって貰う事は無い。終わらせに来たに決まってんじゃん。
スマホ出せや。連絡先消せ。写真も全部ッ。あー、壊せばいいか?」
慌ててスマホを取り出して、消し出した。スッキリする反面、腹が立つ。画像で吐き気がする。動画まであった。
叩き潰したい。復旧されでもされても厄介だ。消させた方がいい。こっちも確認が出来る。もしあったとしても外に出せないように釘を打ち込んでやる。
「電話もなし。直で話しなんてもっと無し。お前の声なんざ金輪際聴かせられるか、耳が腐る。ーーー浮気男の声なんかな」
全部消しただの言ってる男に言ってやる。
驚いてやがる。バレてないと思ってたのか? 呆れるわ。
アイツが出てった原因とか考えた事なかったのか?
机に文具店の袋を叩きつけるように出して、押しやる。
袋を受け取り、俺を伺ってる。
顎で開けろと示すと、中身を出して並べている。
「三行半。書いて貰おうか。自分に非が有る。誠心誠意謝罪して、虫ケラの自分は身をひく。もう合わない。死んだと思ってくれ。忘れて、幸せになってくれ。
てな感じのを、あんたの言葉でしっかり書いて貰おうと思ってんの。
俺っちがしっかり検閲してやる。
時間は……アンタ次第だな。早く出来れば、解放が早い」
言葉を紡ぎながら、立ち上がり、ゆっくり、近づき、触るのも忌々しいが、脅しておかないとな。
両肩に手を置いた。
ビクッと肩が跳ねている。
母ちゃん、このガタイに産んで育ててくれてありがとうよ。
ゆっくり顔を寄せた。
小刻みに震える男の耳に囁く。
「さぁ、始めようか」
震える手で、便箋を開いた。
気のちいせぇ男だ。
「俺っち、気は長い方なんだけどね。お互いさっさと終わらせたいよね? そういや、職業とかなんも言ってなかったね。言わなくても…分かるよね?……ね?」
震える手で書き出す。
反社会的集団と思っていただけたようだ。この様子だとそっちとは繋がりはないみたいだな。こっちも安心だ。
下書きか? 書く項目を書き出して、横に置いた。割とまめな男か?
思いつくままを書き出していたようだが、文面はどれもハラワタが煮えくり返るようなモノだった。
まぁいい、纏まってきたらマシになるだろう。
肩をギリギリと握りしめながら、訊いた。
「アイツの持ち物は纏めてくれた?」
「ああ…あそこに、積んである段ボールが、そうだ」
痛いのだろう。呻くように言ってる。
アイツの痛みはこんなもんじゃない。
バシッとおもいっきり肩を叩いた。
「いいのを書いてくれよ? 二度は来たくないからな。必要があれば別だが。
動ける人間は俺っちだけじゃねぇからな。ククク…」
段ボールに近づく。
この外見だ。無事『や』のつく職業とか思ってるようだ。
俺っちの職業「や」でなんか始まんねぇよ。よく勘違いされるんだよね。いつもは笑い話。これも使わせてもらうさ。
こんだけ演技しとけば良いだろう。
俺っちマジに殺したい気分だ。向こうも感じとってるようだ。
段ボール…。
何年もココに居たのに、この数なのか……?
一つ引き寄せて、視界にヤツを入れて、中の確認をし始める。
貴重品、衣料品などをざっとひと通り目を通す。
俺っちのマフラーも出てきた。
後でココに残したモノがあったとしても廃棄していいモノしか残ってないだろうと予想できた。
こんな使い古しのマフラーまで入れてるんだ。ありとあらゆるゴミのような物も入ってると思われる。
マジにゴミに等しい物も入ってやがった。まとめ直し、封をして全て送る事にした。
この数なら小包扱いでいいだろう。業者に連絡をとった。伝票を持ってきてくれる事になった。
「お気に入りの置物やぬいぐるみとかあったりするか?」
アイツは可愛いモノを愛でる傾向があった。これには一切無かった。
可愛いモノ同士がくっついてるのは見てて飽きなかった。
「無いが…。そこにあるものが全てだ」
便箋から目を離さず返してきた。
「そうか…」
アイツの大事はあの指輪だな。
視線を感じて見遣れば、硬い表情でじっとこちらを見てる。
「ん? 書けましたか?」
思わずいつもの口調で話してしまった。
油断するとメッキが剥がれる。
立ち上がると、慌てて、まだだ!と叫ぶように言ってペンを握り直して、書き出した。
妙に効いてしまったらしい。
俺っち、根は真面目ですからねぇ。でも今は理性がギリギリを支えてくれてる。
終わりにしてやる。
コイツに無い影に怯えるような楔を撃ち込んで、一生苦しめばいい。そうでも思わなきゃ、殺めそうだ。演技で鎧って地金を晒さないように、自分を律して守ってる。
覗けば相も変わらず、胸糞が悪い文面だ。
トンと肩に手をつくと、体重を掛けつつ手を股間に伸ばした。
グッと握り込めば、大して大きくもない。
縮こまってるのもあるのか?
玉もまとめて引っ掴んで握り込む。
胸糞悪い。手が腐る。
ギリギリと握り込めば、呻きながら、ペンを握り込んで耐えてやがる。
手加減必要か?
「なぁ、お前分かってる? 復縁じゃねぇんだよ。『さ・よ・な・ら』、ね?
お別れ、ね?
悪者になっていいって言ってやってるんだよ? 俺っち優しいでしょ?
これ潰してやろうか?
困るっしょ?
大事なモノだもんねぇ。ついでに棒も要らない?
ションベン出来なくなると困るよね?
あ、なくてもションベンできるんのかな?
玉も竿も無くても生きていけるか。
ま、そこまで俺っち非道じゃないから…」
少し力を緩めたら、ホッとした雰囲気。
「でもねぇ。なんかしたら不能に…否、それ以上の事してやるから。そこんとこ宜しくッ……ね?」
グッと力を込めれば、「ぐぎぃっ」と変な声。
無視して手を離し、ヤツの肩にその手を擦り付け拭いて、首を掠るように触れれば、ガタガタ震え出した。
ちょっとマシな文が出てきた。
最初からやりやがれ。
業者がきた。早いな。
伝票を受け取って、数を確認して、夕方改めてでいいか尋ねられた。取り敢えず伝票だけ配達のついでに持って来てくれたらしい。道理で早い。
それで了承した。
ヤツと対面で伝票を書きながら、荷造りをする。
夕方宣言通り受け取りにきた。
料金を払って、見送った。
着くのは4日後にした。
さてと、伸びをしつつ戻ると、何度目かの書き直しをしている。
今度は俺っちが見に行かずとも、こちらに出してくるようだ。
黙って待つ。
スッと差し出してきた。
受け取り目を通す。
イケ好かない。頬が痙攣を起こす。
しっかり悪者になってくれてるが、なんだろう。足りねぇな…。
「手ぇ、出せや」
言い残してキッチンに向かう。
引き出しを開けて目的のモノを探す。
アイツが整理してたなら、多分この辺だ。
……あった。
振り返ると青い顔で突っ立ってた。
ん?
ああ、包丁か?
しねぇわ。その気ならすぐやってる。
「出さねぇなら、自分で外せや、指輪」
ホラホラと掌を向けて催促。
貰うと、未使用の割り箸に挟んで、肉叩きのハンマーで殴りつけた。
ちょっとスッキリ。
歪んだ指輪を夕日に染まる窓に向けて翳す。
赤く染まるひしゃげた指輪。
…このままこれを振り回せば、ヤレるな。
肉叩きを仕舞うと、ベランダを見た。
夕日に赤く染まってる。
「あそこから飛び降りるつもりだったんだな。この高さなら……ふぅ」
呟いてた。
無意識だった。
アイツの話が蘇る。
気分が悪い。
ガタッと椅子に崩れるようにヤツが座って、ベランダを見ている。
白い顔だが何か思い詰めた目をしている。
どうした?
「書き直す」
ポツリと漏らすと、また書き出した。
出来上がったものは、しっかり悪者になってアイツを振り切ってくれている。
コイツにも少しは人の心があったんだろうか。
他に恨みが行く事もないだろう。指輪も処分しろと書いてあった。これも同封する気かな?
生き直せとも書いてあった。謝罪を繰り返し。
また泣くな。
言葉でこの世に繋いでくれれば、あとはなんとかする。それは俺っちの役目だ。
コイツは口が上手い。綴られてる言葉がそれを示してる。
腹が立つ。
金輪際付き合いたくない人種だ。
指輪を添えて、突っ返す。
封筒を指すと、宛名を書いて、それらを入れた。
「清書するならしていいぜ」
「このままで、いい」
1日で終わった。
このまま帰るか。
後の事は知った事ではない。
受け取り、さっさと出た。
夜が幕を広げつつある空を眺めてると、スマホが振動した。
『帰っていい?』
アイツからのメッセージ。
なんだよぉ~。実家だろ? 居づらいのか?
『いいぞ。すぐか?』
こちらが書いてる最中に、お祈りのスタンプが送られてくる。お願いか?
送信。
帰るか……。
この手紙は荷物と一緒に渡そう。
伝票は剥がしておけば、アイツは送ったように見えるだろう。
『うん』と短い返信。
やっぱり介護のウチに世話になるのは気が引けるか。
『帰っておいで。ちょっと出てるから、俺っちが後になるかもしれんが。良いか?』
パァァァッと明るいキラキラしたものが散らばった笑顔のスタンプ。
さて、急ごうか。
これからが勝負だ。沼から引っこ抜いてやる。
ーーーーー俺っちが、沼に嵌ろうとも。
ーーーーーーーーー
切り捨てるような手紙では絶望で死にそうだったので、死なない文面を彼は望んでました。
意図が伝わったかは分かりませんが、自分が殺したと思うのは気分が悪かったんでしょう。
書いた手紙は概ね思い通りだったようです。
解放出来たかな。
幼馴染みに嵌ってもらう覚悟で引き上げて貰う道を選んでみました。他力本願で、すんません。
きっとこの人なら引き上げてくれる。
そして、一緒に歩いて、背中を押してくれると思う。
コイツ強いし。
蛇足ッ
俺っちサンは、小さい頃から目つき悪いの。身長あったの。段々と横にもガタイ良くなって。格闘とかやってるか?みたいな感じ育って。なので、周りは段々とちょっとずつ敬遠。
だけど、小さい頃から何も変わらず、ニコニコ付き合ってくれてる幼馴染み。そのお母さんにも感謝している。
捻くれず育ったのは彼らのお陰だと思ってる。言ってないけど。
だから、力になりたいと思ってる。
って設定だったんだけど……、ね(^_^;)
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