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沼に咲く華 ※
しおりを挟む流れる景色。
リズミカルな振動。時々、調子外れな合いの手が入る。
見慣れた景色はもう流れてしまった。
知らない景色。どこかで見た事があるような景色。
要はどこにでもある景色。
ぼんやり見ながら、ふと、財布の中身が気になった。
ーーーーこの前補充したところだ。
充分過ぎるが、これからどうしよう。
外がよく見えなくなってきた。
黒い窓に映る自分をぼんやり眺める。
途中何度か乗り換えた。
目の前が人でいっぱいになる事もあった。
そんな事にとやかく思う事もなく、流されるまま、乗り換え今はこの座席に座ってる。
人はまばらで自分が映る窓を遮るものはない。
ちょっとそこまでといった感じの格好だ。
デニムのジャケットに斜めがけの小ぶりのショルダーバッグの紐が映ってる。
なんだったかなぁ……。
確か洗濯物を干し終わって、ぼんやりリビングから、ベランダを見てた。
手に持った洗濯カゴを足元に置くと、ジャケットとバッグを掴んで、靴を履いた。
ーーーーーで、今、ここ。
終点らしい。降りようか。
◇◇◇
鍵がかかってない。不用心だ。
玄関を開けるなり注意の言葉を発した。
「不用じ、ん……」
居ない。
いつもなら扉を開けたら、そこに居るのに。
開けてくれてたのかと密かに喜んでいたのは、噯にも出さない。
何かが変だ。
暗いリビングに入って、電気をつける。
明るなった部屋は、何もかもが途中の状態で放置された空間だった。
ベランダのレースカーテンがふわりと動く。
掃き出し窓は開け放たれて、外には洗濯物。
床に洗濯かご。
なにをやってるんだ……。
キッチンの流しには、今朝の洗い物が中途半端に放置されていた。
洗濯かごをいつもの位置に戻しながら、バスルームに目をやる。
風呂は掃除が終わってるようだ。
…なんだ?
着替えて洗濯物を取り込みながら、頭の中は『?』がいっぱいだった。
面倒なので、カップ麺でもしようと湯を沸かしつつ、洗い物をしながら、考えようとして、なにを考えたらいいか分からず、手だけ動かした。
シュンシュンと湯が沸いている。
手を拭きながら、ガスを止める。
湯を注ぎながら、やっと頭が冴えてきた。
出掛けた?
スタンドハンガー掛けにデニムジャケットとショルダーバッグがない。お出掛けセットが無いという事は、出掛けたのだろう。
冷蔵庫を見たら、おかずがいくつかあった。
出して、テーブルに置く。
出掛けたのは、昼前かな?
出掛けた先で何かあったのか?
ーーーー事故?!
スマホを出して、電話をかけてみる。
コール音はするが、暫くすると留守番電話サービスに繋がる案内が流れた。
切った。
誘拐?
財閥とか金持ちじゃない。
一般家庭。外向きには同性のルームシェア。
社会に埋もれてるような家に誘拐はないな…。
家出にしてもなんとも中途半端なこの状況。
無計画な家出?
ちょっとそこまでお買い物。
突然呼び出しがあって慌てて出掛けた?
テーブルにカップ麺を運び、席に着く。
スマホのメッセージアプリを立ち上げる。
『何かあったか? 連絡求む』
送信。
麺を啜りながら、画面を見てるが、既読にならない。
んー、スマホを見れる状況ではないのか?
食べ終わるまで既読にはならなかった。
風呂が準備出来たとお知らせアラームが鳴っている。
手を合わせて、食器と空き容器を流しに移動。洗い物をする。
耳はスマホに向いていた。
終わっても既読にはならない。
通知も無い。
洗濯物を片付け、風呂を済ませても、既読もつかず、連絡もなかった。
ーーーー大人だ。迷子とかはないだろう。
放っておくか。
枕元にスマホを置いて就寝した。
◇◇◇
すっかり夜が更けた。
風がひんやりして、そろそろ終電間近。
待合室でぼんやりしてた。
駅員に声をかけられた。
いつでもふらりと買い物とかにも行けるように、身綺麗にしていたのが良かったか。
デニムジャケットにスラックス、スニーカー。
格好からして、近所の人間と思ったみたいだ。気さくな雰囲気。
とりあえず出るか。
カードを翳すとなかなかな金額に、頬が痙攣する。
スマホを開くと、着信とメッセージアプリの通知、メールが数件来ていた。
そう言えば、今日は全然見ていなかった。
頭がぼんやりしてる。
こんな事をしてたら怒られるのに、どうでもいいとも思ってしまう。
なんだか気持ちが動かない。
ベンチに腰掛け。
消えかかってる蛍光灯を眺めていた。
お。ここはどこだろう?
唐突に思う。
駅名を確認して、検索してみる。
ーーーー結構遠くまで来たなぁ。
あれ? ここって、アイツのとこに近くねぇか?
ポッと胸の奥に何かが灯る。
久々にメッセージアプリのアイツのアイコンを探す。
ワクワクしてくる。
あった!
ぅわぁあ。最後に送ったの3年前かぁ。
その前も頻繁って程ではなかった。
言葉を打って、暫く眺めて、消して、スタンプ一覧を眺める。
壁からチラッと覗くキャラクターのスタンプを選ぶと送信した。
ふた呼吸後、『ん?』の文字と壁からチラッと覗かれた。
変わんねぇ返し。
コイツとは幼稚園から、小中高一緒だった。流石に高校からコースが分かれて、大学は別々だったから、接点は無くなったが、まだ年賀状の交換はしている。
就職して各々地元から離れてしまっては、この程度の付き合いにもなるだろう。
今年の年賀に『近くに来た時は』と社交辞令が書いてあった。
アプリの電話をプッシュ。
ワンコールで出る。
『ハロハロ。どうした?』
変わらない声と調子に、泣けた。
泣いてた。
「泊めでぐれぇ……ズビッ」
『はぁあ?! 今どこ?』
駅名を答えると、タクシー拾って来いと言われた。
迎えに来てくれるんじゃないんだ。
ぶしゅんと文句を言えば、泊まれるように準備するからとか言われた。
真面目な奴。床でもいいのに。
もしかして、床が見えないような状況なのだろうか。
『住所は知ってるか?』
と言われたが、年賀は家だし、データ入ったパソコンも家だ。スマホには入ってない。
なんとなく覚えてただけだ。
「知らない」と短く答えると、鼓膜がキーンとする声が返ってきた。
『知らねぇえ?! じゃあ、なんで、ーーー送るから、運ちゃんに見せろ』
なんか言いかけたが、耳を揉んでたので、よく聞き取れなかった。
切れた通話にしばし呆然となってると、住所が送られてきた。
スクショを撮って、拡大して保存。
駅から出ると、終電逃しの客目当てのタクシーだろうか。タクシー乗り場に何台か停まっていた。
乗り込み、画面を見せると、カーナビに入れ込んでた。
うん、その方が間違いがないね。
なんだか疲れた。
そう言えば、メッセージアプリの通知が来てたなぁ。
彼からです。
着信も。
……どうしよう。
何も考えずに出てきちゃったね……。
うつらうつらし出したところで、肩を叩かれた。
幼馴染みだった。
「支払い済んでるから降りろって。迷惑だろ?」
おお、ごめんなさい!
慌てて、立ちあがろうとして、シートベルトに引っ張られる。
えへへと笑いながら、外して、お礼と共に降りる。
確かマンション名が書かれてたけど、この大きいのがそうなのか?
エレベーターで上に。
部屋は広かった。ひとり暮らしと思ってたけど、違った?!
「オレ邪魔だった?」
「はぁあ?」
「だって、綺麗にしてるし、ひとり暮らしにしたら広いし…誰かと暮らしてる? あ! 結婚?」
ため息つかれた。思いっきり大きいの!
「ひとり暮らし。ーーー結婚してるんなら、お前に報告してるし、式とかに招待だってしてるだろうが。田舎だから思うの外、安く借りれる」
「…ですねぇ」
圧が……。
まともに話したのって、何年振り?
変わった?
それいうなら、自分もか。
「腹減ってるか?」
周り見たら、服掛けがあったので、とりあえず、ジャケットをかけて鞄を置いた。
「減ってない。ーーー手、洗いたいんだけど、洗面所どこ?」
「こっち…」
ついでにトイレも借りて、スッキリして出てきたら、うどんが出来てた。
「冷凍だ。月見。文句言うなよ」
マメな男だ。
「減ってないのに」
取り敢えず、うどんの前に座った。
香りが優しい。
手首を掴まれた。
「痩せたなぁ。お前、元々こんなに細くなかっただろ。食え」
言い返せない。
今日口にしたのは、コーヒーと彼が残したおかず。捨てるのが勿体無くて、口に放り込んでた。
彼の好みは細い子。スレンダーがいいって。
随分絞った記憶がある。今は体型維持に気を使ってる程度。
「ちょっと絞っただけだよ。健康だよ」
手を合わせて、ちびちびうどんを食べ出した。
確かに年々食は細くなってる。年齢を重ねると、体型維持が難しくなってきていた。食事が一番手っ取り早い。
「ふ~ん。気が済むまで居ろよ」
缶ビール片手に笑ってる。
「あんがと」
飲んでたから迎えに来れなかったのかな?
1週間ぼんやり過ごしてしまった。
3日ほど、ほぼ動かず、ぼーっとしてた気がする。
家主は、握り飯を置いて仕事に行って、日常を過ごしてる。
ここに変な居候が居ても気にする事なく。
風呂にも入らず、借りた部屋着で過ごしているのに何も言わなかった。
4日目の朝、風呂に入りたくなって、仕事に向かう男に許可を貰おうと声をかけたら、部屋のはどんなものも好きに使っていいと笑って言われた。
風呂に入って、髭が気になったが、剃る気がしない。あんなに毎日、休日も手入れしてた事なのに、髪も梳かす気がしなかった。
自分のサイズのスエットと下着が揃ってた。
買ってくれてたようだ。
そして1週間目の今日、髭を剃って髪を整えて、外に出ていた。
太陽が眩しい。
彼から届いてるメッセージには目を通してる。既読もついてる。
返事は出してない。出したいとも言葉も思い浮かばない。
既読スル~。初めてだ。
気力が湧かずにいる。
こんなで嫌になるなぁ。
ここは少し暖かい。
南に来たからだろうか。
公園のベンチでぼんやり。
こんなにぼんやりしてていいんだろうか。
振動が続いてる。
電話か。
そう言えば、昼休みぐらいの時間なのかなぁ。
たぶん彼だ。
毎日マメだ。
振動させるままにして、立ち上がった。
戻る事にした。
◇◇◇
既読がついていた。
返事はない。
どうしたと言うんだろう。
今までこんな事はなかった。
実家に呼び出されたか?
暫くしたら帰ってくるだろう。
『連絡くれ』
3日経ったぐらいからどうもおかしいと思い出した。
既読はつく。
返事はない。
電話には出ない。
折り返しもしてこない。
4日目を過ぎた頃からこまめに既読がつくようになった。
スマホを見れる余裕が出てきたのか?
返事はくれない。
時間が割けないのだろうか。
『心配してる』
送信した。
暫くすると、既読になる。
返事はない。
もやっとしたが、既読になるという事は、生きてるという事と思う事にした。
大人だ。
干渉するのもどうだろう。
俺たちはちゃんと繋がってる。
ーーーー指輪を触っていた。
◇◇◇
「もうちょっと肥るかと思ったが、変わんねぇなぁ」
夜食だと言って、家主がプリンを買ってきた。
スプーンを咥えながら、彼を見遣る。
今日も缶ビール。
毎晩、小さな缶を1本開けている。
休日はほとんど飲んでないので、仕事終わりの区切り的なものだろうか。
「ちょっと肉ついちゃったよ」
唇が尖ってたかも知れない。
スプーンを持つ右手を掴まれた。
拳の節を指の腹で凸凹の上をカクカクと滑らし撫でてる。
「女みたいな事言ってんじゃねぇよ」
「差別ぅ」
するっと手を離すと、また呑み始めた。
「人間食わなきゃ、潰れっぞ」
「ぶぅ」
言い返せない。
あれから1か月が経とうとしている。
「そろそろ、寒くなるから帰ろうかなぁ」
「まだ寒くないだろ。居たけりゃ居ろ」
グビッと呷っている。
「根が生えそう」
食べ終わった容器を横に寄せて、テーブルにどべっと凭れた。
「ちゃんと座れ、筋肉が落ちる」
「なんだよぉ~。小学校の先生か」
「そこは親か、だろぉ?」
缶を振ってる。空?
「オレ、親からそんな事言われた事ねぇもん」
「そこぉ~?」
「お前は言われた事あるのかよ?」
顎をカキカキ天井を見ている。
「あー、言われたのはぁ…爺ちゃんだな」
二人見合って、不意に笑いが込み上げてきた。
「くふふ…」
「ふははは…」
腹が捩れるかって程、笑い転げた。笑い出したら止まらない。何が可笑しいんだろうな。
「やっぱ、笑ってる方がいいな」
スマホを出して、メッセージアプリを立ち上げて、彼とのチャンネルを開ける。
「連絡欲しいって、ずっと送ってくれてる。帰ろうかなぁ」
「お前、やっと自分の意思で出てきたんだろ? 自分でゆっくり考えてみるいい機会だと思うよ?」
「オレさぁ、なんで出て来ちゃったのか、よく分からないんだよ」
初めてあの日の事を話した。
今でも霧の向こうの出来事のようだ。
「俺っちのとこに来たくて来た訳じゃないんだろ? 謝んなくてイイ。分かってたから…」
空の缶を持って、立ち上がる。流しに置いて、冷蔵庫へ向かってる。
冷蔵庫からもう1本缶ビールを出してきた。
カリュっとプルタブを開けて、一口含むと、再び席についた。
「オレ、洗濯物干した後さ、ベランダが気になって、リビングから、空見てたんだ。なんだか、あの向こうを見たいなって思ったんだ…と思う」
ふと幼馴染みを見遣ったら、目を見開いてこちらを見ていた。缶ビールを口元に運ぶ途中で固まっている。
「どうした?」
「よ、よくそこから離れてくれた。良かったよ」
くぴくぴ呑んでる。直ぐに空になりそうだ。
よく分からない事を言ってるが、構わず話を続けてた。
「出掛けたくなって、全部、中途半端な…あっ、鍵も閉めてなかったかも。怒られちゃうね」
えへへと笑ったのに、幼馴染みは笑わない。
「鍵なんて大丈夫さ。現に怒ってないだろ?」
スマホを指した。
確かに。
言い方が変わっても、連絡くれ、だもんね。
「俺っちの事よく思い出してくれたよ。ありがとな」
ニコニコと笑ってる。
「幼馴染みじゃん」
にかッと笑った。
久々に楽しくなっていた。
「電車乗り続けてたら、あの駅についちゃったんだよなぁ」
「良かった。良かった…」
くしゃっと泣き笑い。
???
変なヤツだ。
「酔ったのか? 寝ろ」
「ああ、そうだな」
◇◇◇
幼馴染みのアイツと俺っちの付き合いは長い。物心ついた頃には居たような気がする。
親同士が仲良かったのもあるが、幼稚園の頃からよく遊んだ。
アイツは成長しても、ちっこくって可愛かった。色白で目がクリッとしてて、ちょっと癖っ毛の黒髪がまた可愛い。
よく女の子に間違われて、更に悪い事に、ぼんやりしてるヤツだったから、変な大人にもついて行ってしまう。
何度俺っちが騒いで、阻止した事か。
中高は身体も出来上がってきて、俺っちなんて、ゴツ苦しい感じに仕上がった。
喧嘩もそこそこ強い方だった。
アイツは性別無視してるのかって程、可愛らしく育っていく。
守ったね。
なのに、ちょっと目を離した隙に、好きな人が出来たと報告が来た。
それはいい。それはいい事なのだが、選りにも選って相手は男で、聞きもしないのに、アイツは抱かれる方だっていうじゃないか。
頭の隅で警告音がした。
いいヤツならいいが、アイツの周りにそういった目的で寄ってくる男は変なヤツばかり。
どんなヤツだと詰め寄ったら、会社の懇親会で知り合ったとか。
合コンじゃないのか。
勤め人なら大丈夫か?
それが7年ぐらい前か。
1年もしない内に同棲するっていう。
3年振りに地元に帰ってるっていうから、こっちも帰省。会ってびっくり。可愛いんだけど、ちょっと細い。
あの時も絞っただけって言ってた。
大学の時はちょくちょく会ってた時は、細かったが健康的な匂いがする肢体だった。
社会人になっては滅多に会わなかったが、メッセージアプリなどで連絡は取ってたし、彼氏とも上手くいってると言ってた。
本当か?!
同棲しだして、ダチなどと喋ってる時間は彼氏と使いたいのは分かるので、こちらも頻繁には、連絡はしてなかった。
気を使って、これか!
自分に腹が立った。
警告音は正しかったのだ。
あの時もっと別れさせる努力をすればよかった。
意固地になられても困るから強く言えなかった。
長続きしないだろうと様子見したのが、悪手だった。
「細すぎる。アイツは何も言わないのか?」
「アイツって…。イイねって言ってくれてる。好みみたい」
「はぁあ?!」
病的なにおいが分からんのか? 旦那の目は節穴か?
「もう! 親と同じ様な事を言うなぁ。ちゃんと運動で絞っただけだよ。健康的」
笑顔も固い。
思わず顔を両手で挟んで、ほっぺたをぐりぐり揉んでた。
「ひゃんだよぉ~、ヒヒ大人が、しゅりゅ事かぁ?」
挟まれたまま喋るから変な顔の上に、変な声。
「酷い事されてないか? 別れないのか?」
ぐりゅぐりゅとほっぺたを揉んでると、べしべしと叩かれた。
そんな力、屁でもない。
「おみゃえにゃんかぁ、きりゃい」
???
眼差しが心持ちキツい。
手を離す。
「お前なんか嫌い!」
嫌われたらしい。
走っていく後姿を見送った。
それから、和解するのに、骨が折れたが年賀状を送るぐらいは許してくれた。
今思えば、送り続けてよかった。
2年前に体調を崩して仕事を辞めたと親経由で知ったのは、つい最近だった。
スマホを傍にどう連絡を取ろうかと思案してた。
変につついて、絶交でもされたらおしまいだ。
そこにあの連絡だった。
痩せて、正気のない顔。
気が済むまで好きにさせた。
元が真面目なヤツだ。とやかく言うより見守る事にした。
来てくれて良かった。
◇◇◇
『ごめん』
短いメッセージが送られて来た。
今だ。
『何処にいる? 帰ってこい』
即座に送る。
『友達のところ。体調悪くなってそのままお世話になってた。帰っていい?』
『怒ってる?』
目がうるうるしてる可愛らしいスタンプがついて来た。
俺に気を使って養生してたという事か?
逃げた訳じゃない。
なのにこの胸騒ぎはなんだ?
『部屋が荒れてしまった。片付けてくれ』
帰ってくる理由をつけてやった。
『うん! 帰る』
よしよし、いい子だ。
実家ではなかったのか。
アイツの友人関係は、全部切らせたつもりだったが、まだ続いてるのがあったのか。
俺からは切れとは言わない。
自分で切るように仕向けていくのが、いいのだ。時間はたっぷりかける。それがいいのだ。
俺に絡め取られて、ゆっくり手足を捥いでいく。じわじわとな。
俺はその様子を見てるのが好みだ。
ゾクゾクとした。快感が腹の中を渦巻いて、愉しい。
最近は、骨張ってきたとは思っていた。
少し食わせないと、抱くのもままならない。
ま、性欲は他で発散させてるから、別にその繋がりは強制はしない。
一生懸命、俺のご機嫌を取ろうと、手や口を使って慰めようとする姿は唆られるので、そのままさせてた。
顔つきは丸いままだったから、油断した。
体調を悪くさせてたか。
少し食べさせるか。
そうだなぁ、少しふっからしてる方がイイとか言ってやれば、直ぐ食べるだろう。
最近都合のいいのが手の入ったので、そちらに気を取られていた。
気を配るのも俺の役目だが、怠ったか。
◇◇◇
「そろそろ帰る」
幼馴染みが笑顔で言って来た。
あれから、2か月と少し。
夏休みみたいな期間か。
ストレスはだいぶん軽減できたみたいだ。
仕事関係でメンタルケアの勉強をした事があった。これでよかったはずだが、やはり、専門家に診せたい。
出来れば、別れさせるのが良いのだろうが、それがストレスになりそうだ。難しい。
連絡だけはつけれるようにしたい。
「おぅ。連絡はくれよ。昼間とか暇な時とかさ。俺っち最近閑散期で暇なんよ」
彼に連絡を取ってるのか、スマホを弄ってる。
「良いよぉ~。さぼりの片棒担いでやろう」
笑ってる。
その顔が見れるようになって良かった。
「これやる」
お気に入りのマフラーを巻いてやった。
「草臥れ具合がいいなぁ。お前の匂いがする」
クンクン匂いを嗅いでる。
なんだか照れ臭くなった。
翌日の朝早く、出社時間はかなり早いが、一緒に出た。
来た時と同じ格好にマフラー。
顔色も良くなった。
戻すのは、心配だらけだが仕方がない。本人が帰りたがっている。臍を曲げさせて、つながりが切れる方が困る。
「いつでもウェルカムだからな。部屋着もそのまま置いとくから」
「うん! またね」
手をブンブン振って、電車に乗って帰った。
腹の中が冷える。
粉雪が舞ってるからだけじゃない。
◇◇◇
片付け甲斐がある。
いそいそとお片付け。
役に立ってる気がして、ウキウキしてしまう。
動いたら食べる。約束した……けど。
ちゃんとしないといけないのは、分かってるけど、ウエスト周りが気になる。
作業もしたいから、抜くかな。
服の下にある胸元の指輪を触って、考えを巡らせる。
元々緩いかもって思ってた指輪だったけど、外れそうになるので、相談した。
すると、首から下げるように仕立て直してくれた。
エッチの時、この指輪が胸の上を揺れるのが唆られると言われれば、嬉しくって、肌身離さず身に着けている。
彼とお揃いの指輪。同棲記念にと結婚指輪のように互いに手を取りつけあった。
彼が好ましいと言われる事は全てしたい。
◇◇◇
やっと帰ってきた。
色艶が戻って、これはこれでいいな。
友人のところというのは、何処のどいつか……。
唇を久々に味わって、身体を服の上から撫で摩る。
少し触り心地が悪い。やはり少し食わせるか。
「少し痩せたか? もう少しふっくらしてる方がいいな」
むしろ出て行った頃より肉がついてるが、そこは棚上げ。
「ーーーー分かった」
揺れる目で見つめられたが、素直な返答が返ってきた。
尻を揉みながら、久々に繋がりたくなった。
「大丈夫、だよ…」
恥ずかしそうに、頬を染めて、俺にしなだれかかって、小さな声で呟きで教えてくれる。
ちゃんと教えた通り、いつでも準備をしてくれる辺り、離れた事でどうなったかと思っていたが、心配は要らないな。
指輪が胸の上で弾む。
俺の上で腰を振るコイツは従順でいい。
今のはちょっと自己主張が激しくて、梃子摺ってる。そこも愉しいのだが、やはり、こっちの方がいいな。
「あ、あぅ、あぁぁ、イき、たい…」
射精も俺の許可を取る。可愛いなぁ。
「黙って出てった罰。出さずにならイってもいいよ」
優しく言ってやると、嬉しそうに、メスイキしてやがる。
ちょっとお漏らししてるが、このぐらい大目に見てやろう。
腹上に手をついて、動かなくなって、ナカだけで感じイってやがる。
ピクピクと身体が小刻みに震えながら、連続でイき続けてるメス。雄の象徴はダラダラと涎を垂らしてる。
どうやら友人宅では禁欲的な生活だったようだ。漏れ垂らせてる液体は粘性が高く濃そうだ。
下から突き上げて、啼かせ、悶える姿を堪能して、上下を変えた。
尻を上げさせ、後ろからパンパンと肉を打ちつけ奥の絡みつきを味わう。
少し緩いか?
高らかな音を立てて、スパッキング。
尻が赤くなる。
キュウキュウと締まり、ウネるナカ。
やっぱりコイツはいい。最高だよ。
赤くなった尻を更に叩きながら、イっていいぞと許可を出してやると、嬉しそうに尻を振りながら、吐精していた。
シーツに頬を擦り付け、上半身をシーツにべったりつけて、尻を高く上げイってる。
口を開き赤い震える舌が覗いている。
腰を指がめり込む程の力で鷲掴むと、奥に己の欲望を打ち付け射精した。
息が上がって、入れたまま背中にもたれ掛かり、乳首を引っ張り、捏ねくり回す。
またナカがウネり、尻が揺れる。
忘れてない。教えられた通りだ。
体重をかけて、寝バックでナカをネチネチ掻き回す。
呻きとも喘ぎとも判別できない吐息が漏れている。
意識が怪しくなってる。この辺で止めとくか。
頸にくっきりと痕をつけて、肉棒を抜いた。
ピクンと跳ねて反応する。可愛い。思わず笑みが溢れる。
◇◇◇
2週間、連絡がない。
心配だが、乗り込むだけの材料が無い。
どれも決定的なモノがない。
どう別れさせるか。悩ましいが、アイツが好いてる状態では難しい。
専門家に相談してみるか。
メッセージのやりとりは、相手から始めなければと思ってたのに、痺れを切らせて、送ってしまった。
『大丈夫か?』
親経由だった。
アイツが病院に担ぎ込まれた。
休暇届けを叩きつけて、電車に飛び乗った。
嫌がっても、嫌われても、引き離すべきだった。
服の上から触ってる指輪。
着替える時見てしまった。たぶんアイツとのだ。
こんなにボロボロなのに好きなんだと思うと、引き離せなかった。
ベッドに横たわる彼は包帯だらけで、点滴に繋がれた姿だった。
肋骨と腕と足の骨が折れてるらしい。頭部にも打撲。ある程度は庇えてたようだが。
激しい暴行を受けた結果らしいが、本人は階段から落ちたと、自分で呼んだ救急隊員に言い張って、気を失って未だに意識が戻っていないと言われた。意識がないのは、頭へのなんらかの衝撃だろう。
彼の母親が病室をそっと出て行った。
腫れ上がった頬をそっと撫でた。
「目ぇ、覚せや。俺っちが来たぜ」
骨が脆くなってたのかも知れないが、ここまでするアイツはなんなんだ。
荷物を病室に置いて、おばさんに交代を申し出た。
老け込んだおばさんは頷いて帰って行った。
眠る彼を見守る。
自分は見守ることしか出来ないのか。
目の前の右手をそっと掬う。
手の甲に薄っすらある痕。たぶん吐きダコだ。食べ物を粗末にしやがって。
最近は吐いてなかったのかも知れないが、習慣化してたのなら、時々吐いてたかも知れない。
あの2か月と少しの間、思ったように太らなかったのはこれだと、確信してたのに、結局言えなかった。
吐くなら、それ以上に栄養価の高いモノを食べさせればいいと。忠告も出来なかった。
顔の腫れがひいた頃、同じ指輪をした男が現れた。
「君は…」
自分の存在は知られてないのか。
「コイツの幼馴染みだ。何しに来た」
憔悴し切った感じだったが、そんな事構って居られない。おばさんの時じゃなくてよかった。
1週間を過ぎたがまだ意識が戻らない。
「心配で」
「殴っただろ。帰れ。パートナー関係も解消してやってくれ」
決めつけて、別れてくれと言った。
「そう言った、のか?」
声が震えてる。
後悔か? 探りを入れに来たのか?
憔悴してる今がチャンスか。
利用させて貰おう。
「意識がない。たぶんコイツは、お前の事は言わない。こちらも言わないから。解放してやってくれ。ーーーーそれが一番お互いの為だと思う。…帰れ!」
黙って聞いていたが、最後の抑えた怒鳴り声にビクッと肩が揺れると、出て行った。
たぶんまた会わなければならないかも知れないが、その時はその時だ。
自分も一度帰らないと。
◇◇◇
今日は出先で用事が済んだら直帰となった。
明日から休日だ。
自宅近くだった。随分早く帰れる。
いつもは帰るメッセージを送るが、送らずに帰った。
何をしてるか気になった。ただそれだけだった。
ソファでお昼寝中の彼。無防備だな。
拘束して犯してやろうか?
イタズラ心満載で近づいて、チカチカとスマホが通知を知らせている。
今日は送ってない。
誰からだ…。
スマホを掴むと、寝てる手を掴んで指紋認証で開ける。手は投げるように離した。
乱暴な扱いに目を覚ましたようだ。
「おかえり」
戸惑いながら、声をかけてる。
見た事がないヤツだ。
さては、非表示にしてあったか。
『大丈夫か?』
コイツは何か知ってるのか?
残ってた履歴を遡る。
短いやりとりにコイツのところにいた事が分かった。
なんだ、コイツ!
親し気なやりとりに無性に腹が立った。
「コレなんだ?!」
画面を突き付ける。
顔が引き攣ってる。
「唯の幼馴染み。アイツとは何もないから」
縋り付いてくる。
蹴り上げていた。
床に転がる男の腹を蹴り、庇う腕ごと蹴った。庇うように曲げた脚に腹が立って、思いっきり蹴って、踏みつけた。何度も踏みつけた。
呻き、泣き叫ぶ。
「彼とは何もない」と何度も言ってる。
「ごめんなさい」「許して」と非を認めたのか謝り出した。腹が立つ。更に腹が立つ。治らない。
胸ぐらを掴んで張り倒す。
馬乗りで殴りつけ、立ち上がると、トドメに蹴った。何処を蹴ったか覚えてないが、頭だったかもしれない。
脱いだ上着を掴むと、今躾けてる奴のところへ向かった。
連絡してくるまで、放置するつもりだった。
気づけば2日経ってた。
休日も終わるので、一度戻ると、部屋は散らかったままだった。
近所の住人に声をかけられた。
救急車が来て大変だったと言われた。
そんなにしたかな……したかも…。
冷水を被ったかのように頭が冷えた。
連絡が無い。
居場所が分からず、近くの救急の病院に片っ端から電話をした。
リストの終わりが見えて来た頃、それらしいところにヒットした。
名前を告げ、お見舞いにと言えば、病室を教えて貰えた。スーツと落ち着いた雰囲気に疑いもしなかったのか、無防備な受付に感謝した。
病室には親御さんがいるかも。
取り繕うセリフをいくつか考えていたが、果たして居たのは、知らない男だった。
不意の事に疲れた顔を取り繕う事ができない。
ガタイがいい。
喧嘩になったら、敵わないと本能が告げている。
幼馴染みだと言った。
全て知ってる口ぶりだった。
やはりアイツは喋ってたのか。あんなに躾けたのに悪い子だ。
お仕置きを考えてると、何も言ってないという。
分からない。
意識がないという。
黙っていると言われた。
こちらも黙って身を引いた方が、身の為だと悟って、立ち去った。
◇◇◇
もうアイツは連絡を取らなければ、来ないだろう。
一度戻るとおばさんに告げて、家に戻った。
意識が戻らなかったら、引き取ろうか。
おばさんのところは、確かお婆さんの介護で大変なはずだ。
今は介護サービスを利用してなんとか看病と綱渡りをしてるはずだ。
仕事をリモートに切り替えられないかと打診して、1週間で整えて、病院に戻った。
目覚めというには突然だな。
もそっと動いたと思ったら、瞼がピクピクして、瞼が上がる。
運び込まれて、1か月が経っていた。
腫れも引いた顔は綺麗だ。
肋骨もくっついたらしい。
ちょっと寝てたんだという風情で目を開けて、キョロキョロと辺りを窺ってる。
「よぉ~、起きたか」
泣いて抱きつきたいが、まだ怪我人だ。
平生と変わらない口調で声をかける。
枕元のナースコールに手を伸ばしながら、様子を伺う。
『どうしましたぁ?』
「目を覚ましました」
「ぉ……」
声が出ない事に戸惑ってるようだ。
寝っぱなしだったんだ。声が出ないのは当たり前だ。
おはようと言いたかったのか。
「おはようさん」
笑顔で言ってやったら、ぎこちない笑顔が返された。
先生たちがパタパタと慌ただしくやってきて、不安そうな彼に大丈夫だと言って、おばさんに知らせる為に病室を出た。
◇◇◇
随分寝てたらしい。
退院したら、ダラダラ過ごした幼馴染みのところに転がり込んだ。
確かに彼にお世話をさせる訳にはいかない。実家はお婆ちゃんの事があるから迷惑はかけれない。
どうも彼に叩かれた辺りが記憶があやふやで、痛みを我慢しながら、申し訳ないが、救急車を呼んだ。
彼に迷惑がかからないように、階段から落ちたと言い張ったのは覚えてる。
「彼がね、少しふっくらしてる方がいいって」
作ってくれたおかずを頬張りながら、食べてる自分をニコニコしながら見てる幼馴染みに言ってみる。
「食べろ、食べろ。回復も早くなるからな。まだあるからな」
「そんなに食べれないよぉ~」
何故か彼から連絡はない。
幼馴染みに連絡をお願いしたから、ココの事は知ってるはずなのに。
捨てられちゃったのかな。
悲しくなる。
こういう時は、黙って待てをするか、誠心誠意謝るんだった。
でも、今、手元にスマホがない。
修理に出してるらしい。
データが飛んだらしく、復旧もお願いしてるから時間がかかると言われた。
初夏の頃にはリハビリも終わって完治だろうから、その頃にはスマホも直ってるはず。スマホが手元に戻ったら、連絡してもいいかなぁ。
楽しみ。
くふふ…と笑って、もう一口とおかずを頬張る。
美味しい…。
===========
沼は彼を取り巻くそれぞれ
恋は沼
沼の恋
そこに咲く彼は華
華に惹かれる、惹きたい人々
彼は沼か華か
↑覚え書きが出てきたのでペタッ。
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