ソナタを奏でるには、

アキノナツ

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後.2】ソナタを奏でるには、密かな楽しみがあるようです。※

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エッチな事少なめですが、バーテンダーの変態色が濃いめになってしまいました。
甘やかしたい気持ちが溢れての事ですので、ご了承下さいませ(^_^;)


ーーーーーー



今日もシェイカーの音が冴える。
んー、自画自賛。キレの良い音とリズム。
注ぎ、垂れる事なくスッと回転させ、フィニッシュ。

スッとカウンターへ。

美味しそうに飲んでくれている。
嬉しいね。バーテンダーしてて良かった。

オーナーが新しくカクテルを作ってみたらと言ってきた。大会とかまた出ろとかいう事か?ーーーもう出る気はないんだが、作ってみるのは悪くないか。

最近、彼の好きなカクテルを作っていない。
店に来なくなったからね。
一緒に住んでるから来る事がなくなったというか、来てくれない。
今までは、家に帰ってまでシェイカーを振る気が起きなかったから作ってなかったが、作りたくなってるんだよな……。

彼のイメージが固まるまで、まだかかりそうだ。
固まる前に作った方がいいんだろうか。
ーーー日々変わっていくというか。捕まえ切れないところもあるのが彼で、そこも魅力だ。


***


「……あ、あ、ぅんん、ぁぁああんんぅぅ…」

白い肢体が、グンッと反って、肉壁が俺を抱き締め煽動して俺を追い詰め絞り取られた。

はぁぁぁぁ……気持ちいぃい! 抱きしめていた。
出来れば、奥の奥に向けて、あの貫き抜ける射精がしたいんだが、ゴムの中でも充分気持ちいいから良い。

彼を見ると、射精後の弛緩に眠りに落ちそうだ。
ズルッと放出した息子を抜くと、ヒクンと意識が無くなりつつある身体が揺れる。

柔らかい胸筋にチュッとキツめに吸い付いて、痕をつける。
ピクン。ーーー可愛い。

ゴムの始末をすると、眠ってしまった彼をそっと抱いて、浴室へ。

コレはちょっとした俺の楽しみ。

ベッドの中でも、甘く抱いてやりたいんだが、俺の執拗い愛撫に悶えさせてるだけってのもあって、終わる頃には寝ちゃう事が多い。
嫌がってる感じはないし、満足そうなので良いだろうと思ってる。何より俺が満足です。

ぐったりしてる彼を支えるのは、ちょっとコツがいる。

俺に凭れさせるのはもちろんだが、膝で大きく脚を広げさせて跨らせる。
起きてたら、多分嫌がってると思われる格好だが、今は俺の思いのまま。

泡立てたボディーソープで身体を隈なく洗う。指の間も丁寧に。肌の上を滑る手の感覚に彼が僅かに揺れる。
乳首を丁寧に撫で洗うと、吐息が漏れる。胸筋を緩く揉むように洗って、股も洗って、竿もカリも裏側も玉も皺の隅々まで、後ろもね。

後孔の皺も中のローションも出来るだけ出して洗う。中出しした時の処理もちゃんと出来る様になってます。勉強と実践の賜物です。

当の彼は、目覚めてスッキリしてるのを、不思議そうな顔をしてるが「ありがとう」と言ってくれてる。どんな風にしてるか知らないだろうけど。
知ったら、きっと可愛い反応をしてくれるだろう。

それも、楽しみだな。

知られるまでは…否、知っても、眠っちゃったら、俺の楽しみが待ってるだけさ。

ナカを刺激しないように洗うが、いつも漏れる吐息は甘く熱い。

こんな声と表情は俺しか知らないはず。
ーーー知ってるヤツもいるかもなぁ。

昔は昔。
今は俺だけ!

泡を流し、湯船に一緒にに浸かります。
頭までしっかり洗ったから、目覚めたらスッキリですね。

眠ってるのに、イタズラで唇を合わせると、舐めて、絡めて応えてくれる。彼は知らない、俺だけが知ってる事。
起きてる彼とのキスの方が好きだから、コレは滅多にしない。可愛さの気持ちが溢れ返った時だけ。キスマークも。

さて、しっかり拭いてやろう。
そして、抱き込んで眠る。

俺の密かな楽しみ。

カクテルは眠るキミをイメージしてみようか……。




ーーーーーーーー

これって、「音に浸る:ソナタの後で~弦が切れるってありますか?~」の後日談「名前で呼んでって?」にも繋がってたりします(^_^;)
書いてて、デレデレのマスターがね、浮かんできたので(^_^;)
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