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番外編
願うものは ※
しおりを挟むえーと、大いに変態さんです。
============
「倫……倫さん」
優太がオレの首筋に鼻を擦り付けながら、甘く呼んでる。
「なぁあにぃ?」
さっきから乳首を捏ねられてて、意識がフワッと何処かにいきそうになりながら、優太の背中を触って、なんとかここに留まってる。
「お願いがあるんだけど……」
言いにくそうにしてるけど、声が甘えてて、可愛い。
でも次に言われた内容は全然可愛くなかった。
「噛んで欲しい」
「かぁむぅぅ?」
うふぅんと吐息が漏れる。
乳首が強めに引っ張られ、捻りが加えられて、プンっと離される。
ジぃぃぃんと痺れが広がって、快感に置き換わっていく。
背中の手に力が入る。爪立てそう……。
陰茎を撫で上げられた。
あぁあんッ、考えられないん…。
「はあぁあん……」
腰が上がる。
前を優太の手に擦り付け、後ろを触ってと腰を振る。
移動していく手に期待が昂まり全身が震える。
後孔に浅く指がツプツプと出入りする。
もっと触って…、深くに欲しい。
「ゆぅたぁぁ……」
呼びかけて、腰を振って強請る。
つぷぅぅんと指が少し奥へ這入った。
歓喜に震えが走る。
「噛んで……」
唇の上を人差し指がスリっと撫でて、往復する。
ハムッと指を咥えた。
後孔に指がグンッと深く這入ってきた。
あんっ…
同時って、優太狙った?
深く咥え込んで、舐めて、吸って、舐る。
後孔に這入った指がくねくね蠢く。
抜き差しされる動きが連動してて、訳が分からなくなってきた。
指が増えて、前立腺を刺激されてる。
ビクンと腰が跳ねて、口の中の指も増えてて、上顎を擦られて、舌が震える。唾液が口端から垂れてる。
垂れた先から口元へ舌がべったり這ってくる。
「噛んで…」
耳元で吐息を吐くように、囁きが吹き込まれる。
噛んだ。
甘噛み。
太腿に触れてる優太の雄が震えてる。
大きくなった?
嬉しくなって、噛んだ。
少し強く。
「はぁぁ…」
耳に吐息が掛かる。
熱い。
感じてくれてる。
口の手に両手を添えて、吸い付きながらずるっと引き抜いて、中指と薬指を再び咥え直す。
キリッと根元付近を噛んだ。
舌を這わしながら、引き抜き、噛み跡が薄っすらついた痕をペロっと舐めて、優太を伺った。
目元を赤くして、じっと見てる。
瞳は熱く濡れていた。
あぁ、感じてるんだ。
「ありがとう…、引いた?」
「感じてくれてるぅぅん、ならぁぁん……」
前立腺攻撃は反則ぅぅ。喋らせない気?
「倫、可愛い…」
「ゆぅたぁぁん、すぅきぃぃ……」
握った手を掻き抱き、身をくねらせた。
涎で濡れた口の周りを舐めて、拭ってくれる。
ナカで蠢く指が反則の動きで悶えさせる。
あぁあん、もっと奥にぃぃぃ、来てぇぇぇ!
腰を上げて、尻を振っていた。
ツプンと雄芯が這入り込んでくる。
オレの中を串刺しにする勢いで刺してくる。
ズルズルと前立腺を擦り上げ、抉り上げて奥へ進んで、止まった。
全部収まった。
じっとしてくれてる。
この馴染んでいく感覚が……好き。
ドクドクと脈動を感じる。
もうこれだけでオレは何処かにいきそうだ。
ハクハクと息を吐いてる口に指が入ってきた。
噛んで?
ーーーーこの状態で手加減が出来るだろうか。
舌で押し出すが、舌を弄ばれて、出てってくれない。
目を閉じてナカの感覚に意識を向けていたが、薄っすら目をこじ開ける。
いつもと少し違う優太が見てた。
悲しそう?
ナカの感覚に身悶えながら、指に舌を絡めて舐り、様子を伺って甘噛みする。
うっそり笑った。優太が笑ってる。
ーーーー分かったよ。
親指を深く咥え込んで、ガシュっと噛んだ。
これなら、力が入らないと思うんだけど。
チュッと頬に唇。
嬉しそうな優太。
ズクンとナカの優太が動き出す。
「くはぁぅ……」
衝撃にきゅっと後ろが締まる。
肉壁にカリが竿が擦り付けられ出でいく。
指で口が閉じれない。
「う、くぅんぅ…かぅぅぁぁ……」
指を咥えてジュっと溢れる唾液を飲み込み、指をしゃぶる。
甘噛みしつつ、チュウチュウとしゃぶりつく。
後ろも同様に、キュンキュンと優太に縋り絡みつき扱いていた。
優太を、吸い尽くしたい……。
◇◇◇
お願いしてしまった。
前々から、ふとその考えが浮かんではいたが、泡のようにすぐ弾けて消えていた。
なのに、今日、唐突に湧き上がってきた。
真司が噛んでる時には全くそんな事は感じなかった。
邪な事など思った事などない!
誓ってそんな事は思ってない。
なのに、なんともし難い性的な衝動だった。
『倫に噛んで欲しい!』
動揺しつつも、抑えられなかった。
お願いしてしまった。。。
今、両方の口に俺は喰われている。
この眺めはなんと言ったらいいのか。
ナカの雄が、なおも持ち上がって、硬く大きくなるのを感じてた。
ゆっくり倫を穿ちながら、肉筒のウネりを感じ、指を甘噛みして吸い付き舐ってくれる倫の口を、歯を舌を感じてた。
「うぐぅぅん、はぁがぁん…うぅん…」
あぁ、倫が流されてイっちゃう。
チュウチュウ吸い付く唇にキスをする。
口が開いた。
名残り惜しいが、僅かに歯形がついた指を引き抜く。
代わりに唇を合わせ舌を差し込んだ。
舌も噛まれるのだろうか。
舌に歯が当たる。
甘噛み。チュウチュウと吸われた。
ちょっと痛い。
変なお願いをした報いだな。
笑いが込み上げてきた。
吸われるまま、奥まで舌を差し入れ、舌の根元を擽った。
ビクンっと倫が目を見開いて、跳ねた。
倫が戻ってきた。
吸われるのが止まる。
ゆっくり舌を絡め、撫でる。
倫といつものキス。
いつまでもしてられそうに甘い。
「…ん……ふぅ、ん…」
キスに夢中で、腰の動きが緩慢だったのだろうか。倫の脚が絡んで、奥に誘い込まれる。腰が上がって、より密着してくる。
もっと奥に行けるだろうか……。
グッと押し込んでみる。
より奥に入ってる気がする。
今まで触れた事はある。その向こうにも入った事もある場所。クイクイと先端を包みような肉壁にタッチする。
こんなにゆるゆると亀頭でここを撫でるようにするには初めてかも……。
はぁぁぁ……コレいいなぁ。
肉襞がより絡んで、包んでくれる。
グイッと絡む脚も更に絞まった。
ウネるナカと身体。
絞り取られる…そんな気がする蠢きに、思わず唇が離れた。
「はぁぁああぁぁ……」
倫が喘ぐ。
気持ち良さそうだ。
トロける倫を眺めつつ、短いストロークで奥をノック。
「はぁ、あ、あ、…んぐぅん……やぁん、ぁあ…」
ゆっくり奥を開く事って出来るか?
小刻みに腰を揺すりながら、妙にゆったりした感覚に浸りつつ、考えが巡っていた。
いつも倫に夢中で動いてたのに、こんなに視姦できるとは……。
俺も落ち着いた?
いや、今日に限られた事かも。
なんだか心が気持ちがゆったりしてる。
身体は、心臓は、早鐘の如く波打ってるが。
あ……この感覚、学生時代に経験した事ある。
身体はキツイのに、周りがゆっくりで……あれに似てる。
いくよ?
倫の腰を掴み、小刻みに打ち付ける。
トン、トン、トン、グリン……
抜けた。奥だ。
亀頭がグルンと撫でられる。
あぁぁ、この中に出したい。
引くとカリが引っかかりながら抜けてしまう。
グリンと押し込むと亀頭を撫でるように門が開いて迎えてくれる。
倫がカクカクと震えて、イってる。
ここを抜けるとウネりと小刻な痙攣が起きる。背が反りハクハクと浅く息をして口が開き、赤い舌が艶めかしい。
グルン、クポ、グリン、クポ……
出来るだけ、ゆっくり、味わうように、亀頭で小刻みに撫でる。
肉襞が抱きついて、絞り尽くそうと蠢いて、俺を追い込もうとする。
衝動に抗い、倫の乱れっぷりと堪能しながら、ナカの収斂に対抗して擦り付けるようにゆっくりと抽送する。
倫が喘ぎ叫ぶ。
「あ、あっっ!……もう、もう……ぃ、ぃってぇぇ! はぁぁぁん、…あぁああああ……」
◇◇◇
指が抜かれたのに、オレは優太の舌にチュウチュウ吸い付いてた。恥ずかしぃぃぃ。
気づいて、仕切り直しのキス。
優太のお願いは終わったらしいけど、なんだか今日の優太は、ねっちこい。
キスして、ゆったり気持ちよさにポヤポヤしてたんだけど、ナカの動きが、兎に角、ジレジレした感じで、快感がじっとり張り付くように這い上がってきて、じっと出来なくて、終わりが見えない。。。
もっと奥だったら、激しかったら、と頭の中がどうしたらでいっぱいで、気づいたら、脚を絡めて、優太に尻を押し付けてた。
ヤダァぁん! コレェェ、恥ずかしぃぃん。
優太がゆるゆる揺すって、奥を突いてくる。
コレ、イってる。確実にイってるって。
ダラダラとオレの陰茎から白濁が流れ出てる。突き抜けるイき方じゃないけど、コレもいいんだけど。
嫌じゃないんだけど、イってるのが、辛くなってきたぁぁぁ!
優太! どうしたのぉぉ~?
オレなんかした????
気持ちいいんだけど、つ、辛い。
???
!!!
マジ?!
それダメ!
ダメだって!
奥でタッチしてるって!
撫でないでぇぇぇ!
なんか、クルッゥゥゥ!!! キちゃうんだけどぉぉ!
奥に這入り込まれた。
それもゆっくり。
今までこんなのした事ない!
いつもは嵐みたいに、キリキリ快感が舞って上がって弾ける感じなのに!
ナニコレ?!
目の前がチカチカして、頭の中が真っ白になるぅぅぅ……。
なのに、意識がぁ、全部は飛んでいかない。
はぁぁぁ……
トベたら、この快感に甚振れるように翻弄される事もないだろうに。
優太にしがみ付きたいけど、今日に限って、なんで遠いのぉ。
腰を掴む手に手を重ねて、縋る。
もう、イって欲しいッ。
「あ、あっっ!……もう、もう……ぃ、ぃってぇぇ! はぁぁぁん、…あぁああああ……」
内腿が痙攣してたが、絡めてた脚をキュウっと締めて、射精を促す。
もうぅぅぅぅぅ! ダメェェェェェ!!!
トんだ。。。
最奥に熱を感じながら、堕ちていった。
◇◇◇
「ぐっ……はぁぁあ…はぁ、はぁ…」
息が上がって、顎から汗が滴った。
ゴムの壁がなければ、あの撫でる感覚がもっと感じれただろうに。
もどかしさは残ったが、爽快な気分だった。
倫がぐったりしてる。
気を失ってしまったようだ。
だが、ピクン、ピクリと身体はまだ反応してる。
汗と腹に飛び散った精液でベタベタだ。
俺を包む肉筒はまだ小刻みに震えて収縮していた。
呼吸を整えつつ、ゆるゆると力をなくした陰茎抜き取る。
太い部分が前立腺を押してしまったのだろうか。ピクンと倫の身体が跳ねた。
密やかに艶めかしい吐息が、薄く開いた唇から漏れた。
乱れ汗で貼り付いた髪も、目尻に深く刻まれた皺も何もかもが愛おしい。
ジュブンと白い精液を溜め込んだゴムと共に倫との結合が解かれる。
抜けた孔はぽっかりと開いる。
見つめていると、また埋めたくなってきた。
ローションで濡れて光ってる。俺を迎えてくれてた孔は徐々に閉まって、呼吸に合わせて、ヒクついている。
赤く腫れぼったい縁を撫で押して、感触を愉しんでいた。
陰茎に情けなく垂れ下がってついてるゴムが見窄らしくなって、始末した。
倫の腹に散った白濁も拭いてやろうとして、なんとなく指がその上を辿り、塗りつけ出していた。
ヌル、メチョ、ヌル…
倫の腹に汗と精液が混ざり広がる。
奥に出せたら、俺のを塗りつけられたのに……。
掌にべったりとついた粘液をぼんやり見ていた。指についた歯形が愛おしい。
身体の奥底で蠢く波が心の襞を撫でる。
……舐めていた。
ーーー美味くはないけど……。
当たり前だ。
倫のだ。
俺のだ。
唇に塗りつける。倫をもっと感じたい……。
自分の身体に塗りつけたい衝動に駆られ、手を身体に持っていく。
「んぅ……」
倫がモゾリと身じろぐ。
ハッとして、手が既の所で止まった。
慌てて、拭き取った。
今日の俺はどうかしてる。
軽く頭を振る。
倫は呼吸も落ち着いて、穏やかに寝ている。
これ以上何を望むのか。
風呂の準備をしてこよう。
このドス黒いものは流してしまうに限る。
流すに限る。
もう二度と出てくるな……ッ。
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