7 / 13
【7】 ※
しおりを挟むぱつんぱつんと腰が上下して尻が打ち付けられてる。
自分で気持ち良さそうに動いてるよ。
プリケツが降りてくるのに合わせて、迎い打ち合わせにいく。
弾む身体。項垂れた陰茎が振り回る。
タチの面影が薄くなった。雄臭はいい感じに残った。俺好みの仕上がり。
あとは、俺が欲しいと言わせるまでさ。
んー、なんかズレた気がするが、着地点は一緒な気がするから気にしないで突き進む。
メス化してないか?
メスネコかぁ~。いいねぇ~。
猫は飼うに限る。飼われなさい。
俺の肉棒を深く咥え込むようにケツ穴を擦り付けて身体を揺すってる。
奥の精液がグチュグチュと音を立てそうな腰つきでグラインド。
奥が好きになったな。
クネクネとエロい腰つきで俺を誘ってくる。
ナカの肉棒はガチガチだ。
当て擦りに都合がいいのだろう。
乾く唇を舐めながら、ゆっくり引き出して、ゆっくり押し込んで、美味しそうに咥え込んで堪能してやがる。
乳首もリングが無くても勃起したままになりそうな状態だ。
胸を反らせて、勃起乳首を見せつけてくる。
そっと摘んでやった。
「はぁぁあああん…」
ため息のような熱い吐息が漏れる。
「…このちんぽ、お前が自由にしていいから、俺のになろうよ。ずっと抱き枕になってやるぜ?」
ぼやっとこちらを見遣るが、理解出来てないようだ。腰をゆらゆらとして、快感だけを追ってる。
んー、どうやったら伝わるんだかなぁ。
やっぱ身体じゃない方で話しないとなのか…。
身体を起こし、彼を倒して片ももを抱えると、捩じ込むように激しくパンパンと打ち付けた。
一旦終わらせよう。
より深く亀頭が嵌ったのが気に入ったのか、激しい喘ぎ声で、腰がカクカク揺れる。
乳首もカリカリ引っ掻き、キュッキュッと摘み捻っていじめてやる。
口を開くが声が出てない。
舌がだらしなく出て、何かを求めてる。
舌で舐めてやれば、舐め返してきた。
舌同士をベロベロと合わせて舐め合う。
大きく開いた股を裂くような突き上げで、奥の奥にブツ込み白濁を放出した。
舐め合っていた舌が突き出て、動きを止めて震えて、身体の力が抜けた。
肉筒はエグい蠕動と痙攣で俺をマッサージしてくれる。
気を失いかけてる身体から肉棒を抜く。
孔から白いモノが吹き出るように漏れてきた。身体が快感の余韻に揺れる度に漏れ出てくる。勿体無い。
ヘッドボードから、電動のプラグを取り出して、突っ込んだ。
凸凹した形状が前立腺周辺まで伸びた割と太めのディルドのようなプラグ。
俺のよりは随分短いが太さはそこそこな感じ。
いい買い物をした。抜けないようにくびれがきゅっと締まってるところがいいね。
ほら、しっかり窄まって内側に抱き込んでる。
眉間に皺を寄せて、悶えてる。気に入って貰えて嬉しいね。
ちょっと休憩。
水でも取ってくるか。
ベッドを降りた。
戻ってくると、意識が戻ってきたのか、じっとこちらを見てる。
睨みつけてる?
「話をしようか」
「散々好きなようにして…」
「好きなように腰振ってましたが?」
真っ赤な顔をシーツに押し付けてる。
自覚はあったようです。今自覚したのかも知れないが。
「お前は人肌が欲しい。俺はお前が欲しい。欲しいものを互いに差し出せばウィンウィン。だろ?」
ペットボトルを渡そうとして、困った。拘束していたのを忘れてた。
抱き起こして、口元につけて飲むのを助ける。口端から顎に胸元に飲み切れない液体が伝い流れる。
舐めて拭ってやった。
泣きそうな声で「やめろ」と言ってきたが無視。
「なぁ、人肌欲しくなったら俺を呼べよ」
「ーーーーー条件がある」
凛とした空気が流れた。
俺は口角が上がってくるのを感じていた。
コイツが条件とかの話になるのは、十中八九要求を飲んだ時だ。
「なんだ?」
弾みそうになる声を抑えて促す。
「こういう激しいセックスはナシでお願いしたい」
ん?
・
・
・
ほへ?
「激しい…」
「そう。激しいのはオレが保たないというか、おかしくなる…」
真っ赤でございます。
そうか! 激しくなければOKって事ですね!
オッケー、分かった。
「分かった。激しいのはしない。それでいいか?」
「こういうのもナシで」
「こういうの?」
「ケツに挿れてるヤツだよ。あと拘束もやめて欲しいんだよ」
真っ赤になって捲し立ててきた。
「えー、こういうの好きだと思ったんだけどな」
惚けながら、リモコンを手にした。
「はぁあ?」
ハイ、いい『はぁあ?』ですね。俺、結構好き。
スイッチON。
「はぁ? へ? な? それかぁあ! あ、あ、あ、ハァ、あぅ…」
ん?
プラグが振動とウネウネ動いてるだけなのに、グチュグチュと水音がする。
おお、俺のか!
「これ好きじゃない? 正直に認めちゃえよ」
小さな黒いリモコンを目の前でぷらぷらさせる。
「うぅ、ぐゔ…」
口が利けないようですが、お気に召したようです。腰がヘコへコと揺れてます。
「それ好きだよね? 認めたら、もっと奥の方に刺激あげれるよ。俺の挿れてあげるよ?」
ほら、欲しいっていてごらん。
「いりゃんッ!」
要らないの?
おかしいな。
怒ってる?
なんでぇ~?
ハァ、思い通りになんないねぇ…。
発情臭振り撒いてる男を眺めながら思案してる俺。
リモコンを手の中で捏ねる。
どうしたもんかねぇ…。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

俺の親友のことが好きだったんじゃなかったのかよ
雨宮里玖
BL
《あらすじ》放課後、三倉は浅宮に呼び出された。浅宮は三倉の親友・有栖のことを訊ねてくる。三倉はまたこのパターンかとすぐに合点がいく。きっと浅宮も有栖のことが好きで、三倉から有栖の情報を聞き出そうとしているんだなと思い、浅宮の恋を応援すべく協力を申し出る。
浅宮は三倉に「協力して欲しい。だからデートの練習に付き合ってくれ」と言い——。
攻め:浅宮(16)
高校二年生。ビジュアル最強男。
どんな口実でもいいから三倉と一緒にいたいと思っている。
受け:三倉(16)
高校二年生。平凡。
自分じゃなくて俺の親友のことが好きなんだと勘違いしている。

彼の理想に
いちみやりょう
BL
あの人が見つめる先はいつも、優しそうに、幸せそうに笑う人だった。
人は違ってもそれだけは変わらなかった。
だから俺は、幸せそうに笑う努力をした。
優しくする努力をした。
本当はそんな人間なんかじゃないのに。
俺はあの人の恋人になりたい。
だけど、そんなことノンケのあの人に頼めないから。
心は冗談の中に隠して、少しでもあの人に近づけるようにって笑った。ずっとずっと。そうしてきた。


【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる