思い通りにならないもんだ。【後日談をぼちぼち】

アキノナツ

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「なぁ、いいだろ?」
横で飲んでる男が、横柄に身体を寄せてくる。

「まぁ、いいけど。借金はもう返済できたと思うんだけどさ」
メキシコークを傾ける。
最近、コイツと顔を合わせる時は、こういったキツイのに手が出る。
炭酸が効いてるだけって感じだけどね。

「嫌だなぁ、お兄さん。利子分だよぉ~」
「そうか?」

空になったタイミングで店を出る。

街の風景を見ていて、ふと、この男とこうなった出来事を思い出していた。

店を出たところで、怖いお兄さん達に囲まれたんだった。

オレは、どういう訳か借金が出来てた。
覚えがあるような無いような。
取り敢えず、なんとか払えそうな額なので、返そうと思ったら、手持ちじゃ全然足らなかった。

で、ATMで下ろそうかと思ったが、下ろせる金額って決まってんのね。
こんないい加減な俺ではあるけど、こんな事に今までなった事ないもんで、困ったんだわ。

窓口閉まってるし、どっかで借金して払うって手もあるけど、生憎免許証とかウチに置いて来ちまった。

こういうぼんやりが、こう言った事態を起こすんだと、幼馴染みがガミガミ言ってたのを思い出す。

オレが地元から離れる時、めっちゃ心配されたのを唐突に思い出した。

とは言え、この怖そうなお兄さん達に帰って欲しいので、手元の金を渡すが、足らない事を理由に帰ってくれない。

帰ってくれない理由に心当たりはある。
オレ捕まえるの大変だっただろうなって事。

久々にウチに帰って来たんだわ。
帰ってもすぐ街で繰り出ちゃってるけど、後つけてきたのかなぁ。
日頃あちこちに泊まり歩いてるんだよな。
帰ってくるけど、すぐ出掛けちゃう。
捕まらなかったんだろうね。ご苦労さんだよ。

スマホ取り出して、一斉にメッセージ送って、すぐ連絡くれたヤツに相談してみた。
それがコイツ。

即、金を用意してくれるらしい。
結果、怖いお兄さん達は帰ってくれて、コイツに借金が出来た。

「なぁ、気持ち良くなってきたんじゃない?」

オレの上で腰振ってるコイツが宣ってる。

オレはバリタチのなんですよ。
ネコの経験がない訳ではないんですけど、どうにも気持ち良くなくて、掘る方が気持ち良かったんだよ。
人間気持ちいい方を取るだろ?

「別にぃんッ」
揺すられ、声がブレる。
決して、感じてる訳ではない!
コイツには気づかれたくない。
実は、気持ち良くなってるって事は…。

『タチの初物喰いが好物』なんて言ってきた。初モノじゃなかったが、借金が大幅に減るよ?とか言われたら、オレのいい加減さが、別にいいかと、コイツに身体を開いた。

オレも軽いなって思うよ。
泊まり歩いてるのも人肌がないと寂しくってね。泊まれば、ヤルのがほとんど。人肌恋しいからいいんですよ。

「トコロテンしてるんだけど、気持ち良くない?」

「知んねぇよ。お前が当て掘りするから、勝手に出てるだけ、だ…」
いい加減な返事です。
ホントは、いいところにめっちゃ当たってて、気持ちいいんですよ。知られたくなくて、いい加減さを醸し出す。

コイツにネコの喜びを教えられちゃってる。
借金の利子ってのを早く返したいよ……。じゃないと、、、堕ちそうだ。

ズコッと突き入れられて、思わず目の前に身体にしがみつく。

じゃないと、この肌しか落ち着かなくなっちまう。

快感にぼーっとなる頭の耳元で何か囁いてくるが、音は頭に染み込んでくるのに、言葉として理解が出来ない…。

「早く堕ちてこいよ…」

ぼやっと彼を見遣ると、ゾクリとする笑顔だった。
なのに、オレは、にへらと笑顔を返してた。




===========

続きはどうしようかなぁと思ってますが、今のところここまで。
ちゃんと書くかどうかはわからないけど、気になる転向ネコさん( ̄▽ ̄;)
どうしようかなぁ…。

追記:
書く事にしました。
しましたが、ものっそ不定期です。
低空飛行の書きたい衝動を解消するだけのなってきた。設定その他ふんわりですm(_ _)m
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