【完結】猫の飼い方、飼われ方【その後を更新中】

【後話】やってろ。

俺はぁ、キューピッドってのになんのかぁ？

イタズラ心からだって言えねぇなぁ…。

あの時は、シェイク飲みながら、どうしたものかと思いつつ、ソラのツムジを見てた。

どエロい事してるだろうに、モジモジと、思春期の恋愛ごっこか？ってな塩梅にイライラしてた。

外から眺めてる他の奴らはいいよ？　俺さぁ、ガッツリ巻き込まれたぁ～。
こういうの面倒いんだわぁ。

なんだかんだと、雑用とか色々と俺に回ってくるんだよなぁ～。

くっつんなら、とっととくっつけてーの。

面倒臭い！

ん？
んん？！
へへぇーん。閃いたぁぁん！

余ったチケットの使い道。
ジャジャーン！　進呈。

受け取れ！　そして、コイ！
はっきりさせろ！
鬱陶しんじゃー！

何があったか知んねぇが、死んだタニーを動かすのは、骨が折れたなぁ…。
面倒臭いが俺らの為だ。
引き摺って、ステージに立たせたよ！

もう申し込んでたんだよ！
受かってたんだよ！

タニー、お前なら出来る！
元が凄いからな。大丈夫！
俺らはお前に付いて行くゼェ。

ドラムスティック握らせたら、無心に叩き出した時はホッとしたねぇ。
良かったね！
俺たちの未来は明るい。

しっかし、放ったらかしだったとは意外だったわぁ。
放置プレイ？
いやいやぁ～、そんな感じじゃなかったな。

上手く引っかかって、ソラがきた。
ドラムの音は乱れてないが、前のめりのビートは、ソラに向けられてたな。

ステージから見たソラは、俺から見ても……エロくて、綺麗だったよ。

めっちゃ届いてみたいだったな。
ソラは、ふらふらだった。

ウザったいぐらいの重い想いが篭ったビートは一緒に演奏してる俺らも小っ恥ずかしかった。

タニーの帰るって言った顔は傑作だったよ。
ありゃ、よかったわ～。
イタズラが成功した気分だった。
爆笑して、腹捩れたわぁ。死ぬかと思ったぁ～。




今、目の前でイチャイチャしてる二人をどうしたものか……。

ここ楽屋ね。
お前らの部屋じゃねぇの。

イヤフォンで、次の曲を覚えてる。
楽譜を見ると、音符が歪む。コードが踊って……読めねぇんだよ……。
耳だと完璧。違うって指摘されたところだけ、頑張って読む！
読めなくはないけど、踊り狂ってるのを追いかけるのは疲れるんだぁ～。

タニー、嫌がってるからやめてやれよ。
ソラこっち見んな！
ソラも、もう少し強く言っていいぞ。タニーはつけ上がるからな。

そこな…、それな！
やめてぇって手を押し合いしてるのを、イチャコラと言わずに何という！

アイツらそろそろ来るから、やめてくれ……。
関係者も来るからさぁ。

ソラぁ、お前も自覚しろよ。男の癖に色っぽいんだって。

「「ちーっす！！」」

ピタッと固まるソラ。
真っ赤なソラをニヤニヤ顔で眺めてやがる。
お前なぁ……。

勝手にやってろ！




===========

マコさんのぼやきでしたw