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後・脇道》驚きです!(後) ※
しおりを挟むパツパツのホットパンツの中で痛いくらいに前がキツイ……。
泣きたい…うきゅぅぅぅ……
「あ、あ、あう…ん、んぅ、ん…」
助けて…と二人の身体を撫で掴み縋る。
荒い息を吐いて、熱くなる身体に悶え、ベッドに上体が崩れ落ちた。
脱ぎたいのに、前立てに手をやるが、指が滑って上手く手が動かない。
お尻を揺らして脱ぎたい事をアピールするも伝わらないのか、手を貸してくれない。
「ぬ、にゅぎ…うぎゅ…にゅぅぅ…」
多分泣いてる。涙が流れてると思うけど、目も開けれず、前立てを掻いていた。
「うふぅん…あ…うふぅん…」
藍さんの喘ぎ声?
……二人で?
僕って……。泣きわめいちゃうよ?
ぐすんって鼻を啜っちゃった。本気泣きまであと少し。秒読みです。
「あぅぅん…トムくん、可愛くお尻振って、尻尾ゆらゆら~」
藍さんが僕に気づいたみたい。藍さん好き! でも、そこじゃないんです。
ぐすぐす……
「藍さん、こっち向いて、キス途中…」
甘えた声の青斗さんの声。
むう。青斗さん、嫌いになっちゃうよぉ。そんな甘えた声出してないで、僕を見てよ。
「ぐぅ…ふぐぅん、ん……ぐぅぅ…」
言葉で訴えたいのに、鼻を啜りながら出る音は喘ぎとも呻きともつかない声で…。
「青くん! こら、胸触ってない。トムくん、助けてあげないと…」
藍さんは気づいてくれてるみたいだけど、言葉の端々に喘ぎが揺らいでるけど、助けてくれようとしてるのは、痛いほど分かるんですが。
「あはぁあんッ…んッ。もう! 青くぅん!」
藍さんの喘ぎの抗議の声。
「はぁい?」
青斗さんの気の抜けた声。
涙で霞む視界で、青斗さんが突き飛ばされてるのをぼんやり見てた。
藍さんが抱き起こして、僕を背中からすっぽり抱き抱えてくれた。
あったかい…。
「今、解放してあげるからね。苦ちかったね……」
あやされてます。前立てが寛げられて、抑えつけられてたモノが解放された。
「あら、身体のサイズからしたら、大きいわね…皮被ってて、可愛い」
ぷるんと解放された僕の陰茎が、藍さんの手で介抱されてます。観察されてるぅぅ…。
「可愛いでしょ?」
青斗さんが何事もなかったように戻ってきました。
僕はちょっと怒ってます。
「うふ。綺麗に剥けてる。仮性包茎ね。綺麗な形」
藍さんの手でぷにゅっと皮を剥かれて、扱かれ、更に固くなってきて……。
「平均的なサイズだけど、小柄だからね。いいモノ持ってるでしょ?」
青斗さんの息が亀頭にかかる。
パックっと食べられました。
「あふぅぅうん、にゃぁあ……あぁぁああん…ん…ぅん…」
押さえつけられた苦しさからやっと解放されて、息をついてたところへの刺激が与えられ、別の啼き声を出してしまった。
「青くん、仕込み過ぎ。ネコちゃん好きね…」
藍さんが何か言ってるけど、気を回せない程、青斗さんの口淫に腰が揺れてしまう。ニャーニャー啼いちゃう。
頬に藍さんの手の感触。手の平で涙を拭いてくれてる。
唇に触れる柔らかい感触。藍さんの唇だった。
唇をハムハムと喰まれて、舐められ、気持ちよくなって、喰み返して、互いに舐めて、キスしてた。
青斗さんの口で陰茎は気持ち良くて、上の口は藍さんとのキスで気持ち良くなって、両方をもっとと欲張って、強請るように腰が揺れて、舌が大胆に絡んでいって。
サスペンダーがズレて、ホットパンツが脱がされて、下のお口に青斗さんの指が入って前立腺が刺激される。ピクピクと震えて、先走りが盛大に出てしまった。
「オレの口に叫んじゃって、可愛いトムくん」
藍さんの唇との間に糸が繋がってる。
もっと…と藍さんの首に腕を伸ばして、口を寄せていく。
ムフフと笑いながら、藍さんが応えてくれた。
藍さんとのキス、とっても気持ちいい……。
「挿れるね?」
夢中で藍さんとキスしてると、青斗さんから声がかかった。
いつの間にか僕は藍さんに縋りついてキスしてて、膝立ちでお尻を青斗さんに突き出して、指を受け入れていた。
何本も指が入ってて、くぱっと孔が広げられ中に外気を感じて、プルルと震えると、藍さんの手が、背中をゆるゆると撫でてくれる。
腰を掴まれ、青斗さんの切っ先が後孔に当てがわれると、自然と受け入れやすく体勢を取っているようで、二人が笑ってるのを感じて、僕は恥ずかしさに全身を熱くしていた。
「白い肌が色づいて可愛いね…」
青斗さんが呟きながら、ツプぅんと皺を広げてナカに這入ってくる。
ズブズブと侵入。太い部分がグプンと押し入って、皺を広げて入り込むと、肉襞をカリでぶりぶりと撫で押し入ってくる。
前立腺もゴリゴリ擦られ、僕の先っぽからはタラタラと先走りなのかなんなのかがタラタラと出てるみたいで。
奥、奥に……。
拓かれていく……。
トン……と奥の肉に青斗さんの先っぽが当たる。痺れにも似た快感がそこから波紋のように広がった。
ゆっくり、ゆっくり前後に揺らされて、痺れるような快感に喘ぎが漏れるが、全て藍さんの口に溶けていく。
腰を揺らし、キスに溺れ、乳首への刺激に涙が流れ、前からは白濁を垂れ流していた。
コレを快楽と言わずしてなんという……。
もう頭が身体が溶けそうになっていた。
ふわりと藍さんから身体が引き剥がされる。
指がプルッと引っかかりながら外れ空を切る。
「あ? はぁあぁあん…あ、あう……はぁぁん…」
抱き抱えられた状態で下から突き上がれて、喘ぎ、後ろの青斗さんに手を伸ばすと、小さな子をおしっこさせるみたいに膝裏に腕を回され持ち上げられた。
後ろに青斗さんが挿さったままで、前に藍さんが大きく脚を開いて、僕に両手を広げて『おいで』と微笑んでる。
「挿れちまえよ」
後ろから青斗さんの囁き。
ぼんやりする頭で考えがまとまらないが、全裸の藍さんのお尻はぽってりとしていて、胸は綺麗に張っていて、誘惑してきます。
僕は、青斗さんにされるがまま、藍さんに近づいて行ってます。
藍さんの手に僕のちんぽが撫でられピクピク育ちます。僕のは挿れたいのでしょうか。
コンドームを被され、ローションを纏わされると、とっても立派に見えてきます。
僕でも挿れられそうな気分になってきました。
藍さんがニッコリ笑って、僕を後孔に導いていったのでした。
温かい肉に包まれて、適度に扱かれ、僕は、青斗さんに少し前後揺すられて挿れられていきます。達してしまいそうです。耐えました。そして、童貞卒業と相成りました。
僕の後孔がキュキュッと締まります。
青斗さんの呻く声が聞こえます。
ツプツプと僕は青斗さんによって藍さんに挿れられていきます。
青斗さんの一部にでもなった気分。
「はぁぁん、いいよ…そのまま、ゆっくり、おいで…」
藍さんを喘がしてるのは、僕のなのでしょうか。青斗さん? よく分からないけど、藍さんが感じてくれてます。
僕を包む肉筒が蠢いて、僕を扱きます。
「あぅぅん、はぁぁん…いい、いいよぉ…あ、」
クインとナカが動いて、僕がピクンと跳ねて、後ろがキュンと締まって、青斗さんがビクビクと抉るように反応してくれてて、身体が快楽の許容範囲を軽く突破して、僕は、はぁはぁと喘ぎ、逃れたくて青斗さんに固定されてる身体をくねらしてました。
僕の手は後ろの青斗さんの頭や肩、腕を触って、彷徨っていて。その手を藍さんがサワっと撫で掴むと、自ら胸に導いてくれて手の平に押し付けてくれました。
手に吸い付くような弾力。
布の上から触った以上の、想像以上の触り心地。
モミ…モミ…モミモミ…
夢中で手をニギニギして揉んでました。
藍さんが喘ぐ、もっと気持ち良くさせてあげたい。
腰が揺れる。ナカで青斗さんが大きくなって、擦れて。
「ほら…」
青斗さんの声と共に藍さんに被さるように倒されました。
背中に青斗さん、前に藍さんの温もりに挟まれて、多幸感に酔いしれてました。
雄っぱいを両手で寄せてチュッチュと吸い付き、頬を擦りつけ、乳首を捏ねて、今まさに僕の胸と乳首に施されてる青斗さんの指技をなぞって蠢かしてます。
この指が誰の物か分からなくなってきたところで、僕の両乳首をきゅっと摘まれ、くにゅにゅッと刺激されら、どうしようもなくてッ。
「にゃぁぁああああん!」
藍さんの上を這い上がって、青斗さんの手ごと藍さんに擦り付けてしまう。
藍さんが僕の下でビクビクと揺れてる。
ぽってりとした唇が戦慄いてる。
齧りつくように唇を重ねる。藍さんの震える舌が僕に応えて擦り寄ってくれる。
揺れる。身体を揺すられ、後孔を出し挿れされて、僕も出し挿れさせられる。
揺れる身体は、受け入れ、受け入れられ、どう動いても快感しかない。
喘ぎ、喘がされ、呻き声に昂りが更に昇っていく。
青斗さんの手が僕の頬と耳を撫でる。顎を摩る。
藍さんの唇から離れ、身体をずらして後ろに顔を向け身体を捻る。
藍さんが青斗さんに寄って行く。
三人で唇を、舌を触れ合わせ、ピチャクチュと音を立てながら、キスを贈りあった。
受け取りながら、二人の間で揺れながら、もっと深く挿れたくて、激しく腰が揺れていた。
後ろも擦れて、泣きたくなる快感にお構いなく腰を振った。
「ひゃん、にゃぁぁ…はぁぁん、ひゃぁぁん…」
訳が分からない。腰が勝手に揺れる。
背中に青斗さんの重みと温もりが無くなっていた。
藍さんにしがみついて、腰を振る。
グラインドして、奥を捏ねる。
僕自身のナカも青斗さんので捏ねられ、快感に顎が上がって、ピクピク震え、藍さんの中で弾けた。
イった余韻の中で揺蕩ってると「まだだよ」って藍さんが。
何?って思ってると、ドチュンと奥が抉られた。
「はぁあああんッ! イって、るぅぅんッ。やぁぁああん……ッ」
奥の肉の扉が開かれ、青斗さんの先っぽが結腸口を抉り擦る。
イってる感覚が更に持ち上げられて、訳が分からない状態で、トび掛ける意識を藍さんが引き戻す。
乳首を思いっきり捻られた。
「あ、あ、やぁああ…イ、イグ…イっちゃ、うぐぅぅ…はぁ、はぁぁん、はあぁん…」
揺れる身体。
腰を掴む青斗さんの手を感じ、痺れる快感を生む肉棒に戦慄き悦び、僕の肉棒も再び力を取り戻し、藍さんの中でピクピクとイっていた。
後ろはこれでもかと締まってる気がする。切れてしまうんじゃないだろうかと思う程だが、青斗さんがグイグイと奥に突っ込んでくるから大丈夫みたい。
藍さんが密やかに喘いでる。
僕は、奥の肉壁に射熱が叩きつけられてるのを感じ、うっとりとする。
はぁぁんと吐息をついた口がだらしなく開いてる。涎が垂れてると思うけど、もうどうにも全身の痙攣が抑えられない。
藍さんが艶のある声を発してる。
感じてくれてる事に嬉しくなって、抱きついた。雄っぱいを感じつつ、すぅっと意識が沈んでいった……。
◇◇◇◇◇
気を失ってるのに、ピクピクと中が蠢いてもっとと強請ってくる。
「ふぅぅ…藍さん、どお?」
ひと仕事終えた気分で、藍さんに声をかける。
「いい…いぃ……癖に、なり…そう…」
喘ぎ、胸のトム猫の頭を優しく撫でてる。
トムは緩み切った表情で寝てる。幸せそうに。
ずるりとトムの後ろから漸く出れた。喰い千切られるかって程に絞められ、気を失っても暫くそのままだった。
萎んだ俺と緩んできたトムの相乗で、今、ようやっと引き摺り出せた。
出る感覚でもピクピク反応するのが楽しくて、殊更ゆっくりと引き出した。
「この子、手放したくない、ね?」
うっそり微笑む藍さんに俺の背筋をゾクゾクと痺れが駆け上がって、脳を痺れさせる。
「そうですね」
トムを見下ろす。
ぽっかり空いていた孔は既に窄まり、僅かにヒクついている。中に出した白濁がちゅぷりと動きに合わせて漏れ出てくる。
小さな身体で懸命に腰を振る姿は可愛く、虐めたくなるいじらしさ。
こんな逸材どこを探してもいないだろう。
トムを手放した彼氏たちには感謝しかない。
処女も童貞も守ってくれた存在だ。
「彼に特別が現れるまで、オレたちで飼おうよ」
藍さんが物騒な事を言ってるが、俺も同意だ。
返事の代わりに藍さんの唇に緩く唇を合わせる。
互いに口角が上がるのを感じた。
早く現れて欲しいような、現れて欲しくないような、複雑な心境だが、今は俺たちの仔猫ちゃんでいてもらおう。
藍さんから離れ、トム猫の頬に唇を落とす。
藍さんもトムのおでこにキス。
俺は美しいネコと可愛らしいネコを手にした。
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これでトムくん登場のお話は終わりです。
次回、本編と合流していくお話が始まります。
応援ありがとうございます!
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