絡める指のその先に…

アキノナツ

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後・脇道》刺激が強過ぎます! ※

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本当に『今度』がやってきました。

あれからメッセージアプリでポツポツと連絡を取り合ってました。
毎度緊張です。
だって、僕、青斗あおとさんのファンだもの。
その憧れの人に初めてを貰ってもらった。
抱いて貰えただけでも嬉しいのに。もう一度なんて!

メッセージの遣り取りで、少しは緊張も解れるかなと思ったんだけど、無理です。益々ファン度が上がっただけ。

青斗さんの新しい動画サンプルがサイトに上がってて、このあいさんって人との動画はとっても幸せな気分になります。
僕もこんな恋人気分になりたいって思ってるのに気づいた時は、自分でもびっくりでした。

一度関係を持っただけで、こんな考え勘違いも甚だしい!
パンパンとほっぺを叩いて自分に活を入れる。弁えないと。

今日のホテルに入る。
教えて貰った部屋の前。深呼吸をして、ノック。

青斗さんがにこやかに迎えてくれた。

今日はメガネをしてきたので、よく見える。
俯いて足早に部屋に入った。

「ちょこちょこと、やっぱ可愛いなぁ」

「猫耳持ってきました」
可愛いと言われるには慣れない。打ち消したくて、事前に言われた物を持ってきたと早口に伝えた。

「そのメガネも可愛いけど、この前のがいいなぁ」
アレはレンズフレームが大きいのが流行った時、僕も欲しくて作ったもの。でも、レンズを入れたら、ちょっと重くてよくズレるのでお蔵入りになった代物です。

「持ってきましたよ」
リュックを下ろして二つ出して、装着。

「今の服とも合ってるね」
肩を抱き寄せられて写真。
「緊張してるね」
こめかみにキスされた。
きゅっと身体に力が入る。

「こっちおいで」
ベッドに誘導された。

ベッドに並んで座ると、服を脱がせようとしてくる。僕も真似て青斗さんの服に手を掛けた。

向かい合わせで、下着一枚。
僕は猫耳ですけどね。恥ずかしくて膝を抱えてしまう。
やっぱり青斗さんって綺麗な身体してる。

「キスしようか?」
この前のキスを思い出して、軽く口を開けて、舌をチロチロと触れ合わせながら、チュッチュと唇を啄んだりする。
青斗さんが笑ってる感じがする。
コレでいいみたい。

「自信持っていいよ。大丈夫」
キスの合間にそんな事を言われて、照れ臭くなっちゃった。
下を向いちゃいそうになるのを顎に添えられた指が下を向く事を許さない。

少し深めに唇が合わさり、舌が中に入ってくる。うっとり舌を絡めて迎え入れる。
緊張が解れて膝が緩んで前屈み。
乳首をムニュムニュサワサワ触られてる。
僕も真似て触ってみる。

真似っこ。
青斗さんが更にプリプリ弾くみたいに乳首を弄ってくる。
ピクンと身体が跳ねてしまった。
ぼ、僕には出来ない。
身体が逃げてしまう。刺激が強過ぎます。

不意にお尻を抱えるようにされて青斗さんに抱き寄せられた。
驚いて脚開いちゃったから青斗さんの上に跨がっちゃったッ。
青斗さんに乗っかてて、アレが当たってます。

きゅっと抱きついちゃった。プルプル震えちゃう。だって、恥ずかしいんだもん。

背中をポンポンされた。
「気持ちいい事しようね?」
優しく言ってくれる青斗さんの声。
コクンと頷く。
気持ちいい事って囁かれて、後ろのお口が咥えたくなってヒクついてる。
前回の行為を思い出してるんだ…。

僕って……。

益々恥ずかしい…。物欲しそうに、はしたないたらあらしない。
腰骨を探るように下着に手が入ってきて円を描いて撫でてる。お尻をなでなで……この手の動き、気持ちいい…。
もみもみ…なでなで……
お尻が突き出て、胸を青斗さんに擦り付け、前を当ててムニュムニュと前後に腰が緩く動いちゃう。
お尻の割れ目も尻を突き出し股を開いて自分で開いて、窄まりを触ってとお尻を左右に緩く振って誘っちゃう。

シッポがあったらゆらゆらと揺らしてると思う。

背に回した手をすりすりと這わせて、あの気持ちいいのが欲しいと求めてしまう。

自然と漏れる吐息は熱を孕んでいて、自分から出てるのが信じられないけど、クラクラしてくる快感に浸り始めてる今は、どうでも良くなってて……。

窄まりに触られて、孔が緩んで、入れてたのが漏れちゃった。
指が離れて、青斗さんが指を目で確認してるのが分かる。
きゅっと小さくなって青斗さんにしがみついちゃう。

「ローション入れてきたの? えっち…」
つむじにキスされた。笑ってる。気に入ってくれたみたい。嬉しい。

「えっちな仔猫ちゃんは何が欲しいのかなぁ?」
えーと……。
スッと青斗さんのを下着の上から触る。
勃ってる。もっと固くして僕を突いて欲しい。
するすると身体を擦り付けながら下に降りていく。

下着に指を掛けて下ろして、青斗さんのを外に出してあげ、唇と鼻で押し上げる。青斗さんの匂いにうっとりです。
竿に手を添えると亀頭に唇を寄せる。

チュッとキスして見上げると、うっそりと微笑む青斗さんと目が合った。

「コレが欲しいの?」

「欲しい…」
パクッと咥えた。目を合わせたまま口の中で亀頭に舌を這わせる。

「うふぅ…好きにしていいよ」

くちゅっと先っぽを吸いながら、舌でチロチロ舐める。先走りが舌を刺激する。
気を良くして、張り出てるカリを舐め回し、徐々に竿を口の中に迎えていった。

竿に舌を這わしながら喉奥まで導く。
目は青斗さんから離さない。
反応を見ながら刺激を変える。ちょっと歯を当ててみたり、喉奥で締めてみたり吸ったりとジュボジュブと竿を唇で刺激しながらお口から出し入れ舐めます。上顎に亀頭をゴリゴリ当ててみる。
両手で竿を扱き、玉も指先で突いたりする。

青斗さんが僕の頭を優しく撫でてくれる。
この手は酷い事をしないと分かってるので、存分にフェラができる。
青斗さんが下着を脱ぎ、身体を倒して、脚を開いて僕を受け入れてくれる。
肘をついて上体を起こし、僕を観察してる。
視線を外し、頭を上下させもっと感じて貰おうと奉仕に専念する…。



「もう十分。おいで…」
ジュプンとお口から青斗さんを解放する。ぷるんとそそり勃ってる。

ぽやんとする頭で、青斗さんに視線を向けると、スマホを脇に置いてる。
ん?
両手を伸ばして、呼ばれてる。
誘われるまま、疲れた顎を気にする事なく青斗さんの胸に身体を預ける。

唾液が顎を濡らしていた。
そんな事を気にする事なく唇を合わせてくれる。
痺れてる舌を労るような動きであやしてくれる。
下着を下ろしてくれて、僕の苦しくなってた前を解放してくれ、後孔に指を挿れてくれた。
青斗さんの手が僕を快楽に導く。
待ちに待った感覚に、全身にさざなみのように快感の波が広がる。ぷるると震えてるときつく舌を深く吸われた。

くぐもった声が青斗さんの中に広がる。

「うぐぅん、うぐ、ぐぅぅん…」

指が気持ちいいところに当たって、刺激してくる。
どうにかなりそうで腰が動いて刺激から逃れようとしてた。
青斗さんに強い力で押さえつけられて、快感の渦から逃れられなくなって……。

「うぐぅぅん……んーーーーーッ。ぅうん、ぐぐぅぅ…」

青斗さんの腕は、びくとも動かなくて、指は激しくいいところに当ててきて、僕は泣きたい気分で声と手で抵抗するけど、どうにもならなくて、舌は吸われ痺れる。

唐突に舌が解放された。
外気を吸い込み、言葉で訴える。

「なんか、出りゅう。出りゅうッ。出ちゃうぅぅぅぅ…」

背中がキュウっと反ってお腹に温かいものが広がる。
おしっこ?
ポロポロと涙が……。

「おしっこじゃないよ。潮吹き」

「おしっこじゃないの?」

「じゃないよ。気持ちいいでしょ?」

気持ちいいと思ったから、コクンと頷く。

チュッとおでこにキスされた。

「挿れてあげるから、お尻、自分で開いて?」
自分で?
お尻に手を伸ばして、、、お肉を掴むと左右にグッと開いた。コレでいいのかな?

指が抜けて、熱いものが当てられる。
「生でいいかな?」
よく分からないけど頷く。
カチッとローションの容器が開けられる音がして、窄まりに垂らされた。ひやっとしたけど全然熱は引かなかった。

ツプツプと青斗さんが這入ってくる。
いいところも過ぎて、指で届かなかった奥に圧を感じる。開かれる襞が青斗さんを抱きしめた。
ズブズブと肉棒が前後しながら奥に這入って、行き止まりと思われるところに先っぽが当たる。
何度か奥をノックするように前後されて、チュプっと僕のちんぽから精液が漏れ出ちゃった。

「なんか出ちゃった…」
青斗さんに訴える。
「トコロテン。…精液が出たの。挿れられて感じちゃったんだね。可愛いよ」

「可愛いの?」

「うん、可愛い。にゃぁって鳴いてくれたらもっと可愛い」

「にゃぁあ?」
ドチュンと奥を突かれた。
「あぎゅんッ……はぁ、はぅ…にゃぁぁ…」
何?と青斗さんを見る。笑ってるだけ。
もうひと突きされた。ドチュン。

「はにゅぅぅんん…ッ」

「今回は遠慮なくいくよ? 奥まで拓いてあげる」

遠慮なく? ココに来たの間違い?!!

ドチュドチュと何度もノックされて、宣言通り入っちゃいけないところを開かれた。

「はぁぁああああん!」

巻かれてた腕が解かれる。身体が勢いよく立ち上がって、背が反る。
自重で更に奥に咥え込み締め上げ、中に青斗さんの形をまざまざと感じさせられていた。

プルプル震え、口が開いて声なき声をあげて後ろを締めて這い上がる快感の波に痺れていた。

青斗さんのお腹に手をついて身体を支える。青斗さんの上に乗ってる。

「ハヒィン、はふぅ…」

「落ち着いたら、ちょっと腰上げてみ?」

言われたようにノロノロと腰を上げて膝で身体を支えた。
ズズ…ッとカリが肉壁を擦りながら出てくる竿に慄く。
下からヌチッと突き上がる。

「はぅぅんん…」
顎が上がる。刺激が……。

「いくよ?」
腰を青斗さんの手が支えてくれる。
待ってと言いたくても声にならない。

下からゆっくり確実に感じるところに当てられながら突き上げてくる。
ヌチヌチパチュパチュと音がする。

徐々にスピードが上がってくる。
刺激が断続的に脳天を幾度も突き抜けていく。

卑猥な音と刺激に脳が痺れ、潮を吹きながら、ずっと気持ちいいが続いていた。

もう、どうにでも、してぇぇ……



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