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後・脇道》お願いします! ※
しおりを挟むスピンオフ的の後日談です。
何故独立させなかったかと言いますと、主役のDDはこの後二人と絡んでいくからなのです。
ちょっと遠回りになりますし、青斗が絡んでますが、浮気ではないです。お仕事の一環のような事です。
ハイ、説明はここまで!
よろしくお願いします。
=============
マッチングアプリって怖い。
『合法ショタって言われます。』
なんて書いてみた。
僕みたいな平凡顔に貧相な身体なんて誰も見向きもしないから、以前言われた事を書き込んでみたら、やっとマッチしました。
でも、怖いから、待ち合わせ場所を遠くから観察。
……いた!
むむぅぅ……キャンセルで!
アプリの画像と違い過ぎる。
どんだけ盛ってるんだ。それにヤバそうな空気感。
鈍感な僕でも、感じる危険なオーラです。
僕きっとヤバイ事されちゃうんだ…。
急用って事でお断りしました。
そんなこんなで、『アプリで僕の脱処女計画』は頓挫したのでした。
僕だってお付き合い(?)はしたことありますよ。でも、最後(?)まで至る事なく、上のお口ばかりが上達してしまって、後ろは誰にも触られた事は無いのです。真っさらです。
ーーーー見栄はりました。
いっぱいお付き合いしたみたいに言っちゃったけど、高校の時に1人とつい最近付き合って振られた1人のお二人だけです。
最近のヤツなんて、「お前、フェラ上手いんだって?」なんて言われてからのお付き合いです。
そんなヤツと何故にお付き合い?って思うよね。僕も思うよ。一種の気も迷いと言いますか…。
ま、高校の時の元カレの知り合いかなんからしいんだけど、大学で一人暮らしの心細さからのってヤツ?
ーーーーーバカです。そうです。分かってます。
だから、別れたよ。
別れた今でもメッセージアプリで呼び出されたりするけど…。
ハァァ…、誰か僕の処女を散らせて下さい。貰ってなんて言いません。散らしてくれればいいんです。
出来れば、痛くなく、気持ちのいい方向でお願いします。ホントお願いします!
だってさ、初めては痛いってみんな(数少ないゲイ仲間)口を揃えて言うんだもん。ネットの書き込みでも書いてある。我慢しないとって。そんなの僕にはムリ。
もう我慢するのは、これ以上は耐えれません。
痛さの向こうに気持ち良さがあるらしいけど、それも随分先って、随分って、いつ?
そんなこんな感じで、小柄な童顔も相まって、お相手は僕のお口で処理して満足になります。なんで?!
身体貧相?
魅力はないだろうけど。
でも、ずーっと我慢のお付き合い。
普通のフェラだったら、僕に主導権あるし、コントロールできるけど、イマラなんてザラ。アレは辛い。苦しいんだよ。相手が気持ちいいからで我慢するけど、僕のぐちゃぐちゃの顔がイイとか訳の分からない事ばかり言われる。
ショタ虐めてる気分とかなんとか。
犯罪者にはならないでね。僕までなんか言われそう。ないだろうけど。
マッチングアプリは辞めよう。
そんなこんなで、SNSをぐるっと回ってると、ビデオモデルの募集ってのがあった。
あー、ゲイ向けのAVか……。
こういう人に頼むってのも有りだろうか。
DMのボタンを押していた。
締めの文言を書いてるところで、削除した。
サンプル動画とかあるとか書いてあるのを見つけてクリック。
本番の部分が流れたところで、閉じた。
ーーーー僕、グッジョブ。
相手の子、めっちゃ嫌がってんじゃん。そういうプレイってヤツ?
僕的にはムリ!
送らなくて良かった~。
サンプル動画が載ったサイトをそのまま見続ける。ゲイ向けの動画が色々あった。
ポチポチと選んでると、とっても気持ち良さそうにしてる動画があった。恋人みたい。
その人たちの動画をハシゴ。
タチの人がお相手に痛くない?って聞いてるよ。お相手は色々だけど。総じて優しい。気遣い。こんな人いるんだ!
衝撃だった。
えーと、この人と連絡を取りたい。
もう居ても立っても居られない。
SNSに行き着けた。
募集してる。DMを書き始めた。
思いの丈を、ありったけを、書いた。就活講習会で仕入れたテクを存分に使った。
送る段階になって、指が止まった。
あとは送信ボタンを押せばいい。
抱いて欲しい。気持ちいい事がしたい。貴方だったら、初めても怖くない気がする。
えーと、願望ぶつけ過ぎ?
身長体重ちん長も書いた。ウケだって事も書いたし、写真もマッチングの為に撮った写真を添付した。ちょっと盛ってるけど。
祈る気持ちで、エイ!と押した。
押してしまいました!!!!!
スマホを持ったまま立ち上がって、狭い部屋の中をうろうろ……落ち着かない。
ーーーーー落ち込んだ。
上がって下がって大変です。僕の気持ち。
すぐに返事が来る訳でもない。送ってしまったものは仕方がない。静かに待つとしよう。まな板の上の鯉の気分。
そっとスマホケースを閉じて、充電器の台に置いた。
教養のレポートをまとめないと、そろそろ締め切りがやってくる。
こんなもんかな…。
集中し過ぎて、休憩なしにまとめ切ってしまった。
急にお腹が空いてきた。喉も乾いてる。
窓の外は真っ暗だった。
えーと、ここに座ったのが昼過ぎだったから、ヤバ……。またやってしまった。
えーと、冷凍庫にグラタンがあったはず…。ポットにお湯が入ってたはずだから、ココア淹れよう。
這うようにキッチンスペースに。
ワンルームなので、玄関付近についてる小さなキッチンスペースに到着するのは簡単。
狭いの万歳。
冷凍庫からパックを出して電子レンジに放り込んでピッ!
ココアの袋からマグカップにスプーン山盛り一杯入れてポットの湯を入れて練り練り。スプーンについたトロッとした茶色の塊を舐める。
ジャリっと口の中で苦味と甘味が広がる。
ちょっと元気になって、立ち上がって、牛乳を少しずつ混ぜながら入れて、溶かすように混ぜ合わせる。
くぴくぴ飲んで2杯目を用意できた頃にグラタンの出来上がりをお知らせ音。
ローテーブルにアチアチしながら持っていく。
側にあったプリントを下敷きに。要らないプリントだったよなぁと敷いてから確認。
マグカップとフォークを取りに行く。
戻る途中、フォークを口に咥えて、スマホを回収。
ぽすんとクッションに座って、いただきます。
マカロニを突きながら、スマホをチェック。
メッセージアプリに友人から幾つかメッセージが。ちょいちょいと返事を書きながら、半分を食べたところで、SNSを立ち上げる。
SNSに返信が来てた。
あわわわ!!!
ローテーブルに脛を打つけてしまった。
イテテテ……。
メッセージを開ける。
ザッと目を通して、サッと冷水を浴びた気分になってしまった。
会ってくれるらしい。それはいい。僕が望んだ事だ。
だが、『顔出しはOK? モザイク?』って何?
えーと……。
!!!
募集って……おぉお!
ヤババババぁぁぁ!
僕のバカァ!
公募だよね、コレって。
AVのモデル募集って事だよね。
どしよう……。
ううううううぅぅ……
正直に謝ろう。物を知らな過ぎる僕が悪い。
大学生のこの時期に終わらせたいと気持ちが焦ってしまっていた。
猫耳つけた写真を恨めしく見てる。
なんでこんな写真送っちゃったんだろ。
『可愛いね』って褒められた。
浮かれつつも申し訳なく、撮影なしで抱いて欲しいって書いていた。
あれれ?!
断りというか謝るんじゃなかったのか? 勉どうした!? 何を食いさがってる。いつも通りサクッと諦めろって…。
自分で自分が分からない。
きっと頭に糖分が周り切ってないんだ。
気づいたら送ってた。送っちゃてたよぉ~。
お金払ってもいいなんて、失礼極まりない文章。
なんでぇぇぇぇ?!!!!
ごめんなさい。今のなしで!
DMを書いてる途中で、返信がきた。
泣きたい気分で開けたら、取り敢えず会おうかとあった。
ーーーーお願いした。
次の駅で降りる。
送られてきた地図を手に指定の場所に。
駅で一度メッセージアプリで到着をお知らせ。
部屋番号が送られてきた。
ノック。
出てきた人は、動画の人だった。
青斗さん。
硬直して動けない僕の腕をすいっと掴むと、部屋に引き入れてくれた。
ラブホテル。
初めて…。
いつも彼の部屋だったから。
リュックの紐をきゅっと掴んで下を向いてしまった。
「は、初めまして。勉って言います。トムってみんな呼んでくれます」
「そう。トムくんね。ーーーこっちおいで」
リュックをそっと手を貸してくれて、下ろさせてソファに置いた。
手を引かれて、ベッドに並んで座る。
「あっ、ソファの方が良かったかな」
もうどうでもよくて、ブンブン首を振った。
顎に手が添えられて、上向きにされた。
あ、青斗さんが目の前です。
顔が真っ赤になるのが分かった。
「キスとかも初めてだったりする?」
キス?
待ってね……。
視線を横にマジに考えた。
高校の時の彼と、したか? した気はするが、片手で数える程の気がする。
この前までの彼は……?
ツツーッと涙が流れていた。
「ごめん! あんまりに熱心な文面に、なんていうか、必死? なんだろうね。笑ちゃいけないんだけど、可愛いのに…ごめん」
頭をカキカキ、タオルを渡してくる。
「押し強く俺に初めてを貰って欲しいってどんな子かなぁって。写真通りの可愛い子だから、揶揄われたと思ってさ」
ただタオルを渡してくれてるってだけなのに、優しさに感動して受け取る。
新たに涙が!
「童顔でチビってだけで、平凡な顔だし、可愛くないんです。付き合ったのだって二人で。
キスだって数える程って今気付いただけで。情けなくなって。
マッチングアプリだって、マッチングしないし、した人なんて危なそうで、ドタキャンしちゃう臆病者で。自分勝手なんです」
なんかよく分からなくなって、タオルで目を押さえながら、ベラベラと喋っていた。
「撮影しないの? 記念にとか」
「恥ずかしいんで…」
涙も出なくなって、リラックスしてきた。
グスっとしたら、ティッシュボックスを渡してくれた。
この人めっちゃ優しい。
「分かった。いいよ。よしッ。後ろ気持ち良くしてあげよう」
ブーンと鼻をかみつつ、呆気にとられて青斗さんを見てた。
サムズアップ。
え? ええーっ?!
「いいんですか? 言っておいてなんなんですが、いくら払えば、あ、僕あんまり持ってなくて、分割でお願いします」
「あはは、トムくんて面白いね。初めてを貰うのでチャラ。交通費そっち持ちだし。近くってのも何かの縁でしょう」
「お願いします!」
勢いよく立ち上がって、勢いよく最敬礼のお辞儀をした。
青斗さんが爆笑してる。
「シャワ浣とか知ってる? 後ろって自分で解せる? どこからレクチャーしたらいい?」
まるでインストラクターです。
「えーと、洗浄はひと通り出来てると思うんですが、教えて貰った事ないんで…」
「そりゃそうだね。仕上げ見て、解しの仕方教えてあげようか。出来るようになったら、他の人とする時も怖くないから」
見透かされてる。
僕が怖く思ってる事を。
ガラス張りのお風呂が見えます。
ベッドから丸見えって、そういうところだから、そうなんだけど!
「一応してきたんですけど……」
ここにくる前に、どうなるか分からないから、準備はしてきた。
「じゃあ、シャワ浣見せて貰おうか?」
先生のようです。単語は怪しいんですけど。
ベッドに座り直して、服を脱ぎ出した。
脱いではくるくると畳んで置いていく。
「この写真可愛いね。猫耳に大きめの丸メガネって、俺好み」
スラックスに手をかけたところで、その言葉に手が止まった。
青斗さんの好み?
「持ってきてます。着けましょうか?」
「え? マジ嬉しいなぁ~。よろしく」
トランクス一枚で脱いだ服を抱えて、ソファに。リュックから猫耳のカチューシャとメガネケースを出した。
テーブルに置いて、お風呂に向かった。
エイ!とパンツを脱いで、丸見えのお風呂場へ。ガラス戸の向こうで青斗さんが脱ぎ出していた。
均整の取れた身体です。パパッと脱いで、全裸でこっちに向かってきます。
慌ててシャワーを出す。
道具をつけて、準備。
道具だけは充実していた。
後ろのだって。
本物は入った事はないけど、入れてはみてるんだけど、細いのしか入れた事ない。怖いもん。気持ちいいのかどうかよく分からない。気持ちいい気はするんだけど。
合格を貰えて、いよいよです。
解しもしたし、えーと、多分入るよね。
青斗さんのブツをガン見してしまった。
「安心して。入るから。柔らかくなってるから、大丈夫」
「僕の小さいから…」
「んー、小さい?」
ベッドの上で向かい合わせで、会話中。
青斗さんの手が僕のに触れた。
ニギニギとシコってます。
はぁああ????
「小さくないよ。普通サイズ。書いてあったのより大きいかな」
「あ、あの、それじゃなく、てぇん」
あれ? 気持ちいい?
手が離れた。
勃っちゃった…。
「ん? 違うの?」
「後ろの穴の話です…」
息が妙に上がってしまった。
「そうそう。あれ着けてくれるんだよね」
ベッドからポンと降りて、アイテムを手に戻ってくる。
髪を整えてセット。メガネをかけて完了。
「可愛いなぁ。写真撮っていい? ツーショット」
返事を待たずに肩を抱き寄せられて、パシャリ。
確認。見せられた。笑えてた。良かった。
「さて、緊張も解れたところでいきますか。潮も吹いちゃうかもよ?」
コロンと転がされる。
ほへ?
「アナル、小さくないよ? 柔軟性あるし、無限の可能性を感じるねぇ~」
顔近いぃぃッ。お尻観察されてるぅぅ。
きゅっと手足を丸まっちゃう。
脚が上がってるからお尻がぷりっと青斗さんに向けちゃってるぅう。
窄まりの皺を撫でられながら、身体で脚を開かされて、その間に身体が割り込まれて…お顔が近づいてきて……。
「キスしようか…」
あわわとなりながらも、目を閉じて、口を突き出していた。
くふふ…と青斗さんが吹き出してる。
息がふわふわかかる感じで、唇が触れる。
チュッチュと何度か合わさるとなんだかくすぐったくて、僕もくふふって笑ってたら、ペロリと舐められた。
ひゃっとなって口が開いたところで、舌が入ってくて、舌同士が触れ合った。
え、えー!
これがキス?
こんなの初めて、AVみたい。
もしかして、キスって普通にこうするの?
「ディープなのは初めて?」
コクンと頷く。
「舌を、触れ合わへて…」
舌同士をぺちゃぺちゃ触れて合わせたりして互いのをしゃぶったり、絡めて互いの口に招いたり招かれたりと唾液も混ぜ合わさって。啜りあっていた。
うっとりとキスを堪能してると縮こまっていた手が、青斗さんの肩を触ってて……するっと肌を滑って、背に手の平を這わせていた。
トロトロに溶けそう…。
唇が離れる時、銀の糸が繋がっていて、あぁ…切れちゃうって、見てた。
「可愛い。ーーー痛かったら言ってね?」
カチッと耳元で音がする。
ローションの容器だとぼんやり思っていた。
後ろのヌルヌルと指が擦りつけられる。
ちょっと緊張してしまった。
乳首が温かい。チュパチュパと吸われたり舐められたりしてる。乳首が、青斗さんにッ。
びっくりしちゃったと同時に指がツプンと穴に入った!
「締めちゃったら進めないよ?」
濡れた乳首に息がかかる。変な感じ……。
「そうそう…」
指が奥に入ってくる。
「ここかな?」
変な感じのところをクニュクニュと触られてる。
「どう?」
答えなきゃ…。
「えーと、変な感じ?」
「そうか。良き良き…」
さっき青斗さん指導で解してるから、力を抜けば、余裕で指を受け入れられてる。
指の本数も増えてて、中で複雑に動いてる。
兎に角、変な感じで。乳首も変な感じで。
ムズムズと変な感じで。くすぐったいのかなんなのか…。
クニュッと、ナカの変な感じのところをコシュコシュキュッキュッと刺激されてると、徐々に顎が上がってきちゃって、背中が反ってきちゃってて、胸が押し出されて、青斗さんに押し付けちゃって…恥ずかしいやらなんやらで。じっと出来なくなってた。
だから、
「にゃーって鳴いて?」
なんて、青斗さんのよく分からないリクエストにも何も考えずに応えてた。
「にゃ? にゃぁぁ……ぁあん」
変な声出ちゃった。
「にゃはん…にゃっ、ひゃぁん、にゃ……にゃぁぁあああん」
腰がカクカク揺れる。
「いいねぇ。ネコちゃん可愛い」
コンドームの袋が破れる音が密やかにしてる。
「仔猫ちゃん、入るところ見とく?」
「ひゃいりゅ?」
青斗さんの勃起したものにゴムが装着されて、テカテカとローションで濡れ光っていた。
綺麗だなぁって見惚れてたら、腰が持ち上がって、折り曲げられて、挿入されてるところが見えるようになって、あわわとなってるところに、ツププっと、青斗さんのが、挿さっていく…。
入ってる!
僕の孔に入ってるよ!
抵抗なく徐々に、前後しながら、ゆっくりと挿さっていく肉棒をじっと見ていた。
口からは熱い吐息がひっきりなしに吐かれているけど、そんなことはどうでもよくって、ただただ、僕の処女が散らされ、否、捧げられていく行為を見ていた。
青斗さん、貰ってくれた……。
ズブンと腹の奥に当たった。
行き止まり?
「この奥は、今日は辞めとくね? また今度」
今度?! 今度ですか?!
「脱処女、おめでとう…」
チュッとキスされた。
「ありがとう…にゃ」
「トムッ、可愛いぃぃ」
合法ショタ万歳!
自分の容姿に初めて感謝した。
その後は、もう、もう巡るめく快楽のオンパレードで、最後の方は、なんだかおしっこのようなのが出ちゃって、泣いちゃった。
============
《脇道》という事で、ニューフェイス。仔猫ちゃん誕生です。
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