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朱に滲む黒
【1】
しおりを挟むここへ越してきて数年。オレの身体は少しずつ変化していたのだと思う。
「「パパ」」
また服が泥んこである。
姿は10代半ばといった感じか。オレと並ぶと兄弟と言ってもいい風情である。
差し出してくる乾いた泥がついた手が二つ。
「これが最後になると思う」
「大きいの見つけたのぉ」
掌を広げて渡される物を受け取る。ゴツゴツしてるが角が丸みがある手の中にすっぽり収まる透明の高い水晶が二つ。
一つを摘んで月明りに翳せば、キラキラと中に金の針が散っている。もう一つも翳す。こちらも散ってるが、景色が違う。
どちらも綺麗だ。
「アイン、ドゥル。ありがとう」
「どっちが綺麗?」
「どっちが好きぃ?」
泥のついた服のまま、オレの両隣にトンと腰掛け擦り寄り、顔を寄せて尋ねてくる。
犬の時の癖が抜けないのだろうか。
今にも膝に乗りそうな勢いだ。
背の高さもほぼ変わらないが、肩幅や身体付きは、タクによく似て、筋肉質でオレよりも幅を取る。もうオレの子どもですって感じじゃないね。
裏山でよく石を持って帰って来ていた。
オレのイメージに合うモノを厳選してるとか言ってたな。専用にしてる入れ物は、彼らのプレゼントでいっぱいだ。
確かに今までの中で一番大きい。
初めての持ち帰った翡翠は、出された舌の上に乗っていた。小指の先程の小さなものだった。
「どっちも綺麗だよ。お前たちも綺麗にしておいで」
元気に返事をして、裏口に駆けていく。
勝手口から浴室に行ける。
泥んこの二人の為のあるような造りだ。
さて、タクに見咎められる前にここの掃除をしておこう。
身体についた土埃りを叩いて、雑巾を片手に縁側にしてる廊下を軽く拭くように掃く。
掃き出しの戸口だから、適当に掃き出して、腰掛けていた廊下を拭けば完了。
綺麗になった二人が色違いの甚平をきてやってきた。
「二人とも1週間後には出発なんだから、もう少し落ち着こうね」
見た目は、大人に近いのに中身は腕白小僧だ。
これで留学っていうのは大丈夫なんだろうか。
兄上曰く、人間の中で生活するには教育は必要だという事で、三田さんもいるこちらとも交流のある人間との中で、日本でいうところの義務教育を終わらせて人の学校に入れてしまおうという計画。
オレとタクとでは、ドリルをやらせるのが精一杯だった。だって、犬の手に鉛筆持たせるのは難しかった。人の姿になってからになっちゃったよねぇ。
今は家にあったドリルは全て終わってる。読み書き算盤程度は出来る。
二人とも親の贔屓目かもしれないが優秀だと思う。タクの子だしね。
兄上は何か目論んでるが、悪いようにはしないだろう。人の姿になった甥っ子だ。可愛くなったのだろう。
日本では、銀髪は目立つしな。
アインの瞳は、薄い茶に朱が散ってるような琥珀のような色合い。ドゥルは薄い茶に薄く緑が混ざって不思議な色合いだ。
日に焼けて健康的で、精悍な顔つきに体格。男前だね。ドゥルのタレ目は愛嬌だね。
うん、海外の方が生きやすいそうだ。
二人が人の姿になった時は今思い出しても興奮に身体が震える。
まず、アインに変化があった。
数日前から気怠るそうだなとは思ってたが、月光の下、庭で二頭がいつも通り戯れあってたのに、急に蹲り背が丸くなって、ブルブル震え出したと思ったら、ふさふさの白い毛が(土埃で汚れてたけど)するすると短いなって、人肌になって。人の姿になっちゃったんだよね。
オレもタクもそれからドゥルも、固唾を飲んで見守った。
変化が終わったアインは、手を裏表とくるくる返して観察して、腕を眺めて触って、全身見て、ペタペタ触っていた。
少年から青年の間といった感じの透明感のある身体付きの男がぴょんぴょん跳ねて、足元のドゥルに抱きついて、こちらを見て笑ってたアインは綺麗だった。
人の姿のアインと犬のドゥルの触れ合う姿は可愛かったのに、見れた期間は短かった。
数日遅れでドゥルも変化したから。
懐かしく思い出しているが、ついこの間の事のように思う。
それから、人としての立ち振る舞いを教えて、怒涛だった。兄上に画面越しだったが、見せたら物凄く興奮しながら、留学の話になった。
絶滅種のオオカミ男だもんね。解剖はしないでよ?
そして、オレは、この前初めて、産まれて初めて、夕日を見た。
***
目覚めた。
閉じた天蓋。
いつもなら目覚めた最初に目にするのはタクなのに、居ない……。
バキバキと鳴る身体を動かして、ベッドから降り、天蓋から外に出た。
いつもと何かが違う。
遮光カーテンを開け、オレンジ色に染まった障子戸を開けた。
掃き出しの全面のガラス戸の向こうに、赤い……溶ける朱の雲が広がり、透明感のある赤い色の空が緑の山の上に広がっていた。
ふらふらと板張りの廊下の縁側に、裸足の足をぺたりと下ろす。
視線は景色に釘付けだった。
ペタ、ペタと前に進み出る。
カラカラとガラス戸を開ける。
ふわりと昼の熱を含んだ風が頬を撫でた。
すぐ側まで夜の気配が漂ってる。
赤く燃えるような溶けるような朱色の塊が山に染み込むように消えていく。
赤い広がりの上に白い帯が広がり、水色からズンズン淡い紫から徐々に濃い青へ夜の色にと染まっていく。
ああ、あれが夕日というものなのかと、赤くなった視界と共に頬を液体が伝った。
「エ、エド!!!」
タクが叫んでる。
振り返ると、赤い歪みの中にタクが居た。
この気持ちを共有したい。なんと表現したらいいのか。
「綺麗だね、タク」
月並な言葉しか出てこない。
タクが近づいてきてるのだが、見辛い…。
「どう、どうしたら……」
肩を掴まれた手が震えてる。
「どうしたの? あれは、夕日って言うんだよね? 赤い空は夕焼けってやつだろ?」
何故震えてるんだろう?
「目が……血が流れてる。太陽……」
涙声だ。
抱きしめられる。タクの白いシャツにシミが広がってる。
そう言えば、なんで視界が赤いままなのだろう。手で触るとヌルヌルする。
オレの目から血が流れてたのか。
太陽を見ちゃったね。
でも、こんな時間に目覚めるなんて……。
そう言えば、皮膚がヒリヒリする。火傷かな?
目を閉じる。
夕日の沈む空の色が広がってる。感嘆のため息が漏れる。
素晴らしかった。
「死なないくれ…」
頭の上でタクがなんか言ってる…。
ん? 死ぬ感じはしないなぁ…。
泣いてると思われるタクになんと言ってやるかと悩んでるところに、二人分の足音が駆けてくる。
「父、どうしたの?」
「パパの血の匂いがするけどぉ?」
アインとドゥルだな。オレが目が覚める頃には、ウチには帰ってるから、帰ってきたところかな。
声のする方を見るが瞼が上がらない。血で張り付いてしまったかな。
「パパの目が暫く使えなくなった」
夕日の光りとはいえ、陽光だ。
目から入った光はオレの目と目の奥も傷つけてしまったらしい。
服から出てた皮膚もヒリヒリする。火傷してるみたいだ。
タクは泣いて使い物にならないけど、使わせてもらおう。
「タク、血を貰うよ」
返事を待たずに噛みついた。
兄上がいたら、バカ犬ってまた言われちゃうね。
もう、タクったらぁ…
いつもより少し多めに貰った。
タクには定期的に血を貰っていたが、前みたいにギリギリな量は飲んでいない。適量を少し分けてもらってる。
なので、オレの外見も本来の金髪に近い。
イクメンのイケメンなのに、オレに対しては、ダメンだねぇ。
「タク、赤い視界も楽しいんだけど、目を閉じてる方が治りが早い気がするから、着替えとか手伝って」
タクは離れてくれない。下僕のくせに動かない。変わりに子どもたちがテキパキ動いてくれた。
「パパ、夕日を見たの? 昼間も動けるの?」
アインの声が弾んでる。
「火傷はもう大丈夫そうだよぉ。骨見えてたところも復元終わったらみたいだよぉ」
ドゥルがオレの手を摩ってくれる。優しい子だ。
「父、しっかりしなよ」
「しっかりしなよぉ~」
子どもにまで言われるタクさん。がんばれ。
「パパも初めてな事だから、分からないけど、昼間も動けるかもね」
ソファに腰掛けるオレに抱きついたまま動かないタク。子どもたちがいてくれて良かった。
血の匂いがしないから、綺麗にしてくれたようだ。服も洗濯してくれてるみたいだし。留学の話は進めてもいいだろう。
タクさんはオレが倒れない限りはポンコツにはならないみたいだし。
でも、もう泣き止んで離れて?
絡んだ手から抜け出そうと身体を動かしてると、更に絞まる……。
「タクさん? もう離れて? 死なないから……。ね? 炭化したところも治ったらしいし」
困った……。
含み笑いの子ども達が離れていく。
「ご飯用意してくるね」
「タクさん?」
しっかりした子たちですよ。
ざらりとした手が、頬に触れてる。
綺麗に修復したと思われる頬をすりすり触ってる。
唇を親指かな? 表面を往復してる。
顔が見たいけど、まだ目は修復されてない。
仕方がないので、ペタペタとタクの顔を触った。
もう泣いてなかったのね。乾いた頬を撫でて、眉を触り、瞼をなぞり、鼻を鼻筋を撫でて、唇に触れる。
顎を触り、頬へなぞりながら耳をムニムニ揉んで感触を楽しむ。
クイっと抱き寄せられた。
キスされてた。
タクを感じる。
クチュクチュと唇を合わせから音が漏れる。
もう…これ以上は……。
流されそうになる自分を奮い立たせて、ムギュッと両頬を挟むように掴むと、チョッパっとタクを引き剥がした。
「二人が待ってる。連れってて」
手を引いて行ったくれると思ったのに、お姫様抱っこでダイニングテーブルまで連れて来られた。
座らせて貰った。お礼をいう。
タクが隣に座る。体温が感じられる。近いなぁ~。
コトンと目の前にグラスが置かれる音がした。
いつものなんだけど、このまま手を出したら、転かしそう……。
テーブルの端でモジモジしてた手にタクがグラスを握らせてくれた。
いただきますと二人がご飯を食べ始める。
ほら、待ってたじゃん。
グラスを傾ける。
今年の紫蘇ジュースもいい出来です。
ここに越してきてすぐぐらいだったか、じぃさんが作ってくれた紫蘇ジュースの話をしたら、タクが調べて作ってくれた。
その辺に紫蘇が茂ってるところがあったはずだった。タクは見つけたのかも知れない。
年々じぃさんの味に近づいて、今じゃ、こっちの方が美味しく感じてる。
モリモリ食べてるのだろう。賑やかな食器の音と会話を聞きながら、紫蘇ジュースを飲む。
夕食はみんな一緒に。これがオレの日課。
これも変化していくかも知れない。
ワクワクするじゃないか!
***
「忘れ物はない?」
「パパは心配し過ぎぃ」
「お前は忘れっぽ過ぎ。はい、コレ」
ドゥルとアインが荷物をスーツケースに詰め込んでる。
「これはもう送っていいか?」
国際便で先に段ボールをいくつかスイスに送った。両親のところ。
「うん、それで最後。あとはこれだけ」
スーツケースを叩いてる。
部屋が空になる。
ここはみんなで暮らして、丁度いい広さだったが、二人だと広すぎる……。
「タクぅ、引っ越そうか?」
みんなで一斉に見ないでよぉ~。
「急になんだよ?」
「オレたち帰るとこ無くなるの?!」
「なんでなんでぇ」
んもう! 一斉に喋らないぃぃ!
「えーと、二人居なくなったら広くなるし、寂しいなぁって。ここはそのままにして、どっか都会にでも行こうかなぁって、思っただけなんだけどぉ~」
居た堪れない。見ないでよぉ~。
ぷぅと膨れてみた。
ちょっと思いついただけじゃん。
「そういう事か。いいよ何処いく?」
タクさん、いつもながら順応早すぎる。
子どもたちも既に作業に戻ってるし、何コレ?!
「南の島!」
思うつくまま。南国ビーチはどうだ!
「却下! 都会と言いながら」
「日差し強過ぎぃ」
「まだ慣れてないでしょ?」
ムシュウ。
みんなして!
「父、ちゃんとパパ捕まえといてよ。鬼ごっこしようとか言いそうだよ」
「前、楽しそうに話してたねぇ。父と追いかけっこ楽しかったってねぇ」
せっせと荷物を纏めてる。
段ボールを車に積みに運んで行ったタクの背に話してる。
鬼ごっこかぁ……。
ニンマリ。
飛行場で兄上に二人を預ける。
パスポートに記載する予定の名前のメモを渡す。二人は決めれなかった。最終決定は二人としてたが、まだ迷ってるようなので、聞いてやって欲しいと伝えた。
今度帰って来る時は、堂々とパスポートを使って帰ってくるだろう。
見送って、空港を後にする。
二人っきりです。
腹が減ったというタクさんが繁華街近くの駐車場に車を停めて、久々に賑やかな通りを歩いていた。
「タクさん、追いかけっこしようか?」
「はぁあ?」
ふわりと既にタクの側を離れてた。
遠出をするからとたっぷり飲ませて貰ったので、オレの髪色は焦茶。
黒いフード付きのロングパーカーを翻して、人混みに紛れた。
風向きも考えて、移動する。
タクの匂いを嗅ぎつつ、風下を取って移動していく。
ビルの屋上を渡りながら、ワクワクが止まらない。
今のオレは、眠気に襲われなければ、昼だって動ける。
日除けは必須だけどね。
今はこの大きなフード付きのロングパーカーがすっぽりオレを覆ってくれて、困る事はない。
体調から考えて、2、3日はたっぷり楽しめる。
タクの焦る匂いがプンプンしてた。兄上にすぐ連絡はできない。さっきオレの事念押しされてたもんね。バカ犬呼ばわりも嫌だもんねぇ。
キャハハ……
楽しいぃぃぃ
ネオンでキラキラの街の光に身を翻した。
===========
タクさん、エッチ計画頓挫w
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