妄想は煙りの中

アキノナツ

文字の大きさ
47 / 65

45】甘い… 微※

しおりを挟む
 
日常のふたり。。。
こんな感じで綴っていきますね。


================
 
 
 喫煙室に向かう。
 休憩の仕方をコレしか知らない。

 困った。

 喫煙室には煙草の臭いが染み付いてる。換気扇を回したところでその空調自体が臭いを攪拌してる感じもする状態だ。とは言え、俺の鼻は感じないのだが。煙草を辞めれば分かるようになるのだろうか。

 いつもの缶コーヒーを買っていつもの席に。

 いつも通り手が覚えてる動きをして煙草を咥えていた。
 あー、…困った。完全に無意識の動きだ。
 座って、振り出し咥えて、ライターを構える…。

 ライターの石を擦る手前で留まり、カタリとテーブルに置く。

 咥え煙草のままプルタブを引き上げる。火のついてない煙草を指で掬い上げる。指に挟んだまま缶コーヒーを傾け、甘くも苦くもない液体を喉に流し込む。疲れた。

 困った。

 ぼーっと外を眺めて、車と人の流れを目に映していた。

 コトリと机の上に昔懐かしい青い入れ物が置かれてる。それを押さえてる指は、俺の恋人の。
 ぼんやりと指を辿って手の甲、手首へと視線を進める。

美鈴みすずさん」

 口角が自然と上がる。心地いい声。ニッコリ笑うつかさくんと目を合わせる。

「手、出して」
 言われるまま出す。プラスチックのから白い粒がコロコロと掌に出される。
 ラムネ。
 懐かしいね。夏には実家の冷蔵庫にラムネの瓶があった。あのビー玉はどこに行ったかな…。アレを開けるのにはコツがいるんだよ。

「はい、どうぞ…」
 促されるまま口に入れた。ポロポロと入っていく。舌の上で唾液に溶かされていく。
 甘い…。

 ポリ、ポリ、ポリ…

「ん?」

「噛んじゃったかぁ~」
 ちょっと口の中が粉っぽいのでコーヒーで流した。
「なんとなくスッキリしました」

 不思議です。
 煙草を吸って無いのに頭がスッキリしてきます。眠気もマシになってきてる気がします。

 ん?
 ん??
 ッ!

「仕事、出来ますッ」
 立ちあがろうとする肩をガシッと押さえられました。

「オレの休憩が終わってない」

 ラムネのケースが、Yシャツの布地をツーっと擦って、スーツの胸ポケットへ。途中、乳首の辺りでクリクリされて、変な感じになって、困りました。

「オレに集中して…舌出して…」

 間近に司の顔。出した舌の上にさっきのラムネが一粒。
 それごと司に食べられてしまいました。

 キス?! ココ、喫煙室ッ!

「集中~」
 僅かに離れた唇が静かに告げてきます。
 スーっと司との口づけに没入しました。

 口の中で舌が絡み、ラムネ転がり、溶けて、広がっていきます。互いの唾液が甘くなって、啜り合いながら、幾度も重なりを変え、啄み、合わせる…。
 吐息も飲み込まれて、ふわふわした感覚の中、身体を疼かせながら、互いの舌を絡める…。

「甘さが無くなったら、休憩終わり…」

 司との甘い口づけが煙草の代わりになりました。







===============


幻覚の原因を突き止めた司くんでした。

こんな感じでポロポロ書こうかなって感じです。気になる方、お気に入りに登録やしおりは如何でしょう?

感想やいいねを頂けたら嬉しいです。

↓下の方にスタンプや匿名でメッセージ送れるの設置してあるので、使ってみて下さい。

https://wavebox.me/wave/8cppcyzowrohwqmz/

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

処理中です...