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ナニしよう?【その後のお話】
2-下.プレイのルール ※
しおりを挟む耳介をねっとり舐められ、囁かれる彼の声に全身の力が抜ける。厚い彼の胸に身体を預けた。
もう大丈夫…。
「遠隔エッチは、また今度、しましょうね?」
完全に安堵感に包まれ、甘いうねるような快感に苛まれてる時に、囁かれる怪しげな単語にも考え無しに頷いてしまうのは、致し方ないというものだよね…。
ーーーーそういう事にしてくれ。
「頑張りましたね」
「あぅッ、はぁぅッ、ぅんーーーッ、はぁッ」
選手交代と言いながら、力の抜けたオレの指を使ってナカを甚振ってくる。彼の手が胸のオレの手ごと覆っていやらしい事をしてくる。ねっとり、ぬっちょり…もう執拗に…ッ!
「あ、あはぁ……ぅふ…はぁぁ…」
オレ、どうなっちゃうの…。
オレの手が彼に同化していく。
「覚えて…」
彼の言葉が耳から脳に擦り込まれるように広がっていく。
彼の指がオレの指に沿って、中に這入ってくる。
オレの指を彼が誘導する。
ああ、こんな……事ってッ。うふぅん、そんな風に動かしたら、あ、ダメぇぇ……。
感度がグングン増して来て、昂ぶって、あっという間にイってしまった。
途轍もない高みから落ちていく。
急激な落下が気持ちいい…。
気持ち良く、眠った。うん、きちんと、気持ち良く眠れました。
「俺…勃ったんだけど…」
なんか東が言ってる気がしたが、知らん。
気分よく目が覚めたら、全裸で寝てました。
お肌サラサラです。
この後ろからしっかり抱きついてる腕と温もりは、彼です。彼も全裸だね、この感触。
情事のあとって感じではないですけど…。
えーーーっと……お、も、い、出しましたッ!
スライディング土下座でもしたい気分です。
目覚めは爽やかだったのに、今、ズーンと沈んだよ。
後ろの胸板が揺れてる。
笑ってる…。
「くふふ…、上がったり、下がったりって、感じだな。あはは…」
「笑うなよぉ~」
腹が立ってきて、後ろに手を伸ばして、接触してたヤツを掴んでやった。おふぅッと呻く彼の息遣いに気を良くして、指をスライドさせる。朝から勃ててるのが悪いんだよぉ~だ。
「お前は…。ハァー、お出掛けはお預けだな」
「え? ヤダよー」
お前何を言っておられる?と後ろを振り返って、疲れたお顔とぶつかった。
あー、申し訳ない。
「ごめんね…」
これ以上言えなかった。手と指は動いちゃったけど……。えへへ。
お疲れなのは分かってるんだけど、その、あのぉ~、なんと言いますか…、疼いちゃってる感じもありまして…。エッチな気分だけど、挿れたいとかじゃないんだよなぁ…。これってなんだろう?
「気持ち良くなってから寝たら、気分いいよ?」
呻き、熱い吐息をオレの背中に吹きかけてくれてる彼に、提案してみる。恥ずいッ。
「ハァあぁあん?」
セクシーな声と若干バカにしたような何言ってんだ?って感じの入り混ざる声が返ってきた。
ですよねぇ~。
緩んだ腕に中で向きを変えつつ、握りを変える。なんだか彼にも気持ち良くなって欲しくて…。
ガッチリ勃ち上がってる彼。舐めてあげたくなったけど、亀頭を撫でてやってると手が先走りでベタベタになっちゃって、オレのと一緒に撫でてあげたくなった。
並べたら、サイズ違い。立派だね。コレがオレを気持ち良くしてくれてるんだ。
感謝の気持ちを込めて、ねっとり撫でて扱く。
彼が手元を見つめてるのを感じる。
会社で見られてる感覚が思い出されて、それ程勃ってなかったオレ自身も力を持ってくる。
互いの先走りでヌチョヌチョといやらしい音がしてくる。
彼が仰向けになって、オレが彼の上で二本を両手で無心に扱いてた。
彼は興奮した息遣いで、オレの胸の飾りを捏ねたり摘まんだり弾く…。オレの身体がくねって善がってるのは、ご愛嬌…。
荒い息遣いの彼が色っぽい。蕩ける顔でオレを見てくれてる。視線だけで昂ぶる。オレも蕩けてると思う。喘ぎが止まらない。
「イ、ク…」
彼のセクシーボイスの呟きの後、オレの手の中に彼の熱が吐き出された。
彼のイったあとのトロンとした視線と絡む。
ニッコリ微笑めば、満足そうに微笑み返されて、瞼が重くなったようでゆっくり閉じた。
縮むちんぽを刺激しないように様子を見てると、スースーと寝息が。
ゆっくり彼から降りて、後始末。
起きたら、郊外のカフェにドライブかな。遠出がまた今度になるけど。いい感じじゃない?
しっかし、対策を考えないと…。
だって、この身体、週末の快楽無しでは満足しないらしい。迷惑かけちゃうじゃん。
彼は何か知ってる感じだったから、白状してもらわないとね。
気持ちいい事が大好きなオレの身体が悪いかもだけど、こんな事を仕込んだ彼も同罪だからなッ! うん、そうだよ。同罪だよ。
「あ、もう、ダメぇぇんッ。…イき…あはぁあん、イきたいッ……イきたいィィいン…」
撮影用のスタンドのような器具にスマホをセットしてオレの痴態を映してる。
彼が持ち込んだ物。オレの状態をチェック出来るからって。なんだか丸め込まれた気がする…。
彼の指示で後ろを弄りながら、乳首を指先で刺激する。前は触っちゃダメだって。乳首の根本にはあのトゲのついた黒いリングがしっかり食い込んでる。
乳首はしっかり勃起してオレの指にビンビンと弾かれて、オレは喘ぐしかなくて…。
前を触らずにイくのが目標。あとちょっとでイけそう。なのに、イけない。理由は分かってる。
『…イっていいですよ』
この掠れたセクシーボイスが必要なんだって事。
画面の向こうで彼もヤってるんだって、分かってる。だって、息遣いと音がしてるもの。あの日、車で移動しながら、彼もオナニーしたくなって困ったとか。車内であの痴態が映されてた事態に赤面だよ。外から見られてたら…。
気持ち良く射精して、終了。
週末のセックス無しにする時は、ビデオ通話でオナニー指導を受ける事になった。
オナニーは解禁になった。だけど、する時は、見せて欲しんだって。オレも見られてる事に嫌悪はなくて、むしろ見て欲しい。
オレの寝室に道具が揃ってきてる…。ちょっと怖いんですけど…。それらを普段目にすると、悶絶恥ずかしいから、引き出しにしまってある。
『今日も可愛かった。勃起してる乳首エロいよ…。もっと見せて欲しいなぁ…。そうだ。明日…つけてきて下さいね?』
言葉の感じが日常に戻る。
どうもプレイ中になった時や導入時は、丁寧に喋る感じ。仕事中もだから、ちょっとバグる時があって、困る事もあるけど。
接触してる時は、抱き合って、スタート。終わりもぎゅっと抱き合う感じ。
そんなルールが漠然と決まっていった感じ。
そんなこんなで、気持ち良くイって、眠って翌日お出掛けするのです。
えーと、お出掛け時の指示があったりなかったりするけどね。それはそれで、オレも楽しんでるんだよね…言わないけど、認めてる。彼にはバレてると思う。彼も楽しんでるみたいだし。
プレイ中、白状させられてる気はするけど…。オレ的には、表明してる気はない。ないからねッ。
彼からも匂わせ的に話してきたりするし…。やっぱオレたち、似てるんだよねぇ~。
オレは、我慢してるというかストレスは感じてない。彼のおかげだろうね。
いい関係じゃないかと思うよ。うん、思うねッ。えへへ。
==============
さて、これからローターとか色々していこうかなぁ。
自分は楽しんですが…( ̄▽ ̄;)
楽しんでくれると嬉しいなぁ…。
不定期な更新ですが、お気に入りに登録していただけたら嬉しいなッ。
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