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ナニしようとしてます?

4-前.勝負ッ。 ※

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 彼の口でオレの雄は更に昂められ、しっかりと勃ち上がってる。
 射精感がピークに差し掛かったところで、外気を感じる。
 イけなかった。焦ったくなって、尻が揺れてしまった。
 温かな口内は気持ちよくて、激しくない口淫はオレの思考を蕩けさせるに十分だった。

 ゴムを這わされる。

 彼自身も装着してる。

 ん?

 余韻に喘ぎながら見つめていた。

「どっちがいっぱい出すかやってみようよ?」
 軽い口調。
「使い切るまでやろうね」
 箱を振ってる。えーと、それって幾つ入ってるんだ?

 どこまでも軽い口調だが、声音には、ねっとりと絡みつく色香のような何かが漂う気がした。
 それはオレの何かを、ゆっくり、じわじわと侵食してくる…そんな気がする。だが、今は、そんな事は些細な取るに足らない事に思えていた。

 面白そうだと思うオレがいた。

「使い切ったら?」
 脚と手を彼に絡める。掌に彼の肌。ゆっくり這わせて筋肉の流れを辿り感触を堪能する。

「そうだなぁ。先に使い切った方が、好きな事を要求していいってのは?」

「んー、勝負? 負けたら…いう事を聞くのか。うん、いいよ~」

 考えようとはしたが、上手く考えがまとまらないので、放棄。
 考えが霧散を繰り返すのは、彼の指がオレの乳首を触ってる所為だと思う。でも、気持ちいいから止めずにそのままにしてる。

 要するに、勝てば、要望を叶えて貰えるって事だ。この焦れた感覚を昇華して貰って、ぐっすり眠りたい。彼の腕の中は気持ちいい気がする。

 クンッと、少し引っ張られた乳首に意識が向く。
 彼の指が、クニクニと指で摘んで緩く捻って、時折りぷにゅっと緩く潰して、また摘んでくれる。気持ちいい…。
 両方やられたら、そこしか意識出来なくなってくる。
 緩やかな快感の熱に炙られながら、結論を出した。

 ここに来てから、優しい愛撫にトロトロになっていた。もっと蕩けさせて…。

 そう言えば、優しくとも言ってたけど、凄い事とかも言ってたな。凄い事ってなんだろう…。

 ぽやぽやしてる内に勝負は始まっていたようだ。
 受け入れ態勢を取らせれてた窄まりに、ローション塗れの立派な逸物の切先が当てがわれてる。めり込んでくる…。

 久しぶりの感覚。ゾクゾクする。身体が期待に震えてるのを感じる。

 ちゅぷッと肉が捲れ上がって、ソレを迎えていく。しっかり解された窄まりは柔らかく咥え込んでいく。
 解されてても狭い肉輪をエラが張った太い部分が通過する時、ちょっと抵抗を感じた。

 完全に通過して進む。直腸がヌチュヌチュと進む肉棒の形に拡がり包む。
 抉られる腸壁にえも言われぬ快感が湧き上がってくる。
 脚が彼の腰に絡み背中が反ってくる。

「はぁあああん…」

 オレの身体はアノ快感を覚えている。アレを欲しがってる。
 ズルズルとあまり抵抗なく進んでくる。ローションの影響だろうか。
 腸壁や入り口を擦る竿の感じもなんだか違う…。ちょっと物足り…ない?

「あひゃッ、あふ、ふにゃぁぁ…」

 前立腺を刺激される。ゾクゾクする。
 肉棒が往復する。執拗くグリグリしてくる。肉壁や出入り口が、あちこちが刺激される。特に前立腺が覿面の感覚。
 電気が走り回る。

 痺れる程に往復してくれる。

 その刺激にプシュッと射精した。
 ゴムの中に白いのが溜まる。平日全然出してなかったからちょっと濃いかも。連休中にカラになったと思う程の出したから、オナニーなんてする気も起きなかったからな。

 彼が笑いながら、オレのゴムを始末して、腰を蠢かせ、前立腺を刺激して半勃ちだったオレのを再び勃たせてゴムを噛ませる。

 この調子ならオレの勝ちだ。
 5か6個入りだと思うから、4回消費すればいいんだろ? 溜まってる分、出してやるよ。

 彼は遅漏ぽいし、気持ちよくなろうと腰を振れば、オレが気持ちよくなっての循環さ。オレが有利って事よ。

 でも、なんだろう…。このちょっと物足りない刺激は…。

 刺激不足は、オレが腰を振って、ナカの肉棒を意識して絞めあげて補っていた。
 オレの身体どうなっちゃたんだろう…。

「はぁあああん…」
 イった…。

 気持ちいい…。余韻に身体が跳ねる。そして、萎えかけてる陰茎が彼によって勃たされる。
 イってる状態での刺激は、少し辛い。勝負じゃなかったら、確実に抗議してる案件だ。

間宮まみやくん、早くない?」

 笑いを含んだ声。無理やり勃たせたオレのにゴムを這わせる。仕事場と同じ口調が腹立たしい。

「はぁあん…はやぁくぅ…なぁい…」

 息も絶え絶えのオレとは反対に彼は余裕だ…。

「そう? じゃあ、俺がイくまで我慢できたり?」

「ありゃり前じゃぁあん(当たり前じゃん)」

 啖呵も決まりが悪い。
 ニヤリと笑う彼が…かっこいい。

「はぅッ」

 グリュンといきなり動いた。
 前立腺を竿が轢き潰しながら先っぽが奥の行き止まりまで一気に突いてきた。

 ビクビクと身体が跳ねる。背中が勝手にくねくねと反ったり丸まったり…。熱が、疼きが中に溜まる。

 下半身が彼に固定されてる。彼の手がしっかりオレの腰を掴んでる。

 目が合った。
 ニヤリと笑ってる。勝負…勝負か? 受けて立とうじゃんか。
 オレってちょっと賭け事好きだったりする。危険性は学生の頃に学んだので、今は避けてるが、勝負事は気合いが入ってしまう。仕事にはいい作用になってるが…。


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