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ナニしようとしてます?
3-後.初めての週末。 微※
しおりを挟む同じように刺身を口に運ばれる様子を見ていた。魚の油で僅かに光る唇、そこに酒のグラス咥えられ、液体が含まれ、喉へと流れていく。
嚥下される喉の動きまでも見守ってた。
なんとも言えない淫靡な空気を纏った時間が過ぎていく。その空気に気づかないフリをして会話と食事を楽しむ。
いつの間にか横に彼がいて、太ももを摩ってる。次の酒をどれにするか、お品書きを肩を寄せ合って選ぶ。とても自然な距離感に感じていた。
酒でここまで酔うなんて…。
「オレって弱かったかなぁ…」
「結構な度数の呑んでるよ」
オレの呟きにそんな返しをしてくれた。
ぼんやり見上げると、唇が合わさった。ぬるりと入ってくる舌を抵抗なく受け入れる。
ふわふわした頭に理解は追いついていない。
太ももを摩っていた手が前立てを撫でて下腹部を過ぎ脇腹を撫であげて、胸をYシャツのカサつく布ごと揉み込んでる。
唇で濡れた水音と吐息が密やかに立ってる。
静かに流れてる音楽や周りの静かな騒めきに溶け込んでいく。
胸を優しく揉み込んでいた手がつっと乳首摘む。
ピクンと身体が揺れて、声が出てしまったが、彼が押さえ込んで、唇を合わせてオレの何もかもを閉じ込めてくれてる。
抱きしめられてる事に安心する。
乳首を捏ねられながら、唇が離れていく。
彼にしなだれかかり濡れた離れていく唇を眺めていた。
「ちょっとピッチが早いよ。水を挟まないとダメかな」
グラスが傾いて、オレに近づいてくる。
口移しに水を飲ませて貰った。
乳首への刺激を当たり前のように受け続けていた。身体が熱くなって、この熱を彼に捏ねられる事が当たり前になっていた。
水と食べ物を給餌されながら、身体への優しく弱い愛撫が続く。
少し酔いが落ち着いて来た頃には、身体の燻りは強くなっていた。
吐息が熱い…。
ふと布の向こうの人の足を認めて、身体を固くした。この壁の向こうには人が居る。当たり前の事に思考が行き当たって、彼の胸を押して距離を取ろうとした。
「今さら?」
笑いを含む囁きが頭の上でしてる。完全に抱き込まれていた。
前を布越しに揉まれ撫でられる。ビククンと身体が揺れるが彼の逞しい身体の支配下に外に漏れる事はない。全てが彼に包まれてる。
「美味い酒と肴を楽しんだあとは…」
ガラスのお猪口に魅力的な唇が接触する。その唇に触れるのは、それじゃない…。
寄せられてくる顔にオレからも寄っていく。
唇に触れ、受け入れる。
流し込まれる液体を嚥下し、舌を舐めしゃぶって、酒を飲む。この行為にオレは気に入ってしまったようだ。彼の唾液と混ざった酒は、更にオレを酔わせる。
乳首を摘み捏ねる指に胸を押し付け、彼の太い太ももに兆し始めてる前を擦り付ける。太ももを跨ぎ、彼に腕を絡める。
連休中に仕込まれた身体が従順に彼に擦り寄っていく。
頭はどこか遠くにいた。
オレはオレを俯瞰で見ていた。恥ずかしさに顔を覆いたくなってる。
身体は熱を上げ、その熱に戸惑い引っ込み思案の思考が、軋んでる。
「無理はいけない。続きはゆっくりあとで…」
オレのズレを感じてくれてるのか、遊んでるのか、悪戯な手はオレをギリギリの線までしか昇らせず、緩い熱に酔うようにオレを炙りながら、酒とオレを楽しんでる。
徐々にこの日常に少し噛んでる切り取られた空間で焦らされる快楽に慣れていった。
これが当たり前だと教え込まれてるようだ。
受け入れたらダメだと理性が叫んでるが、遠い。
気持ちいい事は好きだ。
すっかりテーブルの上の器を空にさせて、2時間も経ってないと思うがそれぐらい経っただろうか。時間感覚がよく分からなくなってた。
「この感じ結構スリルがあって、楽しいだろ?」
好きな声が囁く。コクンと頷いていた。
彼がくれる刺激は気持ちがいい。急激に性感を刺激してくるもの気持ちいいが、燻るような焦らされるこの熱も気持ちいい…。
身体の這う掌がYシャツの布越しに日常に食い込んでくる。
ダメ…。理性の警告が遠い…。
伸び上がる。オレから唇を合わせる。チュッと彼の唇を啄むように離れる。彼が微笑んでる。嬉しくって、微笑み返す。
「大好き…」
「俺も」
さっきよりも深く長い口づけを交わした。
抱きしめる腕に熱が帯びる。
「ここでは、ここまで…」
耳に囁く声。
日常との距離感とで、熱の交換は決まってるのだと教えてくれる。線引きはしっかりと…。
コレから先は、彼のあの部屋で…。
『行こう…』と指を指に絡めて指を撫でる。
目を細めて、酒と彼に酔ったオレは彼を誘う。
「可愛いよ…」
髪を撫でてくれる。これから起こる快楽に胸が高鳴り、身体が疼く。
「もう、欲しい…」
呟き彼の前に手を這わせる。頭の上で呻きを聞いた。嬉しくなって撫でる。
「待って下さいね。待てたら、凄い事してあげますよ」
魅惑的な声が魅惑的な事を耳元で言ってる。
コレの魅惑は危険を孕んでると分かってるのに、踏み込まずにいられない。
危険さえ魅惑的だ。
大人しく彼に従う。上着を着せて貰って、支えられながら、会計を済ませて、帰路に着いた。向かうのは彼の部屋。あの危険な部屋。
玄関を潜り、風呂で洗われてもオレは全てを彼に委ねていた。
「恥ずかしい」と呟けば「可愛い」と返され羞恥さえも快楽に変えられていく。
オレは彼に蕩かせられていった。
「この五日間、何もしてなかったんですね。でも、すぐに柔らかくなって俺を受け入れてくれる。本当に快楽に弱い…」
彼は嬉しそうにベッドの上でオレを撫で回しながら、太く長い指でオレの後ろの孔の中を出入りしてる。
オレの排泄孔は、あの連休で、彼の指を迎えれば、入り口に変わり、性器へと変化する。
前立腺を弄られれば、店で抑圧されてた諸々が解放されて、霰もない声が出てしまう。
大胆に腰が揺れて、オレの陰茎が揺れる。
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ちょび~っとエロに突入♡
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