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過去の話
中編 (※)
しおりを挟む気づくと唇に手の甲が触れてる。
程よい圧迫感。
男とキスなんてふざけてした事はあったが、あんな…腰にくる…官能的なのは初めてでして…。
そっと触れるだけだったのに。
三間坂、エロかった…。
ため息が出そう。腰にくる…。
「竹田くん。こっちの品出しもして」
「はっ、はいッ」
ヤベ! 仕事仕事!
あれ以来、店で三間坂に会っていない。見かけもしない。
幻だっただろうかと思う程だが、唇に残る感触が現実だと告げる。
他言無用だから、店長とかに三間坂の事は訊けない。
何が仲良くだよ。連絡先も知らない関係で仲良くも出来やしないじゃないか。
ムカっ腹。
ん?
当たり前の事なんだが、なんだって考えなかったんだろう。
三間坂は、あそこで何をしてたんだ?
新作スイーツを並べていく。
数字が並んだファイルに、パソコン画面。
あれって、帳簿だよな…。
店長がしてるのをチェック?
アイツ、税理士かなんかなんだろうか…。
パレットに空箱をまとめてバックヤードへ。
相棒に一声掛け、奥に引っ込む。
防犯カメラの映像を見ながら、作業。
何かあれば即対応できるようにする。
もう少ししたら次のシフトの子が来るから、その子と交代するまで、ここの片付けをしてしまおう。
『ボン』ーーーん?
レモンスカッシュの男の声が不意に蘇った。
三間坂の事だよな?
名前でもない。なんか知ってる響き。普通に生きてたら聞かない響き……。
身体に添った三つ揃えのスーツ。高そうだったな…えーと、、、イテッ!
指の腹に薄っすら血が滲んでる。
紙で切った。
事務室に絆創膏があったな。手早く手元を片付け向かった。
消毒して絆創膏を貼る。
そうそうと、中断した思考を再開する。
高校の時、そんな素振りも噂もなかったけど、ヤのつく職業って事なんだろうか。友人も居るようになかったか…。
だとすると、仲良くするのはヤバいですな。
保身。そうさせて貰うか。
連絡先の交換はしてない。このまま有耶無耶になればいいのではないのだろうか。
ふと、廊下の向こうに消えて行ったあの背中を思い出していた。
拒絶。
これは、わざとしてる事なのかも知れないとも思ったが、相手の思惑など分かるはずもない。
ただ、あのキスはなんだったんだろう。
『男が好き?』
あの仕事をしてるからの質問?
うーん?
好きか?ーーー性的対象でなら、俺は『女が好き』だ……った。あのキスまでは…。
三間坂さんよ、あんた罪作りだよ。
モヤモヤしてたが、考えるのをやめた。
縁がなかったと思おう。
++++++
「ボン。お友達はどうするんで?」
仕事が漸く切り上がったところで、お茶を差し出しながらそんな事を振って来た。
いつもタイミングよく出してくれる。
「お友達?」
なんの話だ?
茶を啜る。
ぼんやり『竹田』の顔が浮かんだ。
「あー、あれね。お前、どうせ素行とか調べてたんだろ? どうだった?」
これを飲んだら、横になろうと思ってたから、半分頭が眠り始めていた。考えずに喋っている。
何も考えずに落ちるように眠りたい。
「真面目ですね。詮索せず、ダンマリですよ」
何故かニヤニヤしてやがる。
「ふ~ん」
今のタイミングがベストだ。支度して寝る。
そして、二度と目覚めなければ最高だな。
「デートでも誘ったらどうです?」
いつもなら静かにしてるのに、なんだか絡んでくる。
「デート? 何するんだ?」
「遊びに行くんですよ。映画に行くとか?」
「ふ~ん。楽しそうだね」
誰かとお出掛けか。中学校以来? ワクワクするね。
タブレットを引き寄せて、検索。
映画…色々あるんだなぁ…。
「色々ありやすね…」
横合いから覗き込んでくる。いつもなら鬱陶しいのになんだかこの距離感が心地いい。
「そうだなぁ…」
眠い…。
デートか…。
これを観に二人で出掛けるのか? アイツの隣に立てるのか? あの隣りに…
指が画面を滑る……。
ぽやぽやと言葉が転がり出てる。
返ってくる言葉に心地よくなりながら、指が滑り、軽やかに指がタップする。スマホを操作。
「ボンは少し休んだ方がいいですよ…」
「休む?」
そうだ。お布団に入るぅ……。
ふらふらと立ち上がる。
「寝る」
「おやすみなさい」
意識はベッドに潜ったところで途切れた。
朝の目覚めは、よく分からない事になっていた。
広げたままのタブレット画面に映画情報。
カジュアルファッションサイト。
ーーーーポチってやがる。
???
私がしたんだろうが、これを着る気か?
キャンセル出来るか?
発送済みになっていた。来たら返品か。
「似合うと思いやすよ?」
声の方を見遣るとニヤニヤ顔。
昨晩、同じ事を言われた気がする。
「デートの段取りはどうしやすい? 『背中の君』なんでしょ?」
あわわっと昨晩の、それ以前の、醜態が蘇る!
コイツとの付き合いが長い分、私が未熟な時からずっとそばで見ていてくれていて……。
私が酔ったりして、理性がゆるゆるの時も知ってる。
気を許してるのもあるだろうが…。
曝け出した色々を知ってる。
アレコレ叫んだよなぁ……。
暴れて部屋を破壊したのも。
未熟だった頃のあれこれ…。
あああああ……!!!
タブレットを握る手が震える。
昔も今も…私は……。
「またやらかしたのか? わ、忘れろッ」
他にもやってないか、震える指で履歴を確認。
「ボン、朝ごはん食べましょうか」
極々普通のいつもの様子で言ってくる。
「お前…ッ。ワザとやったな」
ワナワナと震える身体を自分で抱きしめて、羞恥に耐える。
「ボンには、休暇が必要って事っすよ」
サラッと返された。
ヤバい事はちゃんと止めてくれている。
ナイフを持った時は、サクッと動脈を切らさせて貰いたかったが、サラッと止められた。だから、未だにここにいるんだが。
へなへなと床に座り込んだ。
スマホも転がってる。見れば、SMSを送ってる。
履歴書にあった携帯番号。数字を覚えてしまう頭が…。
「見てたよなッ?! なんで止めなかったぁぁ…」
「嬉しそうだったんで、つい」
「つ、つい?!」
頭を抱えて蹲る。
++++++
『映画、観に行こう』
日時と待ち合わせ場所。
一方的なメッセージ。
ブロックしそうになったよ。
何故しなかったかって?
最後に『楓』ってあったから。
アルバムの写真で何度も見てた文字。
『三間坂 楓』
どうやって俺の番号を知ったのかは分からないが、仲良くやりたいらしい。
保身。
ヤのつく方から距離は取りたいが、これは行かない訳にはいかないだろう。
バイト先の関係者だよ?
稼がせて貰ってて、住居も提供してもらってる先の方ですよ?
ーーーーそうだよ。機嫌を損ねる訳にいかないでしょう。
俺の就活に影響する。将来がかかってる。
コンビニバイトのシフトを確認。
丸っと1日空けた方がいいかと完全オフにした。
「よーし! バッチコーイ!」
両拳をキツく握りしめる。
謎の掛け声で自分を鼓舞した。
待ち合わせ時間前。時間は十分に余裕をみてる。来てるはずはないが、スーツを探す。ザッと見回す。あの姿は目立つだから見落と訳がない。
よし。居ないな。
スマホを取り出して、ニュースチェック。面接に備えて情報収集。
不意に画面に影が出来た。
誰か俺の前に立ったようだ。鬱陶しい。少し横にズレる。ーーーー影が追ってくる。
「ぉぃ…」
小さな声。
ん?
顔を上げると、三間坂だった。
目が合って、すぐに逸らされて、腕を掴まれると、半ば引きずられる様に待ち合わせ場所を離れた。
時間を見なくても分かるが、随分前倒しですね…。
「早いね」
「お前こそ」
「それ、似合うな」
ピタッと足が止まった。
横に並ぶ。俯いた顔が耳まで赤い。ラウンドネックのおかげで晒されたほっそりした首も薄っすら色づいてる。
色白というのは……色づいても綺麗だね。
七分袖のチュニックのような空色の袖も裾も広がったシャツに幅広の生成りパンツ。紐付きキャンバスデッキシューズ
目深に被った黒いキャップが、今までとかけ離れた姿に、本当に三間坂か確認したくなる。
ひょいと覗き込もうとすると、斜め掛けにした布鞄の肩紐をキュッと掴んで、歩き出した。
バランスを崩しながらついて行く。
腕時計があのままだ。
細い手首にゴツゴツしたメタリックなものが巻かれている。
鎧ってるモノがそれだけって、防御力弱々でしょう。
なんだか可愛く見えてくる。
似合ってると思う。そのアンバランスさが更に三間坂を表してるみたいで…。
肩紐を掴んでる手に触れると跳び上がる勢いで離れようとするので、捕まえた。
逃げる動物は追いかけられちゃうものですよ?
「映画館?」
コクっと頷いてそっと指差す先に施設の壁が見える。
事前に調べたのに合ってた。
時間と場所からあそこだろうなと当たりはついていた。
「行こうか」
主導権が移った。
++++++
繋がれた手が熱い。
もう全身熱い。
ーーーーー
姿見の前で、届いたばかりの服を着て、回ってるのを見られた。
「お似合いですぜ」
慌てて脱いで投げつけた。
「洗っておいて」
「へいへい。お買い上げでよろしんですね」
笑って去って行った。
あー! 返品!
下着姿で蹲ったのがつい先日。
竹田も似合ってるって言ってくれた。
でも、これってなんだか身体の線が隠れて、ガードされてる感じがしなくて心許ない。
普段と違い過ぎて、さっき竹田に無視された。腹立ち紛れに目の前に立ったのに、見もされなくて。悲しくなって、声を掛けようとして、声が上手く出なくて、掠れた小さな声になってしまった。
恥ずかしくて、腕を掴んで引っ張って来たのに。今は、私の手が掴まれてる。
あああああ!!!!
恥ずかしいッ。
離れようとしたら、引っ張られて、横にピッタリだよ?!
もう顔が上げられない。
熱い。
胸元を摘んでパタパタと風を送る。
「チケット買ったら、どこかで冷たいモノでも?」
「そうですね…」
チケット購入時もずっと手を離してくれない。何度か離そうとしたのだが、恐ろしくガッチリ掴まれてる。
諦めた。
喫茶でも行くと思ったら、シアターの売店に。
ジンジャーエールでいいか?と尋ねられて頷く。なんで私の好みを知ってるんだろうと竹田の横顔を見ていた。
ポップコーンとドリンクが嵌ったトレイを持って中に入って行く。
もう連れられるまま。
予定してた時間前の別スクリーンのが合ったのだと座席に座らされて、やっと分かった。
「後ろだけど、いいよね」
ぼんやり流されて気づいたらって! どこまで流され体質…。
キャップを脱いで、カバンに突っ込んだ。
いつもは固めてる髪をセットしなかったので、ぱらりと前髪が落ちてきた。鬱陶しい。
キャップで押さえつけられていた髪を掻き上げて空気を含ませるようにほぐす。
えーと、まだ手を離してくれません。
ちょっとした罰ゲームのようになってます。
利き手が空いてるから大丈夫なんだけど。
竹田って、左利き?
「あのー、そろそろ離して?」
スーッと急激に辺りが暗くなった。顔を竹田に向けたまま固まった。
目が慣れるだろうとじっとしてたが明るくならなかった。
大音量で予告が流れ出した。
耳が音で塞がれ、唇が唇で塞がれ、自ら目を閉じてしまった。
「好きになったみたい」
耳に唇が触れて、言葉が吹き込まれ鼓膜を擽ぐる。耳が擽ったいと思うよりも言葉の方が擽ったかった。
「私も…昔から…」
鼓動が跳ね上がり、言葉が転がり出てしまった。言うつもりなんてなかったのに。
肘掛けが邪魔で身体を密着させたくて、乗る上げるように腕を回していた。いつの間にか手が離れていた。
この身体の奥から湧き上がる昂りはなんだろう。抱きついてるだけなのに、疼くような昂りに戸惑っていた。
「始まりますよ」
静かな声に自分が舞い上がっていたのに気付いて座席に慌てて座り直した。
映画なんて観てなかった。
自分の失態と言うべき行ないをどう言い繕うかそんな事ばかりを考えていた。
ふんわり覆う生地もなんという不安定感。
エンドロールが流れ、人が動き出したと同時に、席を立った。
焦りにも似た感情が湧き起こっていた。身体を締め付けるものが何も無い。
生身の自分が晒されているようで。
手を掴まれたような気がしたが、スルッと抜けた。
どうやって帰って来たのか覚えていなかった。火照る身体を冷水で冷やして、脱ぎ散らかした服の中でバスローブに包まってソファに蹲っていた。
「おや、お早いお帰りで」
服を拾い集めながら、穏やかなに声を掛けてくる。
「こういうのを着てみたかったんでしょ?」
膝に頬を乗せてぼんやり見る。
そうだな……。もう思い残す事もないか。
スマホが唸ってる。
布カバンに入れたまま放置してた。
慌ててソファから転げるように降りた。
思いの外身体が冷えてて脚がもつれた。
渡してくれた。床に座り込んだ状態で確認する。
何件か通知が入ってる。
ヤツから連絡が入るのは、まだ先なはずだが、決まってる訳ではない。
確認して詰めていた息を吐き出した。
全て『竹田』からだった。
トトトと打ち込み送信。
『忘れてくれ。連絡はしてくるな』
スマホを投げた。
ソファに当たって転がった。ぐったりとソファに伏せた。
あー、履歴消さないと。
++++++
エンドロールが流れるスクリーンに向かって、振り返る事なく去って行った背中を思い出しながら、スマホを伏せた。
指が映画の間、ずっと手を握り合っていた。
高校生の恋人同士かよ。
触り合った手の感じを思い出す。指を擦り合わせ、沿わせ、撫でた感触が蘇る。
触り方は官能的で……エロかった。
「なんなんだよ…」
本気になったのに、忘れろって。
唇に触れる。
舌を絡めたキスでした。唇を合わせたら、もっととなった。止まらない。気持ちも前のめりになった。好きが大きくなる。
三間坂の口の中は熱かった。歯の感触、上顎の凹凸が舌に残ってる。
薄い生地の中の身体の線を掌が覚えてる。合わせた胸の鼓動も。
もう一度、あの感触を。さっき触れ合ったのに、遠い過去の事のように感じて、すぐに会いたい。ーーーーもう会えないのか…。
連絡を待つのか?
俺……遊ばれてる?
『私も…昔から…』
耳に残る声。
本当に、なんなんだよ。。。
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