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君が番(つがい)ですか?
しおりを挟む「見つけたぁぁぁ! 俺さまのヨ、、、」
やたら背の高い男の横に可憐な女の子。カラシ色のブレザーにチェックのエンジのプリーツスカート。黒のハイソックスに焦げ茶色のローファー。
ロックオン!
黒髪をポニーテールにした女の子の正面に回り込む。
白いカッターの上にリボン。その下の膨らみは大きく窮屈に収まっている。
有名な私立高校の制服。
目が大きく、健康的な肌艶。控えめな色合いのリップが塗られた唇は形良くぷっくり可愛らしい。
手を握る勢いで踏み込むと目の前に壁がそそり立った。
思いっきり打つかった。
鼻が痛い。
「ヨ?」
壁の向こうで可愛らしい声がする。
俺さまの嫁は可愛い!
ーーーーん?
え?
えええ???!!!
俺の番の匂いが、そこの可愛い子ちゃんから、、、しない!!!!
してるのは。。。
打つかった壁を見上げると、目つきの悪い背の高い男だった。モデルみたいに整った顔をしている。
「お前が嫁?」呟くが上から降ってくる声に掻き消される。
「妹になんの用だ」
渋いお声。
匂いがしたから、てっきり隣の女の子だと思ったのに、この目つきの悪い、もとい、鋭い、切長の目のモデル顔の上にモデル並みの高身長の男からしてる。
スーツがお似合いです。
お兄さま、じゃなくて、俺さまの嫁。
「坊っちゃまァァ」
ササッと横抱きに掻っ攫われると、黒塗りの車に押し込まれた。
◇◇◇
「申し訳御座いません。私、この方にお仕えしている者です」
優雅な手つきで名刺が差し出される。素早い。
有無を言わせぬ動作に思わず受け取ってしまった。
「日を改めて、ご挨拶にお伺い致しますので。どうか平にご容赦を」
深々と頭を下げる。初老の男。
「あ、なんというか…」
通りの真ん中で、若造に頭を下げる老人。
服装は執事服?
本物の執事さんだろうか。
リアルで初めて見た。
周りの視線が痛い。
「頭を上げて下さい」
サッと上げると、
「では、失礼致します」
優雅に車に乗り込み発車していった。
手元の名刺には、超がつく企業グループの名前が入っていた。
さっきの小柄な男が?
「お兄ちゃん?」
よく分からない事に頭痛がしてきた。
名刺片手にこめかみを揉んだ。
「帰ろうか」
日を改めてくるらしいので放置だ。
◇◇◇
チュッチュと昔ははっきりと割れて形作っていた腹筋の唇を落とす。
今は、薄っすらと筋肉の名残りを残して白い肉割れの跡が何本も這っていた。
「お前が嫁だと分かった時の絶望感ってなかったなぁ」
「いいムードの時に昔話か?」
「だって、嫁が男で、こんなに大きな男ってさ」
何もつけていない全裸のモデル体型の男の肌を撫で摩り、腿を揉む。
ゆっくり脚を開かせ、緩く勃ち上がりかけてる雄芯には触れず、鼠蹊部を伝って後ろの窄まりに指を当てる。
ピクンと男の身体が跳ねた。
密やかに吐息が漏れた。
皺を撫でて、ぷにぷにと刺激する。
経産夫の窄まりとは思えない初めての場所のように慎ましやかさ。
ローションを手に取り、温めもそこそこに塗り込めツプンの指を挿し込んだ。
「あはぁぁぁ……乱暴に、するな」
「こっちの方が好きなんじゃないの?」
「好き、なのはぁあ、お前ぇん」
易々と指を受け入れ、腰が揺れ出していた。
普段は落ち着いた低い声が、高めに掠れた喘ぎが含まれてきた。
「感じ易くなった? 経産夫はこんな感じなの?」
「知らんッ。あ、あぁあん、ダメ、そこはぁぁぁん…」
前立腺を虐めながら、肉壁を撫で広げていく。徐々に勃ち上がっていく彼と違って自分の前は痛いぐらい勃ち上がっていた。
「知らないんだぁ。他で試してこようかなぁ」
ダラダラと先走りが獲物を前にした獣の涎のようだ。
今日は獣性が出そうだ。
優しく出来そうにない。
「相手の、家庭を壊す、ような事しないのぉ~」
え? 『浮気しないで』じゃなくて居もしない浮気相手の家庭?
「シングルだったらいいの?」
ちょっと意地悪してみた。
ギッと睨まれた。
お前、目つきがキツいから、怖いのよぉ~。
「相手を悲しませるな。……オレも、含む」
後半、視線を逸らして小さく呟いた。
俺の耳にはハッキリ聴こえる。
スルスルと身体を上に、横を向いてる顔を両手で掴むと、正面に向けて、目を合わせる。
「俺の嫁はお前、シンヤだけ。お前一筋」
唇を合わせた。
グイッと肩を押されて、唇が離れる。
「試すような事を言うな。オレも今となっては、全てを受け入れてるが、まだ難しいところもあるんだ。ーーーー不安にさせないでくれ」
押す力が緩み顔が近づく。
お互いに唇を食み、舌の柔らかさを堪能した。
唾液を混ぜ合わせ、下の口でも混ぜ合わせたくなった。
名残惜しいが、唇から離れると、顎から首筋を丁寧に舐めて痕をつけながら、胸に降り、男にしては、少し大きめの乳首に吸い付く。
「まだ吸わせてるの?」
「吸わせると寝るから」
「子供と俺とどっちがイイ?」
ワシッと髪を掴まれた。
「馬鹿な事訊くなッ。あ! 反則ぅぅん」
カクンと顎が上がって、掴んでた指が開いた。
「あ、あぁぁああ…いきなりィィ」
ズブズブと俺の陰茎を押し込む。
易々と美味そうに飲み込んでいく肉が包んで優しく撫でて、締め付けてくれる。
慎也のここは、俺を受け入れてくれてる。
心躍る。ナカでもビクビクと踊っている。
挿れてくれるまでの道のりを思い返せば、今は超がつくぐらい幸せなのだ。それを壊すような事をする訳がない。
俺の、俺だけの番なのだから。
◇◇◇
来ると言ったが、迎えに来た。
黒塗りのいかにもといった車に乗せられ、高そうなホテルに案内されて、エベレーターで随分上まで登り、降りた廊下の毛足も長い敷物に足がビビった。
モデルでカメラの前に立つのとは違った緊張感だ。
扉をくぐると、広い部屋。
前面に磨き上げられてガラスなんてないという感じで空の青さが、雲が掴めそうで、山並みが街の景色が絵のように広がっていた。
その前にあの小柄な男と紳士と淑女が佇み、迎えてくれた。
テレビか何かで見た気がする。
君塚グループの総裁だったか。その奥方だな。
丁寧に挨拶を交わし、勧められるまま、ソファに腰掛ける。
ここまで、拉致って案内してくれてた執事さんは、お茶のワゴンを軽やかに押してやってきて、優雅にセッティングしていく。
ーーーーー
「ーーー断る。お断りします」
目の前の小柄な男、君塚 ミツルの肩が目に見えて落ちてる。
これまた絵に描いたようなガックリである。
「男の私が嫁と言われても。妹への縁談というのなら、本人次第だが、考える余地があるが……。いくらなんでも」
他言無用と言われて、とんでもない話をされた。
初対面の素性もよく分かってない(グループの力か、その辺は調査済みらしい。)男にこの世界の秘密めいた話を聞かされ、その当事者と言われても。
目の前の人達が獣人で、人間社会に溶け込んで生活してるなんて……。正直、面白い話だが、渦中の人間にとっては面白くない。
子孫を作るには、人間の中から、番を匂いで探すって。砂丘の中からビーズを探すようなものだろう。
よく見つけたねって隣で母親が笑ってる。
いやいや、自分はメンズモデルを務める大柄な男ですよ? 190はあるんですよ? 地下鉄の車両の天井に手がついちゃうんですよ?
「番は惹かれるから、大体の場所が判るんだ」
何?! その目をキラキラさせて、褒めて、エライでしょ?って目。子供か!
オレと並べば、大人と子供だな。
見つけたのは、この頃は知らなかったが、特殊能力の賜物と言うべきものだったが。
その上でも大変ではあるようだが、長寿の彼らには関係ないようだが。
「お…」お断りしますと言いかけて、総裁だと思ったら、裏の総裁らしい。その辺の事はその頃は全く知らない事で。
でも、この眼光に冷や汗が出た。
断れないのか? さっきは断ってもイイと言ってなかったか?
「考えさせて下さい」
先延ばしにした。
こうでも言わないと帰してくれそうにない。
今は妹と二人きりの家族だ。
両親は巻き込まれの交通事故で帰らぬ人に。
残してくれた遺産と保険金その他諸々で、当時学生だった自分達が生活していけるものは残してくれた。
それからは、二人でなんと頑張った。軍資金はあっても日常生活は両親に任せてる部分が大きく、その頃始めていたモデルの事務所の方々の助けが大きかった。
モデルの仕事もトントン拍子に上手くいき、大学を卒業と同時に本格的に働き、今がある。
妹は来年大学だ。
中高一貫の有名校でエスカレーターになったが、狭き門だったらしい。その辺は妹に任せてしまった。
出来る妹でよかった。
5歳差だが、精神年齢では俺と同じかもしれない。相談するか。
外見はああだが、芯があり過ぎるぐらいしっかりしている。
それからというもの求愛(?)行動というのだろうか。ストーカー紛いのアプローチを受ける羽目になり、絆された……。
そして、妊娠、出産。
文字にしたら、短いが、鍛えた魅せる筋肉としてつけていたシックスパックが徐々に膨らんでいくのは、奇妙で、受け入れ難く……。
頭では分かってるんだが、目の前で変化していく身体を目の当たりのするのは、混乱と恐慌で、精神がどうにかなりそうだった。
毎日のように(仕事はどうした?!)オレの腹を摩り声をかけ、子供とオレに愛を囁く男の存在に、何度踏ん張れた事か。
感謝しているが、口には出さない。
図に乗るからな! 絶対言ってやらない。
「あぁああ! 引っ込めろ! あの子が、もう少し、大きくなってからぁあああ」
身体の奥に棘が刺さる痛みがツキンと脳天を突き抜けた。
彼のペニスに棘が発現している。
この突起がオレの内壁を削り刺す事で、排卵を促し、妊娠に導くというのは、経験済みだ。
このところは、ノーマルの交わりだったのに!
薔薇の棘のような固い物ではないが、刺激には十分な存在感だ。
今排卵してしまったら、またあの妊娠期間を過ごさないといけない。
身体の方は回復したが、頭の方が回復してない。
頭は拒否してるのに、身体が受け入れようとしてる。忌々しい身体だ!
「イヤ? 俺の事嫌い?」
不安そうな声。
そうじゃない、そうじゃないんだ。
「そうじゃない、そうじゃないんだ…」
ナカでグイグイと彼は動き、それを包み強請るように締め付け擦り奥へ咥え込もうと蠕動している。オレの身体なのに……。
なんと言えばいいのだろう。
泣けてきた。
大きな男が何を泣いてるのか。涙が止まらない。
顔を両手で覆い嗚咽を抑え込むべく力を込める。
「泣いてるのか? 兄弟がいた方がいいだろ? ダメなのか?」
腰の運動止めてくれない?
「そういうのは、相談してからぁあん。お前は行動が先で、困る! ズビィ」
泣くのか、喘ぐのか、怒るのか、全部が一斉に押し寄せてきて混線だ。
「射精してから、相談していい?」
パンパンと打ちつけてきた。
「それーーーッ」
善がってると思われたようで、嬉々と腰を振ってる。
オレも快感の波に飲み込まれて、奥に熱い放射を感じ、肉棒抜ける時に棘が肉壁をひっ掻かれる。そこから生み出される過ぎた快感の痛みに叫び啼き、ダラダラと雄芯から吐露した。
身体の奥で何かが生まれようとしてる感覚が揺らめく、それを掴み切らないまま、意識が落ちた。
◇◇◇
やっと手に入れた番を離したくない。
これから先、どちらかが死ぬまで一緒に居れるというのに、共に生きていけるのに、もっと深くで繋がりたくて、抱いてしまう。
抱けるまでも長かったから、この肌をもっと味わいたくて、身体を重ねてしまうのか。
頬を意識を飛ばしてしまった身体に擦り付ける。身体全体で擦り付ける。
腹に触り撫でる。
噛みつかなかったからか、まだそこまで出来上がってないからか、排卵までは行かなかった。
この行為を続けていけば、すぐにでも排卵される。
着床したら、またべったりとした蜜月を過ごせる。シンヤを独占できる。
シンヤは暗い顔をするが、俺がスリスリしたら、口づけしたら、すぐ笑ってくれるから、大丈夫。
また、子供を産んで欲しい。
俺自身も兄弟は多い。
番を見付けるのは、そう簡単では無い。
血を絶やさない為か、猫科の獣人だからか、兄弟姉妹が欲しくなる。
犬科とは違って群れる訳ではないが、多産だった名残だろうか。
人族から産まれる子供は、多くても二人。
記録には三つ子が居たらしいが、番が死んだとあった。
そうはさせない。今は医学も進歩してる大丈夫だ。
腹を撫でてると、身体が捩れ、身体の下で漏れる水音。
奥に出した精液が漏れ出てきたらしい。
早く起きて、じゃないと意識のない君に挿れちゃいそう。
今は昔。
獣人と人族が協力関係にあった国があった。
猫族の獣人は、強い大柄な者から、小型の愛らしい者までいた。
ただ困った事に、獣人同士では繁殖が難しく。稀に生まれる事があるが、稀なケースだった。
一方、発情期が決まる事なく繁殖する人族との間の方が繁殖出来る事に気づいた先人は、番を人族から娶る事にした。
その時、うっとりする香りがする人族を選ぶと繁殖率が格段に上がる事にも気づいた。
攫うのではなく協力関係に持った先人の到来で、人族と獣人は良好な関係になった。
人族は、獣人一頭で人族千人にも匹敵する強靭かつ俊敏な肢体から繰り出される戦闘力を欲した。
防衛して貰う為に、人身御供をと考えていたが、獣人が番を探すと言われ、自由にさせた。
同意の上なのか問題にならないので、この関係は長く続き、国は繁栄した。
そして、現代。
◇◇◇
目が覚めて、すぐに、オレの可愛い番と目が合う。
叩くか、殴りたかったが、身体に力が入らなくて諦めた。代わりに、ビタンと頬に手を置くと、片手で両頬を思いっきり掴んだ。
口がムギュッと変形する。
「お前は、行動が先のなるのをどうにかしないと。父親だぞ? 次の子はもう少し先にしてくれ。オレもしたい事があるし、あの子が自分で立てるまでは、見てやりたい」
「ちゃちぇりゅまで?」
自覚ねぇな。絶倫猫が!
「物理的じゃなくて、精神的だ」
手を離す。会話し辛い。
チュッとキスしてやると嬉しそうだ。
首筋に顔を埋めれば、うっとりする香りがする。オレ自身が人じゃなくなった証のようなものだ。身体を繋いだあの時、この香りを感じれるようになった。
ストーカーされてた時には感じた事は一度もなかった。
ミツルはこの香りをずっと嗅いでて、お預けをくらってた訳だ。辛抱は出来るのは証明済みなのだが。
「噛まないようにするから、棘の出ちゃったらごめんね」
なんだか笑える。
「程々にお願いします。仕事に復帰したいんだ。肌は見せない。妊娠線が出た腹は見せたくないからな。もう少し、モデルがやりたいんだ」
やっと面白くなってきたところで妊娠だったから。
「分かった」
「キスマークはつけないで」
「えーッ」
「恥ずかしいだろ。見るのはお前だけでいい」
「みんなに見て欲しい! いっぱいつける!」
変な宣言されてしまった。
「セックスしないという選択もあるな…」
オレが我慢できるか怪しいが。
ミツルが慌て出した。
「つけない! セックスしたい! イチャイチャしたい」
欲がストレートですね。清々しいよ。
オレより長く生きてるはずなのに、幼い感じの番に互いの鼻を擦り寄せ、目を細める。
愛情表現らしい。こうすると甘く抱いてくれる。
オレもコイツとのセックスに溺れてる自覚はある。
気持ちいい事を共有したい。
唇を合わせ、チュッチュ、チュパ、ジュッと厭らしい音を立てて、舌を絡め、互いを貪り合った。蕩けるとはこういう事かもしれない。
お願いしたようにモデルの仕事は暫くさせて貰ったが、「頑張ったかな」って何気に言ってらしいのを聞いて、即、子作りセックスを始められ、あっという間に孕まされた。
やりきった感はあったが、ちゃんと話し合いしたかったぁぁぁぁ!
社長にちゃんと話したかったのに、モデルを辞めた。
いいさ。こういう生き方も悪くないと……思う。
子供たちは可愛いし、番も可愛い。
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