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6】喰われる ※
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最寄りの駅まできた。
ホテルへの道すがら電話をかけた。
出た。早いな!
「向かってる。部屋は適当にとる」
要件だけ言って切ろうとした。
声が被せるように『取った! すぐ切るな!』向こうで怒鳴ってる。
怒らせたか? んー、なんで?
「ありがと」
『部屋番はショートメールで。メッセージアプリの、教えろよ』
「これで最後だから教えない」
『はぁあ?!』
トゥルン。切った。
ご無体なことされる?
結論早く伝えすぎたか? イラつくんだよ。自分にな。
考えてみたら、こんな昼間に、前置きも雰囲気作りもなく『ほらヤるよ!』みたいな展開今までなかった。
なんか飢えた感じ。ーーー淫乱ってヤツだな、たぶん。自分が嫌になる。
伝えられた部屋へ。
気持ちを落ち着ける為にノック。
浅黒い肌のイケメンが迎えてくれた。
入るや否や、腰を引き寄せられる。
店長とほとんど変わらない身長だけど、筋肉質で大きく感じる。ーーーー比べたらダメ!
唇が重なる。
ヤるって事でココに来たんだからいいんですけど、急です!
ちょっと厚めの唇が、プニプニ押しつけられて、肉感で腰にクル。
割れ目を舌で舐められる。開いて受け入れた。
遠慮なくヌルっと這入ってきて舌を探ってくる。
ここまで来たら、もう波に乗ってしまうか。
最後だって伝えたんだ。分かってるだろう。
舌を積極的に絡ませた。
さぁ、獣さんオレを貪り喰え!
斜め掛けの鞄が足元に、上着を落とされ、服を剥かれながら、ベッドへ向かう。
やる気で来てるから、準備OK。バッチこい!
ボンっとベッドに投げ倒される。
スラックスに手がかかり、下着ごと抜き取られた。
見れば、イケメンさんバスローブです。
アンタも準備万端じゃん!
「はっん! 見せてけてくれるね」
ん?
「キスマークついてますよ」
ボンッと顔が赤くなるのを感じた。
グルルと喉から唸り声が出てきそうな顔で睨みつけてくる。
顔が近づいてきて、噛み付くようなキスをされた。息をするのが難しくなるキス。
「ん、んゥン……ぅんぅぅん」
貪り喰われてる。
胸を弄られ、乳首を痛いぐらいの力加減で捻り摘まれた。
「んんんっぅぅんっっ!」
口を塞がれて喋れない。
空いてたところで、喘ぎ声以外が出せるとは限らないが…。
首に腕を回して、痛くしてくる手の動きを止めたくて、胸を手に押しつける。
しかし、もっと触って欲しいと取られてしまった。ぎゅっと捻られ押し込まれた。
「…はぁぁぁん!」
耳に届いた声で、口が開放されている事に気づいた。
ぶちゅんと乳輪の外側から大きく口に含まれた!
噛みつかれる!と反射的に思い、身震いした。
「…ぅうううん!」
実際に噛みつかれる事なく、吸われ口の中で舌が別な生き物のように蠢いて、乳首が突かれ、弾かれ、舐め回される。
ぷりぷりと舌先で何度も弾かれて、感覚が鋭敏になる。
「あっ、あっ、あぁぁん! はぁぁんぅん! はぁぁ……」
含まれてない方の乳首もクリクリ捻られ、引っ張られ、押し込まれた。
じんじんとした痛さの後に、むず痒さ這い回る。
痛さが快感に、次々に積み重なるように置き換わっていく。
「あぁぁうぅぅん! あ、あ、あーーーーーッ!」
乳首だけで射精しそうな刺激に腰がカクカクと揺れた。
浅黒い身体に跳ねる身体を抑え込まれて、身動きできない。
焦れた快感を逃せられなくて、高い喘ぎ声が出る。
あの太いペニスが腿に擦り付けられる。
これが欲しいかと尻の割れ目に当てられ、擦り付けるように往復する。
「あうぅぅん……んぅぅん…あぁん、あ、あ、あぅ……」
強請るように、自分の陰茎を浅黒い肌に擦り付け尻を振った。
あーーーーッ! オレは淫乱のバカだ。
さっきからオレの中で引き攣れるような嫌な音が鳴り響いている。
コイツ、マスターみたいに奏でてくれない。
めちゃくちゃだ!
流されて暴力的な愛撫に喘がされ、打ち上げられて、落とされて、翻弄されていた。
後孔にローションのヌメりが……。
「チッ! してきた後かぁあ? ーーー上書きしてやるよ!」
ズクンっと指が突っ込まれた。
「ーーーーッ!」
クイクイと乱暴でも快感を生む指遣いでオレを追い詰めていく。
足を大きく開かされて、全てを曝け出されて、指をズボズボ突っ込まれて喘ぎ、顎が上がる。
前立腺をクイクイと刺激されながら、孔をくぱっと広げて視姦されていた。
オレの前はダラダラと白濁を垂れ流している。ああ、最悪だ…。
瞳の奥に獣の光りを閃かせる顔が雄芯に近づいて、舌を這わしてきた。
「ひゃんぁぁぁん! あ! あぁぁん、あんぁぁああん!」
漏れ垂れた精液を舐めとるように、下から上に這わせる舌の感覚に、震えが止まらない。
シーツを握りしめて、頭を激しく振る。
太腿に浅黒い筋肉質な腕が巻きつき、カクカク弾む腰を押さえつけられてる。
背中を反り返らせ、丸め、反り返るを繰り返し、快感をどうにかしたい!
「はっ! はぅ! はぁぁあん! あはああぁぁん…」
コントロール出来ない。
過ぎた快感はどうにもできない。クネクネと上半身を動かして、どうにかしたくて、高く啼いて喘いだ。
腰を引き寄せられ、背中に擦れるシーツさえ快感にする変わる。
「はぅぅんん!」
太い腿に乗り上げられる。
「ゴムはなしでいいな?!」
「あゥゥん! いやぁ!」
「最後だろ?! 好きにさせて貰う!」
グッと身体を折り曲げられ、苦しさに顔が歪む。
後孔に亀頭がセットされる。
ニヤッと笑うと、ゆっくり見せつけるように、挿れ始めた。ーーーーもう、いいや…。
ズブズブ……
亀頭が埋まり、カリが縁を押し拡げて這入っていく。
ズプんっと太い部分を飲み込んだ。
「はぁぁぁ……」
シーツに頬を擦り付けて、見せつけられる結合部から目を逸らす。
「見ろよ?!」
威圧的な声に、虚な瞳で這入っていくところを見つめた。
「これからだ! 覚悟しろよ?!」
舌舐めずりしながら嗤う獣。
獰猛に光り濡れる目が細まる。
ズブズブと這入ってくる。オレの中に……!
「はぁぁぁ………!」
開いたままの口から押し出される空気が、濡れて熱い吐息が漏れた。
ーーーーーー
まだ続きます。
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